最弱先輩に憧れて   作:@深夜

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乃木さん家の回です。
会話文多めです。


その四

 

あれから少し時間がたって乃木さん家についたのだが、、

 

『車・使用人、ときて予想はできてたけど、家でかいねぇうんなんというかすごぉいねー。(語彙力喪失)』

 

 

でかいねぇうん、でかい。

こんなでかい家漫画の世界でしか見たことないんだけど。

 

「そうかなー?わたしは見慣れてるんだけどなー」

 

「ははっ。まぁ、とりあえず中に入ってくれ翔助君。色々話をしてみたい」

 

『アッハイ』

 

中に入るとますます広いって、何回広いでかいって言えばいいんだろうか?

 

とりあえず一つの部屋に園子ちゃんのお父さんと入る。

 

「え~わたしはー?」

 

「悪いな園子。話が終わったらすぐに遊んでいいから、今は我慢して自分の部屋に行っててくれ」

 

『ごめんね?そのちゃん』

 

「わかったよー」

 

園子ちゃんが部屋から出ていったのを見て園子父の雰囲気が変わる

といっても転生の時の神様とちがって圧があるのではなく、優しい雰囲気だ。

 

「あらためて言わせてもらうよ。園子と仲良くしてもらってありがとうね」

 

『何回も言いますけど、お礼をいわれるようなことはしてませんよ。僕も友達少なかったので友達を作ろうとしただけです。』

 

「そんなことないよ。園子は他の子よりおちついているし、雰囲気もおっとりしているからね。幼稚園内の生活は大丈夫か不安だったんだよ」

 

、、本当にいいお父さんだな。

僕の前世でのお父さんは酒飲んで、飯くって暴力のローテーションだった。

お酒の一升瓶で頭なぐられた時は、死ぬかと思ったなー懐かしいよ本当に。

 

「でもある日友達ができたといって君の話をしてくれた時は本当に安心したよ」

 

「君の話をしている時の園子はいきいきしていてね。キラキラして見えたよ」

 

『園子ちゃんの事を話している今のお父さんも今とてもキラキラしてますよ?』

 

「おや?そうかい?」

 

『えぇ。娘思いのいいお父さんですね。

園子ちゃんは幸せものですよー』

 

「・・・かなわないなぁ、君には」

 

あぁ、本当にうらやましいよ前世のお父さんもこんな人だったら良かったのに。

・・やめよう。もしもあの時なんて話をしても虚しさしか残らない、時間の無駄だ。

 

「できればまだ話をしたいけど、そろそろ園子が暇をしているぐらいだろうから行ってあげてくれ。」

 

『わかりました。では』

 

そう言われて僕は園子ちゃんのお父さんがいる人の部屋を去ろうとして、ドアに手をかけた僕に

 

「園子のことよろしく頼むよ。翔助君」

 

と言ってくれたので

 

『任せてくださいよお義父さん』

 

と茶化して返した。

 

 

 

 

「お義父さん、、か。いい響きだな。まだまだ早いが考えてみよう。」

 

 

 

『やぁ、待ってたかい?そのちゃん』

 

「おそいんよーにっしー」

 

隣の園子ちゃんの部屋に入ると、ネコ?みたいなぬいぐるみを抱いて座っていた。

 

『何だい?そのぬいぐるみ』

 

「これ?サンチョっていうんだよー」

 

『ふーん好きなのかいサンチョは?』

 

「もちろんだよ~」

 

サンチョ、、聞いたことないな

そこまで可愛いように見えないが、まぁ園子ちゃんは他の人と違うのでなにか思う所があるのだろう。

 

「お父さんと何話していたのー?」

 

『たいしたことじゃないよ』

 

「そう言われると気になりますなー?」

 

『んーならクイズをしようか?』

 

「クイズ?」

 

園子(父)さんすみませんね許してください

 

『そう。そのちゃんのお父さんが僕に話してくれた内容はなんでしょーか?』

 

こう聞けば園子ちゃん機嫌戻るでしょう。

・・・ほらなんか少し目が輝いてる。

 

「んー晩御飯食べていくかとかー?」

 

『違います』

 

「えー?ん~、、、」

 

まぁでも園子ちゃんならすぐわかるだろう

この子なんやかんやで勘するどいし、天才タイプの子だろうしね。

 

「・・私のこと?」

 

『さすがだね。正解』

 

「イェーイ誉めて、撫でて欲しいんだぜー!」

 

テンション高いなぁー。

そんなに当てれたの嬉しいか?

 

「で、どんなことをはなしたの?」

 

『そのちゃんのことをよろしくだってさ心配されてるんだねー』

 

「へぇー心配してくれるのはうれしいんけど、私はもう大丈夫なんよね。」

 

『ん?何でだい?』

 

「・・話しかけてくれた時、びっくりしたんよ。話しかけられたことなんてなかったからねー」

 

『・・それで?』

 

「でもすごいうれしかったんよ。家のおおきさや私の性格を受け入れて一人の友達としてはなしてくれて」

 

「だから毎日たのしいんよ!だから心配なんかいらないんよ。」

 

『・・そうかい。』

 

うれしいこと言ってくれるなー

友達として胸が暖かくなるね。

 

「そんなことより外出て遊ぼうー!」

 

『おっとと、ちょっと待ってー!』

 

体動かすのは苦手なんだがなぁ~

まぁいいか園子ちゃんが楽しそうなら。

 

 

そのあとおいかけっこやかくれんぼなどをして遊んだのだが、運動ができなさすぎて園子ちゃんについていけず引きずられ続けたのだった。

 

『そのちゃん運動神経異次元すぎる、、』

 

「えへへ~楽しいねーにっし~」

 

 

 

 

 

 

 





キャラ口調が曖昧な部分がございますので違う部分がありましたらご指摘ください。


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