不定期にぐだっとやっていきます。
原作通りにいかないけど、何とか頑張ってます。
ひゅごっ、と夜の町に風が吹いた。
それに対して、ビルの屋上に佇むパーカーを羽織った少女はくあっと欠伸をする。まるで、つまらない物を見ているかのように。
「.............ん?」
その刹那、頬に何かが付いた。不審に思って指でそれを取ると鼠色の塵がそこにあった。
塵を確認した瞬間、けたたましいサイレンが鳴った。
9時の方向か。
そう少女は呟くと、立ち上がって懐から狐面を出して被り、そしてつぅ、と息を吸った。
そして駆け出す。ビルの合間を飛び越え、時には窓ガラスをブチ破ってショートカットしながら進む。
そうしている内に
それは色々な見た目や形をしていて、ブドウの様な形やずんぐりしたなめくじみたいな物まで居た。
その名は『ノイズ』
人類共通の脅威とされ、人類を脅かす認定特異災害。
その特性は触れた人間を炭素に変えてしまう事である。
それを少女は一瞥するとビルから飛び降りる。
そして叫ぶ、その心に浮かぶ歌を
「
ダンッ、と道路に片膝を着いて着地している時には、もう彼女はパーカーでは無く、濃色のガントレットにレギンス、そしてバイザーが紅く煌めく仮面。そしてそれ以外にも要所要所に西洋の鎧の様な物を着ていた。
少女は、着地した状態の片膝を上げる。
すると次の瞬間、側にあった『止まれ』の標識の根本を足払いで
さらにそれを少女が拾った刹那、標識に
「 疾ッ!」
そしてそれを近場に居たノイズに一閃すると、丁度『止まれ』の角の部分が刺さってそのまま真っ二つになり塵となった。
「次」
それから、後ろから迫っていた複数のノイズも一気に薙ぎ払ってから、横に8の字を描く様に標識をぶん回しながら正面を突っ切り、次々とノイズを屠っていく。
そしていきなり急ブレーキを掛けると、回れ右に180度旋回して標識を一直線にぶん投げた。
投げられた標識は次々とノイズを貫通し、やがてブロック塀に刺さって止まった。
それから、少女は周りを見渡してそれをみつける。そしてノイズを蹴飛ばしながら進むと、
「ッラアア!」
それを今度は乱雑にぶん回す。それにより、ノイズも数メートル吹き飛ばされて塵と化したり叩き潰されたりされていく。
そうする事数分。あれからいくつか武器を変えながらノイズを屠っていると、後ろからエンジン音がして来た。
それを横目に見ると、装甲車からアサルトライフルを抱えた厳つい自衛官が隊列を組んで出て来て、ノイズに向けて銃を構えた。
すると次の刹那、少女のうなじの部分から
後ろから悲鳴やらが聞こえるが、あんまり気にせずにそのまま自衛官から銃を取り上げて一言。
「借りるぞ。」
そう言いながらコードに刺さったアサルトライフルを両手に一丁ずつ取ると、コードがはずれた。そしてストックを脇に抱え込むようにして構えた。
その姿勢でトリガーを引いて乱射すると、ノイズに蜂の巣の如き風穴が大量に空いた。そして弾倉が空になったら銃ごと捨てて、またコードに刺さったままのアサルトライフルをさっきと同じ様に取って構えると、これも同じ様に乱射。
それを数回繰り返すと、ノイズは殆ど消えていた。
そして少女は、両手で数える程に足りるノイズを屠らんと、ぐっと拳を握って駆け出したその刹那
「
歌が、聞こえた。美しい防人の歌だった。
一瞬だけ立ち止まった瞬間、青い髪の少女が乗るバイクが横を通り過ぎて行き、手に持った刀で次々とノイズは屠っていく。
それに対して少女はと言うと。
「うっわ、また来たのかよ.........」
と、面倒くさそうに仮面の奥で眉を潜めた。
何故なら、少なくとも少女の中ではあの青髪の少女はロクでも無い存在だからだ。
そして少女は、青髪の少女が戦ってる間におさらばしようと路地裏に駆け込んだ。
「翼、例の装者はいたか?」
「いえ、逃げられてしまいました。」
厳つい声に、翼と呼ばれた青髪の少女は周りを見渡しながら答える。
その足元には先程斬り伏せたノイズの塵と、赤い筋が通った鉄パイプが落ちていた。
それを慎重に拾い上げると、カッ、とコンクリートと鉄パイプが擦れる音がした。それから、鉄パイプの赤い筋を眺めていると、赤い筋が透明になって消えていった。
それを見て、彼女は無意識に力んでいた。それも唇から血が出るほどの力で。
やがて彼女は独り言を零した。
「何故、あの時来てくれなかったんだ.......『アンノウン』........!」
日本の都市にとある一つの都市伝説が存在する。
曰く、それは黒い霧を纏った騎士だとか。
曰く、ノイズから助けてくれるとか。
曰く、人では無いとか。
曰く、曰く、曰く。
と、まぁ様々な噂がある訳だが
「やっべ、宿題まだ出来てねぇ!あーもう、下手にノイズに突っ込むんじゃ無かったぁ!」
これは案外アホかもしれない人のお話。