afnすとーりー:キツネノボタンとの日々 作:hiden456
他の花騎士が絡んでくる話はシリーズとして独立させようか少し悩みます。
外での用事を終え執務室に帰りつくと、部屋の鍵……と言うかドアが少し開いていた。
一応副官クラスの花騎士には執務室の鍵は渡してあるのだが、一体誰が執務室に入り込んでいるのだろうか。気になってつい聞き耳を立ててしまう。
「ん、手伝ってくれて感謝感謝。今回の書類は結構多い」
「私も団長様に用事がありましたから、全然かまいませんよ。それより少しお腹がすきました」
どうやら執務室に居るのはキツネノボタンとコデマリのようだ。
割とレアな組み合わせに、少しだけ様子を見守る事にする。
と言うのも、キツネノボタンは最近後輩ができたとは言え、元々ワルナスビとラークスパー、あと何かと世話を焼くルコウソウ以外の誰かとべったり会話している所はあまり見ない。
コデマリに至っては特別仲が良い花騎士が居るのか、実は知らなかったりする。
コデマリもキツネノボタンもそれなりに社交的な性格はしているし、意外と物怖じしないと言うか人見知りをするようなタイプでは無いのだが、そんな二人が一体何を話しているのか、非常に気になる。
「手伝ってくれたお礼に、こんな話を教えてあげよう。満開の花の木の下には、死体が埋まってる」
いきなり何を言い出すのだ。
「それ、聞いたことがあります。確か、その血を吸い取って、ほのかなピンク色に色づくってこの間誰かが言ってました」
話が繋がってしまった。
「そうなんだ、理由までは知らなかった、勉強になる」
「それなら、こんな話はどうですか?団長様は、月を見たら狼に変身するそうですよ」
「え、なにそれ、初めて知った。団長も、月に反応するんだ」
確かに月を見ていたら不思議な気分になる事はあるが、変身なんてする訳がない。
「もって事は、キツネノボタンさんも何かに変身するんですか?」
「わたしは変身はしないけど、満月見てたら魔力が変な事になる。団長もそうなのかな?」
「流石団長様、団長様に世界花の加護があったらすごい花騎士になってたと思います」
「確かに、団長はすごい。頭も良いし、意外と体力もある、それに優しい。まぁ本人には内緒だけど。あとすごく物知り、月のうさぎは怪盗ロマンのしもべだって教えてくれた」
そんな風に思ってくれていたとは。
だが、適当な事を吹き込んだ事を後悔するも遅い。キツネノボタンもコデマリも基本的に人を疑わないのだ。
「そうなんですか!? 私もうさぎさんの恰好をする事がありますけど、そうしたら怪盗さんを呼び寄せたりできるでしょうか」
「それ、良い考え。怪盗ロマンを呼び寄せるのは無理でも、大怪盗ナイトシェード様は呼び寄せられるかも。今度やってみて?」
「わかりました! キツネノボタンさんの分のうさぎさんイヤーも用意しますね」
「そうなるとわたしは耳が4つになる。ワタチョロギさんとかもそうだけど、その場合、狐がメインなの? それとも兎になるの?」
「どうなんでしょうが? あ、団長様の机にクッキーが。 食べても良いんでしょうか?」
「食べかすのこぼれるクッキーはあんまり好きじゃない。それに、勝手に食べると怒られる。わたしの金平糖あげるから、これで我慢しなさい」
「わーい」
……もうそろそろ良いだろうか。ドアをノックする。
「誰? 団長は今留守。第一副団長が要件を聞く」
その団長の帰還である。ただいま、キツネノボタン、それにコデマリ。
そう声をかけ執務室に入る。
「おかえり団長、今日の書類、そこに置いてある」
「おはえりぁはいらんちょうさま、おじゃまひてまふ」
団長の椅子を占拠したキツネノボタンと、律儀にこちらを振り返ったものの、ほお袋でもあるかのように金平糖を詰め込んだコデマリ。
とりあえずキツネノボタンの持ってきてくれた書類を見る。あとはこちらの仕事のようだ。
「んっがりがり、ぷは、所で団長様、机の上のクッキー、もらっても良いでしょうか?」
喋れる程度に金平糖を咀嚼しそう聞いて来るコデマリ。実はキツネノボタンのためにこぼしにくい一口サイズのものもあるのだ。書類仕事が終わったら皆で食べても良いだろう。
「おー。待ってて良かった。わたしも書類、手伝う」
「私もお手伝いできる事があれば、なんなりと言ってください。金平糖を食べたばかりなので、頑張れます!」
なら、事務仕事も楽しく手早く終わらせられそうだ。
こうして、団長と花騎士たちの日常が過ぎていくのだった。
もっと長々と都市伝説の話をしようかと思っていたのですが、脱線しそうだった上団長が突っ込み担当だった
キツネノボタンといちゃつかない話はシリーズを区切るべき?
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分けた方が良い
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一緒で良い
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中身次第