病みに染まる   作:ぽぽろ

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梨子ちゃんは書いてる私が驚く程に書こうと思ってた内容から450°くらい違う方向いってたのでちょっと待ってて下さい。
前編後編に分けたのはそこまで書くの面倒くs…((殴
あとMVのあいきゃんとすわわ可愛かったです。


虹ヶ咲学園
桜坂しずく 前編


 ……何故僕は縛られているのだろう。

 

 

 両手には動かせばジャラリと重々しい金属音がなる手錠。

 そしてその手錠を辿るとベットの柵に繋がっている。

 この部屋の主はまだ来ていないようだ。

 

 何故こんな状況に陥ったのか、僕は朧気になっている記憶を辿った……

 

 ───────

 

 まぁまぁの広さのある音楽室で僕は虹ヶ咲学園に出来たスクールアイドルの練習を見てたんだ。

 リズムを取る人、鏡に向かってステップを踏む人、他人にどうすればいいのか聞いている人、一心不乱に皆は汗水を垂らしながら、自分の練習に励んでいた。

 そんな中で僕はみんなの為のスポーツドリンクをせっせと作ってた。

 

 見てるだけじゃ嫌だ、皆の力になりたいと思い自分で志願したマネージャーという立場。

 我が幼馴染の歩夢の頑張っている姿を横目に見ながら作り終えたスポーツドリンクを並べておく。

 

「そろそろ休憩にしてもいいんじゃない~?」

 

 そう皆に呼び掛ける。休憩大事。

 そして皆にスポーツドリンクを配る。

 ……時々汗で更に色っぽくなったり、その汗で見えてしまう下着には歩夢の瞳孔ガン開きの視線を喰らい、さっと目を逸らす。

 

 我が幼馴染ながら怖いよ歩夢……

 

 と幼馴染に情けないながら怯えていると、袖を誰かに引っ張られていた。

 そちらに顔を向けると引っ張っていたのはしずくであった。

 

「どうした?」

「あの~えっと……」

 

 言いにくそうに手を弄りながらモジモジとしてるしずく。

 

 

「演技の練習に付き合ってもらいたくて……」

「そんな事ならお安い御用だよ。っていつか気軽に頼ってっていつも言ってるじゃん」

「でも何か先輩に申し訳無くて……」

「どうせ暇だし、いつでも付き合うよ」

 

 何より頑張っている彼女を少しでも良いから手伝ってあげたい。そんな気持ちがあるのだ。

 

「彼方ちゃん、とっても眠いから眠るねぇ〜」

「だから彼方さん僕に寄りかかって寝ないでとあれほど……」

「ZZZ……」

「聞いてないし……僕も一緒に疲れたし眠ろうかな……」

 

 お昼寝最高。

 

「でも奏斗先輩は、疲れるような事してないじゃないですか~」

「おい、それは聞き捨てならないぞ、かすかす」

「かすかすって言わないで下さい! それで何してるんですか? どうせ碌でもない事でしょうね……!」

「(指を振る音)」

「あれ音鳴りませんから!」

「チッチッチッ……チッ!」

「さり気なく舌打ちしないで下さい」

 

 こんな皆とふざけ合いながら、僕は日常を過ごしていた。

 そして、こんなのがずっと続くものかと思っていた。

 

 ───────

 

 練習も早めに終わり、しずくの演劇練習の為空き教室へと向かう。

 普段は演劇部とスクールアイドルという2足のわらじで今までより、演劇の練習時間が少なくなったりと大変な所もあるのだろう。

 なら、それを手伝ってあげるのはマネージャーとして、スクールアイドルに付き合わせている者としてやるべきだろう。

 

 そう言うのは同性でやるのが良さそうなものだが、しずくが『そう言うのってやるのは異性の方じゃないとどんな気持ちになるか分からないじゃないですか!』

 と力説されてしまった。

 

 ガラガラと音を立てて扉が開くとしずくが立っていた。

 にこりとこちらを見て微笑んだ。

 

「ごめんね、待たせちゃって」

「いいえ! 後片付けをさせちゃってるのは私達ですので……」

「皆の役に立ちたいからね。それで今回は何かな?」

「まずハグです!」

 

 そう言って手を広げた。

 そして、僕もそこに手を広げ彼女を抱き締める。

 力を入れれば簡単に折れてしまいそうな細く柔らかい身体。

 何処からあんなパワフルなダンスや演技が出来るのか。

 女の子の不思議である。

 

「そろそろかな。よく分かったか?」

 

 そう言って離れようとした。

 するとしずくが絹のように白く美しい腕をこちらに伸ばしてきて首に巻き付けた。

 至近距離で彼女の顔を見つめる事になり、顔を逸らす。

 

「ふふふ、ダメですよ?」

 

 グイッと顔が引っ張られ再び見つめ合う形になった。

 そして顔を更に近付けられドキッとしてしまう。

 

「やり過ぎじゃないかな……」

「全然です」

 

 ……おかしい。彼女はこんな事をする様な人では無かったはずだ。

 練習にしてもやりすぎでは無いか。

 

 今彼女は顔をこちらに徐々に近づけてくる、

 

 彼女からは恐怖を感じる。

 目は暗く淀み、それは彼女が持つ覗いていけない深淵を表しているような。

 そして、獲物は決して離さない猛禽類の様な視線。

 それとやけにボディータッチも多い。

 今も胸をまさぐるように手を這わせている。

 

「……ごめん!」

 

 僕は何とか振りほどいて教室を出て逃げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ、可愛いですね。奏斗さん」

 

 1人残された教室で彼女は、口元を歪に曲げて笑っていた……

 




☆9
ジャガピーさん
べーたさん
咲野 皐月さん
その他お気に入り、感想等ありがとうございます!

しずくちゃんって言われると文房具とかによくいる雨粒みたいな形をしたキャラクター出てくる。
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