最弱先輩に憧れて   作:@深夜

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球磨川先輩の小説が少なかったので、自分で書いてみようかなと思い書きました。
ですが知らない人でも見れるように書いていけるよう頑張りたいです。
舞台を『結城友奈は勇者である』の世界にしたのは他にいいのが思いつかずこの舞台にしました。
そこまで詳しいというわけではないので何かあったら教えていただけると幸いです。
どうぞ



--序章--
プロローグ(前)


「ふぁーあ、、寒っ!厚着せねば!」

やぁみんな!おはよう!

ぼくの名前は『球磨川 禊』、、ではなく

『西村 翔助』って言うんだー。

え?「突然なんだよ?」って?

 

あいさつも、自己紹介も大切だろ?

突然と言うけど、物事は勢いが大事というからおかしくはないでしょ。

 

え?それは今じゃあないだろって?

ハッハッハッ、、それもそうだね。

寒すぎて頭がおかしくなってたよ

今年の冬はいちだんと冷えるからねー。しかも暖房器具はうちにないから余計に寒い。

 

僕は貧乏だからね。学校帰りにゲーセンに行ってる子や、飲食している人みたいにすることも当然できないんだよね。

土日にはバイトも掛け持ちして暮らしていっているので娯楽にまわすお金はほとんどない。

親からの仕送りは100%ない。

中学3年まで暴言を吐かれて、馬車馬の如く働かせられて、あげくには暴力と、虐待をされ続けたからね。

根性焼きとか腹パンとか腹パンを含め何回やられたか覚えてないぜ。

30回越えてから数えてないしな。

 

でも、『めだかボックス』は見たなー。

球磨川先輩に対して親近感をわいてからは何回か見たな。・・金なくてそこまでみれてないけど。

 

まぁ親近感わくといっても、僕はあそこまでひどくはないと思う。

自分で言うが、頭はいい方だしな。

自慢に聞こえるかい?才能とかではないよ

じゃあなんで、と思うかもしれんが、、

小さい頃に親にやさしくしてもらいたくて文字通り必死に勉強したからこうなった。

まぁ、結局意味なかったんだけどね。

 

ちなみに頭以外はからっきし駄目だ。

彼女?いませんがなにか?

友達?0人ですがなにか?

運動?この前小4にかけっこで負けました

顔?バイト先の店長に聞いたら「普通」だってさー、、良いのかな?悪いのかな?

 

でも性格は自信あるぜ。

僕よりポジティブな人はいないだろう。

太陽のように明るい性格だからな。(キメ顔

 

ちなみに今日は日曜日のため学校は休みだ

・・バイトはあるが。

というか、そんなこと考えてたらもうそろそろ時間だな。

先ほども言ったとおり、運動が苦手な僕は走るなんてことは論外なのでバイトも学校も時間より早めに出る。

 

 

ボロボロのドアを閉めて鍵をかける。

家賃が安いかわりにこのアパート廃墟みたいなんだよなぁーその気になれば壊せそう

 

 

「でも贅沢は言えないよね。住めるだけでありがたいと思わないとね」

 

 

外はやっぱり寒く、時々ふく風でよりいちだんと寒く感じる。

こういう時のために手袋とマフラーを編んでいたのだがまるで無意味のように感じる

そんな地獄の寒さに耐えながら歩くと交差点が見えてきた。

 

「よし、あそこ曲がったらあと少しだ」

 

そんな言葉で自分を励まして前を向く

前には小学1年生ぐらいの一人の少女と

そのお母さんらしき人が並んで待っている

二人は会話をしたりしながら楽しげだ。

 

「ねーねーおかあさーん、きょうのおたんじょうびかいたのしみだねー」

 

「そうだねーゆうちゃん」

 

微笑ましい会話だねー、、誕生日、、か

・・そんなもの生まれて一度も経験したことないや。

相手が小学生とはいえ、、少しうらやましいな。

 

そんなことを考えていると

信号が変わった。

 

少女は気分が高まっているのか走って渡ろうとした。

きっと、誕生日会のことで頭がふくらんでいるのだろう。

 

 

 

『近くまで迫っている車にすら気付かないほどに』

 

 

 

近くのお母さんらしき人は目を大きく見開いて硬直していた。

そりゃそうだ、

信号は確かに『青』に変わっているのだから、それは間違いのない事実だ。

でも僕は違った、反射的に体が動いていた

 

「危ない!、、」

 

少女を・・突き飛ばした。

 

 

 

ドォォン!!

 

 

自分の体に痛みが走ったのがわかった。

体が宙に一瞬浮いたのち鈍い痛みを感じた

 

数秒遅れて悲鳴が聞こえる。

 

普通の人なら痛みに悶えるのだろう。

この痛みからして両腕は使い物にならないだろうね。右足は骨折。内臓も大きく出血しているだろうなこの様子だと。

 

親から虐待を受けていたおかげだろうか

痛みは分かるが、すっかり慣れてしまった

それにどのような状態なのかもよく分かるようになった。

確証はないが90%以上は当たっているだろう

というか何キロだしてたんだよあの車。

この傷は確実に手遅れだろうな

 

・・意識も途切れてきた。

最後に変わっていたはずの信号機を見た。

 

「え?・・ははっ、きれいだなー」

 

 

 

それはそれは、綺麗で、美しい

 

 

 

『赤色』だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
まだ大きく内容には入ってはいません。

、、グダグダです。

(追記)2020 1 26
一部見直した結果、誤字がありましたので直しました。
表現の仕方も少し変えましたが、些細な変化なのであまりお気になさらず。

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