カルデアにある購買部の日常   作:hidenn

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7話

カルデアには休憩室が存在している。そこはサーヴァントや職員の憩いの場所である。

 

その休憩室の一角には、自動販売機コーナーがあり自動販売機の列が出来ている。そこにはコーラやお茶、お酒などの飲料水から菓子パンやスナック菓子などの軽食も置かれている。

 

その自動販売機のコーナーの一画に異質なラインナップの自動販売機が存在する。

 

その一画を皆こう呼んでいる「店主の自動販売機」と。

 

その自動販売機には、購買の店主である千樹が発明欲を暴走させた商品が置かれているからである。

 

まず、目を引くのが『マスターおすすめ』と書かれた広告が張られた真っ赤な缶である。名前は麻婆缶である。

これはある麻婆店の味をそのまま缶にして販売しちゃたと言うと商品である。キャチコピーは、『麻婆の真理をお手軽に』である。はっきり言ってお手軽自殺商品である。値段は300QP。この商品、何故か毎週十数本売れている商品である。

 

ちなみにこの缶のことをカルデアでは「マー缶」と呼んでいる。

 

次に紹介するのは『眠眠爆破』と書かれたドリンクである。この商品、作家系サーヴァントや創作をするサーヴァントが「眠気を覚ますドリンクが欲しい」という要望から開発された商品である。

 

しかし、このドリンク確かに眠気が爆発のごとくぶっ飛ぶのだが飲んでから三日間は寝ることができないのだ。そのため、取り扱い注意のラベルが張られている。

 

「さぁ、おっきーこれを飲んで一晩頑張りますよ。」

 

「あの、きよひーこれ飲むと眠れないんだけど。」

 

「終わるまで寝かせませんよ。」

 

「ヒェ~。まーちゃん助けて~。」

 

今日も何処かでこのドリンクが活躍している。

 

他にも、『イチゴおでん』、『初恋ジュース』、『スープカレー』、など何処かで見たような商品が置かれていた。

 

そして、今日新たな商品が追加された。

 

そのため、休憩室では色々なサーヴァントや職員が集まっていた。

 

「おいおい、あの自動販売機に新しい商品が追加されたらしいぜ。」

 

「マジかよ。」

 

「お前逝けよ。」

 

「お前が逝け。」

 

皆が注目する先には『universe』と書かれたコーラビンタイプの商品であった。パッケージは宇宙の絵が書かれており、値段は500QPと高めだった。

 

皆がその商品を買うように押し付けあっていると一人のサーヴァントがやって来た。

 

「セイバーが集まっているのはここですか。」

 

そう、謎のヒロインXである。

 

「私に、対抗するために集ったのが失敗でしたねって、おや、他にも色々なクラスが居ますね。」

 

さすがに変だと思ったXが襲撃をやめた。

 

Xは最近やって来たサーヴァントなので自動販売機のことは知らない。

 

皆思った(こいつに実験台になってもらおう)と

 

彼女の親友のXオルタ(古株)がXに近づく。

 

「おや、えっちゃん、この集まりは何ですか?」

 

「皆さん、あの商品を買おうとしているんです。」

 

そう言って商品を指す。

 

「あれは、一体?」

 

「あれは、霊基変換薬です。あれを飲むとクラスを変更できるんです。」

 

「なるほど、セイバーの皆さんが私を恐れてクラスを変更しようとしているのですね。仕方ありません、セイバークラスが居なくなるとマスターが大変ですからね、私が唯一のセイバークラスになってあげましょう。」

 

そう言って商品を買いに自販機にお金を入れる。

 

「では、えい。」ピィ ガシャン

 

Xが商品を取り出すと周りの空気が騒がしくなった。

 

まず、目につくのは中身の色だった。黒いのである。しかし、ただの黒ではない漆黒である。

 

皆、不安になった。マー缶みたいな殺戮系商品と似たものではないかと。

 

そんな、観客の気持ちを知らずにXは蓋を開ける。

 

プシュ と音をたてる。炭酸系らしい。

 

Xは、疑いもせず口をつけて飲み始める。

 

