原作通りにいかないけど、何とか頑張ってます。   作:LBW

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暇だから初投稿です。


転生しましたけど、何とか生きています。(上)

 

 

日本の都市にとある一つの都市伝説が存在する。

 

曰く、それは黒い霧を纏った騎士だとか。

曰く、ノイズから助けてくれるとか。

曰く、人では無いとか。

 

曰く、曰く、曰く。

 

と、まぁ様々な噂がある訳だが    

 

 

 

 

「ホーント、世の中クソだなぁ。」

 

まぁその実がこんな前世持ちの腹黒クソ女だとは思いはしないだろう。

 

ここだけの話、自分は転生者らしい。

『らしい』というのは自分の前世の事が曖昧だからだ。いや、別に覚えて無いとかじゃなくて『なーんかこんな事あったなぁ』なんてぐらいしか無い。

 

んで、何で転生したか分かったかと言うとだ。ある日目覚めると、アパートの部屋で5歳ぐらいのメスガキになっていた。何を言ってるのか分からねーと思うが(ry

因みに前世は男だったと思う。多分。

そっから色々調べてみるとこの子の名前は『方波見 沙樹(かたばみ さき)』という名前らしい。

 

この方波見家の家族構成は、母と父、そして幼い弟がいる。両親は愛情たっぷりに育ててくれて、弟は舌足らずな口調で『ねー』と呼んで後ろをついて来て本当に可愛い。この時は本当に幸せだった。

 

でも、そんな幸せもすぐに壊れた。

 

幸せな日が少し続いたと思ったらある日、変な男達が家に押し掛けて来て、銃を取り出して両親を撃ち殺した。

そして、男達の手がこっちに伸ばされて    

 

 

 

 

 

そっからの事はあんまり覚えていない。

分かる事は気が付けば真っ白な病室で目覚めた事ぐらい。その時に『知らない天井だ』と自然に呟いていた。某新世紀のシンジ君もこんな感じだったのだろうか?

 

置かれた状況がよく分からずに困惑していると、見回りに来たであろう看護師さんが俺を見た途端に慌てて出て行った。それから少ししてから小走りで来た医者のおっさんに色々と説明された。

 

................え、何?俺って行方不明扱いだったの?

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、あの意識が途切れたあの日から周りが目まぐるしく動いた。

というか情報の量に頭がキャパオーバーしそうだった。

 

情報を整理すると    

 

曰く、4年間も行方不明だったとか。

 

曰く、俺の家族は遺体で見つかったとか。

 

曰く、見つかった時は死に体だったとか。

 

これらだけでも頭がついていかない。というか母さん達死んだのか...........。まぁ悲しいといえば悲しい、しかしだ。

 

一番ショックだったというか、焦った事がある。

 

 

何とこの世界、『戦姫絶唱シンフォギア』の世界らしい。

 

 

『戦姫絶唱シンフォギア』

簡単に言うと、歌の力を使って襲ってくる敵をぶん殴るアニメ........なんだが、意外とこのアニメの世界はハードモードだ。

まず人が死ぬ、大量に死ぬ。特にモブは必ずと言っていい程死ぬ。と言うかそもそもの話、各キャラの過去が重い。親が死んだとか親友が死んだとかetc.........。

 

うん、キレそう。具体的には胃がストレスで(物理的に)キレそう。

 

ある日、病院のテレビ見てたらノイズ特集なんてニュースでやってたんだぜ?それで画面に映ったのが変な形の生命体で、触れた瞬間塵になるとか言われたらもう『シンフォギア』の世界確定じゃないか.........。

 

これは不味い。このまま普通に生活してるだけじゃあ間違い無く死ぬ。いや、まだ別の田舎とかなら死ぬ可能性は低い。しかしだ、看護婦に車椅子を押されながら屋上に出てみると、これまた見覚えのあるライブ会場が向こうに見えた。

 

............あかん死んでしまう。

 

これ完全に一期のライブ会場じゃねーかと思わず頭を抱えてしまうと、看護婦には『頭でも痛いの?』なんて聞かれた。そうなんだよ看護婦さん、これからの事を考えると穴が開きそうなんだ。

 

なーんて事があったが、それからの事を話そう。

 

まず、俺の身寄りなんだが、親族の方が引き取ってくれるみたいだった。因みにその親族はお爺さんとお婆さんの二人の暮らしだった。

 

お爺さんの方は方波見 将(かたばみ しょう)さんと言って、数年前に定年退職した真っ直ぐな背のお爺さんで、お婆さんの方は方波見 梅子(かたばみ うめこ)と言って、此方も同じく数年前に定年退職した眼鏡が似合うお婆さんだ。

 

因みに2人ともOTONAだ。

 

................。

................................。

................................................。

 

................................................................いや、なんでやねん。

 

だってあれはおかしい。将さんは素手で熊を殴り倒すし、梅子さんは頭にコンピューター入れてんのかってレベルで情報処理能力がとんでもない。

一回だけ、なんでそんな事が出来るのか聞いた事があったがこう言われた。

 

「「OTONAだからだ!」」

 

『やっぱおかしいよお前ら』と、俺は考えるのをやめた。

 

 

 


 

 

 

俺があのOTONA達に思考停止してから数ヶ月後。

 

俺は見た事無いシンフォギアを纏っていた。

 

 

 

 

................どうしてこうなった⁉︎

 

 

 

 

 

 





後半に続きます。

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