「全く、人理を修復したと思ったらまた次の問題だなんて一体どうなっているのかしら。」
「マリー、文句いってないで立夏ちゃん達を探してください。」
現在、私やマリーそして鹿角達はシャドウボーダーと同じ機能を搭載した乗り物で虚無空間を移動していた。
何故このようなことになったかと言うと、人理が修復されたが、国連から許可なくレイシフトした等でオルガマリーは責任を追及されカルデアの権利を手放すことになったのだ。
もちろん、所長も説明をしてなんとか権利を守ろうとしたのだがダメだった。
そして、カルデアの権利はコルドルフ・ムジークに買収されてしまった。
本来なら職員などはカルデアで待機しないといけないのだか、私はとあるコネを使い新所長が来る一週間前にカルデアを出たのである。その際、私が改造したカルデア内部は着任する以前の状態に戻しておいた。
しかし、カルデアが謎の集団に攻撃を受ける非常事態が発生。私が密かに建造していた乗り物でシャドウボーダーで逃げ出した立夏ちゃん達を回収しようと先に合流したマリーと向かおうとしたところで地球の漂白化が起きたのだ。即座に虚数空間に入り込みなんとか逃れたが、シャドウボーダーの反応を見失ってしまい、現在に至る。
「それにしても、よくこんなもの建造していたわね。」
「まぁ、国連も魔術協会もカルデアに何かしらしてくると踏んでいたからね。一応、逃げれるようにしていたんだ。」
「本当、凄いわね。このナデシコ。」
そう、今私達が乗っているのは起動戦艦ナデシコである。(モデルは、ナデシコC)
ただ、このナデシコ、密かに建造していてあとは、細かい調整と武装をつけるだけだったのだが時間がなく武装をつけることが出来なかったのである。そのため今現在は戦闘能力を持たない大きい乗り物である。
しかし、このナデシコ移動拠点としては能力が高く潜水なども出来る。
「千樹さん。シャドウボーダーらしき反応が北欧に向かっているのを確認しました。」
話かけて来たのはホシノ・ルリである。私は、ルリと呼んでいる。
何故いるかと言うと、世界を旅していた時ある組織の実験場に迷い混んでしまいその時に実験体として製造されたルリと出会った。そして、その組織を壊滅させた後、私が保護し身分を偽装して私が保護者がわりとなって育てたのである。
原作と同じで頭が良く、人前に姿を見せなかったがカルデアの分析班として所属していた。今はナデシコの副艦長として立夏ちゃん達を鹿角達と探す作業をしていた。
ルリの報告を受けた僕は指示を出す。
「よし、このまま、虚数空間を航行しつつ北欧を目指そう。」
そうして、僕達は北欧に向かった。
しばらくして北欧に着いた。
「北欧地域に到着、虚数空間から出ます。」
虚数空間から出ると白い世界が姿を見せる。
「シャドウボーダーの反応は?」
「・・・ここから北に数キロ先にあります。」
「よし、シャドウボーダーに通信を。」
鹿角が通信するとすぐに応答した。
『こちら、カルデア。君達は何者だ。』
「こちら、鹿角です。聞こえますか?」
『この声、鹿角さん!?もしかしてこの通信って!』
「jud、現在そちらに向かっています。もうしばらくお待ちください。」
『無事だったんだね。千樹くんは、いるかい?』
ダ・ヴィンチか質問してきたので応答した。
「こちら、千樹だ。無事で何よりだ。」
「私も要るわよ。」
『マリーもいるのかい!』
「まぁ、詳しい話は後にして今は合流しよう。」
そうして、通信を切り指示を出す。
「よし、シャドウボーダーに向けて全速力で発進。」
私達は、合流を急いだ。
シャドウボーダー側
「千樹さんから通信が有ったって本当ですか?」
「本当だよ、マシュ。先ほど通信してきて今こっちに向かっているって。」
「そうですか。千樹さんならオフェリアさんを助けられると思います。」
私たちは、先ほど北欧の
「ウォッホン、少しいいかな?」
「何にかな?コルドルフ所長?」
私たちか喜んでいると新しい所長であるコルドルフさんが質問してきてホームズが答える。
「先程、通信をした人物は千樹と言っていたがもしや千樹央利ではないか?」
「そうだが。」
「まさか、現代の発明王と言われる千樹央利が救援に来たのか!これからの戦いは楽になるだろう!」
コルドルフ所長が喜んでいるとスタッフの一人が声をあげる。
「千樹さん達の乗り物が近付いてきます。」
そして、それを見たとき私達は固まった。
「・・・・・えっ?」
「・・・ホゥ!」
「・・・これはこれは。」
「なんだあれは~!?」
ナデシコ側
「さて、速やかにシャドウボーダーを格納庫に収容後、速やかに当地域を離脱する。」
「「「jud」」」
