どれぐらい迷走していたかは文字数の多さで悟ってください……。
・・ちなみに今回は8000字あります。
僕の今までで最高文字数は5600とかです
・・・はい、これが指し示す答えを求めてください。春休みの宿題です。
グダグダなのですが、とりあえず本編入ります。会話文多めですが…どうぞ。
「えっと…どういう事?君は?」
しばしの間固まっていたが、我に返って目の前にいる僕に訪ねる。
・・『目の前にいる僕』って表現を使ったのなんか生まれて初めてだよ。
「まぁまぁ。もう一台イスを用意しといたんだ、せっかくだから座ってくれよ?僕の話とかはそれからだ」
「あ、どうも…」
もう一人の僕がそう言い、部屋の隅にあった椅子を差し出してくれたので、とりあえず色々考えるのを止めて座る。
「うむ。素直な子は嫌いじゃないよ」
「何言ってるんだよ、同じ僕の癖に」
「ははっ、これは失礼」
「・・・・」
…客観的に見た僕ってこんな感じなの?それともこの子がちょっと例外なのか?
にしても、、僕同士だから声が同じだし、どう呼べばいいかわからないから色々とややこしいな。
「あーそういえば確かにややこしいね」
「・・え?何で考えてることが…」
「その理由も後でちゃんと話すよ。今は声と呼び名についてが先だ…まず声の問題から改善しようか……」
『あー。これでどうだい?』
「!その喋り方!」
『そ。君が憧れてた先輩のマネ…といっても、ただ格好(括弧)つけて、喋り方を変えただけなんだけどね。それだけでもだいぶ違うだろ?』
「あぁ、確かに違うよ。おかげでかなり区別しやすくなった」
『それは良かった。呼び方は……そうだな、Sとでも呼んでくれ。』
「ドSのSかい?それは」
『…その質問をする君がSなんじゃ?』
「ははっ、これは失礼」
『・・さっきまでの仕返しかい?』
少し時間が経って気持ちに余裕ができはじめたので、今までの仕返しをこめて少しSをからかう。
ちゃんと反応してくれるのを見るに、案外悪い子ではないのかな?
『まぁいいや。とりあえずこれで気になることはないだろう?なら…』
『本題に入ろうか』
Sがそう言うと、さっきまでの緩やかな空気が消え、Sの表情が苦笑から少し真剣な様相へと変わった。
「本題……?」
『そう、本題。まず君がここに来て真っ先に気になったであろう事…ここは一体何なのか、どんな場所なのかという事から順を追って説明していこう』
「いいのかい?」
『もちろん。……じゃないとここに君を【連れてきた意味が無い】』
「え?ごめん。後半の方からうまく聞こえなかったんだけど…」
『大したことじゃないから聞き取れてなくてもいいよ。それに時間が勿体ない、さっさと話そうか』
「うん…ならまず、、ここはどこ?」
少々気になるが、Sの言葉もごもっともなので話を進めるために問いかける。
『うーん…そうだな~正直言って説明するの難しいんだけど、、簡単に言うなら』
『君の心の中にある世界…かな』
「【僕の心の中にある世界】?」
『人は内に何かを秘める。力だとか、記憶だとかは人によって違うけど、とにかく大切な物を自分の中の世界に潜めてる』
『もちろん、君にだってそれはある』
「なるほど…ここがどんな所なのかは大体わかったよ。でも、何で僕はここにいるんだい?そう簡単に入ってこれるような場所じゃないと思うんだけど?」
『そりゃあ、簡単には入ってこれないよ。というか不可能だね。何せ普通は自分の心の中に入るはおろか、覗くこともできないんだから』
自分の心の中を覗いたことがある人間なんて聞いたことがないからね、当然だ。
しかしなら尚更なぜ僕は入れてるんだ?
