病みに染まる   作:ぽぽろ

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後で色々設定とかを見直して可笑しいところあったら手直ししときます。


Aqours
桜内梨子 1


 薄暗い部屋に高校生の2人の男女

 どちらも一糸まとわぬ姿で身体を重ね合っている。そこから聞こえるのは快感に喘ぐ声。

 普通なら双方の合意の元行われる行為だがよく見てみると男が犯されているのを嫌がって居るように見て取れる

 

 男は必死に迫り来る快感から耐えようと、一刻も早くこの状態から抜け出したいとそんな思いが感じられる。女に対して制止しようと声を出しているが届いてなかった。

 

 反対に女は幸せに満ちた表情をしている。

 

 執着、嫉妬、喜び様々な感情が渦巻いた瞳をその黄色い瞳に写して。

 男の身体に自分を刻むように、自分の身体に男を刻むように何回も何回も

 

 そして、女は赤紫色の髪のロングヘアーを揺らしながら、男の名前を呼びながら嬌声を上げている。

 その声、汗で湿った身体はとても蠱惑的であった。

 

 少年、九条 奏心(くじょう かなと)が小さい時幼馴染だった桜内梨子に襲われていた……

 

 ***

 

 彼女、桜内梨子とは小さい時によく遊んだものだ。同性の友達と外遊びするのも楽しかったが彼女のピアノを聞いている方が楽しかった。

 彼女が奏でる美しく優しい旋律が好きだった。

 毎日家に遊びに行った。

『僕は大きくなったら梨子ちゃんとけっこんする!』

『わたしも大きくなったら奏斗くんと結婚する!』

 なんて会話もあったらしい。

 

 暫くして僕は内浦の方へ引越し、離れ離れになってしまいもう会うことは無いと思っていた。

 しかし、高校に入って2年目に彼女と再開出来たのである。

 

 2人は再会を喜んだ。思い出話に花を咲かせ、夜通し昔の懐かしみながら話した。

 

 しかし、自分が引っ越してから仲良くしていた渡辺曜と高海千歌を紹介した時に梨子は2人を酷い憎しみと妬み、嫉みに溢れた目で見ていた。

 いつもの柔らかく見守るような優しい目ではなく威圧をするように鋭い目で。

 

 そこからスクールアイドルAqoursが結成されて、メンバーが9人になり本格的に動き出して暫く経ったある日、彼は梨子に彼女の家へと呼ばれた。

 

「どうしたの? 何か相談事?」

 

 出されたお茶を一口飲み潤すと、僕はそう尋ねた。

 

「私もう我慢できない!」

 

 体から滑り落ちる様に服が床に落ち、彼女の桜色の下着が目に入った。

 

「なっ、何してるの!? 早く服着てよ!」

「私、もう我慢出来ない!」

「な、何が……?」

「皆、奏斗君にベタベタくっついて! 貴方の隣に居ていいのは、貴方に近づいていいのは私だけなのっ! 奏斗は私のモノだから!」

「別に僕と梨子は恋人って訳じゃ……」

 

 別に僕と梨子は恋人って訳じゃないでしょ? と言い切る前に僕は彼女に唇を奪われた。

 舌をこちらに入れて隅々まで舐め、啄み、こちらの舌と絡めた。

 何とか離れると2人の間には銀色の糸が垂れていた。

 

「もう貴方が曜ちゃんや千歌ちゃん、他のAqoursの人達に穢されるのは嫌なの。

 他の女の子と仲良く喋ったりして穢されたくない。貴方は奏斗君は私だけのものだから。

 貴方は私だけを見てればいいの」

 

 そして僕は梨子に一方的に蹂躙された。

 

 ***

 

 僕と梨子が性の交わりを経てから彼女は僕を束縛する様になった。

『他の女の子と喋ってはいけない』

 という物から

『梨子から少しも離れてはならない』

『他の女の子と近づいては行けない』

 という無茶苦茶なものまであった。

 守れなかったら、視覚を奪われた状態でどれだけ僕を愛しているか。

 そして、愛してるという言葉をずっと聞かされる。

 

 もう頭がおかしくなりそうだ。

 

 隣の家の千歌ちゃんに助けを求めたいのだが、生憎ここは地下室。元は彼女のピアノ部屋だった様で防音対策もされていて、彼女の親は不在。

 僕の親は高校生の二年になってから僕を置いてどこかに行き行方不明。

 寝る時は彼女の部屋で彼女の抱き枕。

 いくら熟睡してようが僕を離さない。

 カーテンはしっかりと閉められて見えるはずがない。

 そんな籠の中の鳥の様な生活を送っている。

 

 そもそも梨子と交わったせいで、もしかしたら子供がいるかもしれないという既成事実がある為逃げる事は出来ない。

 はっきりとは分からない。

 

 子供が出来て無くても、いるかもと僕に思わせて僕を縛る枷に。

 居たら既成事実として僕を縛る。

 

 多分、彼女のお腹が大きくなっているという事は無いから居ないんだろうが、あの日の出来事をビデオで撮られていた為無理だ。

 

 誰か助けてくれないだろうか。

 

 そんな淡い希望を僕はまだ持っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見~ちゃった! へぇ~あんな酷いことしてたんだ。許せないなぁ。彼の様子がおかしいから探ってみたら…………ねぇ?」

 

 奏斗と梨子がいる家の前に少女が1人気味の悪い笑みを浮かべながら立っていた…………

 




次回に続きます。
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