現在、カルデア内ではある騒動が起きていた。
カルデア内のとある廊下
「マシュ、千樹さんそっちに居た?」
「いいえ、先輩居ませんでした。」
「あっちの方を探そう。」
二人が去って行った後、通気孔の蓋が開き中から人が出てきた。
「行ったか。」
そう、この小説の主人公千樹 央利である。
「どうしてこうなった。」
そう千樹 央利はカルデア内の廊下を走りながら呟いた。
事の始まりは数時間前にさかのぼる。
「あれ?これって。」
私は、自室で転生特典であるアイテムボックスを整理している時、あるものを見つけてしまった。
「これ、てっきり実家の方に置いてきたと思ったのに持って来ちゃたか。」
私が手に持っているのは古そうなランプだった。このランプはまだ、カルデアに所属する前世界を旅をしている途中中国で手に入れたものだ。
「う~ん、ロマニに相談して厳重に保管して貰おう。」
私は、自室を出てロマニがいるであろう場所に向かった。
数分後、私はある部屋にたどり着いた。
「ロマニ、居る?」
「あれ?千樹君どうしたの?」
ここは、ロマニの自室でロマニは炬燵に入り煎餅とお茶を飲食していた。
「実は、ちょっと相談があって来たんだ。」
「いいよ。そこに座って。」
私はロマニの正面の炬燵に入ってからランプを炬燵の上に出した。
「実は、このランプのことで相談に来たんだ。」
「なに、このランプ?ずいぶん古そうな代物だね。」
「ああ、これ魔法のランプ。」
「・・・!?あ、あの魔法のランプ!?本物なのかい!?」
「まぁ、ある意味本物かな。」
「? どういう意味だい?」
「願いを叶えるのは本当だけど、実は願いを叶えるにはある条件とその魔人の機嫌を良くしないといけないんだ。でもちょっと面倒な性格な魔人が住んでいるんだ。」
「面倒な性格って、一体どんな?」
「聞かないでくれると嬉しいな。」(ハイライトオフ)
「あっ、はい。」
「とにかく、このランプを厳重に保管して欲しい。一応使えないように封印してあるけど恐らく使えばどんな願い事も叶うけど使用者は、多分精神崩壊を犯す。」
「なにそれ?怖い。」
「それくらい、危険なんだよ。」
すると突然、ロマニの部屋の扉があいた。
「話は、聞かせてもらったよ。」
「げ、ダ・ヴィンチ。」
入って来たのは、ダ・ヴィンチだった。よく私に絡んでくるサーヴァントであるが、時々面倒事を持ってきたりするのがたまに傷だ。そして、面白そうなことに首を突っ込むので、今回の魔法のランプには関わって欲しくなかった。
「酷いな~、千樹君。たまたま君がロマニの部屋入るのを見てたから良かったけど、こんな面白そうなものを隠し持っていたなんて酷いな~。」
「うるさい、ダ・ヴィンチに話すとろくなことが起きないからね。」
「それで、それがあの魔法のランプかい?もっと良く見せて欲しいな。」
「ダメ。ロマニ、ごめん。やっぱりランプの話は無かったことにしてくれ。」
「あっ、ちょっと千樹君。」
私はランプを持ちロマニの部屋を出た。
それから、廊下を歩いて自室に帰ろうとした時、放送がカルデア内にかかった。
『あ~、テステス。うん、オッケーだね。ダ・ヴィンチちゃんからの連絡だよ。千樹君が隠し持っている本物の魔法のランプを回収してくれ。回収した者は、願いを叶える権利をあげちゃうよ~。』
「あの、性転換野郎やってくれたな。」
私は、すぐさま走り出した。
色々な所から私を探す声が聞こえてくる。
「仕方ない、自室に逃げて立て籠るか。ッ」
私は、とっさに避けた。さっきまで私がいた所には火の手があがっていた。そして、その原因を起こした人物がいた。
「千樹様、ランプを渡してください。」
「清姫!」
そう、マスター大好き(ヤンデレ)サーヴァント代表の一人、清姫(バーサーカー)である。
「悪いけど、ランプは渡せないよ。」
「あまり、手荒なことはしたくないのですが、仕方ありませんね。」
清姫が扇を構える。だが、
「二度とマスターグッズ売らないよ。」
その言葉を聞くと扇を落とした。「そ、そんな。」
扇を落とした。焦っている様子だ。
ちなみにマスターグッズとは、購買の裏商品の一つであり、マスター 藤丸立夏に関連した様々なグッズである。魅力的な商品が多くあり様々なサーヴァントに人気がある大人気シリーズである。特にマスター大好き清姫には生命線の一つと言っていい。これを売らないと聞けば引くかと思ったが、清姫は扇を拾い構え直す。
「いえ、ランプさえ手にすればマスターグッズがなくてもマスターが私の物になるのですから。」
「立夏ちゃん抱き枕(表魔術礼装カルデア、裏水着バージョン)と全商品半額券をあげよう。」
「取引成立です。」
