最弱先輩に憧れて   作:@深夜

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はい。思いついたので、書きます。



その捌

 

 

次の日の放課後---

 

『じゃあ、昨日聞けなかったことを教えてくれないかな?』

 

とりあえずまだわからないことがまだあるので、説明を夏凜ちゃんに求める。

その後色々と教えてもらった後、夏凜ちゃんがこほんと一つ咳をして、話す。

 

「まあ、とりあえず私が来たからには完全勝利は確実よ。大船に乗った気持ちでいなさい?」

 

「なぜこのタイミングなんですか?なんなら最初から居てくれても良かったのでは?」

 

「私だって最初から出撃したかったわよ、

でも大赦は二重三重に万全をきしているのよ。『最強の勇者』を完成させるためにね」

 

『『最強の勇者』か、、それに念には念をってことか、なるほどね。』

 

「そう。ちなみに私の勇者システムは先代勇者と、あんたたち近代の勇者のデータを参考にして改良されているから、端末自体も最新なのよ。」

 

・・何かお金持ちの子に自慢されているような気分を少し感じるなー。

 

そんなことを思いながら聞いていると、夏凜ちゃんがほうきの柄を掴み、軽くふるって、、あ、ほうきの角を黒板にぶつけた

 

「私達はあんた達トーシロと違って、私は勇者となるための訓練を受けているわ!」

 

『キメているところ悪いけど、ほうきの角を黒板にぶつけてたよね?』

 

「・・う、うるさいわよ!」

 

《・・しっぱいしたー》

 

「そこの精霊!やかましいわよ!」

 

おー。いいツッコミだ。

というか、いつの間にいたんだ?轟山。

 

『まぁ、とりあえず三好さんはどうするんだい?』

 

「私は勿論この・・勇者部?に来るわ。それが私の勤めなんですもの。」

 

「そうなんだ!じゃあ、これから部活も勇者も頑張ろうね!夏凜ちゃん!」

 

「いきなり下の名前!?・・というか私は部活動に入るなんて、一回も言ってないわよ!?」

 

「・・え?違うの?」

 

何か噛み合ってないね。

おそらく捉え方に違いがあるんだろうね

 

「だから私はあんた達がしっかり勇者としてのお勤めを果たすかどうかの監視の為に来たんだからね!?」

 

『・・いや、それなら勇者部に入ったほうが間近で監視できるから、より上層部にも具体的に報告しやすいと思うけどね?』

 

「そうだよ~夏凜ちゃん?」

 

「た、確かにそうだけど、、」

 

『もし入るんだったら僕達は大歓迎だぜ?

・・ですよね、風先輩?』

 

「え、えぇ。入るって言うんだったら」

 

あまり歓迎はしてないみたいだね風先輩

まぁ、それは仕方ないかな。拒否はしてないあたりはありがたいけどね。

 

その後夏凜ちゃんの精霊の『義輝』が友奈ちゃんの『牛鬼』に齧られていた。

その際に『外道め!』としゃべっていたのでうちの子達を思い浮かべていると、ポケットから出てきた。

 

《よんだー?》

 

《しゅじん。めいれいを!》

 

《かならずや、やりとげてみせます!》

 

《・・ごめいれいを。》

 

いや、呼んでないし、命令もないよ。

というか何で三人とも轟山と同じ軍服を着てるんだい?・・ほら、美森ちゃんが目を輝かせてるよ。

 

ちなみにいつもの服装は。

疾風が夏のセーラー服。

陽炎が赤色のドレス。

五月雨が和服に、昔の紙の傘を広げてる。

 

まぁ、服装は自由に変えられるようなので

よくコロコロ変わっているのを見る。

 

「そう言えばこの子もしゃべるんだよね」

 

「そうよ。私に相応しい強力な精霊よ!」

 

「でも、東郷さんは三匹。翔助君は四匹いるよ?」

 

「えっ」

 

「しかも、翔助君の精霊さんは全員しゃべるし、、」

 

ストップだよ、友奈ちゃん。さすがにそれ以上は彼女のプライド的に可哀想だ。

チラッっと四匹を見ると、なんやかんやで

義輝君を救出してるあたり精霊同士の仲は悪くないみたいだね。

夏凜ちゃんも最初は落ち込んでいたけど、義輝君の楽しそうな姿を見て少しうれしそうだったしね。

 

まぁ、その後樹ちゃんに勝手に占われて、勝手に死神をだされて、勝手に心配されて夏凜ちゃんの突っこみの嵐だったけど改めてこほんと咳を一つした。

 

「こ、こほん。とりあえず今度からは私も戦うから足引っ張らないでよね。」

 

『あぁ、もちろんさ。でも心配はいらないと思うよ?勇者部のみんなはすでに覚悟を決めているからね。でも君の力、頼りにさせてもらおうかな?』

 

「ふふん。任せなさい!」

 

 

 

 

その後はいつも通りのお店うどんを食べに行こうとしたのだが、夏凜ちゃんにはトレーニングがあるから無理と断られちゃったので仕方なく勇者部のメンバーで来た。

 

「中々張り合いがありそうなタイプが来たわね、、ふふふ。」

 

「お姉ちゃん、顔、顔。」

 

何を企んでいるのか知らないが、風先輩が怖い顔をしていたのを樹ちゃんに指摘されていた。・・何する気だろうか?

 

まぁ、今回はトレーニングだからと断られたんだけど、せっかくの新勇者だ。友好をしっかり深めたいということで、すでに手は打っておいた。

 

 

『ねえ夏凜ちゃん。今回行けないって言うなら次の休日にでもいいからどこか行かないかい?』

 

「何で?何かする気?」

 

『いやいや、せっかく共に戦うわけだしさ

親睦を深めたいと思ってね。嫌かな?』

 

「・・別に嫌じゃないけどさ」

 

『なら明後日にでも行こうか、いいお店を知ってるんだよ。きっと夏凜ちゃんもお気に召すと思うぜ?』

 

「へぇ。じゃあ、行ってあげようじゃないの。この完成型勇者の舌を満足させてくれるって言うなら、仕方ないわね。」

 

『おけ。じゃあ、ついでに連絡先も交換しないかい?そのほうが色々と都合がいいしね。』

 

「わかったわ」

 

 

というようなことをすでに行ってきたので

すでに夏凜ちゃんの連絡先も所有済みだ

まぁ、これといってなにかするわけではないけど、何もしないってのはつまらないだろうからね。

 

お堅いのが悪いとは言わないが、少しぐらいは羽を伸ばしたほうが逆にトレーニングとかにも成果がでるだろうからね。

適度な休憩も大事なんだぜ?

 

 

せめて僕との外出で羽を伸ばしてくれるように、がんばろうかね。

そう考えながら、勇者部の子達の会話を横目で見つつ、うどんを啜った。

 

 





はい、夜遅くに投稿です。

そしておやすみなさい。

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