戦闘回です。
なお能力は使わず、勇者としての力を存分に使います。
みんなでスマホを操作し、三回目となる変身を行いバーテックスのもとへ向かう。
何あれ?タコの足?爪?牙?
やっぱり言葉には表しにくいよなー
「おおう。、、また独特な見た目だな。」
「タコの足みたいだね~」
「そんなことよりも早く倒さないと、、」
そう喋りながらもみんなはそれぞれの武器を構えてバーテックスに向かっていく。
そのタイミングでバーテックスが急激に落下して、牙みたいなものを大橋に向かい突き刺した。 すると、、
「うおぉぉー!すごい揺れる!」
「た、体勢が、、ぶれる!」
「揺れる揺れる~!」
『地震か、、身動きとれないな。』
もちろん特訓メニューに体幹トレーニングもあったのだが、そんな四人でも立てず、しゃがんで耐えることしかできなかった。
時間に表すなら十数秒
やっと揺れが収まった。
あの火力は凄まじいなぁー
あの強さの地震となると後二、三回ぐらいかな?橋が壊れるのは。
『長期戦はやばいね。あれ以上の強さもあると仮定したら大橋も後二、三回ぐらいで壊れるだろうね。』
「え?マジかよ!?」
「なら、、これで!!」
僕の言葉を聞いて驚く銀ちゃんをよそに、須美ちゃんがバーテックスに向かって矢を
放つ。しかし、その矢はバーテックスが空に高く飛ぶことで矢がとどかず失速して、地面へと落下する。
あの巨体であそこまで高く跳べるんだな。
「なっ!?矢がとどかない!?」
「おいこらぁ!!ずるいぞー卑怯者~!降りてこーい!」
あんなに高く跳ばれたら攻撃がとどかないよねー。何とかして引きずりおろせればな
・・できる確証はないが試してみようかな
『あれさ、引きずりおろせばいいんだよね?そのちゃん』
「え?う、うん。何かあるの~?」
『うん。引きずりおろしたら総攻撃でたのむよ?みんな?』
「え、ええわかったわ。」
「でもどうするんだー?翔助?」
『簡単さ。叩き落とすんだよ。』
ちなみに今からやることは勇者としての力を使っての荒業だ。特典うんぬんは関係ない。剣を土色のデカイハンマーへと変える
『いよーっっ!どっせい!』
体を使って大きく回転して、ハンマーをバーテックスよりも上に向かってぶん投げる
投げた後は足に力を入れて~?
全力で跳ぶ!!
「「「えぇ~!?」」」
宙に浮いたハンマーを手にとり
バーテックスに向かって全力でふり下ろす
回避しようとしても遅い。
『叩き落としてやんよー!』
轟音とともにバーテックスを宙から地面に全力で叩きつける。
叩きつけた後はすぐさま横にずれる。
「そーりゃー!!」
とどめに銀ちゃんの双斧がバーテックスを引き裂く。
その後桜の花弁が舞う。
あーやっぱり体の負荷がすごいなあれは。
体中が痛い。キッツー
「おい!翔助、あれなんなんだよ!?あんなデカイハンマー投げた上に、何だあの脚力!?あの高さまで跳ぶってどういうことだよ!?わけわかめだよ!」
『ごめんごめん。あれはまぁ銀ちゃん風に言うと根性が成す技だよ。使ったあと3日以上は体がうまく使えなくなるから、今まで使ってなかったんだよ。』
「まぁ、ちょっとびっくりしたけど、あの時のにっしーかっこよかったよ~?」
「ええ。というか本当に運動苦手なのかしら?翔助君?」
『あれは勇者の力での強化にプラスして身体強化を極限までかけてできるわざだからね。僕の身体能力は関係ないよ?』
神様のデメリットは勇者の力での増強には反映されないみたいなので、良かった。
その後数分間聞かれまくったが、全て丁寧に受け答えしました。
数日たったある日-------
突然だが今もはや見慣れたリムジンの中の様子をみて、困惑している。
なぜかって?そりゃあ、、
「へーいにっしー!今日という休日を一緒にエンジョイしよう!」
「ヤッタカターヤッタカタッタッヤッタカター!」
「よう!翔助!」
カオスだからだよ。
須美ちゃんどうしたんだい?頭のネジ数本
外れた子みたいなことになってるぜ?
