はい、特に言うことありませんが初投稿です。
原作以前編はまだ続きます。暫くは原作に入らないかも?
あと、今回はタグが働きます。
ライブ会場にて、特異災害が発生、ノイズの出現により幾人もの死傷者が出た。
しかし、死者はノイズによる者よりも逃げ出した観客によって、下敷きになって潰された方が多いとの特異災害対策機動部による発表があった。
なお、ライブに参加していた全員に政府からの補償金が出る予定とのこと。
ある新聞の切り抜きより。
やらかした。
そう思いながら人生3度目の病室の天井を眺める。やっぱりこの独特なアルコール臭はなかなか慣れそうにない。
さて、何故こんな事になってるか。そしてあのライブ会場にて何があったのかと言うと、単純にノイズが出て、それから逃げる客の下敷きになって色々巻き込まれた。その結果、左足と右腕の骨折と肋骨にヒビが入ってた。痛ぇ。
因みに一緒にいた友達も巻き込まれた、そして死んだ。呆気なく下敷きにされて頭とかも踏まれてるのを見て、『あっ、こいつ死んだな』と俺も踏まれながら思っていた。
因みに、ノイズの出現などの大まかな流れは大体原作と一緒だった。例の騎士なども出てくる事なく、さっくりと装者の一人は絶唱して消えてった。
「やっぱライブ行かなきゃよかったなぁ。」
自然と愚痴が出た。本当に行くだけ無駄だったと思う。これじゃ文字通りの骨折り損のなんとかだ。
そしてなによりも、面倒なのが
「ふぅ、疲れた〜。リハビリってこんなにキツかったんだね。」
隣なんだよなぁ、原作主人公。
看護師に車椅子で押されて来たのは、アニメにおける主人公こと、『立花 響』だった。
病室で目が覚めて、知ってる天井だ。と思っていると目覚めたのに気づいて、ナースコールのボタンを押してくれたのが響だった。最初は気付かなかったが、改めて名前聞いたら響でビックリした。ビックリしすぎて宇宙猫みたいになっていた。本当に誰か意図的に配置してない?
それからは少し喋ったりしながら二人でリハビリを頑張っている。喋るといっても、こっちから喋る事はあまり無く、響が一方的にこっちに喋りかけてるのに相槌を打つだけだが。
「そういえばね、今日は結構歩けたんだ!」
「へぇ、凄いね。」
「うん!看護師さんからも頑張ればあと1ヶ月で退院出来るかもって言ってた!ところで何読んでるの?」
「それは良かったね。あとこれは『アーサー王伝説』。結構面白いよ。あと、少し寝るよ。おやすみ。」
「えっ、あ、おやすみなさい.........。」
ちょっと寂しそうな響を無視して、本を枕の脇に置くと目を瞑る。やっぱり響との会話って意外と疲れる。結構ガンガン質問してくるからかとても神経を使う。
おそらく俺よりも例の幼馴染が見舞いに来るだろうから、あまりこっちから触れる事は無い。ほら、このままなあなあで原作に関わったら多分禄でもない事になる。
目を瞑ってしばらくすると、病室のドアが開く音がした。それに次いで『お父さん!』と喧しい声が聞こえた。どうやら、響のお父さんである『立花 洸』が来たようだ。正直、眠たかったが何の話か少し気になったので、寝たふりをしながら聞き耳を立てる事にした。
そういえばこの男、原作だと失踪してからダメ男になって再登場するのだが、まだこの時期はまともなようだ。
それからは、響と洸は他愛の無い話をしていた。家がどうの〜、とか体調はどうだ〜、とか。一通り色々と話した所で、洸が真剣な声で話し始めた。
「実はな、響。伝えなきゃいけない事がある。」
「何かあったの?」
「あぁ、小日向ちゃんが引っ越したそうだ。」
「え?」
あ?
