カフェ プレシアにようこそ   作:モフモフ狸

8 / 36
地球を旅立ったプレシア達がいよいよミッドに到着した。

果たしてプレシア達家族はこれからどんな生活

を送っていくのであろうか?


プレシア一家ミッドの生活始まる

 

リンディと共にミッドに到着した

 

プレシア達はリンディの案内で

 

自分達が今から住む街にあるという店舗兼住居

 

に向かっていた。 店舗に着くとそこは街の

 

商店街の近くで立地的には申し分なかった。

 

店舗の大きさはほぼ翠屋と同じ位だったが翠屋

 

が昔ながらの喫茶店ならこれからプレシア達が

 

営業する店舗はカフェそのものだった。

 

店舗と住居の鍵は転生した際に女神から地球で

 

の生活に使うものと一緒に送られていた。

 

その鍵を使い店舗の扉を開けるとその中はとても

 

キレイでテーブルや椅子そしてケーキなどを

 

並べるショーケースそれにコーヒーや紅茶を

 

入れるサイフォンやポットに食器類も

 

ピカピカの新品だった。

 

 

「まぁ なんて素敵なところなのかしら」

 

 

と話すプレシアにリニスが

 

 

「えぇプレシア 本当にステキです 女神様には

感謝してもしきれないです」

 

 

と話し改めてこの店舗兼住居を用意してくれた

 

女神に感謝をするのであった。

 

店舗をある程度見たあとプレシア達はこれから

 

自分が住む住居の方に移動した。

 

ミッドの住居は地球と違ってカードキーみたい

 

な鍵で玄関の扉にある小さな画面にそれをかざすと

 

ロックが解除され扉が開いた。家の中はほぼ地球

 

で暮らしていた住居と変わらない間取りだった。

 

家電や生活用品も地球とあまり変わらず使い方

 

もほぼ一緒だった。使い方などを一通り確認

 

するとプレシアが

 

 

「家電や生活用品はほぼ地球と一緒ね

これなら安心だわ」

 

 

と胸を撫でおろした。そしてプレシア達はリビング

 

に集まりこれからの生活について話しあった。

 

話し合いが終わると各々の部屋に移動し中を確認

 

すると自分が地球からスーツケースに入れて持って

 

きた荷物を出し片付け始めた。

 

プレシア達がミッドに引っ越してきた季節は

 

ちょうど新学期が始まる時期だったためアリシアと

 

リインフォースの部屋には二人が今から通うこと

 

となったザンクトヒルデ魔法学院の中等部と

 

高等部の制服がきれいにかけてあった。

 

 

「へぇ これが今度通うことになる学校の制服か?

結構可愛いじゃん」

 

 

といいながらかけてあった制服を試着し部屋に

 

にあった姿見で自分の制服姿を確認した。

 

リインフォースもアリシアと同様かけてあった

 

制服を試着し姿見で自分の姿を確認していると

 

自然に可愛いポーズを取っていたらしくその姿

 

をよりによってアリシアに見られ思う存分に

 

からかわれ真っ赤になっていた。

 

それからまたリビングに集まりリンディから

 

今日するべきことについて教えてもらった。

 

 

「今から皆さんにはミッドの役所に行って

住民登録やカフェを営業するための許可を

もらいにいきましょうか」

 

 

と話しになりリンディの先導でプレシア達

 

は地球でいうところの市役所に向かった。

 

そして地球にいるときにリンディから

 

渡された書類を見せ住民登録などは

 

とどとおりなく終わった。

 

しかし営業の方では少し問題が起きた。

 

プレシアは一応地球で衛生管理に関する免許

 

や調理師免許は修行の合間に勉強し取得していた。

 

しかし役所でその免許を見せると

 

 

「すみませんがこちらの免許ではミッドでの

営業は許可出来ません

ミッドで営業をするならミッドの法律

に沿った免許を取ってもらわないと」

 

 

という話しになりプレシア達がミッドにカフェを

 

開くのはしばらくお預けになってしまった。

 

それを聞いたリンディは

 

 

「ごめんなさいプレシアさん 私の認識不足

だったわ」

 

 

と話すリンディにプレシアは

 

 

「いいの、いいの 気にしないで気づかなかった

私も悪かったんだしリンディさんのせいじゃないわ」

 

 

と話しリンディを気遣った。

 

リンディとはそこで別れそこからは四人で行動した。

 

それから家に戻ったプレシアはカフェを開くべく

 

ミッドの衛生管理や調理師に関する法律を猛勉強し

 

見事にカフェを開くために必要な免許を

 

取得した。あと地球から持ってきたプレシア名義の

 

通帳のお金もミッドの銀行に行きミッドの通貨に

 

両替してもらった。

 

両替したお金をある程度下ろすとプレシア達は

 

自分達がこれから家で使う日用品やカフェでお客さん

 

に出すケーキやシュークリームに合うコーヒーの豆

 

や紅茶の葉を買うため街のスーパーマーケットに

 

向かった。 しかしスーパーマーケットには日用品は

 

あったがプレシア達の求めるコーヒー豆や紅茶の葉は

 

なかった。 スーパーマーケットを出て街を歩いて

 

いるとコーヒー豆専門店そしてその隣には茶葉専門店

 

と書かれた看板の店を発見し最初にコーヒー豆専門店

 

に入るとローストされた色々なコーヒー豆があり

 

店員に頼めば試飲もできた。 コーヒーや紅茶に

 

に関してはプレシアよりリニスの方が士郎から

 

多くを学んでいたため一杯一杯試飲しながらカフェ

 

で出すコーヒーの豆を選んでいった。そしてほぼ

 

全てのコーヒーを試飲したあとリニスが

 

 

「プレシア 貴女が作るスウィーツに合うコーヒー

はこれとこれですね」

 

 

と二つのコーヒーの豆が入った袋を渡してきた。

 

すると店主が

 

 

「姉ちゃん 若いのにわかってるね その二つの袋の

豆は俺がスウィーツにも合うようにブレンドした豆だ」

 

 

と話しスウィーツ全般に合うと太鼓判を押してくれた。

 

そしてその二つの袋のコーヒー豆を買い次にその隣に

 

ある茶葉専門店に入っていった。 中に入ると色々な

 

紅茶の茶葉やハーブティの入った袋も置いてあった。

 

紅茶はコーヒー同様リニスが吟味しハーブティに

 

関してはプレシアやリインフォース、アリシアの意見

 

も聞いてその中からリニスが試飲していいと思った

 

ものを買っていった。すると茶葉専門店の女性店主が

 

コーヒー豆専門店の袋を見て

 

 

「なんだい 旦那の店でも買い物してくれたのかい

ありがとうね」

 

 

と話した。それに対しプレシアが

 

 

「あのどういうことでしょう? もしかして

このコーヒー豆専門店と茶葉専門店って夫婦で経営

してるんですか?」

 

 

と話すプレシアに

 

 

「ああ あの人はコーヒー私は紅茶やハーブティに

目がなくてね ついには専門店まで開いちまったって事」

 

 

と苦笑い気味に話した。 するとプレシアとリニスが

 

 

「でもお陰でうちのカフェに出すコーヒーや紅茶を

見つける事ができました ありがとうございます」

 

 

と頭を下げた。

 

カフェで出すコーヒーや紅茶なども整いいよいよ

 

プレシア一家によるカフェの開店準備がちょくちょく

 

と進んでいくのであった。

 

 

 




第8話書かせていただきました

翠屋で修行しただけあってやはりコーヒーや紅茶

には並々ならぬこだわりを持っているんだろうな

と思って書きました。

これからもよろしくお願いいたしますo(⌒‐⌒)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。