Fate/Littered with Fakes   作:湯瀬 煉

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おまたせしました!
Fateの二次創作、第一話です!!


一話 聖杯戦争の開幕 夜の部~その1~

 空間が歪み、二人を吐き出す。

 一人は、金髪に静かな青の目をした少女。

 一人は、金髪に燃えるような赤の目をした青年。

「……アーチャー。何故……ここは…」

「何故我がここにいるかも、個々がどこかも知らん」

両人、当たりを警戒するように見回す。夜の冷たい風が吹く、街を一望できる小山の上の公園。

「マスターがいない、ということは『聖杯戦争』ではないのか…?」

「何処ぞの不遜な輩がここに召喚し放置した、ということか」

青年が苛立ちげに呟くのを聞き、少女もまた肯首する。

 

 

 

 

 

 

ちょうどその時だった。()()()()()()()

 

 

「ぬ?」

 黒い蒸気を発し、これまた黒い包帯をした人間だ。ただ、その風貌から影が立体的になって動いているようにも見える。

 

「……ふゥーふゥー……■■■■■■■ーッッッ!!!!」

 

彼(?)は青年と少女には見向きもせずに、一点を見つめていた。

 

 

 

と、思ったのも束の間、虚空にまた一人現れた。先に現れたものとは違い、上記などで輪郭がぼんやりすることなく明確に人間だとわかる影だ。

「うるせーんだよモンスター。俺がぶっ殺してやる!!」

それに呼応するように、影も叫び返した。

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■―――――ッッッ!!!」

叫び声に赤い目の青年が顔をしかめたが、気にする風もなく影と人影は急接近し、どこからともなく出した刀と短刀をぶつけ合う。

 

 

 

「■■■■■■■■■■■■――――――ッ!」

「黙っとけ。バーサーカーァァァァァァ!!!」

 

 高速で刃が振り回され、衝撃波がまき散らされる。

 影……バーサーカーはかけらも気にしていなかったが、相対する人の方はたまに、こちらをちらちらと見ている。

 戦闘に集中しないといけないのに。俺はそう思いつつも、この公園にいるあの二人が気にかかった。

(なんだ? 普通の人間ならば驚くとか、何かしらの反応があるはずだが。魔術師か? にしてもあの王気はなんだ……? もしや、英霊か……!)

だが、それでもなお疑問は残る。

(として、何故、二体同じ場所に? 協力関係にあるのか? それに、こうして俺たちが戦闘しているんだ。交戦もしない、撤退もしない。一体何なんだ。くそっ! 全く分からん。まあ、良い。先にコイツを片付ける!) 

 

 

 

 

「この(オレ)を置いて自由気ままに戦果を散らすとは、貴様らなんのつもりだ」

 

 

 

と、思った次の瞬間、無数の剣や槍が俺とバーサーカーのいるの場所に撃ち込まれた。

 

「なッ……!」

 

 

 

 

 

 ………。ぎりぎり、避けることに成功したようだ。それはバーサーカーも同じようで、武器を放ってきた英霊の方を見据えている。

つられて、俺もみた。

(………黄金の鎧。先程の攻撃は、宝具か? 恐ろしい数あったぞ。……無限の宝物を手にした英雄で、さらに王、だと。まさか、アイツがギルガメッシュか!?)

記憶をたどるが、俺の知る限りあの英霊はおそらく、世界最古の英雄詩、『ギルガメッシュ叙事詩』の主人公だろう。半神半人の、ウルクの暴君とされており、その人柄からして先程の行動もやりそうだ。

 

(まあ、正体が分かってもどうしようも無いけど)

 

 

 さて。ここから退くべきか。しかし、ここで背中を見せようものならバーサーカーの追撃のおそれもある。

 

「ひとまず、バーサーカーを優先する!」

ギルガメッシュ(仮)の攻撃は捌くだけに徹する事を決意し、一歩。無礼にはならないように宣言だけはしておく。

 

 

 

 が。俺が進んだのとほぼ同じタイミングで、バーサーカーは後ろにステップし、眼下の街へ飛び降り、夜の闇に紛れてしまった。つまり、撤退したのだ。

 

「……はぁ?」

 闘志があっただけに、拍子抜けして、馬鹿みたいな声が漏れ出た。

 

 

 

 

 

 

 

 ギルガメッシュ(仮)と鎧からして、セイバークラスらしき少女、そして俺だけが残る。

(き、気まずい…! ど、どうする!?)

「お、王よ…」

「王たる我を無視して、あの狂犬と戯れる、貴様はそう言ったな?」

 

駄目だ。メッチャキレてる。

 

「い、い、いいえ! あれはそのアレですよ! あの…そのぉ…。そう! 王とお手合わせさせて頂くのはこの上ないほどの光栄至極な事ですが、あのケダモノがいると邪魔されてしまうので排除しようとしただけです………!」

「ほう……?」

 

ふぇぇ……疑ってるよ………。

とりあえず、話が出来そうな隣の女子の方に話しかける。

 

 

「それで……あなたはセイバー、ですよね? でも、もうセイバーはいるはず。あなたは一体……?」

話つなぎのつもりが、衝撃的な話を聞くことになるとは、全く想像がつかなかった。

 

 

 

 

 

「やはりですか。私達はここに突然転移されたのです。よって、私達は正式のサーヴァントではありません。出来れば、教会か、あなたのマスターのところで保護して頂きたい」

 

 

「……………………………はい?」

 

 

 俺と、この『野良』サーヴァントとの出会いは、運命のいたずらか、はたまた宿命か…………。少なくとも、とんでもない事に俺は巻き込まれたようだ。

 

 奇妙な運命を引き込んで、聖杯戦争がはじまった。




ふむ。焦りすぎててアレかも……。
この話、投稿ペースはかなり遅くなるかも……(泣)



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