『だって君、、普通じゃないだろ?』
「・・あぁ」
『それに敵に殺られてたからね。そのタイミングで君をこの世界に僕が連れてきたってわけだよ』
・・やっぱり駄目だったんだな、僕。
仕方ないといえば仕方ないが、悔しいな。わざわざみんなの反対を押しきってまで行動したのに…かっこわるいなぁ、僕。
『そう自分を責めるなよ?』
『相手は神なんだからさ』
「心を読まないでくれよ……って、そういえば何で僕の心が読めるんだ…?」
いや、気になるのはそれだけじゃない。
彼…いや、Sは……
「・・Sは一体何なんだ?」
『・・あー。やっぱり気になるよね』
『了解。次は僕の事について話そう』
『まず大まかに僕を説明するなら』
『僕は君の負の部分を請け負っている、心の中だけで活動する人格だよ』
「・・負の部分…ってのは?」
『具体的に言うなら、君が昔両親から受けてた虐待や学校でのいじめとかかな』
なるほど…僕の中で嫌だった記憶をSが受けもっているのか、、特に過去に関して
『君が今まで感じた恐怖、悲しみ、辛さ、苦しさ、虚しさ、孤独感、劣等感…その他諸々も全部知ってる。それに僕は君、君は僕だからね。君の考えていることを読めていても違和感ないだろう?』
「・・なるほど…」
『僕の下手くそな説明で分かってくれたなら良かったよ……』
僕が一人納得していると、Sがおもむろに椅子から立ち、窓を開けた。
冷たい風が部屋へと入って、僕が寒さに身を少し震わせるなかも、Sはじっと外を眺める。
「?…どうしたんだよ?いきなり窓なんかを開けて?」
いきなり態度が変わったのを疑問に思い、僕がそう彼に聞くが、まるで聞こえていないように彼は外を眺めつづける。
少し時間が経った後、彼は外を眺めながらゆっくりと口を開いた。
『なぁ…さっきまで僕が答える側だったからさ、今度は僕が一つ聞きたいことがあるんだけど、、いいかな?』
「え?いいけど…何だい?」
『なぁに、簡単でしけた質問さ。』
そう言うと、彼は静かにこちらへと体をこちらへと向かせた。
その時に見えた彼の表情はさっきまでと違い、なぜか無表情になっていた。
『君……無理してるだろ?』
風がよりいっそう冷たく感じる。
「・・ははっ。まさか~」
『虚勢を張らなくていいよ。僕は素直な君の言葉が聞きたい』
「・・無理って…一体何が無理してるって言うのさ?」
『まったく…分かってる癖に』
『君は【痛みに慣れてる】けど、それはあくまで死に至らないような負傷だ。そもそもまったく大丈夫といわけでもない』
『君は【死に慣れてない】。だから…小学生の時から無理してたね、君』
『三体の…バーテックスだっけ?と戦う時に一回死んでたからね。中学生になってからはより酷くなったしな』
「それは……」
『何も言わなくていいよ。君、死ぬたんびに若干恐怖を覚えていたよな?つまり…』
『君はまだ完全に痛みに慣れてなんかいない……それに、まだ過去も克服できてないよ。違うかい?』
「・・・違わない、その通りだよ。僕は正直死ぬのが怖い……でも、過去は…」
『君自身では克服したつもりでも、君は過去を克服できてない。僕から見たらね』
「・・・・」
《気持ち悪いんだよ!お前は!》
《近寄らないでくれないかしら?》
《あ~!みんなー!あの翔助が学校にまた来たぞ~!》
《目障りなのよ、消えてくれない?》
…こんな風に思い出しちゃってるあたり、Sの言う通り克服できてないんだろう。
小・中までいじめられて、高校は遠くの方にしたからいじめられはしなかったけど、友達は一人もできなかった。
だからといって家族は僕の事をサンドバックとしてしか見てなかったから、せめて人として扱って欲しかった…。
小学生の放課後、僕は一人家に帰る中、親と一緒に談笑しながら車に乗っている友達を見て、うらやましい気持ちになった回数は数知れなかった。
『神様にも言われた通り、君は無茶しすぎだし、それに加えて無理もしてる…もうそろそろ潮時なんじゃないか?』
『十分やったよ、君は』
『だからさ……休んでいいんだよ』
Sがまるで寝ない子供に優しく言い聞かせるように、僕へとそう話す。
潮時……確かにそうなのかもしれない
能力が使えなかったら僕はただの足手まといにしかならないし、それならSの言う通り休んだ方がいいのだろう。
僕だって人間だ、さすがに…疲れた。
世界のために戦う?
僕はヒーローでもないのに?
