原作通りにいかないけど、何とか頑張ってます。   作:ホルイゾ

4 / 17
大変おくれました。色々と私生活で忙しいので勘弁してください................。
なんでもするから許して(何でもするとは言ってない)

以外と戦闘描写って難しい。


録な戦闘経験は無いけど何とか戦います。

 

 

    情景が浮かぶ。

 

 

 

騎士が毀傷する事の無い剣を振るう姿を。

 

 

 

    感覚が繋がる。

 

 

 

騎士が、無双する姿を。

 

 

 

    身体に何かが巡る。

 

 

 

その騎士は、栄光の為で無く。

 

 

 

    そして、声が響く。

 

 

 

心象固定、完了。

 外殻装着、完了。

 髄液浸透率、20%

 Wake《Aroundight》

 では、貴方に湖の乙女の加護があらん事を。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 少しずつ、意識が浮上する。

 少しだけだが、頭と目蓋が重い。まるでうたた寝から目覚めたら様な感覚。

 ................此処は?

 というかさっき、ノイズに追われて、それで崖から飛び降りて    

 

 

 

 

 そこまで考えてから、バッと目蓋を開く。

 すると開けた視界に飛び込んで来たのは、だらっしなく惚けた顔の泰永君だった。そして、何故か俺は泰永君をお姫様抱っこしていた。

 

「う、あぁ?」

 

 何か泰永君が変な声を漏らした時、上から追い掛けて来たであろうノイズがやって来た。

 

チッ

 

 自分だけに聞こえる様に舌打ちをした刹那、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 そして次の瞬間、コードがノイズを貫いた。それからは、すぐに感覚で分かった。『これはノイズを殺せる』と。

 

 泰永君の顔を眺めながらコードを縦横無尽に動かす。すると、面白い程ノイズが霧散していく。

 

 暫くそうしていると、やがてノイズが俺の周りに近づかなくなった。

 そういえばノイズに学習能力ってあったっけかなぁ。ちょっと気になる。なーんて頭で考えながら泰永君をそっと地面に置いた。

 

 そこで自分の姿を確認してみると、そこには肘と膝から先が濃色の鎧で覆われており、胴体はやっぱり黒のピッチリとしたインナーがあった。

 そしてゆっくり立ち上がり、ノイズに向かって歩き出す。一歩、また一歩と草が生茂る地面に足を踏み込んでいく。

 ある程度ノイズに近づき、首を左斜め後ろに傾けるとバキボキと音が鳴り、まだクリアにならなかった思考が纏まってきた。

 

 そういえば本当に厳しいわこの世界。流石『モブ厳』と呼ばれるだけある。だが、転生っぽいのをしてからすぐに意識不明。更にそれから目覚めて意識的に約一ヶ月。この()が発現して無かったら死んでたな........。まぁ、こんな状況だ。少しくらい愚痴を零したっていいよね?

 そして、そのまま首を左斜め後ろにしてノイズを見下す様に見る。そしてつぅ、と息を吸って言葉を零す。

 

 

 

「ホンット、ついてねぇよなぁ()。まぁでも、そっちが悪いんだからなぁ、自業自得だぜェ?ノイズ共。まぁ、何だ。」

 

 

 

取り敢えず、死ねや

 

 

 

    戦闘、開始。

 

 

 

    wave1

 

 

 

 幻聴か、そんな無機質な声が頭に響く。

 そしてそれと同時に真っ直ぐに駆け出し、近くに居たノイズに拳を叩き込む。

 するとノイズは面白い程に吹き飛び、木の幹に叩きつけられ霧散した。

 続けざまに人型のノイズに肉薄して、脚を真上に勢いよく約180°に開脚して頭を蹴飛ばすと、別の方向から飛び掛かって来たナメクジの様なノイズに角度調整してから、まだ上げたままだった脚を振り下ろした。俗に言う『踵落とし』という奴だ。

 

 踵で潰されたナメクジノイズは塵となって霧散。そしてそれを見た人型のノイズが仇とばかりに突っ込んでくる。しかしそれも    

 

「(まぁ、無駄になるんだけどね。)」

 

 人型のノイズとの距離が約1mまで縮まると、ノイズは刺の付いた板の様な手を押し付けようと伸ばすが、それを左ストレートで粉砕すると右足を一歩踏み込んで貫手。そして次の瞬間人型ノイズは霧散した。

 

そしてまだ奥に居るノイズに向かって駆け出した。

 

 

    wave2

 

 

 また幻聴が聞こえた。

 しかしそれを無視して、そこら辺に落ちていた木の棒を拾うと()()()が握った部分を中心に広がる。

 そして木の棒をノイズに向けてそのまま一閃。

 するとノイズの上半身が宙を舞い、木の棒は赤い軌道を描いていた。それから、近づいて来たクラゲ型ノイズの触手による叩きつけをサイドステップで回避し、真上から木の棒で叩き斬った。

 しかし木の棒に限界が来たのか、中途半端にクラゲ型ノイズに刺さったまま半分に折れてしまった。

 その事に一瞬気を取られた瞬間、ノイズの触手に突かれて数m吹っ飛び木に激突した。

 

