誤字報告ありがとうございます!
まだまだ至らないところがありますので、その都度アドバイスなどをいただけると、幸いです。
強化合宿に行くための待ち合わせにて、、
「zzz~zzz~」
「・・・銀遅い!!」
『デジャブだね?』
合宿の際の待ち合わせ場所として銀ちゃんの家に来て合流しようとしたのだが。
まぁ、おそいよねー
「ごめんごめん。合宿の準備昨日し忘れちゃって。今してたんだよー」
『相変わらずだね。』
「うるせぇー早くいこうぜ!」
「えぇ行きましょう。」
『ほらおきて、そのちゃん』
「んーラジャ~」
銀ちゃんをからかいながらそのちゃんを起こす。寝ながら歩けるなら話は別だがな。
・・園子ちゃんならやりかねんな。
「でさ~弟がさ、本当可愛いのなんの」
「本当に弟君好きなんだね~みのさん」
「・・・」
歩いているとなぜか若干僕達よりも二歩ぐらい後ろで浮かない表情をしていす須美ちゃんが目にはいった。
二人は会話に夢中で気づいてないし、、
僕は二歩下がって須美ちゃんと並ぶようにしてから声の大きさを抑えて話しかける。
『浮かない顔してどうしたんだい?須美ちゃん?』
「・・ん?い、いや、なんでもないのよ」
いや、その反応を見て「あ、そっかー」ってなるわけないだろ。
『何か悩んでるんだろう?話してごらんよ二人は話しに夢中だから大丈夫だよ。』
「・・でも、、」
『ハァー。一人で悩むからわからないんだよ。わからなかったら人に相談だぜ?』
「翔助くん、、」
『まだ時間はあるし、ゆっくりでいいから話してごらんよ。抱え込むのはよくない』
「・・あの時天秤のバーテックスに銀が突撃するって時に私は反対したわよね?」
そういえば銀ちゃんが攻撃の役割を宛てられた時に強く反論してたね須美ちゃん。
『そんなの危なすぎる』って。
銀ちゃんが大丈夫だからって説得してたけれど。
「なのに銀に『私達を信じて』って言って、、信じてないのは私の方だったのに」
「不安なの、、今まではたまたま上手く行ってるけど。いつか誰かいなくなるんじゃないかって」
なるほどね。須美ちゃんなりにしっかりと考えているんだな。
、、とても小学生とは思えないんだが?
『なるほどねぇ。確かにその考えはごもっともだね。相手は神の使いだからね』
「・・否定しないのね」
『事実だしね。神樹様の力を借りてるとは言え、所詮は小学生だしね』
『でも。そんなひどいことばっか考えてたらきりがないだろ?』
「え?」
『不安になったら相談すればいい。それに君は最終的に仲間を信じたんだろう?なら
最後まで信じてみたらどうだい僕達を。』
「信じる、、、」
『そう、大丈夫。そのちゃんも銀ちゃんもみんなやわじゃあない。もし不安なら須美ちゃんが強くなれいいだろう?』
「強くなって守る、、なるほど私が、、」
『ま、僕達も守られないように必死に頑張るけどねー。守らせないぜ?』
そう言って僕は挑戦的な笑みを浮かべ須美ちゃんに笑いかける。
「ふふっ。なら私も皆を守れるよう頑張らないとね。」
須美ちゃんも不安な表情からすっかり立ち直っていつもの表情で微笑んでくれた。
やっぱりいつも通りの表情が一番だね
『そうそう。お互いに頑張ろうぜ』
「おーい二人でなんの話してんだよー」
「私達にも教えて~?」
教えて、、か。
僕と須美ちゃんは無言で顔を合わせて少し微笑んでこう言った。
「『内緒♪』」
バスに揺られるのも二回目だが気にしない
案の定貸し切りだ。
「zzz~みのさんー、わっしー、にっしー」
「どんな夢見てんだ?園子は」
『四人揃ってるっぽいね』
「そのっちのことだから何かメルヘンチックな夢でしょうね。・・それにしても熟睡してるわね。」
『何がいいのか聞いても教えてくれないんだよね。何でだろうか?』
「何かお兄さんって感じするからな~翔助は」
そうかな?まぁ実際に元高校生だったからな~そう言えば後少しで卒業だったな僕。
そんなどうでもいいことはとりあえず置いておいて、人類の敵、バーテックスの事について考えてみる。
ん?そういえば数百年前にも勇者っていたんだよな。ということはバーテックスと戦っていくつか倒してるはずだ。
でも今でも天秤座や水瓶座も生きていたじゃないか。
ということは、、バーテックスは復活するのか?
ならばこうして追い払ってもただのその場しのぎってことかい?
本体である天の神を倒さないと永遠にそのループじゃないのか?