冗談はよしてくれ、もう懲り懲りだ。
誰かの踏み台になるのも、
誰かの道具になるのも、
誰かの犠牲になるのも、全部。
『ならこっちに来なよ。この窓から飛び降りれば君は楽になれる』
『大丈夫、すぐに終わるよ…一瞬だから』
Sがこちらに手を伸ばしてくる。
恐らく窓から飛び降りれば僕の人生は文字通りに終了するだろう。
だけど、、僕もそろそろ楽になりたい…
Sの手を取ろうと僕も手を伸ばすが、なぜか一定の距離までで、勝手に手が止まる。
『?どうしたんだよ?』
『早くこっち来なよ』
また手を伸ばそうと試みるが、やはり一定の距離までしか伸びず、そこからどれだけ力を入れても震えるだけで一向に進まない
「な、何で……」
ためらう必要はないはずなのになぜ…
―私が犠牲にならないと!―
頭に聞き覚えのある女の子の声が響く
―そんなの・・生きてたいよ!まだみんなと楽しく優勝部の活動をしたいよ私だって!―
・・最低だ、僕。
なんて大事な事を忘れてたんだろう
『おーい?どうしたー?』
「…僕は今まで本当に辛かった」
『…え?いきなりなんだよ?』
「黙って聞いてろ。君も知ってるだろ?僕が受けてきた虐待やいじめの酷さを」
『あ、あぁ。肉体へのダメージだけじゃなく、精神にもダメージを浸すような酷さだったな』
「そう。だからいくら痛みには慣れたとはいえ、心はもう疲れきってるせいで、休みを欲しがってる」
『そうだろ?なら……』
「いや、飛び降りたりはしない」
『・・は?なんで…!』
「言っただろ?『今までは』って」
『・・・・』
「二回目の人生で彼女達に会って、初めて人の温かさに触れられたんだ」
「そのおかげかな、僕がまた人生にあがこうと思えるようになったのは」
「だからさ…きちんと恩は返さないと。それまでは休んでなんかいられないよ」
「それに、僕は今まで誰かの犠牲になってきた…その辛さや酷さもよく分かってる。だからあの辛さは絶対に……」
「大切な友達に味あわせたくない」
「そのためにだったらこの命、いくらでも使ってやるよ。たとえどんなに苦しくても絶対に阻止してやる」
『・・だからと言って、過去や痛みを克服できるわけじゃないんだぞ』
「ははっ…そこはもう割りきるよ。来世でも来来世でもずっと一緒に抱えて生きるつもりでね」
『・・でも今の君には抵抗する術がないじゃないか。能力も使えないんだろう?』
「うぐっ…痛いところを。そこはまぁ、根性で何とか……ね?」
『いや、、ね?じゃないよ。そんなブラック企業の根性論出されても……』
「わからんよ?銀ちゃんも言ってたぜ?『勇者は根性!』って」
『はぁ?何だよそれ?というか君はもう、勇者じゃないだろうが』
これまた痛いところつくなー。
・・でも、勇者じゃなくてもあの五箇条は僕にも当てはまるはずだ。
「ごもっともです…でも、ある五箇条の中にもあるんだぜ?」
「『成せば大抵何とかなる』ってね。勇者部には僕も属してるんだから、これに関しては僕も対象内だろ?」
『・・そんな思考放棄と願望が混ざった無茶苦茶な五箇条初めて聞いたよ』
「まぁ、結局は気の持ちようってことだ。だけど案外説得力あるだろ?」
『理に全然かなってないだろ…頭痛くなってきたぞ、僕…』
そう言ってSは大きなため息をついて、開けていた窓を勢いよく閉める。
『はぁ、、せっかく君のためを思って楽になれる場所を提供してあげたのに…とんだ骨折り損のくたびれ儲けだよ』
「それは悪かったね…でも、僕はこんな所で死へと逃げるわけにはいかないんだよ」
「彼女達の将来を見届けるまでは、絶対に何があっても挫けたりなんかしないよ」
『ほー・・余程彼女達に思い入れがあるみたいだね?自ら自分を追いやるのを見るに…もしかして、好きなのかい?』
「いやいや、まさか。友達としてはもちろん大好きだけど…さすがに恋愛感情は無いよ。釣り合ってなさすぎるからな、僕と彼女達じゃ」
『ふーん、あっそ』
Sが聞いてきたから答えただけなのに、そんなつまらなそうな表情されてもな。
そんな文句を言ってやろうと口を開くが、それは突如きた地震によって中断される
「うおっ、何だ地震か?」
『・・あー。そろそろ時間か』
「え?時間?」