ゴクゴクと飲む音が響き渡る。

 

そして、半分ほど飲んだところでXがビンから口を話した。

 

「Xさん、どうでしたか?」

 

Xオルタが話しかける。

 

するとXは、

 

「・・ユ・・・」

 

「ユ?」

 

「ユニバース」

 

と叫んで倒れた。

 

ガシャンとビン割れる音とバタンとXが倒れる音が響き渡る。

 

「ヤバイ、体がピクピクしているぞ。」

 

「おい、しっかりしろ。」

 

「担架もってきます。」

 

「医療室に連絡しろ。」

 

倒れたXに皆が駆け寄る。

 

「皆さん何してるんですか?」

 

そこに謎のヒロインXXがやって来た。

 

「実は、Xさんがあの商品を飲んだらこんなことに。」

 

Xオルタが説明しながら『universe』を指す。

 

すると、

 

「あれ、『universe』じゃないですか!」

 

嬉しそうな声で自販機に向かい、QPを入れて躊躇なく『universe』を購入した。

 

「えっ?」

 

Xオルタの困惑した声でXXを見た。

 

そんな視線を無視して『universe』を飲むXX、

 

「プハ~、これですよ私が愛してやまない飲料水。今まで何処にもなかったから諦めていたんですが、また会えるなんて。」

 

そう言って、また買うXX。皆、Xの救助の手を止めてXXに信じられないという顔を向けている。

 

「あの、大丈夫何ですか?」

 

「えっ?美味しいですよ。ほら、えっちゃんもどうぞ。」

 

そう言って買ったばかりの『universe』を差し出す。

 

「・・・遠慮します。」

 

Xオルタは迷った末に断った。

 

「そうですか、美味しいのに。」

 

そう言ってまた、飲むXX。

 

「どうしたの皆集まって?」

 

すると、そこに今の現状を作る原因になった千樹がやって来た。どうやら商品の補充にやって来たらしい。

 

「あの、店主さん質問いいですか?」

 

Xオルタが千樹に話しかける。

 

「何かな?」

 

「あの商品何なんですか?」

 

そう言って、XXが飲んでいる『universe』を指す。

 

「ああ、あれね。あの商品は僕が新開発した人工甘味料が使われているんだ。」

 

「甘味料ですか?」

 

「そう、その甘味料は宇宙的な美味しさなんだ。だから初めて飲む人はその美味しさに耐えきれず倒れたり、錯乱したりするんだ。けど、一回飲んだら耐性がつくから安心だよ。」

 

「「「安心できるか。」」」

 

その後、皆この商品を警戒して買う人は少なかったが目が覚めたXはこの商品を週に一回は買うようになった。

 

 

おまけ 『universe』宇宙へ

 

藤丸立夏達は、今アマゾネス・ドットコムの手伝いをしていた。

 

「はぁ~、疲れた。」

 

「お疲れ様です。先輩。」

 

「ウム、二人ともお疲れ様だ。これでも飲むといい。」

 

「ありがとう。・・・あのこれって。」

 

「どうした。遠慮するな飲め。」

 

「えっ、いやこれは。」

 

「これって、『universe』ですよね。」

 

「そうだ。うちの人気商品でな。様々な所から配達依頼が来ているぞ。」

 

「千樹さん、アマゾネス・ドットコムと業務提携していたんですね。」

 

藤丸立夏がスペースイシュタルに拐われた時

 

「喉が乾いたら、そこの冷蔵庫の飲み物を好きに飲んでいいわよ。」

 

「ありがとう。・・・『universe』まである。」

 

「あら、知っているのかしら?それは今宇宙で人気の商品なのよ。私たちも真似しようとしたけど出来なかったからわざわざアマゾネス・ドットコムから取り寄せたのよ。」

 

「うん、・・・ありがとう。・・・あ、麻婆缶もある。」パカ、グビグビ

 

「あなた、それを飲めるのね。」

 

こうして、宇宙で人気を獲得した『universe』だった。

 

『麻婆缶』もある程度購入されている。




次は、ラスベガスを題材に書きたいと思います。
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