つよきす 〜面倒くさがり屋のゴン〜   作:GO♪サマ

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ヒロイン候補に悩む……
なごみんもいいし、カニも可愛いし、セレブも捨てがたいし、
乙女さん、姫、あえてのよっぴー……

神よ!! 俺にどうしろと言うのだ!!


第6話

「…それでゴン?

1年生でおっぱいの大きい女の子ってどこにいるんだよ?」

 

竜宮から出たレオ達。

人材登用のためにしばらく歩いているとフカヒレからゴンに聞いた。

 

「…なんの話?」

 

「いやいやいやっ!!

さっき姫と話していた時、レオが連れて行くとか言っていたじゃねぇかよっ!!」

 

「…あぁ〜。

(そういえばそんな事言っちゃったような…めんどくさいな〜。)」

 

「まぁまぁ、そんなに面倒く下がらなくてもよ?

パッと勧誘すれば早く帰れるじゃね〜か?」

 

…だからスバルん、人の心読まないで。

 

「…仕方ない。…こっち」

 

そう言うとゴンはレオ達を連れて屋上に向かった。

 

 

……………………………………

………………………

…………

 

屋上に着いたゴン達。

するとカニが何かを見つけた。

 

「あれ?誰かいるよ。」

 

カニが指差した方を見てみると確かに人がいた。

端正な顔つきでやや釣り目の女だ

 

「おいゴン? あの女の子か?」

 

「…そう。」

 

視線を感じたのか…

なごみんは一瞬ちらりとこっちを向いたが、ゴン達に興味は無いらしくすぐに目を逸らした。

 

「…椰子 なごみ

1ーBでおっぱいの大きい女の子。

別名『辛口キング』…昨日会っているはず…」

 

「あっ!! 本当だ!! 昨日の女だ!!

……ボクたちと同じ学校だったんだ」

 

「あ〜、昨日の…」

 

みんなも思い出したらしい。

…まぁ、辛口カレーを表情も変えずに食べていたんだからインパクトは強し、なかなか忘れられない出来事だと思うんだけど。

 

「気に入らないヤツだけど、同じ学校だったとはね。

これは楽しくなってきたなぁ」

 

カニは嫌な笑顔で、指関節をバキボキと鳴らす。

 

「先輩として色々教えてやんよ。」

 

……喧嘩売る気だ。カニっち。

でもやめといた方がいいと思うけどな〜。

どうせ泣かされるんだし…

 

「しかし、あれで一年か〜

…なんか貫禄ね〜?」

 

「ああ、大物っぽいな」

 

背は、170cmぐらい。

鋭い目つきで威圧感がある。

フカヒレ程度の人間なら簡単に怯ませることも出来るだろう。

 

「…よし、ここは俺に任せとけ。」

 

フカヒレがなんか言い出した。

 

「大丈夫か? フカヒレ?」

 

心配するレオ。

 

「大丈夫!!

なんたって俺は彼女にセイロンティーをおごったんだからさ。

面識はある。余裕だぜ」

 

なんて言っているが心の中では…

 

(悪いなレオ、スバル、ゴン!!

姫の手柄も美少女1年生もこの俺がいただく!!

恋の戦争はすでに始まっているんだぜ!!)

 

「(…なんて事を考えてるんじゃないのかな〜、ふかひれ。)」

「(…なんて事を考えてそうだな。コイツは。 )」

「(…なんて事を考えてそうだね〜。 このバカは。 )」

「(…なんて事を考えている顔だな。 これは…)」

 

幼馴染ズにはバレバレだったフカヒレであった。

 

「400円から始まる恋もあったっていい!!

お前たちはここで待機、キスまで行っても指をくわえて見てるんだぞ。

キスの先まで行きそうなら席を外してくれよ?」

 

「まずは病院行け!!」

 

「…脳外科に予約入れておく。」

 

「おいおい、どっちかっていうと精神科の方じゃね?」

 

「なんとでも言えーーーー!!

それじゃ、行ってくる!!」ビシッ!!

