こんにちは。
いつも通り思いついたので投稿です。
やあ、みんな。僕だよ。
僕と美森ちゃんはまだ入院が長引くらしいが、勇者部の子達がお見舞いに来てくれるため、暇はそこまでしない。
心配なのは美森ちゃんや夏凜ちゃんだ
美森ちゃんは僕と違い、暇なのかどうかわからないし、夏凜ちゃんはみんなが言うには部活に来ていないらしい。
まぁ、一人だけ満開できなかったこと悔やんでいるとかだろうね。
そんな様子を友奈ちゃん達が放っておくはずはないだろうから、本当は僕も行きたいのだが、みんなに任せよう。
コンコン
「ちょっといいかしら?翔助君。」
そう夏凜ちゃんの問題について考えていると病室の扉がノックされ、扉の外から訪ねる美森ちゃんの声が聞こえた。
『ん。いいよ、どうぞ~』
「失礼します。」
何かこころなしか緊張してないかい?
少しぎこちない美森ちゃんが入ってくる
言わないほうがいいかな?
『どうしたの?珍しいね?』
本当に珍しい。
昔なら何回かあったのだが、 今回はなかったため、久しぶりだ。
そう聞くと、なぜか美森ちゃんの顔が少し暗くなっていった。
「あの、一つ聞きたいのだけれど」
『ん?どうしたんだい?改まって』
「・・私達ってどこかで会ったことないかしら?」
・・記憶は戻ったわけではないようだけどなぁ、、多分記憶は消されていても、強い記憶は少し残ってるんだろうね。
よく記憶喪失の人は、記憶にモヤがかかって覚えてるらしい。
普通なら強い衝撃などで思いだすケースが多いのだが、美森ちゃんは神樹様に捧げているので何があっても思いだすことはきっとないだろう。
・・ここで肯定したいのはやまやまだが、
言ったってただただ混乱するだけだろう
それに美森ちゃんはそこそこ鋭い子なので
散華という存在に気づいてしまったらまずいからね、、ごめんよ美森ちゃん。
『いや?初対面だと思うよ?少なくとも君みたいな可愛い子とあったら忘れるわけないからね。』
「か、かわ、、おほん。・・そう、ならいいのだけど、、」
『いきなりどうしたんだい?そんな事を聞いてくるなんてさ?』
「・・私、実は今から二年前の記憶がなくて、時々夢を見るのだけど、自分以外の三人の子達と楽しく遊んでるの。」
『へぇ。どんな容姿なんだい?』
「えっと、勇者服の色が、赤、紫、白黒って言う構成だったわ。」
銀ちゃん、園子ちゃん、僕って順番か。
しかし夢なのになんでそんなに鮮明に覚えられてるとは、、たまげたなぁ。
「楽しい夢もあるんだけど、多いのが赤と紫の子が行ってしまって、追いかけたくても足が動かなくて、、少し経って後に白黒の子が二人の子を連れて来たの。」
うん、あの時の状況そのままだ。
僕が二人を気絶させた後、美森ちゃんの元に運んだんだよね。
『その子はどうしたんだい?』
「『この子達を頼むね?』って行って走っていっちゃったわ。・・その後ろ姿がとても脆く見えて手を伸ばしたんだけど、届かなくて、、」
完全に記憶がないのならまだしも、まだ少し残っているとはね。
余計つらいだろうに、、
「だけど最近は白黒の男の子の夢をよく見るようになって、、しかも翔助君に出会った時からなの。」
『なるほど、だから僕に聞いたんだね』
「ごめんなさいね?急に聞いて、、」
美森ちゃんが言い終わる前に頭を撫でる
「えっ、、どうしたの?翔助君?」
『自分がどういう顔してるかわかってないのかい?』
そう言いながら使いにくい左手で病室内にある引き出しを開けて、鏡を見せる。
『そんな表情されて放っておけるわけないだろう?可愛い顔が台無しだぜ?』
「・・翔助君、、」
『撫でてあげるからさ、少し休んでいきなよ。・・辛かったね、お疲れ様。』
「・・翔、助、君。」
少し経ってすやすやと寝息が聞こえたので
昨晩もみてしまってたのかね?
布団の上で寝てしまっていたので、風邪をひかれないように隣に入れてあげる。
『・・というかこの状況はたから見たらヤバくないかな?』
そう翔助は呟いた。
東郷がなんだか懐かしい気持ちに浸っていたことなんて知らずに。
はい。今回のメインは東郷さんです。
何か誤字などありましたら気軽にご連絡ください。
では。