 それからすぐさま起き上がり、舌打ちしながらクラゲ型ノイズに肉薄した。

 するとまた触手で突こうとしてくるが、それを両手で掴み取って一本背負いの要領で地面に叩きつけると、傘の部位を踏みつけ、思いっきり引っこ抜いた。

 メリメリと嫌な音と共に太めの触手が根本から千切れる。その事に少し眉を寄せるがあまり気にしない。

 そして今度は根本の部分に手を突っ込み掻き回す。そしてそれを掴むと、思いっきり手を引いた。すると、クラゲ型ノイズは霧散した。

 引いた手には、木の棒とこびりついた塵があったがあまり気にせずに、後ろから来ていた人型のノイズに中途半端に刺すと、刺さった部分に右ストレートをかました。

 

 「(粗方片付いたかな。)」

 

 周りを見渡すと、塵の山しか残っておらずノイズの姿はもう見えない。そして塵の山から背を向けた途端、向こう側から何かがやって来た。泰永かと思い声を掛けようとしたところで、異変に気づいた。

 

「お、泰永    は?」

 

 そこに居たのは泰永、ではなく全く別の()()()。人でもなければノイズでもない。()()()()()()だった。

 全長2メートル以上の真っ黒な甲冑、黒い巨大な大剣に、黒い盾、とにかく全身が真っ黒な騎士だった。

 

     そしてなによりも、その大剣に真っ赤な血が付着していた。

 

 そこから考え出される最悪の事態。もう既に沙樹の手は震えていた。

 

 

    final wave

 

 

「オイオイ、嘘だろ........⁉︎」

 

 その瞬間、黒い騎士は驚異的はスピードでこちらに走って来た。しかし、沙樹はこの一瞬、恐怖のせいか反応に遅れてしまった。それでも、何とか両手を目の前に持ってきて交差させる。

 眼前に迫る剣先。そして、遅れてやってくる衝撃。手甲で受け止めた筈が十数メートル吹っ飛ばされて、木に激突した。

 

「ガッ.........。何だアイツ、あんなの原作にいたか⁉︎」

 

 そう。あれは原作に居ない。少なくとも沙樹にはその確信があった。

 それでも、なんとか立ち上がり騎士に肉薄すると、拳を顔面に叩きつける。そしてそのまま、2発、3発と次々に叩きつける。しかし、鎧にかすり傷がつくだけでまともに効いて無いようだった。

 ならばもう一度、と拳を叩き込もうとしたその刹那    

 

 

     ガィン

 

 

「は」

 

 理解が追いつかない。

 目の前には弾かれた自分の拳、受け流したであろう騎士の盾。そして横薙ぎにされようとしていた騎士の大剣だった。

 

「(あ、やb)」

 

 どちゃり、その音との一瞬後に激痛が走る。他に伏せていた。視界が暗くなったり明るくなったりをコンマ1秒で繰り返す。呼吸が上手くできない。身体が震える。

 

「いっ、ギ、あぁ、か」

 

 騎士がゆっくりとこちらに歩いて来る。チカチカする目で睨みつけるも、無情にも大剣を振り上げた。

 このまま死ぬのか。そう考えると怒りがふつふつと込み上げて来た。どうして。何で俺が。ふざけるな。そもそも、得体の知れない奴に殺されるのも何か腹立つ。まだ死ねるか、あぁ、そうだ。俺はまだ終わっちゃいない。立ち上がれ、歩け、コイツを()()()()()()()()()

 

 

「ぅ"お"お"お"お"お"お"お"お"‼︎」

 

 

 手に光が灯る、それはやがて剣の形となり、自分の丈以上の大剣が出来上がる。それを思いっきり騎士に向けて突き出した。

 騎士は大剣を振り上げており、回避どころか盾も構えてなかった為、彼女の剣は丁度鳩尾の辺りに突き刺さった。

 騎士もさすがに効いたのか、大剣を振り上げた手がそのまま止まった。鳩尾からどす黒い血が流れていた。

 

arrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr‼︎」

 

 叫び声が森に木霊したが、それは最早騎士のものか、それとも沙樹のものかわからなくなっていた。

 そして、彼女は立ち上がって騎士が刺さったままの剣を掲げて、思いっきり振り下ろした。何度も、何度も続けた。

 騎士の鎧はひしゃげて、原型を留めなくなり、血の水溜りを作っていくが気にも留めず剣で叩き潰す。

 やがて、騎士は完全に動かなくなり、沙樹も振り下ろす手を止めた。

 

「っはーっ、っはーっ。うぇ.......。」

 

 言葉も喋る余裕も無く、えづきと大剣をくらった跡の痛みがやってくる。敵を倒した安堵からか、段々と視界がぼやける。

 そして、その場で仰向けで倒れると意識を暗闇へ落とした。

 

 

    battle win

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次は、少し時間が飛びます。

因みに、出てきた騎士はモチーフがあったりします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。