ありふれた錬成師と治癒師と剣士で世界最強   作:nonohoho

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ありふれた職業で世界最強の二次作品で、初投稿です。
今まで読む側でしたが二次作品を書くのが面白そうなので挑戦してみました。

現在のオリジナル設定は
ハジメヒロインは白崎香織と八重樫雫と園部優花
オリ主のヒロインはユエ、シア、ティオ
畑山愛子、リリィ、レミア、(ミュウ)は未定です。

基本的な話の流れは原作通りですが人間関係、主要人物の性格や関係は独自解釈です。

この物語に出てくる人物は全て18歳以上で、様々な役割についております。



第一章 ありふれた学園生活編
第一話 プロローグ前編


 

物語は何の変哲もない月曜日の朝からはじまる…

 

蝉の声が響く中一人の少年が公園の木陰にあるベンチに座っていた。

 

週明けの気怠さからか、軽くアクビをしながら公園を眺めている。

 

優しく穏和な印象を受ける少年の名は南雲ハジメ。高校3年生だ。

見た目は平凡ではあるが、身嗜みは清潔感がありきちんとしている。

168㎝59kgとやや痩せ形ながらスタイルもよい。

見る人によってはハンサムに見えなくもない

 

時間は7時00、学校に行くにはまだ早い時間だが少年はソワソワしながら誰かを待っているようだ。

 

「おはよう、南雲君!」

 

ハジメを見つけた少女が嬉しそうな表情で小走りに近づいてくる。 

 

「お、おはよう、白崎さん」

 

少し顔を赤らめながら少女を見て返事を返すハジメ。

 

少女の名は白崎香織。ハジメと同じ高校に通うクラスメイトだ。

 

ハジメの通う学校の2大女神の一人で、男女問わず絶大な人気を誇る途轍もない美少女だ。

腰まで届く長く艶やかな黒髪、少し垂れ気味の大きな瞳は優しげだ。

スッと通った鼻梁に小ぶりな鼻、そして薄い桜色の唇が完璧な配置で並んでいる。

 

木漏れ日の中に佇む姿は天使そのもの、ハジメは思わず魅入ってしまう。

 

その時、散歩をする老夫婦がハジメと香織に笑顔で話かけてきた。

 

「おはよう。素敵なカップルさん」

 

「「 !!!! 」」

 

一瞬にしてゆでダコのように真っ赤になるハジメと香織。

慌てて否定しようとするが…

 

「「 おはようございます。ま、まだ違います!! 」」

 

慌てながらもしっかり挨拶を返す二人。その上息がピッタリあう二人に老婦人は優しく微笑ながら追撃の一言を言った。

 

「あら、じゃあこれからなるのね?」

「え…っと…南雲くんが良ければいつでも…」

「え…っと…白崎さんが良ければいつでも…」

 

自爆も息ピッタリの二人に老婦人は可愛い孫をからかうような口調で

 

「とてもお似合いだったのでついからかってしまって…ごめんなさい」

と微笑みながら去って行った。

 

顔を真っ赤にしたハジメと香織はお互いチラチラ見ながら

 

「あ、あははは…白崎さん、そ、そろそろ学校行こっか…」 

ハジメは照れを誤魔化しながら立ち上がった。

 

「う、うん、そ、そうだね!あっ!これっ、お昼に食べて」

香織はカバンから可愛らしい弁当箱を取り出してハジメに手渡した。

 

「いつも有り難う…その…物すごく嬉しい…」

例えとても可愛いらしい弁当箱でも…受け取る以外に選択肢などない!

