最弱先輩に憧れて   作:@深夜

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一部原作と違いますがご了承いただけるとありがたいです。
では


その九

 

 

 

 

『すみません遅れました。』

 

僕としたことが、、不覚!

過去を振り返って今の時間を減らすなどと実にもったいないことをした。

 

「まぁ、少しだけだから今回は見逃しましょう。」

 

「走るの遅いからなぁ~翔助はー」

 

「まぁ、仕方ないわよね翔助君は。」

 

「まぁ。にっしーだしね~」

 

『ありがとうございます。ねぇ、さらっとみんなで僕をディスらないでくれない?』

 

いや、事実だけどね?

あと須美ちゃん?それフォローしてるつもりだろうけどフォローになってないよ?

 

「いい?本当はまだ合同訓練はやらない予定だったのだけど少しでもバーテックスによる被害を減らすため急遽予定を早めてやっているのだからね?」

 

『ということはもう一回バーテックスと戦ってからやるはずだったんですか?これ』

 

「えぇ。まぁ、でも備えは早いことに損はないからね。みんな頑張ってね?」

 

「「「はい!」」」

 

『了解です。』

 

それぞれの訓練の内容は自分の武器にあった訓練を行う。

遠距離だと射撃のコントロール+射撃の精度の上昇を計るなどを行う。

近距離ならばサンドバックなどに打ち込み勇者同士で組み手などもした。

そこの君。どうせ僕は瞬殺だと思っただろ

僕は回避はめちゃ得意だ。

その証拠に僕は一度も銀ちゃんや園子ちゃんに負けはおろか、触られてすらいない。

 

そんながそれぞれの訓練をして今日の合宿は終わった。

合宿と言っても今日急遽だったので1日だけのお楽しみ合宿だったらしい。

・・それ合宿って言うか?

まぁ、なので連携うんぬんは本番の合宿で行うらしい。

 

本当の合宿は次のバーテックス戦が終わったあたりであろうな。多分だけど

あ、でもしばらくの間は放課後や休日の時間を削ってやるらしい。

 

数日後のある昼休み

 

「そのっち、翔助君。ちょっと来て」

 

「『ん?』」

 

「銀って遅刻常習犯じゃない?」

 

『言い方よ。まぁ、間違ってはないね』

 

「それに学校だとか、この前にやった訓練の後もすぐ家に帰ってたじゃない?」

 

「うん。確かにそうだね~」

 

「何か理由があるにしてもこれらのことは気になるわね。、、それに何かあったなら友達として力になってあげたいし、、。」

 

「ということなので明日の朝から銀のことを観察しようと思うのだけれどどうかしら?」

 

・・・いやね、銀ちゃんの力になってあげたいという君の優しい気持ちはわかった。

でもさ、、それってさ、、

 

『普通に犯罪じゃないかい?それ?』

 

やってることストーカーとかと同じだぜ?

そんなことを考えながら次の時間の準備をする。

 

『え?マジでやったのかい?』

 

いつも通り訓練所に行く過程で報告を聞く

・・マジでやったんだね。

どうやら銀ちゃんには生まれたばかりの弟がいるようでその子の世話や、家のお手伝いをしていたらしい。

それに加え登校やおでかけの際は迷子探しに巻き込まれたりなどトラブルに関わりやすいトラブル体質というやつらしい。

しかしそんなトラブルを無視は出来ず登校の時に解決している間に遅刻してしまうということらしい。

・・まぁ一部知っていたけど。

何というか。いい子だなー

 

「みのさん偉い~偉い~」

 

『なるほどねぇー。まさかあれをほぼ毎日やっているとはねー』

 

「え?あれって、、知ってたの?翔助君」

 

『昔に迷子の母親を銀ちゃんが探していてね。遅刻しちゃうよ?ということで一緒に探したんだよ』

 

「そうそう。それにたまに休みの日に家に来て弟のこと代わりに見てくれたりしてたんだよなー」

 

「それならそうと話してくれれば良かったのに。」

 

『でもだからってあれはねー。ギリギリアウトだぜ?須美ちゃん?』

 

「う、、ごめんなさい。」

 

まぁ反省してくれているなら問題ないな。しかしまぁ~お人好しだよなー銀ちゃんも

そこが彼女の良いところの一つなんだがな

 

『お人好しだね~銀ちゃんも』

 

「偉い偉い~」

 

「二人して撫でないでくれよ~。あ、でも気持ち良いな。特に翔助」

 

『そりゃあね。小さい頃からそのちゃんのこと撫でてたからね~。慣れってやつだよ』

 

「ほらほら~わっしーも、撫で撫で~♪」

 

「わ、私も?、、撫で撫でー?」

 

そのうち須美ちゃんも混ざり

端から見たら三人で銀ちゃんの頭を撫でている、という珍光景の完成である。

、、何これ?