 

なんか敬礼しながら行くフカヒレ。

 

「ねぇ、ちょっといいかい」

 

フレンドリーに話し掛けるフカヒレになごみんは無言で、そして面倒臭そうに振り向いた。

 

「俺は2−Cの鮫氷新一。シャークって呼んでくれ。

趣味は天体観測。わりと自然好きなんだ。

周りからは『愛の捕食者』と呼ばれている。」

 

「呼んでねーよ。」

 

ツッコミのスバルん

 

「あのさ、君、生徒会って興味ある?」

 

「ありません」

 

「実は生徒会では明日の学校を担うフレッシュな人材を募集しているんだ。カリスマ生徒会長、霧夜エリカの下でがんばってみる気はない?」

 

「ありません」

 

冷淡な返答。

フカヒレは一瞬たじろぐがそれでも諦めきれない様子だ。

 

「でもほら、青春を有意義に使う意味でも、生徒会どうかな?」

 

「仕事内容は簡単だよ、難しく考えないでいい」

 

「…ウザい。消えろ!!」ギンッ!!

 

「ひっ!!」

 

なごみんの一睨みにフカヒレは小さく悲鳴を上げた。

さっきまでの威勢は何処へやら。

 

「潰すぞ」

 

「ひぃぃいっ!」

 

なごみんの威圧にフカヒレは小走りで逃げ帰ってきた。

 

「うっ、うわぁああああぁあんっ!!チクショーーーーーッ!!

スバルゥ!! あいつシめてくれよ!!」

 

「落ち着け」

 

「おやおや精神的に参っちゃいましたかこのゴミは。

ほんっと使えないクズだよね」

 

「女の子に厳しい事言われると、姉へのトラウマが発動してしまうからな……」

 

仕方ないからフカヒレは放置だ。

 

「ちょっとボク行ってくるよ」

 

…今度はカニっち?

 

「…なんで?」

 

「フカヒレはカスだけど、一応二年だよ?

目上の者に対するレイギを語ってあげるのさ。

…平たく言えばヤキ入れ」

 

カニはテクテクと歩いていった。

 

「スバル、ゴン…揉め事になったら止めるぞ。」

 

「ほぼ確実に揉めるぜ、カニは…」

 

「…問題ない。 揉め事になってもカニっちは負けるから。」

 

頬引っ張られて終わりだからね〜。

 

「よっ、辛口キング、ボクのことは当然覚えてるよね」

 

「あぁ……大串さん。

まだあのでかい金魚飼っているんですか?」

 

「誰それ?ねぇ誰?」

 

わざとらしく間違えるなごみん。

ていうかそのボケ前に僕がしたよ?

 

「ボクだよ、カレーハウス『オアシス』の可愛いウェイトレス!!」

 

「あぁ……」

 

「言葉遣いには気をつけな、ボク二年だからよ〜。」

 

「うるさいな」

 

なごみんがカニの量頬を掴んで引っ張りあげる。

 

「んは!?」

 

「お似合い」

 

「ははへははへ!」

 

「聞こえない、しっかりしゃべって『先輩』」

 

「ぐおおおおおお!」

 

それから少ししてなごみんはカニを解放した。

カニは涙腺がもろいので、もう涙目だ。

このままじゃ面倒な事になりそうなので、スバルとレオは今にも飛び掛らんとしているカニを取り押さえる。

 

「そこまでにしとけや大串さん」

 

「そうだぜ大串さん」

 

「だ〜れが大串さんじゃボケェ!!

いいから放せ!こいつの命だけは殺ったる!」

 

じたばたと暴れるカニ、まさに荒ぶる獣だな。

 

「騒がしいので、失礼します『先輩』」

 

『先輩』の部分を強調している。

あからさまに嫌味を込めた呼び方だ。

 

「くぅ〜…ゴン!! オメーが何とかしろ!!」

 

「そうだぞゴン!!

ゴンの言う通りにしたら俺がこんなにも傷付いたんだ!!

責任とれ!! ゴン!!」

 

カニっちといつの間にか復活したふかひれがゴンに説得しろと言い始めた。

 

「…確かにゴン話だと生徒会に入ってくれるって話だったが…

確か坊主が連れてくるって言ってなかったか?」

 

スバルん、いいとこに気が付いた。

 

「ウルセーーーーッ!!

そんな事は関係ないねっ!!

ゴンが言い出しっぺなんだからちゃんと説得しろーーーーーーっ!!」

 

…なんで僕が……

レオが連れてくるって言ったのに…めんどくさい…

でもこのままのカニっちもめんどくさいし…しょーがない。

 

ゴンはなごみんに近づいた。

 

「…今度はなんですか? 『先輩』」

 

…うわ〜…メッチャ機嫌が悪い。

さっさと終わらせよう。

 

「…めんどくさいから…アドバイスを一つ…」

 

「…アドバイス?」

 