 

「ハジメ君!誕生日…おめでとう…いよいよ今日だね…」

「…うん、今日で18歳…白崎さん…お待たせしました…は、変かな?」

「うん…やっと…明日から私は…南雲香織だよ」

「今日は…学校終わったら家で…」

「はい…ハジメ君…」

 

二人は微笑みながら散歩コースを経て学校に向かう…

が、ハジメは動こうとしない。

 

「南雲君?学校行こ?」

香織は首を傾げながらハジメ見ると…

 

ハジメは少し俯きながら意を決したように香織の手を握る。

 

「!!!!」

香織は驚いたように口を開けてハジメを見つめた。

 

「あの…今日は手を繋いでいかない?」

弱気でヘタレなハジメの勇気をフル動員した言葉に香織は…

 

「うん!!」

とても嬉しそうな、そしてとびっきりの笑顔で頷いた。

今朝のハジメはちょっとだけ勇敢だった…

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ハジメと香織、二人の出会いはちょうど4年前、まだ中学2年生の頃だった。

 

香織の母親である白崎薫子は料理教室を開くほどの腕前。

白崎家の食卓は毎日手の込んだ料理が並ぶが消費する食材の量も多く、足りない食材の買い出しに香織はよく駆り出されていた。

 

スーパーの出口付近で、買った物の最終チェックをする香織。

「頼まれた物はこれで全部…だね お母さん、買いすぎなんじゃないかな?かな?」

今日買った食材は家族三人で食べるには多い気もするが明日の料理教室で使う食材も含まれているのだろう。

 

荷物の重さと気温高めの外気に香織は一瞬躊躇うが、気合を入れて外に出た時の事だった。 

 

左の駐車場の方が騒がしかったので目を向けると大柄な不良っぽい男の人が、お婆さんと泣いている小さい子供を相手に揉めている様子。

どうやら子供が持っていたアイスクリームで不良っぽい人のズボンを汚してしまったようだ

 

お婆さんは一生懸命男の人に謝っているが男の人は態度を軟化する様子はない。

さらにはお婆さんの財布を奪おうとする始末。

慌てた香織はどうしたらいいかわからずにオロオロとする。

 

周りを見渡し助けを求めようとしたが通る人は皆見ないように通りすぎていく…

 

(な、何とかしないと…えっと…そうだ!雫ちゃんに聞いてみよう!)

この場にいない親友に頼ろうと携帯電話を取り出そうとする香織。

 

その時…

 

「何だお前は!」

不良が怒鳴る声を聞き目を向けると、少年が不良に向かっていく姿が見えた。

香織の少年を見た感想は、華奢でどう見ても強そうに見えない。

どうなるのかとハラハラしながら見ていたら…

 

「ひらに、ひらに御容赦をー」

と言いながら突然少年が不良の前で土下座をしたのだった!

 

「?!えっ?!」

呆気にとられた香織…見て見ぬふりをしていた人達も同じような表情をしていた。

 

突然の事に不良も呆気にとられたようだった。

が、すぐに少年にむかって暴言を吐いたり蹴ったり唾を吐いたりし始めてた。

それでも土下座をやめない少年を見て流石に気不味くなったのか…文句を言いながら不良は去っていった。

 

土下座を解いた少年が泣き止まない子供をあやしている。

お婆さんが「ありがとうございます」と少年に言うと

「御礼をいわれるほどの事じゃないので…それじゃあ失礼します」

と言って走り去って行った…

 

香織が我に帰ったとき、少年は既に走り去った後だったが香織の中に強烈な印象を残していた。

 

華奢で弱そうな少年が勇気を振り絞ったその姿は香織の中で最高にカッコ良く写ったのだった。

土下座ではあったが…

 

「凄い人だったなぁ……」

香織は胸が熱くなるのを自覚して、また少年の名前を聞けなかった事を残念に思いながら家に向かって歩き始めた。

 

南雲ハジメと白崎香織の出会いは、(ハジメの方は出会った事自体知らなかったが)香織に強烈な印象をあたえる出会いとなったのであった…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「雫ちゃん、それでね!その土下座をした人なんだけど…」

「…香織、凄い土下座をする人の話はいいとしてそろそろ…」

「違うよ〜雫ちゃん、土下座をする凄い人だってば!」

(どこが違うの?…)