「ちょ、ちょっと、お父さん。そんな冗談は」
「冗談じゃないんだ響。小日向ちゃんのお父さんが仕事の関係で急遽引っ越す事になったみたいなんだ。」
「そ、そんな、未来が.........!」
響はショックだったのか、咽び泣いていた。そんな響に洸は大丈夫だよと言って励ましていたようだった。
沙樹はここの会話を聞いて、あっ、とある事を思い出した、そういえばゲームにこういうのあったなぁ、と。
シンフォギアXD。前にやってたシンフォギアのソシャゲで、イベントの一つに並行世界で幼馴染が居なくてグレた響みたいなのがいた。
「(まあここがその世界線なら俺も関わらなくていいかな。)」
その世界線であれば、響は勝手にグレて後から並行世界から原作の装者が来て、全て解決してくれるだろう。
沙樹は、安心しきって本格的に眠ろうとしたところで、ふと疑問が生じた。
そういえば、その世界線に了子っていたっけ?
「(どうだったっけ?少なくともストーリー上には了子やフィーネの名前が無かった、筈。あの世界線って弦十郎が機械いじってたけど..........。不味いな、記憶が曖昧でどうだったか思い出せない。)」
心の中で頭を抱えながらも思慮を巡らせる。仮にフィーネが存在するならば精神的な支えの無い響は勝てるのか。恐らく、答えは否。精神的に不安になった所でフィーネにボコボコにされて、全滅エンド直行になるだろう。あかんこれじゃ装者が死ぬゥ!
少なくともフィーネが勝利する、なんてものは絶対に避けなければならない。仮に、装者が生きていてもフィーネのせいで、5期のラスボスが降臨されてどの道全滅エンドだ。
殆ど詰みの状態だが、回避させるにはどうすればいいかと考えてると、天啓ともいえることを思いついた。
「(これだ、これしかない!この詰みを回避する一手は!)」
月が登り、非常灯の緑が暗がりに映える頃。
響は上半身を起こして、最近あった事を思い出していた。
ライブでノイズに襲われた事、奏さんに『生きるのを諦めるな』と言われたこと、そして何よりも、自分にとっての『陽だまり』が居なくなった事。
彼女にとっては、これが短い期間であった事とは未だに実感が湧かなかず、顔を顰めた。
「私、呪われてるのかな...........?」
ポロッと零れ落ちるように言葉が出てきた。目から透明な液体が流れ落ち、暗いシミを作った。
暫くしてからいざ寝ようとすると、隣から布団の擦れる音が鳴って一瞬だけ驚くが、ただの寝返りのようだったらしい。
そういえば隣は『方波見 沙樹』という少女らしいがあまりしっかり話してないなあ。明日も話しかけようか、でもあんまり話したくない様子だったけどなぁ。と考えたところで、さっさと寝ようかと頭に枕を乗っけたところで微かな声が掛かった。
「ねぇ、起きてる?」
「うわっ⁉︎」
「静かに、看護師が来ちゃう。」
「あ、すいません.........。」
ビックリして大きな声を出したら諌められた。
しかし一体なんなのだろうかと疑問に思っていると、思いもしなかった事を言われた。
「ごめんなさい。」
「うえっ?」
「今まで冷たく接してきて本当にごめんなさい。」
「えっ?ちょっと、なんで謝るんですか?」
「実は、さっき寝ようとしてた時、さっきの話が聞こえてきちゃって................。」
ここで響はあっ、と声を漏らした。どうやら昼のお父さんとの会話を聞かれてたようで、ならば泣いていた事も聞かれていたと思うと、響は少しだけ羞恥心を感じた。
そんな響を知ってか知らずか、気にしてないように沙樹は続けた。
「その、友達のこと聞いて、自分だけが不幸じゃないんだって思ったら、私が八つ当たりしてるのも駄目だなって思った。」
「ううん!別に大丈夫。私は気にしてないから!」
「そっか、よかった。じゃあ、これから宜しくね。」
「うん!宜しく!」
それから、外が明るくなるまで二人は話し続け、仲良く目の下に隈を作った。その結果、看護師に軽く叱られる事となったのはここだけのお話。この一夜で、響はなんとなくこれからも仲良くなれそうだと思った。
一方、沙樹はというと
「(よっしゃあああ!最初は上手くいったぞ‼︎未来の代わりに俺が支える、名付けて『俺が陽だまりだ』作戦!あとは高校まで支えていればどうにかなるっしょ!)」
打算マシマシであったとさ。
響の口調ってこれで合ってるか不安な作者です。
因みに、作中にあったif響の世界線に了子はいます。ただし作者も一回だけテキストでしか見た記憶が無いので、もし他にも出てた所があったら教えてください。
次回は、ちょっと真面目になるかも?