RELEASE THE SPYCE:ツキカゲアゲイン 作:Lycka
一話目はほぼ完全にアニメ再現になります。
二話目から本格的に書き始めるのでヨロシクです。
曰く、この街には悪の組織が存在する。
「本当にこれで良かったの?」
曰く、その悪の組織に対抗する正義の味方が存在する。
「ああ、あとは頼んだぞ......半蔵」
これは、そんな悪の組織と正義の味方のお伽話。
「お母さん夜景が綺麗だよ!」
「本当に綺麗ね」
私はこの街が大好きだ。
「......あれ?」
お母さんも大好きだし商店街の人達も明るく接してくれるから大好きだ。
「どうしたのモモ?」
「いや、今あそこに人影が見えた気がするの」
こんなにも景色も綺麗だし他にも良いところがいっぱいある。
「本職は事件の匂いを感じます!」
「あら、お父さんそっくりね」
もう一度、何度でも言う。私はそんな空崎が大好きだ。
~翌朝~
「お母さんおはよ!」
私の名前は源モモ。ここ空崎市に住む現在高校2年生!私が通ってるのは近く空崎高校というところ。2年生になったんだがら友達いっぱい作るぞ!
「じゃあ行ってきます!」
「気をつけるのよー」
と、意気込んだのは良いものの......
「うぅ、全然話しかけられない......」
学校に着いてからまだ一言も喋ってないや。クラスのみんなは他の人とワイワイ話してて楽しそうなのに!これじゃあ去年と同じになっちゃうよー!
「よっす」
「ゆ、結愛〜!」
「モモちは友達出来たの〜?」
この子は畠山結愛。去年の1年生の時に同じクラスだった子。去年は結愛と一緒に沢山遊んだり出来たけど今年は違うクラス......。だからお互い頑張ろうって言ったのに私の方がダメダメだった。
「この状況見て察してよ!」
「あはは〜、モモちは相変わらずだなぁ」
やっぱり結愛と話してると落ち着くなぁ。この匂いは......結愛シャンプー変えたな?今まではスッキリタイプのやつだったのに、今日はなんか甘い香りがする?ハッ!もしかして結愛に彼氏とか!?
「結愛はもしかして彼氏出来たとか!?」
「残念でした〜。でもなんで?」
「シャンプーの匂い変わってたから」
「モモちお得意のやつだね」
結愛の言う通り、私は小さい頃から目や鼻が良く効くのだ。だから今回も結愛のシャンプーの違いに気付くことができた。
「へぇ、そんなに鼻が良いんだね」
「もしかして目とかも良かったりするの?」
「あり?ひょっとしてモモちのお友達?」
結愛以外の人に初めて話しかけられた!えっと、どうしよう?会話ってどうやったら良いんだっけ?
「ああ、いきなりごめんね。私は八千代命、よろしくね」
「私は石川五恵、よろしくね源さん」
「わわ!み、源モモです!みんなからはモモちって呼ばれてるからモモちで良いよ!」
「なら私はメイちゃんでよろしく」グッ
メイちゃんと五恵ちゃん!見たか結愛!この私にも友達が出来たぞ!ってそんなに誇らしげに言うことでもないんだけどね。
キ-ンコ-ン
「チャイムだ、なら私戻るね」
「うん、じゃあね結愛!」
「ところでモモち今日放課後暇?」
「え?う、うん、暇だけど......」
「なら私がバイトしてるお店でご飯でもどう?」
「えぇ!?い、良いの?」
「良いも何も友達でしょ?」
ん〜、やっぱり友達って最高!
***
そうして放課後。命ちゃんと五恵ちゃんのお誘いもあって一緒にご飯を食べて帰る約束があるのだ。決して浮かれている訳ではない。
「それじゃあモモち行こっか」
「うん!」
命ちゃんと五恵ちゃんの隣を歩いて帰る。渡り廊下から見える夕日も私は好きだ。
「あっ」
「......」
「なに?モモちあの先輩気になるの?」
そりゃ勿論!だってあの半蔵門雪先輩だよ!?綺麗でカッコよくて頭も良くて運動も出来る。私の憧れのような存在だよ!
「横にいる人って誰?」
「確か幼馴染って言ってた気がする」
「へっ!?先輩幼馴染なんかいたの!?」
でも良く見れば凄い絵になるなぁ。半蔵門先輩は綺麗だし横にいる幼馴染?の人も凄いカッコいいし......。もしかしてカップルとかなのかな?
「青葉初芽先輩も良い人だよ!」
「五恵ちゃんの憧れの人だもんね」
「そーなんだね」
「ともあれ早く行こう!」
それからは命ちゃんに手を引いてもらって五恵ちゃんと共に駆け足気味に目的地へ向かった。
-Wasabi-
「Wasabi......こんなところ知らなかった」
「めちゃ美味しいからね!」
「取り敢えず中に入ろう」
五恵ちゃんの言う通り取り敢えず中に入ろう。あまりお店の外で話してるのも迷惑になるかもしれないしね。流石五恵ちゃんだね!
「いらっしゃいま......」ガタッ
「あ、あのー」
「ガルルルルッ!!」
滅茶苦茶警戒されてるんですけど.......。私何かしたのかなぁ?というかこの制服空崎高校の一年生だよね?
