何かキャラが不安定な時があるような気がするんですけど、、大丈夫ですかね?
とりあえずどうぞ。
翌日の放課後---
「あのさ、みんなちょっといい?」
「どうかしたの?夏凜ちゃん?」
「何かようかしら?」
翌日の放課後、勇者部にみんなが集まったのを確認して夏凜ちゃんがみんなに呼びかける。それに対して友奈ちゃんが疑問に思いつつ内容を催促して、風先輩は少し素っ気なさを感じさせる返事をしていた。
・・頑張れ夏凜ちゃん。一瞬夏凜ちゃんがこっちを見ていたので、手を振る。
そんなに難しく考えなくていいんだぜ?
人には得意、不得意があるんだからさ
僕の応援に夏凜ちゃんは小さく頷いた後少し声をぼそぼそさせて話した。
「・・こ、この前はすみませんでした」
顔を少し赤らめながら、みんなに向かってぼそぼそ言いながら頭を下げる姿は正直いっていつもの雰囲気とはかけはなれており、小動物みたいだった。
「・・あはははは!」
「な、何で笑うのよ!?」
「いや、だってさ、全然似合ってなくて、、っく!あはは!」
「は、はあ!?」
ほーらね?そんなに深刻な問題じゃないんだよ。みんなの夏凜ちゃんへの認識は『少し口が悪い子』ってだけだ。
一見悪いように聞こえるかもしれないけれど、それ以上でもそれ以下でもないためすぐにイメージは変えられる。だからそんな深刻な問題じゃないって言ったろ?
「・・夏凜ちゃん!」
「ちょっ、抱きつくな!」
「ごめんなさい三好さん。私あなたの事を口が悪い子って勘違いしてたみたいだわ、、」
「わ、私もです。すみません、三好さん!
私三好さんの事少し怖くて、運がない不吉な人だって思ってたんですけど、、」
「別にいいわよ、、って!不吉な人って何よ!?勝手に占って、勝手に不吉呼ばわりしてんじゃないわよ!?」
ん~がやがやしてきましたね~。
そして、ナイス突っ込みだ。
そんな中、風先輩が咳を一つ吐き、雰囲気を切り替える。
「・・あたしはさ、正直言って嫌な奴だなって思ってたのよあんたのこと。」
「・・否定はしないわよ。」
「でも、今回の件でわかったわ、、あんた可愛いとこあるじゃない~!」
「・・・は?」
まぁ、そうなるよね~。
夏凜ちゃんはシリアスだった雰囲気からいきなりまた切り替わって、困惑してる
そんな夏凜ちゃんを見かねて、風先輩が続けて言葉を紡ぐ。
「まぁ、私達がまだまだ未熟なのは事実だしね。だからさ、お互いに過去の事は水に流そう!ってことよ。」
実に風先輩らしいな。
さっぱりしてて、自分も相手も未練が残らないような、いい解決方法だ
「だから改めて歓迎するわね?」
「ようこそ!勇者部へ!」
「・・えぇ。よろしく頼むわね。」
その時の夏凜ちゃんはいつもと同じように口調は素っ気なさげだったが、僕を含め勇者部のみんなはしっかりと見た。
少し頬を赤らめつつ、笑みを浮かべていた夏凜ちゃんの姿を。
数秒後、友奈ちゃんが夏凜ちゃんに抱きついたのち、夏凜ちゃんが風先輩にからかわれまくっていたのは言うまでもない。
それからというものの、夏凜ちゃんという新しい部活動仲間ができ、保育園に行っての読み聞かせや猫の里親探しなど色々な活動を行った。
ちなみに読み聞かせの際に緊張していたのか、棒読み気味になっていて、裏方の風先輩達が笑いを必死にこらえていた。
ある日の勇者部---
「はぁー。」
「どうかしたの?樹ちゃん」
いつものように部室で各々が作業を行っていると樹ちゃんがため息をつき、どうしたのかと友奈ちゃんが残りの部員を代表して樹ちゃんに訪ねる。
「いえ、近々歌のテストがあるんですけど私人前で歌うのが苦手で、、そんな自分を占ってみたら死神の正位置がでて、、」
ありゃりゃ、それはますます不安になるだろうね。というか樹ちゃんはやっぱり人前に立つようなことが苦手なんだね。
「だ、大丈夫だよ樹ちゃん! こういう時は何度も占えば、、」
しかし無情にも三回やっても同じ結果
・・というか友奈ちゃん?それいったら占いの意味がほぼないに等しいよ?
