俺、HP0なんですけど?   作:アルバティル

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本日ラスト更新。
少し短めです。


初めてのお友達

 デスゲーム開始から6日目、第二層の東エリア攻略の予定日である。

 変態☆紳士さんが動いてくれたみたいであれからかなりの人数が減ったのだが、それでもまだ40人くらいのプレイヤーが屯してる。

 俺が出禁にしている奴らで解放者とかいう名前を名乗っているキチガイ共だ。

 転移の広場が半径150メートル程の円形であり、ああやって綺麗に陣取られている事を考えると見つからないように転移を行うのは無理ゲーである。

 

 

「はぁ……宿屋からダッシュするか」

 

 

 このまま突っ込んだら確実に正体がバレる。

 一旦宿屋に戻ってから極東の聖人モードに着替えて全力疾走して切り抜ける。

 多少の情報は明らかになってしまうのだろうが、それでもせっかく人払いをしてくれたで行かざるを得ない。

 

 

「うぉ!?」

 

 

 宿屋と転移ができる場所までの距離はだいたい250メートル。

 善は急げと宿屋に走り出そうとしたところで曲がり角から出てきた誰かとぶつかった。

 

 

「あう……い、痛いです」

 

 

 どうやら女性プレイヤーにぶつかってしまったみたいだ。

 水色の髪に水色の瞳の超が付くほどの美少女、いや年齢を考えると美幼女だ。

 恐らく10歳くらいだろうか? 

 初心者装備に身を包み、地面に座って頭を押さえている。

 

 

(こ、これが恋か!?)

 

 

 キャラクターの容姿を作る方法は3つあり、現実の自分の体をコピーする方法と‪α‬の方で作ったキャラクターをこちらに移す方法、そしてキャラメイク時に様々なパーツからキャラを懇切丁寧に作り上げる方法だ。

 ついでにランダム作成と高いアイテムを買えば整形という事もできるのだが、それはお前の様なものだ。

 

 

 さて、改めて彼女を見てみよう。

 水色の髪で水色の瞳の日本人がリアルにいるだろうか? 

 いや、いない。

 ‪α‬の方ではここまで詳細なキャラメイクができないらしいのでこれもない。

 つまりは彼女はこのゲームにてこの容姿を作ったという事になる。

 しかし、掲示板を見る限りでは自由度が余りにも高いせいで物凄く作成難易度が高いらしく、超イケメンキャラや超美少女キャラといったキャラクターを作ることは無理ゲーらしい。

 

 

(天才、天才だな……)

 

 

 まさに彼女は天からの才を与えられた少女に違いない。

 身長や体型などを大きく変えるとまともに体が動かせなくなるらしいので、実際に彼女は見た目通りの年齢なのだとは思う。

 それを考慮するとますます天才という言葉が相応しいな。

 

 

「ごめん、大丈夫か?」

「は、はい、大丈夫です」

 

 

 ああ、良かった。

 大丈夫なようだ。

 ってここは圏内だから、HPが減ることはないのか。

 

 

「君、一人でこのゲームに参加したのか? 

 お父さんやお母さんは?」

「あ、良くそう言われるんですけど、私は子供じゃないですよ?」

「いや、どう見ても子供だろ……キャラメイクで無理やり小さいキャラでも作らない限りは……」

「え、えと、これリアルのままです」

「は? その容姿で?」

「ひゃ、ひゃい! う、嘘じゃないですよ?」

「……マジかよ、ちなみにいくつ?」

「先月で19歳、です……」

 

 

 いや、身長俺の肩にも届いてないくらいなんだが……。

 仮にこれが本当ならば超合法ロリ過ぎる。

 ……まあ、嘘だとは思うが。

 

 

「2×Sinπ/3は?」

「ルート3です?」

「まじでそれで19なのかよ、ロリ過ぎるだろ……」

「ろ、ロリじゃないですよ!?」

 

 

 うん、どう見てもロリにしか見えない。

 

 

「まあ、良いや……それじゃあ、またな」

「あ、あの!」

 

 

 そう言って去ろうとした時、俺は合法ロリに引き止められた。

 

 

「ん? なんか用か?」

「え、えと……その、私、一人で……その、えと、ぱ、パーティを組んでくれませんか?」

「その容姿なら他にも色々と声掛けてくれる奴もいるだろ? 

 どうしてもと言うなら考えてやるが、なんで俺だったんだ?」

 

 

 何故か唐突にパーティの申し込みをされた。

 普通、オンラインゲームでは容姿の可愛いプレイヤーには優しくしてくれる奴が多くいる。

 こんなVRゲームならば尚更と言ってもいいだろう。

 しかし、ここはデスゲームでありどう見ても貧弱で、初心者っぽい彼女に声は掛からなかったという事か? 

 

 

「私、コミュ障なんです。

 ちょっと話し掛けられたら普通はどもっちゃって、それに下心丸出しの人しか居なくて……

 だから、思い切ってこの機会にって」

「あーそういう……」

 

 

 さて、どうしようか? 

 今日は第二層の攻略を行う予定だしな……。

 だが、彼女を放っておくのもあれだ。

 もし、ソロでフィールドに出れば間違いなく死ぬ未来しか見えない。

 ……適当に1日だけ待ってもらうことにするか。

 

 

「君みたいな可愛い娘に誘われたらそりゃあ嬉しいだが、生憎と俺はこれからちょっと用事があってな」

「そ、そうですか……いきなりすみませんでした」

 

 

 そう言って彼女はガックリと首を落とし、とぼとぼと歩いて宿の方へと帰ろうとする。

 

 

「あー、ちょっと待て。

 とりあえずフレンドにならないか? 

 今日は無理だが明日からという事なら行けるぞ?」

「い、良いんですかっ!?」

「お、おう……ほら、Okボタンでも押してフレンド登録しろよ」

「あの、私、ミオンです! 

 これからよろしくお願いします」

「ミオンか……俺はシオン一字違いだな」

「えへへ、そうですね。

 もしかして似たような方多いんですかね?」

「アオン、イオン、エオン、ウオン、オオン、カオン、キオン、クオン、ケオン……以外に全部居そうだな。

 おっと、それじゃあ俺はそろそろ行かなくちゃ行けないところがあるんだ」

「はい、ありがとうございました!」

 

 

 今度は誰にもぶつからないようにして宿屋に駆け込み、速攻で着替えるとそのまま転移の広場へと全力で走り抜けた。

 

 

「うお!」

「つ、捕まえろ!」

 

 

 そう言って俺を捕まえようとする解放者達を弾き飛ばし、転移可能エリアへと足を踏み入れた。

 

 

「転移! 二階層!」

 

 

 こうして俺は二階層へと再び足を踏み入れた。




メインロリ来た、これで勝つる。
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