、、ただの勘違いだといいが昔の知恵が語っているぐらいだ100%ではないがループがうんぬんはほぼ合っているだろうな。
この考えはもちろん皆には言わない。
下手に言って混乱させたくないし、そもそも合っていない可能性もなきにしもあらずだしな。
「あら、着いたみたいね。」
『おやそうかい。さあ目覚めよ園子よ。』
「はぁ~い乃木さん家の園子。目覚めました~」
「何やってんだ、、二人とも、、」
「さて今から訓練を初めるわよ。やることは単純。この機械からボールが発射されるから、三ノ輪さんと西村くんはそのボールを避けつつ目標の場所にたどり着くこと。乃木さんと鷲尾さんは二人のアシストに専念してもらうわ。一発でも食らえば最初からやり直しね?連携力を鍛えるために行っているのでジャンプなどのズルは禁止です。」
話が長い!!
・僕と銀ちゃんが前衛で回避+目標への移動
・園子ちゃんと須美ちゃんが後方で支援。
・一発食らったら即リスタート。
・ジャンプなど不正行為は禁止。
箇条書きで書くとこんな物か
わりと条件が多いね。まぁ、バーテックスと戦うのは命がけだからね、そりゃそうか
「最後に一つ。『もしもこれがバーテックスの攻撃だったら』という危機感をもって
行動してください。もしも一人で突っ走ったら、、サポートが間に合わなかったらということを常に意識しなさい。」
安芸先生の圧をふくんだ言葉に三人がごくりと唾をのんだ。
僕はいつもどうりの笑顔を浮かべながらその言葉を受け止めた。
安芸先生なりに心配してくれての発言なのだろうね。実際バーテックスの一撃なんて一撃でも食らえば致命傷だろう。ひどいときには即あの世行きもあるだろう。
そう考えると多少きついように思える安芸先生の言葉も妥当であろう。
実際の訓練が始まるとやはり難しく。
スタートと同時にボールが飛んで来る。
銀ちゃんは最初避けられていたもようだが段々余裕がなくなり、武器を使ったりして弾いていた。でもさすがに一人で防ぐには限界があるので僕も銀ちゃんの援護をしていたのだが段々間に合わなくなってくる。
「みのさん!」
「翔助君は?大丈夫!?」
『僕は問題ないよ。銀ちゃんのフォローをお願い。』
「ナイス!園子!よし行くぞー!」
『ファイトー銀ちゃん~』
その後目標のバスにつく前にボールの総攻撃が襲ったが須美ちゃんの狙撃によって大体を防ぎ。それでも一部残ったので、思い切って僕の二つあるうちの一つの剣を投げて防いだので無事ゴールできた。
初回でクリアは安芸先生も想定してなかったのかいくつか誉めてくれたが、のちにいくつかの課題を教えてくれた。
やはり剣を投げるのはあまりよくなかったのであろう。少し注意されてしまった。
まぁ、不正行為にはカウントされていなかったので良かった。
その後露天風呂へと入るために三人は翔助と分かれ女湯の湯舟へと浸かる。
「あいたた。いってー」
「そうね、、本当に」
「大丈夫?みのさ~ん?」
「まぁ、そこまでじゃないけどさ」
三人は訓練の時の話をしながらお風呂を楽しんでいた。
「にしてもさ~翔助すごかったよな~」
「確かにそうね。・・というか運動が本当に苦手なのよね?翔助君。」
疑問を持つのもその筈。翔助は銀の援護をするまでは全部応戦なんかせず。全て回避していたのたがら。
「にっしーは避ける時に無駄な力を一切使ってないからね~」
「そう言えば、ほとんど動いてなかったよな。翔助。」
「私にもサポートは銀にしてって言われたし。純粋に凄かったわあの時の翔助君」
凄いというよりむしろ気持ち悪いレベルで翔助は避けていたのだが、やはり性格が良いので少し思っても口には出さない二人。
「というか初日からハードじゃない?」
「まぁ。皆でお役目を果たすためならつらくないでしょう?」
「そうだけどさー。」
その後銀が須美の立派なものを羨ましがりエロおやじのようなことをしてじゃれ合い、そこに安芸先生が来て注意をほどこすなど色々なことがあったが園子はその光景を微笑ましく見ていた。
(この会話もにっしーには全部聞こえてるんだけどね~まぁ、二人とも気づいてないようだし。まぁいっか~)
そんなことを考えながら。
お風呂に上がった三人と合流し、部屋に向かうと布団がなぜか四人分敷かれていた。
え?僕男ですけど?
