どうぞ
次の日の朝---
『ふぁ~・・ん?』
朝起きてまず目に入ったのは須美ちゃんに怒られている園子ちゃんの姿だった。
あれ?園子ちゃんが眠った後ちゃんと優しく園子ちゃんやの布団に戻したはずなんだけれど、、
寝ぼけて戻ってきちゃったんかね?
「お?目が覚めたか。おはよう翔助!」
『あぁ。おはよう銀ちゃん』
「しかし、、すごいな、まさか園子が翔助の布団に入りこむとはなー」
『あぁ、うん。そうだね、すごいすごい』
「どうしたんだ?翔助?」
言えない。園子ちゃんに気づいたのに頭撫でて寝かしつけてあげたなんて言えない。
言ったら最後、あの二人の中に一人増えるであろう。
・・というか須美ちゃん顔真っ赤だな。
それから数日が経ち強化合宿を無事終えることができた。
ある日の休日
「なぁなぁ二人とも、思ったんだけど」
「「どうしたの?」」
「翔助って謎多くね?」
「「・・確かに!」」
言われてみればそうである。
遊びに誘ったりすれば快くついてきたりするのだが、誘わない時の生活はあの園子でさえまったく知らないと言うのだ。
「そのっちでも知らないの?」
「私も知らないんよ~」
「というか翔助は存在そのものが掴めない雲みたいな奴だからなー」
「「うんうん。」」
「というわけで翔助を尾行してみようぜ」
「「賛成」」
というわけでただいま翔助が家を出ているところを観察中である。
「服装は、、相変わらずシンプルだな」
「無地の全身黒ね、、同じ服装しか見たことないのだけれど、?」
「まあ、にっしーは服に興味ないらしいしね~。・・まぁ似合ってるけど~」
服装は本人も言っている通りセンスがないため、同じ服を何着も持っておりそれをローテーションで着ている。
「あのーすみません。イネスという場所はどこですかね?」
『あー結構近くなので案内しますよ?』
「これは、ありがとうございます。」
『いえいえ。あ、ついでによろしければその荷物お持ちしましょうか?』
「ありがとうございますね。本当に。」
「何か銀みたいね」
「え?どゆこと?」
「あー!翔助兄ちゃんだー!」
「翔助お兄ちゃん一緒に遊ぼう!」
「あーずるいよ!私とも遊んでー!」
「翔助兄ちゃん俺ともー!」
『はいはい、わかったよ~喧嘩しないでね~。皆で仲良く遊ぼうぜ?』
「「「「「はーい!
」」」」」
「・・・何あれ?学校の先生かよ?」
「すごいわね、、みんななついてるみたいだし。人が良いからかしらね?」
「にっしー疲れてるけど楽しそうだね~」
『みんな~もう帰る時間だよー?』
「えーもっと遊びたーい」
「久しぶりだからさーもうちょいいいだろー?」
『あはは。ごめんね?ちょっとお兄ちゃん忙しくなっちゃってさ。」
「みんな!お兄ちゃんも大変なんだから言う事聞いてあげようよ!」
「・・そうだなー。それじゃあバイバイ~翔助兄ちゃんー!」
「「「「バイバイー!」」」」
『バイバイ~。ふぅ疲れた。』
「こころなしか楽しそうだったなー翔助」
「本当だね~」
「えぇ。頼りになるお兄さんって感じね」
『そうかい?』
「そうよ。遊んでる姿なんてまさにそう。
・・・え!?」
「「え!?」」
『まったく。犯罪ギリギリアウトだぜ?』
そんな呆れたような声が聞こえて三人が驚いて振り向くと・・
翔助は音もなく三人の後ろに立っていた。
『なるほどね。まぁ、確かに謎だよね僕の私生活なんて。』
だからって尾行して良い訳じゃないけどね
ちなみに三人の視線は最初っからわかってた。驚かしてやろうと気づいてないふりをしたのだが、大成功だったねー。
『で?感想は?』
「服全部同じ人間!」
「銀と同じタイプの人間!」
「学校の先生~!」
・・・何も言わんよ僕はね。
そんなことを考えていると時間が止まった
一つ言わせてくれ。
『このタイミング?』
日常回?ってやつです。
次回はバーテックス戦です