「ならば、今日の活動は、、」
というわけでただいまカラオケルームに勇者部のメンバーで居ます。
妹のピンチとあっては、姉として黙っていられなかったらしく、本日の活動内容は、『樹を歌のテストで合格させる』というものに決定した。
最初は歌が上手くなる方法について黒板を用いて考えていたのだが、策がアルファ波を出せるようにする。というものしか出なかったので、友奈ちゃんの「習うより慣れろだよね!」という言葉を参考に、カラオケルームに来たというわけだ。
「よし!やはりトップバターは部長であるあたしがいくわよ!」
その言葉を皮切りにみんなが歌い始める
途中でなぜか風先輩VS夏凜ちゃん&友奈ちゃんという対決が始まっていた。
美森ちゃんはその間は盛り上げ、樹ちゃんは曲選びで頭を捻らせていた。
・・いや、盛り上がるのは構わないけど、みんな主旨忘れてないかい?
まぁ、楽しそうだし黙っておこう。
とりあえず頭を捻らせている樹ちゃんに近づき、話かける。
『やっぱり仲が良いとはいえ、人目があるのは気になるかい?』
「あっ、はい。やっぱり人に見られていると考えちゃうと上手く歌えないんですよね、、」
人目ってのはやっぱり気になるよね。
それは仕方ないことなので、人の目など気にするな、と言ったところであまり解決法になっていないことはわかる。
『まぁ、せっかく来たんだし。とりあえず試しに何か歌ってごらん?』
そう樹ちゃんに言っていると美森ちゃんの選んだ曲のイントロが流れ始める。
すると僕と夏凜ちゃんを覗いた三人がさっきまでとは違い、キリッとした表情で敬礼をおこなっている。
「え?何これ?」
『美森ちゃんが歌うときは、決まってこうなんだぜ?』
「何それ?相変わらずよくわからないわね。じゃあ何であんたはやんないの?」
『僕の変わりにこの子がやってるよ』
そういい、肩の轟山を指差す。
「・・いつの間にいたのね。」
多分昔の癖なんだろうね。
その後樹ちゃんが何回か歌っていたのだが、音程がずれていたり、少し早く走りがちになっていたりとしていて悲惨な結果に終わってしまっていた。
「これはちょっと厳しいわね、、」
「うーん。この子一人で歌う時とかはうまいんだけどねぇ。」
自分でも言ってたぐらいだしね。
しかし、姉の風先輩がうまいと言うぐらいならば緊張をうまくほぐすことさえできれば、何とかなるだろう。
まぁ、どうほぐしてあげるかが問題なんだけどねー。
「あ、ごめん。あたし少しお手洗いに行ってくるわね?」
「私も行ってくるわ。」
風先輩が少し携帯をいじった後お手洗いに行くと告げ、数秒経った後、夏凜ちゃんも同じく風先輩の後を追っていった。
隠してるつもりかもしれないけど、確かに見た。風先輩が携帯をいじっていた際に少しだけだが、顔をしかめていたのを。
恐らく夏凜ちゃんはそれに気づいて後を追うために出ていったのだろう。
・・大方、大赦とかからだろうけど。
ふと残っている三人をチラッっと見る。
前にも言ったが、平和なんて物はきっかけさえあれば簡単に崩れる。
そして、物事は崩すのは簡単だが、直すのはとても難しい。
例え何かあっても、取り返しのつかないようなことになるのは避けよう。
僕は全くもって大丈夫でも、この子達にとっては耐えられないことなんていくらでもあるだろうからね。
まぁ、とりあえず今は歌だ。
その後二人が帰ってくるまで、樹ちゃんの歌のことについて考えていた。
はい、いかがでしたでしょうか。
主人公のメンタルはチートってことは本人も理解しています。
まぁそんな自分の事を『壊れている』
と称していますがね。