『実はこの空間はいつも外部と一切の干渉を断っているんだ。そこに君を無理やり連れ込んでも、外部の生き物がこの空間に居られるのは時間制限がある』
「もし時間が来たら?」
『もちろん君はここから強制的に追い出されこととなる』
『安心しなよ、他に何かペナルティみたいな物が付くことはないからさ』
「良かった~」
ただでさえ天の神にボコボコに殺られたのに、これ以上何かあったらさすがに困っちゃうからね。
『・・時間も少ないことだし、最後に君の能力について話そうか』
「へ?僕の能力について?」
『うん。まだわからないことだらけで困ってたんだろう?君』
「・・何か知ってるのかい!?」
だとするなら、ぜひ教えて欲しい。
情報が乏しすぎるからな、いかんせん
『ははっ。知ってるも何も…』
『あの能力作ったの、僕なんだぜ?』
「・・え?」
『ごめんね、ずっと黙ってて』
『最初に話しても君が困惑するだけと思って黙ってたんだ。許してくれ』
「・・なるほど…別にいいよ。なら、何で僕の言う通りに能力が作動してくれないのか分かるのかい?」
『分かるよ、製作者だからね』
『能力が作動しない理由なら簡単さ』
『君の心が不安定だった。それだけの小さなことだよ』
「僕の心が不安定…?」
『思い当たる節は無いか?例えば…自分に嘘を吐き続けたりだとかさ。それに君はあの時能力を信用してなかっただろう?』
『なんだっけ…【作動させてみせる】だっけ?あんなのじゃ駄目だよ。自分の能力なのにそんな不確定要素にすがるような考え方じゃ』
『信用』か……確かにしてなかった。
それに心の不安定さも否めない部分が大有りだったな。
『とは言っても、今の君なら心の面では大丈夫だろうね。問題は能力についての不信感だな』
「そっちの方が重要じゃなさそうだけど…そんなに問題なのかい?」
『あぁ。作った僕もどれぐらい信用していればいいのか明確にはわからないぐらいでさ…上部だけの信頼じゃ駄目なんだ。心から信頼してないと駄目でね……君、前に持ってた【大嘘憑き】を信頼しきってたからさ…より難しいと思うよ』
・・【大嘘憑き】か。
僕があの先輩に憧れていが故に神様へと頼んだ、夢にまで見た憧れの過負荷。
『前はまだ君の能力も丸かったからさ、【却本作り】を【大嘘憑き】の能力関係で派生させ、それを作りだして君が使えるようにしてたり、サポートに徹してたんだけどねぇ』
なるほど、だから【却本作り】も一緒に使えていたのか…。
僕はもちろんあの先輩に憧れている。
「弱者を助け、強きを挫く」
そんな姿勢をいつまでも保ちつづけるあの人の信念の強さに僕は憧れた。
少々歪んでいる部分もあるが、それでも自分の仲間には優しく接するなどしていて、カッコいいなって思ったんだ。
どれだけボロボロになっても、相手に屈したりせず、へらへら笑っていつもと変わらない減らず口をたたく姿が、僕にはとても眩しく見えたんだ。
《『痛くても、辛くても、弱くても』》
《『正しくなくても卑しくても!』》
《それでもへらへら笑うのが過負荷だ!!》
「あはは…でも……届かないんだよなぁ、全然。まったくもってあの先輩の背中は見えてこない」
前世でもあの先輩に近づけるよう、色々と問題にならない程度に取り組んできた
それなのに、一向に近づけない
神様には届かないからこそ憧れる、などとかっこつけたことを言ったが、やはり届かないというのは悲しいものだ。
『・・君が言った通り、自分が無い物を持っている他人に人は憧れるものだ』
『だから無理に変わろうとしないで、自分らしく生きればいいんだよ』
いつの間にか近くまで来ていたSが優しく僕の頭を撫でていた。
・・自分らしく、、
《『無理に変わろうとせず 自分らしさを誇りに思おう!』》
《『君は君のままでいいんだよ』》
「・・ははっ。その通りだね…S君」
『ん?どうしたんだよ?いきなり?』
「僕さ…もうあの人に憧れるのはやめようと思うんだ」
『・・何でまた』
「踏ん切りがついたんだよ。いつまでも憧れを追ってちゃキリがないからね」
「それに背中を追うのはもう飽きたんだよね。だからいっその事あの人に憧れるのはもう辞めて―」
「あの人を越えるぐらいの過負荷になってやろうって決めたよ」
「だからさ、これからは【大嘘憑き】や【却本作り】じゃなく、僕は僕だけの能力を信じるよ」
