召喚獣を召喚したはずが!?   作:dejitaru

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第1話 召喚された先は!?

*本編

 

ビサイド島にある小さな村そこの中心部で儀式を終え晴れて召喚士となったユウナが、村の人たちから祝福を受けていた。

 

「よくやったユウナちゃん!」

 

「はい! ありがとうございます!!」

 

村人からの言葉に律儀に返す。

するとその中から、漆黒のドレスを身に纏う女性が近づいてきた。

 

「ユウナ」

 

「あっ、ルールー!」

 

「試練を成功させたことだし召喚獣を出してみたらどうかしら」

 

「おっそりゃいいね~」

 

周りからの期待の眼差しと声援が届く。

ユウナはそれに答えるように舞いだした。

 

今回ユウナが祈り子との対話の末、手に入れた召喚獣は『ヴァルファーレ』という鳥に似た姿をしているのが特徴だ。

 

パァァァ

 

どうやら成功したようで上空に陣が現れた。

これは成功の証であり、旅の第一歩への証でもある。

当然その中心から出てくるのは『ヴァルファーレ』であり人間が出てくる筈などなかった。

 

だがしかし陣の中心から出てきたのは、白い戦闘服を着用し赤い宝玉が付いた杖を携えている人、いや女性が現れた。

 

 

少年の言葉を最後に意識を失ったなのはは、何処とも解らない空間を漂っていた。

 

「ここ何処だろうね……」

 

[情報は在りませんね。通信機器も使えない様ですし、辺りに人の気配どころか物陰すらありません]

 

現在高町なのはは絶賛後悔中だった。

 

はぁ、何でこんな事になっちゃったんだろう……。

気のせいか私の人生色々在りすぎだよね?

 

プレシア事件から始まって闇の書、墜落、ゆりかご、そして只今ロストロギア捜索で少年に会って変な空間を漂い中。

この数十年で驚くべき事件の遭遇率だ。

これでは何処ぞのスー○ーサイ○人みたいではないか。

 

折角帰ったら何かしてくれるって言ってたのに!

ヴィヴィオを正式な養子にしてから1ヶ月しかたってないのに!!

ついてない…………、そして早くここから出たい。

 

[マスター、前方3時の方向50m先に魔力反応です]

 

「えっ魔力反応!!」

 

なのはは走った、例え罠であったとしても敵であったとしてもここにいるよりは帰れる確率が上がる、そう考えてのことだった。

 

しかしそこに在ったのは魔法陣、それも見たことがないタイプだった。

 

「これは何かな? 攻撃とかじゃないよね……」

 

[どちらかと言えば転送用の陣では無いでしょうか]

 

「う~ん転送用かぁ、元の場所に帰れるって事はないよねやっぱり」

 

[確率はかなり低いかと思います。ですがこのまま留まっていてもしょうがないかと]

 

「だよね……、では飛び込みます!!!」

 

勇気を振り絞り陣の中に入る、すると今までの景色が一変目の前に広がる蒼い海そして心地のいい潮風。

 

「わ~景色がある~!!」

 

[そうですね、ですが早く魔法を展開しないと墜落死しますよ]

 

そう、すべてを見渡せると言うことは上空にいるわけですから普通に考えて何もしなかったら死にますね。

だがしかし仮にも管理局の切り札であり絶対的エースであるなのはからしてみれば、例え地面ぎりぎりでの術式展開でも問題はない。

 

「よし成功っと!」

 

だが新たな問題が発生した。

目の前とゆうより少し下にはそれなりの人が集まっていたのだった。

 

「誰だありゃぁ」

 

「召喚獣って人間が出てくるっすか!」

 

「んなわけねーだろうが!! いったいどうなってやがんだぁ」

 

「ルッルールー!! もしかして私失敗しちゃったの?」

 

「落ち着きなさいユウナ、そんなはずないでしょう。一度彼女に降りてきてもらいましょう」

 

未だかつて召喚獣を呼び出したら人が出てきたなどという事例はない。

村にいる物たちは疑念と好奇にの視線でなのはを見上げる。

 

「レイジングハート、なんか色々失敗しました。あとここは何処ですか」

 

[マスターが失敗するのはいつもの事として、地面の形状建物からしてビサイド島ではないでしょうか]

 

「えっでも……、間違いないのかな?」

 

[もちろんです]

 

ということはここは過去のビサイドという事になる。

到底信じる事は出来ないが、レイジングハートが言っていることや辺りを見渡す限り見覚えがある。

そして何よりここに来た原因を考えれば納得がいく。

 

あの少年が言っていた『夢を助けてあげて』というのはまだ解らないが、彼が持っていた結晶が原因なのではないだろうか。

と、考え込んでいたら下から話かけてきた。

 

「あの~いったん降りてきて頂いても宜しいでしょうか?」

 

ユウナが上を見上げながらなのはに声をかける。

 

「はい! すぐ降ります!!」

 

{この世界の人たちは人が飛んでいても不思議じゃないのかな?}

 

なのはが飛んでいることよりも、突然現れた事に驚いていたため疑問に思い念話で話しかける。

 