『ねぇ。銀ちゃん、一つ言っていい?』
「おう。いいぞー何を言いたいか大体わかるけれどなー」
『どうしてこうなった?』
「アタシも知らん。」
ってかなんで『今からそのっちと銀を拾ってからむかいます。』
って言う真面目な文をあのテンションで打てたんだよ?
『まぁ、いっか。』
「そういう寛容なところ凄いよな、翔助」
『褒め言葉として受け取るよ。それで?どこに行くんだい、そのちゃん?』
「ふっふっふーそれはね~?」
僕は今もはや慣れた乃木家にいる。
まぁ正しくは乃木家の中のたくさんの服がある、衣装部屋にいるのだが。
ちなみに今は銀ちゃんのファッションショーをおこなっている。
そのちゃんいわく、銀ちゃんに色々な服で着飾りたいらしい。
というわけなので銀ちゃんはただいま二人の着せ替え人形である。
「これは私には似合わないんじゃないかなぁーって思うんだけど、、」
ちなみに僕は服の種類の名称などはまったくもってわからない。
ワンピースとか何それ?というレベルです
昔やった勉強では服とかについては一切やらなかったからわからない。
前世ではお金がなかったから安くて目立たない服しか買ってなかったしね。
「そんなことないよ~ねぇ?わっしー?」
「ぷはーっ!」
『その量の鼻血は貧血になるぜ?』
須美ちゃん?君そんなキャラだっけ?
最初の頃の堅物キャラは何処へ?
というか何で上向いて鼻血だしながらも、銀ちゃんの写真とれんの?
「にっしーはどう思う~?」
『え、僕に聞くかい?まぁいつもの活発的な雰囲気とは違った雰囲気があって可愛いと思うよ、銀ちゃん。』
「そ、そうか、、へへへ。」
あ、照れてる銀ちゃんを見てまたシャッターきってるよ。
・・カメラもバージョンアップしたし。
何あれ?残像見えるよ?
その後は須美ちゃんと園子ちゃんのスイッチが入って、スカートが短いのやらキャラクターのTシャツやらを着せ替えしまくってその結果、、
「・・・・」
「怒っちゃった。」
「良かったわ!銀!」
「何がだよ!!」
『まぁまぁ落ちついて。というか何で僕の後ろなんだい?』
ムスーっとした若干涙目の赤い顔で何故か僕の後ろに隠れた銀。須美ちゃんがキレイなサムズアップをするとそれに向かって銀ちゃんがほえるので落ちつかせるためいつもの感覚で頭を撫でてあげる。
ちなみに僕は途中からついていけなくなったので適当に本を読んでいた。
この前学校で借りた『風の又三郎』をね。
「私も着たんだから須美も着ろよ~?」
そう言って銀ちゃんと園子ちゃんの二人で須美ちゃんに豪華なドレスを着せていた。
本当にたくさんあるね、ここ。
須美ちゃん「こんな非国民な服」とか言ってるけど目が輝いてるよー。
二人とも気づいてるみたいで、とてもニヤニヤしながら見ていた。
『さーて、みんな気がすんだかい?』
もういいかい?可愛いには可愛いし、普段と違う一面も見れたので僕はもうお腹いっぱいなんだけど?
・・ん?なんで三人とも僕を見るんだい?
「最後ににっしーにも着てほしいんよ~」
『え?男物の服あるのかい?』
「ううん。ないよ」
・・・ここまで言われてわからないほど僕はバカじゃない。でもさ、冗談だろ?
『・・女装しろと?』
「「「・・・」」」コクリ
できれば頷かないで欲しかったなー
「いい!可愛いいんよ~にっしー!」
「・・ありね」パシャパシャ
「確かにありかもな。」
『・・僕はただの公開処刑だよ?』
というか、可愛いと言われても男としてはうれしくないよ、その言葉。
あと須美ちゃん、そのカメラどんだけとれんのよ?
「次はこれいこう~!にっしー!」
「そのっち次はこれも!」
「いやいやさすがにやめてやれよ、、、いや、やっぱりまだ見たいな。」
『勘弁してくれよ、、』
もう服はしばらくいいや、、、
今回の主人公が使った技はあるカードゲームのとある勇者の技です。
勇者つながりで使いました。
分かる人には分かると思います。