と心の中でツッコミを入れている少女の名は八重樫雫

白崎香織の親友だ。

雫は実家が剣道の道場を開いている影響で子供の頃から剣道を習っている。

全国大会でも負け知らずの美少女剣士として雑誌の取材を受けるくらいの美少女だ。

切長の目ではあるが柔らかさを感じるため冷たいというよりカッコ良い印象を与える。

167㎝と女子中学生にしては高い身長と引き締まった身体、凛とした雰囲気は侍を連想させる。

トレードマークでもあるポニーテールは寝る前だったこともあり、今はほどいている。

その雫が辟易した様子で、今日、いや既に昨日か…の夕方に不良に絡まれて困っていたお婆さんと子供を、土下座をして救ったという凄い少年の話を延々と聞かされていた。

 

(確か夜10時ぐらいに電話がかかってきたのよね…もう2時だけど…)

香織が興奮した様子で電話をかけてきた時、雫は親友に好きな人が出来たのかとホッコリしていたのだが延々と同じ話を繰り返され続け、既に心が死にかけていた…

 

(しかも土下座する姿勢が美しかったとか一体なんなのっ?)

一瞬親友を適切な病院に連れていくべきか本気で悩んだりしたが…

 

「お婆さんと小さい子供を救った素敵な人の話は感動したわ、次は夜中の2時まで惚気話を聞かされてる私を気遣って頂戴?」

「えっ?もうそんな時間?雫ちゃん、ごめんね〜、あっ明日の終業式終わったら続きをきいてくれる?」

「えっ…?う、うん…いいけど…」

(多分時間にして10分ぐらいの出来事なのよね?4時間も何故語れるのっ?しかも明日も続くの?)

若干引き気味に答えつつ心の中でツッコミを入れる雫。

 

「遅くまでごめんね、おやすみ!雫ちゃん、また明日〜♪」

「お、おやすみ、香織……明日じゃなくてもう今日よ…」

的確なツッコミを入れた後、雫は終業式の後を思い溜息をつくのであった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「…それで香織、何故スーパーに来たの?」

雫は昨日…いや10時間前に香織とした約束を果たすため一緒に帰ろうとしたのだが…

香織の「ちょっと寄り道しよっ!」と言われて何故かスーパーに来ている。

 

「んとね、雫ちゃん、そこの駐車場で土下座してる彼にあったんだよ!」

「あ…はい…そういう事ね…」

(昨日出会った場所を私に教えたかったのね… )

 

雫が納得しようとした時、

 

「それでね!雫ちゃんと一緒に現場検証しようかと思ったの!」

「…えっ…?検証…?」

香織の発想の飛躍について行けず素で聞き返す雫。

 

「多分彼は栄西中学で私達と同じ学年のはず…このスーパーを使うって事はこの辺りに住んでいるとおもうの!ここに居ればまた会えるかも!」

「ちょっと待って、香織。何故学校名がわかるの?それに何故同じ学年だとわかるの?」

…昨日ちょっとあっただけの少年の学校名と学年を探りあてた親友に若干引きながら尋ねる雫…

 

「んっ…とね〜、このスーパーから半径3キロ以内にある中学校でブレザー着てるのは栄西中学と北信中学だけだったの!それに彼の持っていたカバンの縁に赤い色が付いてた。カバンの縁に色があるのは栄西中学だけで赤は今年の二年生だから私達と同じ学年だとわかったんだよ!」 

 

嬉しそうに報告する香織に対し

 

「………………そ、そうなんだぁ…」

親友の怖い面をみたような気がしてドン引きする雫。

 

(この後香織とじっくりと話す必要があるわね。暴走状態の香織を放って置いたら…ストーカーになりかねないわ…帰ったら即、即よ!)