私と清姫は握手する。取引成立である。
清姫と別れてからすぐ次に会ったのはランスロット(セイバー)である。
「クッ、次はランスロットか。」
「千樹、すまないが我が王がお望みなのだ。そのランプ、渡して貰おう。」
「ちなみにどのアルトリアが命じたの?」
「・・・ランサー(オルタでは無い方)以外の王、全員だ。」
「・・・そうか。」
なんとなく、どんな願いをするのかわかった。
(しかし、どうしたものか。ランスロットと戦うといまの私では勝つことはできても時間が掛かる。短時間で決めるならばあれで行くか。)
私は、懐からあるものを取り出し床に落とす。
「あ~っと、マシュの写真が落ちてしまった。」
シュ (ランスロットが頭からスライディングした音)
パシュ (写真を取った音)
ブン(私がランスロットの鎧を掴み加速させた音)
ゴツン(顔面から廊下の壁に打ち付けた音)
ジタバタ(ランスロットが鼻を押さえて暴れる音)
そのうちに私は逃げた。
その後も、様々なサーヴァントや職員と遭遇しては隠れたりを繰り返しながら逃げ続けた。
現在は、ダンボール(カルデア迷彩)を使用しながら進んでいる。
「後、もう少しで自室だ。」
やっと後少しで自室に到着する。その気の緩みからかトラップの存在の感知が遅れて踏んでしまった。
「これは、転移系の魔術。しまっ。」
転移したそこは、シミュレータールームだった。
そして目の前には、ダ・ヴィンチがいた。そして、その後ろには多くのサーヴァントや職員がいた。
「やぁ、また会ったね千樹君。さぁランプを渡して貰おうじゃないか。」
私は、周りを見てこれは逃げられないと観念した。
「わかったよ。ほら、あげるよ。」
そういって、ダ・ヴィンチに魔法のランプを投げた。
「さてと、じゃあさっそくやってみようか。」
「ところであの転移魔術を設置したのは誰?」
「ああ、それはね。」
そう言うとあるサーヴァントを見る。イリヤである。彼女は申し訳なさそうにしていた。
「まさか、イリヤが参加していたとは。驚いたよ。」
「千樹さん!私じゃないよ!ルビーが勝手にやったんだよ!」
『いや~、魔法のランプと聞かされたら私も黙ってはいられませんでした。イリヤさんにあんなことやこんなことをグヘヘヘヘ』
「ルビー、一体私になにするつもりなの!?」
ルビーとイリヤが争っているなか、ダ・ヴィンチが準備を完成させていた。
「じゃあ、召喚しますよ~。」
ダ・ヴィンチがランプを擦ると煙が出できた。
そして、現れたのは某マンガの聖剣エクスカリバーに魔人の服装を着た生物だった。
「「「「「なにこれ?」」」」」」
ダ・ヴィンチや見学していた全員がそう口にした。
「何ってランプの魔人だけど。」
「「「「「「いやいやいやいや。」」」」」」
皆否定しようとしているが事実である。
「そう、私がランプの魔人である。」
魔人がダ・ヴィンチに近寄り問いだした。
「貴様は何者だ。」
「私は」
「私の伝説が聞きたいのか?」
「だから、私は」
「武勇伝が聞きたいのか?」
「いや、私は」
「私の伝説は10世紀から始まった。」
私は、あ~ダメだなと思った。
「千樹君、あれは本当にランプの魔人なのかい?」
ロマニが聞いてきた。近くには立夏ちゃんとマシュもいる。
「願いを叶えるという意味では本物だよ。」
「けど、お話と性格が違うのですが?」
「それはね。マシュ、昔話に出てくる魔人は理想で書かれているからだ。」
「どういうことですか?。」
「ランプの魔人は、誰でも願いを叶えることができる。しかし、あの性格ゆえに誰もが捨てた。」
「それだけなら、耐えられると思うのですが?」
「丁度、ダ・ヴィンチがその原因を受け取っているよ。」
ダ・ヴィンチの見ると紙の束が山のようにあった。
「私を扱う時に守って貰いたい一万の項目だ。しっかり目を通しておくように。」
「あれ、裏までびっしり書いてあるんだよ。」
「あれ、全部かい?」
話を聞いていた全員が嫌な顔をした。
「だから、あれを扱えるものは限られているんだ。」
するとランプの魔人が光出した。
「さぁ、私を手にしたダ・ヴィンチよ。私を使う権利を授けよう。」
「ランプに戻れ。」
ダ・ヴィンチがランプに魔人を戻した。
「千樹君返すよ。」
そういってダ・ヴィンチは、私にランプを渡してシミュレータールームを去って行った。
「誰かランプ使う?」
そう言うと皆帰って行った。
「それじゃあ、ロマニ。これ厳重に保管してくれる?」
「了解。」
ちなみに私の施した封印が解けたことでカルデア内部で魔人が出現するようになった 。
今回、魔法のランプについて調べていたら元の話が中国にあると知りました。なので主人公が発見したのも中国にしました。