『そうかい…なら1つ提案があるんだけどさ……名前つけたら?能力に』
「名前?」
『大嘘憑きだとか、却本作りみたいな名前があった方がいいだろ。その方がより馴染みやすいと思うぜ』
名前か……考えてなかったなそれは。
「うーん…思いつかないな。Sは何かない?できればいいのを」
『僕に何を求めてるんだよ…そういうのは自分で考えないと駄目だぜ?君の能力なんだからさ』
「って言われてもなぁ…」
『そろそろか・・そういえば、君の能力については神様から知らされてるんだよな?』
「?うん。そうだよ」
『君の能力を簡単に言うと、何もかもをなかったことにする能力……で、違いは無いだろ?』
「あ、あぁ。」
『【殺す】んじゃない、本当に最初から【なかったこと】にするんだ』
「?何を今更?」
『それはつまり、あらゆる万物の存在を根本から否定するような事だ。俗に言う【禁忌】ってやつだね』
「禁忌?そんなに?」
『もちろん。神でもそんな事極力やっちゃ駄目なぐらいなんだぜ?それを人間である君がやるなんて言語道断だ』
『本来ならあり得ない能力なんだけど……君の場合は作れたし、体に宿して実際に振るうこともできた。』
「一体何で……?」
『そんな複雑な理由じゃないよ。理由は単純明確、、【ただ運が悪すぎただけ】』
「・・運が悪いのに、そんな強い能力が手に入るのか?」
『むしろ悪いからだよ。こんな全生命の敵になりえる能力を欲しがる人なんていないだろ。戦闘狂なやつならまだ分かるけど、君はそうじゃないし、だから運が悪すぎただけだって言ってるんだよ』
「なるほど…」
言われてみれば確かにそうなのか?
そう自分で納得しかけた時に、Sの言動に少し違和感を感じた。
「・・何で神でもやっちゃいけない事だとか、本来ならあり得ない能力なんてこと、同じ僕である君が知ってるんだ?」
『・・あはは、、最後の最後でヘマしちゃったよ。鋭いね、君』
「ヘマって……どういう事だよ?」
『先に言っておくけど、さっきまで君に自己紹介した事は嘘じゃないよ。僕は君だし君は僕…それに偽りは無い』
「なら尚更―」
続けて言葉をSに投げ掛けようとするが、再び地震が訪れて中断される。
「っ……さっきよりも強い!」
『どうやらお別れの時間みたいだ、悪いけどこれ以上会話はできそうに無い』
「待て!せめて君が何なのかだけでも…」
『バーカ。僕の事なんかよりも、君はこれからについて考えろ』
『昔の恐怖を踏まえて君はどう世界に足掻くのか、しっかりとね』
「・・分かったよ、君の正体を暴くのは諦めるよ……その代わりと言っては何だけどさ」
『?』
「僕が世界へと足掻く勇姿、この空間からしかと目に焼き付けろよ?」
『・・あぁ、ちゃんと見てるよ』
「言ったな?それじゃあ、、」
「行ってきます!」
『行ったかな?…まったく、最後の最後で一本取られちゃったな~。そ・れ・に』
『しかと目に焼き付けてろよ…か。』
『もちろん焼き付けさせてもらいますよ、たった一人だけの特等席でね』
『・・といっても君が元の世界に戻って神と戦う時にはもう、僕の意識は無くなってると思うけどね。だって……』
『僕はただの【能力】で、一時的に擬人化してただけなんだから』
『ごめんね、西村翔助君』
『最初から嘘つきまくってたんだ』
『僕は君じゃないし、君は僕なんかじゃないよ。ただ僕は君の頭の中を覗いて、記憶やら思考やらを読んでただけなんだよ本当はね』
『嘘つきは能力までも嘘つきってね』
『おっと、意識が遠くなってきた…』
『もう二度と擬人化はできないだろうな、翔助君の様子を見るに、もう心はしっかりと安定してるっぽいし…』
『さてと…ちゃんと上手く僕を使ってくれよ?マスター?』
『君の【これから】に僕はついて行く』
はい、迷走しまくった結果こうなりました。いかがでしょうか?
グダグダ過ぎて頭がごちゃごちゃになられた方いらっしゃいません?大丈夫ですか?
自分の中では次回でとりあえず最終回にする予定なのですが、何か外伝とかのネタ提供等あれば気軽にお教えください。
見てみたいシチュエーションとかでもいいので、ぜひお申し付けください。……期待にそえられるかはわかりませんが力を込めて書きます。