今回はシリアス多めです。
原作キャラ視点を書くのは難しいですな~とりあえずどうぞ。
『ん~』
『何回目だ?バーテックスを倒したの』
あれからまた少し経ってバーテックスを何回も殲滅し続けていたのだが、倒したら新しい個体が、また倒しても新しい個体がという風にどんどん来るため、終わりがまったく見えない。
それに加え、バーテックスの動きもどんどん洗練されていっているため、どんどん危なくなっている。
『あ、やべっ』
『……お返しだよ、っと。』
回避した隙を見計らった相手の一撃をもらってしまい、左足がもっていかれた。
仕返しにネジを投げ刺して殲滅するが、後でまた復活する事を考えるとまったく喜べないんだよな~。
プラスかマイナスかでいうと、間違いなくマイナスである。
とりあえず能力で治した後、急いで戦闘態勢を再び整えて殲滅を行う。
いくら神とはいえ、力も無限ではないはずだ。僕がバーテックスを討伐することによって、あちらの力がほんの少しでもいいから消費されてくれていることを願おう
そう考えながらネジを構えて、数えきれないほどいるバーテックス達に向かって再び走って突っ込む。
《・・主人。あなたが勇者じゃなくなったから、私はいつか消える…先に消えた陽炎達と同じように》
《・・でも、、最後に主人のためになることをしてから消えたい。主人がもう勇者じゃなくてもいい。だって……》
《あなたが勇者じゃなくても、私はあなたの【精霊】であり、私にとってのたった1人だけの……【主人】なんだから》
そう言い、一人の精霊が飛び立ったのにも気付かずに。
「・・風先輩!接触禁止って…どういうことですか!?」
私の様子を少し見た後、東郷さんが声を荒げて風先輩にそう聞き出していた。
他のみんなも同じことを考えているようで、顔に怒りや困惑を浮かべつつ二人を見ている。
「そのまんまよ……私達は今後翔助に関わることは禁止されたの。」
「そんな、、なら!翔助君はどうなるんですか!結界の外はバーテックスがたくさんいるんですよ!?」
「そうよ!そんな場所に翔助一人放っておくなんて…正気じゃないわよ!」
東郷さんの言葉に続けて、夏凛ちゃんも言葉を荒げる。
「それは―」
「その話は私共、大赦からお話しさせて頂きます。」
「・・大赦」
風先輩が口を開こうとしていた最中、病室のドアが開いて仮面を被った女の人が入ってきて、そう話した。
「・・なら聞きます。何で翔助君と私達が関わったらだめなんですか」
「お答えします、東郷様。彼はただいま結界の外、、バーテックスわらわらといる危険な場所にいます。そんな危険な場所に貴重な勇者の方々を向かわせることはできないというのが一つございます。」
「…【一つ】?まだあるんですか?」
どこか含みを持たせた言い方を大赦さんがしていたので、そう訪ねる。
…一つ目の理由に賛同はできないため、他の理由を聞きたい。
「はい、結城様。二つ目は『神託』によるものです。」
「……神託?」
「はい。神託には、『西村翔助は常人ではない』とありまして、大赦の中で話し合った結果、勇者部と西村様を関わらせないようにするということになりました。」
「『常人ではない』?…にっしーが?」
「神樹様が、、そんな……」
「・・だからって!危険な場所にいる翔助を見捨てるんですか!!」
「そうですよ!!」
もし神樹様の言うとおり翔助君が常人ではないとしても、、
翔助君の優しさや行動は嘘偽りのない、確かに暖かいものだったのだから。
「・・私共も最初からそう考えていたわけではありません。最初は翔助様を助けようと、まず位置を把握しようとしてレーダーを確認したのですが……」
「・・翔助様の位置情報がまったくわからないのです」
「え?……わからないって、端末のレーダーを見ればわかるんじゃ?」
「それが、、反応がまったくないのです。まるで翔助様の勇者システムが最初から【なかったかのように】」
「で、でも!アタシ達が結界の外に出て探せばきっと見つかりますよ!」
確かにレーダーがないのは辛いけど、銀ちゃんの言うとおり私達が探せばきっと見つかるはず…いや、、きっと見つける。
「そこで最後の三つ目なのですが、、そもそも皆様では結界を越えることができないのです。」
「……え?越えられないって…」
「…天の神はどうやら翔助様本体だけではなく、結界にまで祟りをかけているようで…何者も入れないようになっているみたいなのです。」
その残酷で、厳しい現在の状況を伝える言葉は私の心を折るのには十分だった。
「!…友奈ちゃん!」
「・・そんな……謝らないと、いけないのに……ごめんなさいって……」
「ゆーゆ…」
「友奈……」
東郷さんに支えられるが、次は涙が出てきてしまい、小さくうめく。
―大丈夫だよ、友奈ちゃん―
―君は悪くない―
優しく笑ってくれる彼の姿を思い浮かべると、ますます涙が溢れてくる。
「しかし、まだ助ける方法はあります」
大赦さんがそう言ったのを聞き、急いで顔を無機質な仮面へと向ける。
「なぜかは不明なのですが、時間を重ねるごとに結界の祟りが少しずつではありますが弱くなっています。」
「なので、いつか結界に入れる日が来るかもしれません。」
「・・本当ですか?」
「はい…なのでその日が来るまでは接触禁止を我慢していただきたいのです」
「・・・・」
頭を下げた大赦さんの言葉を聞いた風先輩が心配そうに私を見てくる。
……辛いのはみんなも、、翔助君も同じなんだよね。
「……大丈夫です、風先輩。」
「友奈……あんた…」
「……私達も大丈夫ですよ、風先輩」
「みんな、、わかりました。翔助との接触禁止を呑みます。」
「ありがとうござい「そのかわり」……なんでしょうか?」
「結界に入れるようになったら教えてください。そしたらすぐにあいつを救助に行きます……それを許してください。」
「・・はい。わかりました」
「では、失礼いたします」
そう言い大赦さんがいなくなった後、私達の心に残ったのは翔助君がいないことへの寂しさと虚しさ、そして助けたいのに助けられない現状への悔しさだった。
期間が空いて申し訳ありません。
リアルが忙しく、遅くなりました。
久しぶりなので文がおかしい部分があるかも知れません。
感想などはお気軽に書いて頂けると、うれしいです。番外編で見たいネタとか大歓迎ですのでお願いします。
では、また。