 

雫が遠い目をしながら密かに決意を固めていると、香織の弾むような声が聞こえたので慌てて香織の方をみると…

 

「あっ!雫ちゃん!いた、いたっ!あそこの人!」

「え?……あの人……?」

 (香織の言った通り見た目は平凡、華奢で強そうには見えないわね…)

雫が心の中で印象を整理していると香織が突撃していってしまった。

 

「ちょ、ちょっと香織!待ちなさい!」

雫は慌て追いかけるも既に香織は少年と接触してしまっている。

 

「あ、あの、すみません、昨日そこで土下座してた人ですよね!良かったら少しお話ししませんか?」

嬉しそうな表情で尋ねる香織さん。

 

「……えっ?…えっと…君は??確かに土下座しましたけど??」

びっくりして混乱した様子の少年。

 

(うん。普通引くわよね。慌てるわよね。……はぁ〜何とかするか…)

「香織、落ち着いて…はじめまして、私は八重樫雫、この娘は白崎香織っていうの。突然だけどあなたとお話したくて話しかけちゃったんだけど…時間空いていたらそこでお話ししませんか?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

南雲ハジメは足取り重くスーパーに向かう。

(はぁ〜昨日は恥ずかしかったなぁ〜土下座の現場を通るのは辛い…)

 

昨日買い物しようと近所のスーパーに来たら、不良とお婆さんが揉めている姿を目撃してしまった。

 

見て見ぬふりをしたかったが、子供は泣いてるしお婆さんから財布を奪おうとしてたので流石に見過ごせなくなり、ビビリまくりながら近づく。

 

ハジメには勝算があった。

土下座をするのは恥ずかしいがされる方もかなり恥ずかしい。

多少殴られるかもしれないが、いたたまれなくなるはずだ。

そう考え不良に近づき…

 

「ひらに、ひらにご容赦をー!」

と躊躇いなく土下座をしたのであった。

 

ツバを吐かれたり軽く蹴られたりしたがすぐに不良は呆れて離れて行った。

 

お婆さんに御礼を言われたが立ち去りたい一心ですぐにその場から移動した。黒歴史ものの出来事は速やかに忘れよう…

 

…と、思っていたのに次の日、物凄い美少女二人に黒歴史を掘り返されてしまった。

 

…が、不思議な事に二人から蔑む様子はみられない。

それどころか少し話がしたいと言われ喫茶店に誘われた…

 

目の前に座る美少女二人に(レベル高すぎだろ!)と心の中で叫ぶハジメ。

白崎香織という美少女は、優しげな大きめな目、薄い桜色の唇、小ぶりな鼻、腰まである長く艶やかな髪…有り体に言えばハジメの理想の女性そのものだった。

 

八重樫雫という美少女はポニーテールがとてもよく似合っている。全体的にかっこよく特に切長の目は冷たさを感じず柔らかい印象をハジメに与えた。

 

「えっ…と、はじめまして、僕は南雲ハジメです。栄西中学の二年生です。」

緊張をほぐすべくまずは自己紹介をしようとハジメから話しかけてみた。

 

するとポニーテールの美少女…確か八重樫雫さん…の表情が引きつったように見えた。何か不快感を与えてしまったのだろうか?

 

「私は白崎香織です!南雲君、よろしくねっ!」

「私は八重樫雫、香織の友人よ、よろしくね!」

 

お互いの自己紹介が終わり、ハジメは最初の疑問を尋ねてみた。

 

「えっと…ところでどうして僕と話をしようと思ったの?」

 

香織からの返答はハジメの想像をはるかに超えるものだった…

 

「それはね…南雲君がカッコ良かったからどうしてもお話ししたかったの!」

「え…?か、カッコ良かった…?」

自分の耳を疑ったが香織の様子をみると、からかってる様子はない。

しかし…自分のどこがかっこいいのだろうか…?

容姿は平凡、ついでに不良の前での土下座…

 

混乱するハジメに香織は説明をはじめた…

 

「私は昨日の南雲くんを見て凄く強くて優しい人だって思ったの。強い人が暴力で解決するのは簡単だよね。私のクラスにいる天之河光輝くんって人は強くて、よくトラブルに飛び込んでいって相手の人を倒してるけど…でも、弱くても立ち向かえる人や他人のために頭を下げられる人はそんなにいないと思う。……実際、あの時、私は怖くて……自分はオロオロするだけで…強くないからって言い訳して、誰か助けてあげてって思うばかりで何もしなかった…それに怖がって泣いてた子供を慰めてあげる事も出来なかった…」

 