「…なごみんが、自分の夢を犠牲にしてお父さんの残した店を守るのは別にいい。 それが自分で決めたことなら…

でも、親は自分の子が自分の残したものの為に夢を諦めて欲しいとは思わない。 もう少し周りを見ること…なごみんの見ている世界はとても小さい…お母さんだって、なごみんが思っているよりもずっと強い。

子供染みた事で困らせるのはお母さんの為にも、自分のためにもいい結果は生まない。…一度3人で話すべき。 結論を出すのはそこからでも遅くないはず…」

 

「…ッ!! 先輩に何がわかるんですか⁉︎

家族でもない!! 赤の他人に!!」

 

なごみんが怒りを露わにした。

レオたちも突然の事で戸惑っているみたいだ。

 

「…そう、僕は君の線の外側の人間。

でもカニっちたちが迷惑をかけたからそのお詫びのアドバイス。

このアドバイスを生かすも殺すも決めるのはなごみん次第。

…それじゃ、僕たちは帰るよ。」

 

そう言うとゴンはみんなを連れて屋上から出て行った。

残されたなごみんはポツリと呟いた。

 

「…線の外側…あの先輩なんで…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボクが……ボクがコケにされたままなんてぇ!」

 

廊下を歩いていたレオたち。

怒り冷めやらぬカニは、ポケットから手帳を取り出して何か書き込みはじめる。

そのページにはフカヒレの名前があり、今その下に『一年のクソ生意気な女』と追記された。

 

「それ何?」

 

「ボク的、殺したるリスト」

 

「…ねえ? それ今俺の名前入ってなかった?」

 

「殺すというより屈服させるっていうのが目的かな〜。

乙女さんは良い人だったけど、アレは絶対悪だね!!

いずれボクの子分にしてイジメまくってやる!!」

 

…まぁ、頑張ってねカニっち。 …無理だと思うけど。

 

「にしてもよ〜、ゴン?

さっきの1年との話といい、どこでそんな情報を…」

 

「…………………ZZzz」

 

「都合悪くなると寝る癖ヤメない⁉︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夜

街のとある場所に佇むなごみん。

そんななごみんを上空で観察するゴン。

 

「(放課後にあのイベントがあったから、今日は偶然通りかかったレオがなごみんを助けるイベントが始まるはず…そして借りを返すために生徒会に入るっと…楽しみ。)」

 

しばらく観察すると…ついにその時が来た。

 

「ねぇ、ちょっといいかい?」

 

「……」

 

「君だよ、ロングの美人のお姉さんに言ってるんだよ」

 

 見るからにチャラチャラした男が3人がなごみんに近付いてきた。

 

「なぁ、さっきからずっと1人みたいだけど暇なら俺たちと遊びにいかね?」

 

「興味ない」

 

当然の事ながらなごみんは、それを拒絶するが相手のほうもかなりしつこく食い下がる。

 

「な、バンドやってるいい男もいるからとりあえず話だけでもしようよ」

 

「いい男がいなければ帰ればいいからよ!!」

 

「消えろ、潰すぞ」

 

より一層拒絶間を強めるなごみだが、相手は精神的にタフなのか…

単なる馬鹿なのか定かではないが…とにかくしつこく食い下がる。

だが、ここで男はひとつ間違いを犯した。

なごみんの服に触れてしまったのだ。

 

「あたしに触るな!!」

 

「超痛ぇええええええええ!!!」

 

「(…おお〜、ナイスキック)」

 

脛を思い切り蹴られた男はごろごろとのたうちまわった。

 

「ち、キモい連中だ」

 

「テメェふざけんじゃねえ!!

いきなり蹴るこたねーだろ!!」

 

思わぬ反撃にチャラ男共は逆切れしてなごみに絡んでくる。

それを見ていたゴンは…

 

「(…そろそろレオ達が来るハズ…どこだ? レオ達は?)」

 

ゴンはレオ達の気を探った。

その結果。

 

「(…あれ? レオ家から出てない?)」

 

…取り敢えずレオの家に電話するゴン。

 

『prrrr…ガチャ…はい? 対馬ですけど?』

 

「…ゴンだけどレオっち、何してるの?」

 

『あ〜、ゴンか。 あれ? 言ってなかったっけ?

今日は乙女さんの歓迎会をやるって事になったんだけど…』

 

「…What?