 

 

 

 

 

それから数分後に再び時間が止まった。

二回目ということもありそれぞれが何も言わなくてもスマホを操作し、勇者へと変身

してすぐさま大橋のもとへと駆け出した。

 

「あの姿・・天秤?」

 

『また独特だねー。天秤座ってことか』

 

「天秤が宙にぷかぷか浮いてるねー」

 

「よし!まずわたしがいくぞー!」

 

さすが、切り込み隊長三ノ輪銀

でもこの前のような事になったら困るので

最初は慎重に行こうか。

 

『それもいいけど前回みたいなこともある。須美ちゃんで一回探りを入れてみようよ。須美ちゃんお願いできるかな?』

 

「了解。任せて、、せいっ!」

 

僕がそういった後振り向くとすでにその気だったのか彼女弓を構えており僕の問いに了承の言葉を返して弓をひいて矢を放つ。

しかし矢は途中まではしっかりと狙い通り標的に当たりそうだったのだが、途中で分銅へと引き寄せられた。しかも三本もだ。

 

「なるほど、、飛び道具はあの分銅によって吸収されるようね。」

 

『壊せそうかい?あの分銅は』

 

「えぇ。確実にダメージは与えられているから、何回も繰りかえせばいずれはね」

 

「ならそっちのほうが安全だね~」

 

「え?アタシたちお荷物?」

 

まぁこのままいけばだけどね。

そう考えていたら案の定バーテックスがすごい高速回転をしながら四人へと突っ込んできた。

 

途中で須美ちゃんが矢を放っていたが全てあの回転の前では弾かれていた。

 

『まぁ、頂点がそんな簡単に倒せるわけないだろうね。』

 

「すごい回転、、矢も全部弾かれてたわ」

 

「あれじゃあ攻撃はおろか、近づくことすらかなわないね~」

 

「くそー!近くに来たらぶったぎってやろうと思ったのにー!」

 

『まだまだ来るらしいねー』

 

またもや回転しながら突撃してくる天秤座であろうバーテックス。

その攻撃を全力で避ける僕達。

回転というのとても強い力であるためそれに加えあのでかい体。

まぁ、確実に死ぬよね。一発食らえば即KO

鬼畜ゲーすぎない?

 

「くっあの回転さえ止まれば、、」

 

「あぁー!もうー!あんな竜巻みたいなやつどうしろと!?」

 

「ん?竜巻、、それだみのさん!」

 

「はい?」

 

『閃いたかい?そのちゃん?』

 

「うん。バッチリ!!」

 

 

作戦は簡単に言うと相手の弱みに漬け込むということである。

竜巻という言葉をヒントにし、回転の弱点であり装甲が緩い、上からみた中心に高火力をぶつけようとのことである。

ちなみにアタッカーは銀ちゃんである。

皆の中で一番の高火力だからである。

 

「どぉぉーせーい!」

 

『お。回転が少し弱まったね。』

 

「大丈夫、私たちを信じて!」

 

「よぉーしいくよ~?にっしー!」

 

『ラジャーそのちゃん』

 

「あはっ!最っ高だよ!!マイフレンズたち!!」

 

見事にその作戦は成功。

回転の強さは弱まり、そこを僕・須美ちゃん・園子ちゃんで追撃し、最後の止めに銀ちゃんの一撃が決まり無事鎮火の儀式を行うことができた。

 

 

「すごいわね?まさかここまで息のあった連携。チームワークを行えるなんてね」

 

「「イェーイ」」

 

「もう、、二人とも?」

 

『まぁまぁ須美ちゃん実際息バッチリだったしね。良かったと思うよ、うん。』

 

翌日勇者四人の担当もとい大赦からのサポートとして手配された安芸先生に誉めらてとてもうれしそうな二人としょうがない物を見る目で須美ちゃんが苦笑していた。

僕?ただただ苦笑したよ。

 

「そういえば本番の強化合宿を行うことが決まったのよ。今後私達大赦はあなた達勇者を全面的にバックアップします。この強化合宿も含めてね?連携力の増強・親交のを深める・勇者の力を引き出すやれることは何でもやる方針よ。家庭のことは気にしなくて大丈夫だからね。」

 

そのちゃんと銀ちゃんが合宿だーと喜び。それを宥める須美ちゃんを見つつ。

握りしめる音が聞こえたので安芸先生をこっそり見ると、悔しそうな表情を浮かべ手を握りしめていた。

 

『(おおかた何で私達大人じゃなく子供達が戦っているのだろうかとかそこらへんだろうね。)』

 

『・・安芸先生。』

 

「あ、あぁどうかしたの?翔助君?」

 

『大丈夫ですよ。僕達は』

 

「え?」

 

『心配なさらなくてもそのちゃんも、銀ちゃんも、須美ちゃんもみんな強いですよ』

 

『でもやっぱりみんな子供ですので何か問題にぶつかることはある。』

 

『そんな僕達にサポートとしてついてくれるだけでうれしいですよ少なくとも僕は』

 

「翔助くん、、」

 

『では。僕は皆の所行ってきますね。』

 

「あ!翔助君!」

 

『はい?』

 

 

「ありがとうね」

 

 

 

『・・どういたしまして。』

 

 

 

 

 

 





本当に難しいですね原作キャラとの会話は
おかしなところがございましたら是非教えてください。

では

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