「アイルー達は、シャドウボーダーの点検や物資の搬入を頼む。」
「「「了解にゃ~」」」
「じゃあ、ルリ少しの間離れるから。なにかあったら連絡してくれ。」
「わかりました。」
そうして、私はマリーを連れて格納庫に向かった。
格納庫に向かうと立夏ちゃん達がシャドウボーダーから降りて待っていた。
「千樹君、救援に感謝するよ。」
ホームズがお礼をしてきた。
「千樹さん、これは何ですか?こんなものいつ作っていたんですか?」
マシュが質問してきた。
「君は、悪い男だ。私に黙ってこんなものをつくっていたんだから、後で隅々まで見せてもらうよ。」
大きいダ・ヴィンチちゃんと小さいダ・ヴィンチちゃんが千樹に詰めよっていた。
「ダ・ヴィンチちゃんこの乗り物の話は後でね。立夏ちゃん達ケガとかは無いかい?」
「そうです。一人見てほしい人がいるんです。」
そうして、シャドウボーダーから運んできたのはオフェリアだった。
私は、身体の状況から危険な状況と判断し
「すぐに、医務室へ。」
ストレッチャーに乗せ、治療型アンドロイド達が医務室に運んでいく。
それからは、あるアイテムを使い一命をとりとめた。
医務室から出るとマシュ達が待っていた。不安そうな声で聞いてきた。
「オフェリアさんは大丈夫何ですか?」
私は、落ち着いた声で話した。
「大丈夫、危機的な状況だったけどなんとか一命をとりとめたよ。」
「よかった~。」
マシュはへたりこんでしまった。
「今は、寝ている状況だから目覚めるまで側にいてやりなさい。」
「はい。」
マシュは、医務室に入って行った。
「千樹君、よく助けることが出来たね。さすがの私でもどうすることが出来なかったのにどんな手を使ったんだい。」
ダ・ヴィンチちゃんが聞いてきた。
「ああ、これだよ。」
私は懐からあるアイテムを取り出す。
「ゲッ、それは。」
小さいダ・ヴィンチちゃんが苦虫を潰したような顔になった。それもそうだ、私が懐から出したのは魔法のランプだからである。
他にも、色々助ける方法はあったのだが皆知っている魔法のランプの方が誤魔化しが利くからである。しかも性能は、ピカ一。
「とりあえず、一段落着いたし皆とは情報交換をしようか?カルデアで何かあったのか知りたいし。」
ナデシコの食堂に移動してそこで情報交換をした。
「大変だったね、立夏ちゃん。」
「いえ、そんな事有りませんよ。」
そう答える立夏ちゃんが、私には少し強がっているように見えた。
「それことより、これからどうするのかを決めるぞ。」
コルドルフがこれからの事を話し始めた。
「これ程、凄いものがあるのだ。準備ができ次第すぐに次の異聞帯に向かうべきだ」
「あ~、それなんですげど、ナデシコで異聞帯はいくことはできません。」
「へぇ!?な、何故だね?」
「まず、現在ナデシコに武装が着いていません。また、幾つかの区画で問題が発生していて整備しないといけません。それにこの大きさでは、敵に見つかる可能が高い。どこかで隠れる場所を探さないと。」
「そ、そうか。し、しかし隠れる場所なんて有るのか?」
「それなんですよね。さすがに虚数空間で作業はできませんし。かといってナデシコを収容できる場所なんて。」
皆で悩んでいるとルリから通信が入った。
「お兄さん、少しいいですか?。」
「どうした?何か問題があったのかい?」
「いえ、実はとある通信を捕らえましたので報告しました。」
「通信?それは、一体?」
私達は、その通信を聞きそこに向かうことになる。
そして、この通信が後に私達が彷徨海または、シオン・エルトナム・ソカリスとの出会いだった。
おまけ
ナデシコの食堂での話し合いの時
「そういえば、オルガマリーさんとコルドルフさんどっちを所長と呼んだらいいんでしょう。」
「私は、もうカルデアの所長じゃないからムジーク氏が所長でいいわよ。」
「そ、そうか。よし、アニムスフィア家の当主から許可も得たことでワシが所長だ。」
こうして、コルドルフが所長となったがオルガマリーが所長を辞退したのには訳があった。
(せっかく、所長の激務から解放されて千樹との時間が大量に出来たのに、また戻るなんて嫌よ。千樹に好意を抱くサーヴァント達がいない今がチャンスなんだから。)
と言う思いからだった。しかし、そうことはうまくいかない。
(オルガマリーくん、君の思いは分かっているが仕事を手伝ってもらうよ。)
(マリーも酷いな。私たちだけに仕事を押し付けようたってそうはいかないよ。)
ホームズとダ・ヴィンチちゃんが、どうオルガマリーに働いてもらうか考えていた。
ロマニは、原作ゲーティアの時にいなくなったことにしました。
ちなみに大きいダ・ヴィンチは麻婆シリーズで外道神父を足止めしていたので生きています。