え? じゃあ何? 今日は街に行く予定とかは?」

 

『…ないけどどうかしたのか? ゴン?』

 

…ピッ

 

電話を切るゴン

 

「(…待って…ちょっと待って…

今日ここに…レオっち来ないのォ⁉︎)」

 

動揺し出すゴン。

 

「(ど、どうしよう…

ここでレオが助けないと生徒会に入るフラグが……)」

 

そんな事を思っていると状況は深刻化していた。

 

「ちょっと、おいシカトしてねーでこっちこい!!」

 

「(…仕方がない。 介入する。)」

 

眼鏡とマフラーを仕舞って上空からなごみんの所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜なごみんside 〜

 

 

「オラァ!! こっちに来いアマァ!!」

 

ウザイな、こんなのバッカリ寄って来る。

 

「…待て」

 

そんな時に現れたのは、見たことのない男性だった。

顔は多分イケメンって言われる容姿だろう。私は興味ないから知らないけど…何処かで会ったことがあるような…?

そして何より…瞳が紅かった。

 

「女相手に逆切れはみっともないとは思わねえか?」

 

あからさまに馬鹿にしたような態度。

明らかに三人組に喧嘩を売ってる。

この人は馬鹿か?

1対3で勝てるとでも思ってるのか?

 

「テメェなめてんじゃねぇ!!」

 

男の一人が殴りつけた……ように見えた。

だが、男の姿が消えた。

 

「な、何だ?」

 

「…遅い」

 

「へ? …ひでぶっ⁉︎」

 

突如男の真横に先輩が現れ、男をいとも容易く蹴飛ばしてしまった。

しかも蹴飛ばされた男の体は面白いように宙を3回転し、そのまま男は伸びてしまった。

 

「な、何だコイツ滅茶苦茶強ぇ!!」

 

「だ、誰か番長呼んで……ギャアアアア!!」

 

それから先はもうワンサイドゲームだった。チャラ男は仲間を呼んで応戦しようとしたが、誰一人紅目の男に触れる事さえ出来ずあっという間に地に沈んでいった。

チャラ男のトップのヒザキという男に至っては……。

 

「すんませんでした!!

本当に申し訳ございません!! もう勘弁してください!!」

 

この通り紅目の男の殺気にビビッて土下座している。

 

「なら…そいつら連れてさっさと帰れ。」

 

「は、はい!!」

 

 去っていく馬鹿共を見ながらアタシは…

この時に…この人に少し興味を持ったのかもしれない。

 

〜 なごみんside end〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございました。」

 

 開口一番に椰子が言ったのはそんな言葉だった。

 

「必要なかったとはいえ、借りは借りです。

こんな借りはさっさと返したいんですが、あたしにできることがあれば言ってください。」

 

…それなら丁度良いかな?

 

「…生徒会に入って欲しい。

もちろん、代理で構わない。」

 

「……わかりました。」

 

その時に強い風が吹いた。

思わず目をつぶったなごみんが風が収まり前を見るとゴンの姿はなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、生徒会になごみんの姿があった。

 

「あ…どうも…」

 

「「「「…へっ⁉︎」」」」

 

驚きを隠せないレオ達。

しばらくして落ち着いたレオはなごみんに質問する。

 

「…な、なんでここに?」

 

「昨日の借りを返すためです。

と言っても代理ですが…」

 

「代理?」

 

スバルんが聞き返す。

 

「はい…正式なメンバーが決まったら辞めさせてもらいますんで。

だけど決まるまでちゃんと手伝いますから。」

 

そんな話をしていると後ろから姫が来た。

 

「はぁい!! やるわね対馬ファミリー。

昨日の今日で成果を上げてくるなんて…」

 

「姫!!

でも代理って事なんだけど…」

 

「全然オッケーよ。

…正式なメンバーを私が決めなければずっといるってことだもんね。」

 

「…うわっ悪!!」

 

「…なかなか活気づいてきたようじゃないか。」

 

いつの間にか来ていた鉄ちゃんはレオと話している。

 

「うん。

だけどこのメンバーで大丈夫なのか?

なんだか大変なことになりそうな気が…」

 

「まぁ、それをまとめるのも仕事のうちだ。

頑張るんだぞ『新・副会長』!!」

 

「…へ?

新…副会長って…?」

 

「あぁ、さっき姫が言っていたぞ?

レオを副会長にするって…」

 

「…ウソ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなやり取りをしている間ゴンは、ソファーに座って目を瞑り考え事をしていた。

 

「(…昨日は危なかったな…

本来ならレオがやるハズだったんだけど…

まぁ、僕だって気付かれていないから大丈夫だろう。)」

 

そんな考え事をしているゴンを……ジッと見つめてるなごみんであったが、その視線に気付いていないゴンであった。

 




烏賊島で紅き翼のメンバーを出すか悩み中
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