「ごめんごめん、この子は相模楓」
「源モモです......よろしくお願いします」
「......よろしく」
相模さんに警戒されたまま店内へ。すると奥からもう一人これまた綺麗な店員さんがやってくる。今度は金髪で大人びた雰囲気の人だ。空崎には美人さんとか可愛い人多いのも魅力の一つだよ!
「命ちゃんのお友達?」
「まぁそんな感じ、メイはドライカレーでいいや」
「じゃあ私はベーコンカレーで」
「じ、じゃあ私はハンバーグカレーで!」
それからしばらくしてから注文したカレーが到着。初めてだったけど驚くほど美味しかった!もしかしたら常連さんになっちゃうかも?
「それで、モモちのお話聞きたいな」
「私の話?」
「他に特技とかある?」
「んー、目が良かったり舌が良かったりかな?」
『舌が良かったり?』
見事にシンクロする命ちゃんと五恵ちゃん。まぁでも普通に舌が良いって言っても分かりにくいかな。モノは実践、百聞は一見にしかずって言うよね!
「ちょっと失礼」ペロッ
「えっ!ちょっとモモち!?」
「うーん、もしかして寝不足?」
「あ、当たってる」
命ちゃんバイトするのは良いけどちゃんと寝ないとダメだよ。隠してても私にはバレバレなんだからね!......って一人でなにしてんだ私。
「五恵ちゃんにもしてみて」
「うん」
「......ど、どう?」
「ちょっと筋肉痛かな」
「モモち凄い!」
えへへ、それほどでも〜。というかこの特技というかなんというか、使いどころあんまり無いんだよね。
「あ、命ちゃん五恵ちゃん聞いてよ!」
「ん、話してみよ」
「昨日お母さんと港で夜景見てたら人が飛んでたの!」
「......モモち本気?」
「虫とかと間違えたんじゃない?」
やっぱりそうなのかな?お母さんも見えてなかったらしいし。何しろあんな夜遅い時間に人が飛んでる訳ないしなぁ。
「もしかして!?」
「な、なに?」
「......フライングヒューマン?」
「......ぷっ!あはははは!!」
結構真面目に考えたんだけどなぁ。
「やっばモモち面白いね。これからも仲良くしてね」
「これは親愛の印ぜよ」
「なんで坂本龍馬風?」
命ちゃんにハグしてもらってたのを相模さんに見られて余計に警戒されました。何で相模さんは相模さんで最初から私の事警戒してるのかなぁ。
***
「今日は楽しかったなぁ」
あのあとはその場で二人とはお別れして解散。偶然帰り道で巡回してる歩さんと会ってアイスも買ってもらっちゃった。相変わらず歩さんは良い匂いするなぁ。あの後もお仕事で巡回するって言ってたっけ。
「歩さん大丈夫かな?」
なんだか嫌な予感がする。またお父さんみたいに......歩さんまでそうなっちゃうのは嫌だよ。
「......よし!」
歩さん扇町の方回るって言ってたっけな。
「お母さん寝てて良かった」
嫌な予感するだけで外出る理由にはならないもんね。それに自転車だから起きてるとバレちゃう可能性もあった訳だし。
「っと、着いた!」
「サツに見つかるなんてね」
「......あっちだ」
声の聞こえた方へ急ぐ。
「これだからアンタ達との取引は嫌なんだよ」
「くっ......」
歩さんだ!それにもう一人捕まってるし......。どうしようどうしよう、こんな時どうすれば良いんだっけ?取り敢えず警察に.....。
「さっさと片付けて逃げましょ」
ああもう!
カシャ!
「あぁん?」
「写真撮りました!警察も呼んでます!」
「まだ居たのか」
「私に任せなさ〜い」
「ちょ!警察呼んでますってば!」
ひえぇ!!ゴッツイおばさんが全速力で追いかけてくるよ!!兎に角捕まらないように逃げなくちゃ!
「中々逃げ足早いじゃないのよ!」
「誰か助けて〜!」
ガシン!
「わぁ!」
「写真は消滅♪」バキッ
私の携帯がぁ〜!!
「若い女の子なんて、海に沈めてやる!」
お父さん、お母さん!誰でもいい、誰か助けて!
ブンッ!!
「えっ?」
あれ?ロボットみたいなのに投げられたのに一向に海に落ちない?
「は、半蔵門先輩!?」
というか何で半蔵門先輩が此処に?
「こんばんわ〜、良いねぇ空崎の夜は♪」
「命ちゃんも!?」
「軍事人形の密輸現場......ですね」
「きめるぞ」
え、なになに、先輩達が戦うの?これどういう状況なの〜!?
「ミッションスタート!」
それからはあっさりと密輸?してた人達が次々に倒されていった。先輩は刀使ってたし命ちゃんはクナイ使ってたし。五恵ちゃんなんかパンチで戦ってなかった?
「歩さん大丈夫ですか!?」
「モモちゃん、助けてくれてありが......」パスッ
「え?」
「この数時間の出来事を忘れてもらうだけよ」
キィィィィ!!
「まだ残ってたのね」
凄いスピードで車が走っていっちゃった。それにしても分からないことだらけで頭こんがらがりそうだよ。
「追うわよ」
「え?えぇぇぇぇ!?」
私これからどうなっちゃうの〜!?
-To Be Continued-
カワイイだけじゃないのです。