{微弱ながら全員に魔力反応がありますから、この世界でも魔法は一般的に使われているのではないでしょうか}

 

{そっか、あの黒い人は周りの人より魔力多いね。念のためレイジングハートは話さないように気をつけてね}

 

{了解しました}

 

まだ色々と疑問があるがまずは人々の中心にいる、杖を持った女の子に話を聞こうと思う。

何処の世界でもまずは情報がないと話にならない。

それにもしかしたら帰り方や、夢について解るかもしれない。

 

地面に降りると彼女の方から話しかけてきた。

 

「あの初めまして、召喚士のユウナっていいます」

 

礼儀正しくお辞儀をしながら挨拶をするユウナを見習い、なのはも挨拶を交わす。

 

「私は高町なのはです。なのはって呼んでください♪」

 

「はい分かりました、なのはさん!」

 

なんでか分からないけどユウナちゃんにさん付けで呼ばれるとスバルやティア達の事を思い出すなぁ。

 

「あのそれで突然で申し訳ないんですが、『ヴァルファーレ』の化身とかではないですよね?」

 

「『ヴァルファーレ』って何かな?」

 

「ええと鳥の姿をした召喚獣です……」

 

「そっかぁ召喚獣かぁ~…………、人ですらないね」

 

召喚獣……、なんだか本格的にゲームの世界みたいになってきたな。

キャロやルーテシアちゃんみたいな能力の持ち主ってことだよね。

それに鳥って事は虫とかじゃないんだよね、それなら間違えられてもいいかなぁ?

空飛んでるから鳥みたいなものだし魔王みたいに強そうでもないしね?

 

「ルールーどうすればいいかな?」

 

「ふぅ、そうねぇ…… ちょっといいかしらなのはさん」

 

「はい?」

 

「もし召喚をして別の召喚獣がでてきたらあなたはどうする」

 

「目的の召喚獣がでるまで召喚し続けます」

 

「だそうよユウナ、もう一回やってみなさい」

 

「はい!!」

 

事態が全く読み込めないなのははただ見ている事しかできなかった。

 

その中で舞いだすユウナ。

そして再び上空に陣が浮かびだした。

 

パァァァァ

 

するとその中心部から狐面をかぶったような鳥が現れた。

 

うわぁあんな鳥見たこと無いよ……、綺麗だなぁ。

 

なのはが見とれていると周りからは拍手喝采が飛び変わっていた。

 

? {成功したのがうれしかったのかな}

 

{それもあるかと思いますが、恐らく先ほどマスターが通った陣は『ヴァルファーレ』と呼ばれているあの召喚獣がでる予定のはずみたいでしたから、それのせいでもあるかと}

 

じゃぁ私すごい空気読めない人みたいな登場の仕方だったわけか。

 

成功したにはめでたいことなのでユウナちゃんに声を掛ける事にした。

 

「成功おめでとうユウナちゃん♪」

 

「ありがとうございます!」

 

それにしても流石にこのままだと聞くチャンスが無くなりそうなので、空気読めない奴と思われる覚悟で話を切り出す。

 

「それで突然で申し訳ないんだけど、ここはどこかな?」

 

「えっ!!」

 

「あと夢って何かわかるかな?」

 

言い終えると周りがざわつきだした。

 

「もしかしてシンの毒気にやられてしっまったんじゃ」

 

「若いのに気の毒に……」

 

あれ? 空気読めない奴扱いされるかと思ったら、可哀想な子扱いされてる…… なぜ!?

 

すると少し離れた場所にいた青年が話しかけてきた。

 

「俺ティーダって言うっす! そんでちょっと聞きたいことがあるっすけどいいっすか?」

 

「うん、何かな?」

 

「ここじゃちょっとまずいっすから向こうに行くっす!」

 

どうやら先ほどティーダがいた場所より少し奥で話すようだ。

 

みんなに聞かれたらまずい話しなのかな?

なんていってもテントの裏でのお話だからね。

 

「ちょっと聞いてくるね」

 

「はい分かりました」

 

 …………

 

「どうしたんだろうね?」

 

「さぁ、なぜかしら」

 

 

「お待たせ♪ それで用ってなにかな」

 

「突然なんすけど、俺が過去から来たって言ったら信じるっすか?」

 

「えっ過去から!?」

 

「うっす!」

 

本当に突然だね。

まぁ今はそんなことはいいとして、過去から来たって言ったよね?

となるとティーダくんもあの少年に飛ばされたのかな……。

 

「ねぇ、君もここに来る前に男の子に会ったりしなかった」

 

「会ったっす! なのはも会ったんすか!!」

 

「うん、私の場合過去じゃなくて未来から飛ばされたんだけどね……」

 

う~ん

 

二人して腕を組みながら何かを考え込む。

5分経過したのち同時に声を発した。

 

「帰り方わからないかな!!」

「帰り方わからないっすか!!」

 

しばらくの間沈黙が流れたのち、なのはから話し始めた。

 

「はぁ、そんな簡単には帰り方わかんないよねぇ」

 

「そおっすよねぇ~」

 

”はぁ~”

 

 

こうしてなのはの物語が始まった。

 




エレベータがあるのは普通とかのつっこみは無しでお願いします。
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