ちなみになぜ四人分敷かれていたのかというと、大赦が中性的な翔助を見て女の子と勘違いしたからである。
まぁ、本人は自分の顔が普通としか周りから聞いていないのでそんなこと知るよしもないのだが。
『Why?何で僕もいっしょなんだ?』
「落ちつけ翔助。何か英語でてるぞ。」
『いや、僕は落ちついてるけど、みんなが嫌だろう?』
「まぁ、他の男子ならな。アタシは翔助なら別に大丈夫だよ」
「そうね。翔助君なら問題ないわ。」
「むしろ私はにっしーも一緒がいいよ~」
『それはそれで傷つくぜ?』
それはそれで何か複雑だな、、
信頼されていると喜べばいいのか、男として見られてないと悲しめばいいのか。
『まぁ、皆がいいならいいけどね。』
そう言いながら一つの布団に入るとすぐさま隣に園子ちゃんが来て二人は余った布団にそれぞれ入った。
『おー。相変わらずニワトリがよく似合うねーそのちゃん。』
「えへへ~それほどでも~」
すぐさま隣の布団に来たそのちゃんにびっくりしつつ、何回か既に見たパジャマについて誉める。
「まぁ、園子のパジャマは良しとして。須美は浴衣。翔助は、、すごいシンプルだなそのパジャマ」
『シンプルイズザベストだよ銀ちゃん。』
まぁ、僕は下も上も黒の無地だからね。
面白みには欠けるだろうね。
「まぁそろそろ寝ましょう?明日も早いんだし。」
「ちょっとお待ちなさいや須美さん?やはりここはせっかくだし定番の恋ばなでもしましょうや。」
『そういうのは男のいないところでやってくれないかなー?』
恋ばなって同性しかいない時にやるものなのではなかろうか?
・・よく知らないけど。
「そういうみのさんは好きな人いるの~?」
「ん?アタシ?ん~」
「・・まだいないかなぁ~」
まぁ、まだ小学生だし。そうだろうね。
というか何で間があったんだ?今?
「須美はどうなのさー」
「私?私も、、、いないわね」
ん?だから何で間があるんだ?
気になる人はいるって感じか?
まぁ、須美ちゃんだったらお役目を果たすまでは恋愛は早いとか思ってそうだね。
「じゃあー園子はー?」
「私はいるよ~?」
「お?だれだれ?」
「そのっちだれ?どこの人?」
期待してるところ悪いけど、、
・・園子ちゃんならきっと
「みのさんとわっしーとにっし~みんな大好きなんよ~」
「「あ~でしょうね」」
やっぱりね。ま、園子ちゃんらしいね。
「それじゃあ、最後に翔助いってみよう」
僕が恋か、そんなものする余裕なかったよ
『ないね一度も』
「うおっ。即答かよ?ま、でしょうな~」
地味に失礼だな?心にくるぞ?
『僕はもう寝るよー?おやすみ~』
「あ、じゃあアタシもー」
「私も寝るわね。」
「皆寝るならわたしも~」
その夜私は朝に寝すぎたせいか珍しく目がさえてしまって眠れなかった。
「んーみんなぐっすり寝てるんよ~」
あの時三人みんなが好きという言葉に嘘は
もちろんないみんな大好きだ。でも、、
そっと私の隣の布団を見る。
幼稚園児のとき。毎日独りでつまらなかった日々。それを変えてくれたのは彼だった
『僕と友達になろうよ。』
今でも目をつぶると思いだす。
誰もかれも私のことを気味悪がって一緒に遊んでくれる子はいなかった。だけど彼は違った。
一人の『友達』として接してくれた。
それでもこんな人と違う私と仲良くしてくれる彼のことがどうしても不思議に思って数日後に聞いてみた。
・・すると彼は優しい笑みを浮かべながら
『逆だよ、逆。僕は園子ちゃんのそういう所が好きなんだよ?』
その後はしばらく彼の顔を見れなかった。
心臓がやけにドクドクした。
私はきっとその時から恋をしたのだろう。
さらに数日後彼からあだ名呼びされたときはとても嬉しかった。
「にっしー。」
こっそりと彼の布団に入る。
そして中にいる彼に抱き着く。
「えへへ~」
思わず頬が緩む。
そんなことをしていると彼の体が動いた。
『んー。・・寝れなかったのかい?そのちゃん?』
彼を起こしてしまったみたいだ。
申し訳なく思い彼に謝罪する。
「起こしちゃった~?ごめんね?」
『気にしなくていいよ。頭撫でてあげるから楽にしてくれていいよ?』
やっぱり彼は優しい。そう改めて感じた
「えへへ~♪気持ち良い~」
『そうかい?なら良かったよー』
不思議なことにさっきまでなかった眠気が彼に撫でられることによって復活した。
あぁ、、本当に
「大好き・・なんよぉ~・・にっし~」
『うん、僕もだよ。・・おやすみ。そのちゃん』
しかし次の日の朝に、翔助に抱き着く姿を須美に見られ、園子は説教されたのだった
長くなってしまった、、
キャラの口調、性格だとか大丈夫でしょうかね?