不良の前で土下座するという黒歴史がまさかの高評価に驚くハジメ。

 

「本当は昨日お話ししたかったんだけど、南雲君すぐに立ち去っちゃったら…でもどうしてもまた会いたくて…このスーパーに来ればまた会えるかなって思ってて…だからあえて本当に嬉しい!」

 

香織の言葉と嬉しそうな表情にハジメの顔はゆでダコのようになっていた。

 

「あ、あの…白崎さん、ありがとう…」

ハジメは香織に感謝したくなり言葉を続けた。

「正直…土下座した自分が情けなくて…黒歴史ものなのに白崎さんにそういう風に言って貰えて…僕も本当に嬉しい…」

 

「情けなくなんかないよ!南雲君はとっても優しくて強い人だよ!…その…できれば南雲君の事をもっと知りたい…かなっ…かなっ!」

「……!!!!」

香織の押しに真っ赤になりながらタジタジとなるハジメ君であった…

 

 

(空気…私は空気よ…それにしても…香織の押しが凄いわ…)

ハジメと香織のやりとりを観察しながら呟く雫さん。心はすでに死んでいる…

雫のハジメに対する印象は、見た目は平凡だけど清潔な印象を与える、穏やかで優しい性格…どことなく雰囲気が香織に似てなくもない…というもので雫から見ても好印象だった。 

 

男子に対して少し苦手意識がある香織が積極的に話している。

その光景は雫が初めてみるものだった。

 

南雲君は香織の怒涛のような質問に律儀に答えている。

それによると南雲君はお父さんがゲーム会社の社長、お母さんが少女マンガの作家さんで、ご両親が忙しい時は南雲君も仕事を手伝っているらしい。

 

南雲君自身の趣味は漫画、ライトノベル、ゲーム、映画鑑賞など中学校の男の子らしい趣味のようだ。それに対する香織の質問が…

 

「良かったら南雲君の好きな作品とかゲームを教えて!」

 

(香織の押しが止まらない…とは言えもう2時間近く経つわね…そろそろお開きにしないと…南雲君に少し疲れが見えてきたし…)

 

「香織…今日はこのぐらいにしたら?もう2時間も立ってるわよ?南雲君にもこの後予定があるかもしれないし…」

「えっ…もうそんなに経つの…?」

 

シュンと落ち込む香織。

そんな香織に雫は素晴らしい提案をする。

 

「良かったら南雲君、香織と連絡先を交換したら?」

 

雫の提案に二人とも真っ赤になりながらも

「な、南雲君が良かったら…お願いします」

「し、白崎さんが良かったら…お願いします」

息ピッタリのハジメと香織であった…

 

「良かったら白崎さんの趣味とか好きな事教えてほしいな…僕の好きな話題だけでなく、白崎さんの好きな話題でもお話ししてみたいし…」

ハジメのトドメの一撃が香織を襲う…香織さん、これ以上ないくらい赤くなっている…

 

(…完全に落ちたわね香織…見事な一撃よ、南雲君…それにしても…)

「…ブラックコーヒーが飲みたいわ…それもかなり苦いヤツを…」

二人の作る桃色空間に僅かに胸の痛みを感じつつ砂糖を吐きそうになる雫

 

自分の感情に疑問を感じつつ喫茶店を後にした雫は、香織と一緒に白崎家に

向かう。

(今夜も長話を聞く羽目になりそうね…)

雫は心の中で溜息をつくのであった…

 

 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 




 初投稿という事で拙い文章ではありますが何とか第一話を書き終えました。

 第二話がいつ書き終わるかわかりませんが気長に書こうと思います。

 ありふれの原作を読んでて、もしベヒモスとの戦いで奈落に落とされたのが

 ハジメ君だけじゃなかったら…という妄想から二次作品として書いてみよう

 と思いました。

 奈落に一緒に落とすのは白崎香織に決めていたのでトータスに来る前までに

 恋人を通り越してプロポーズ寸前までにしておくつもりで第一話を書いてみ
 
 だけど…不必要に文章が多くなってしまった気もします。香織とハジメが一

 緒に落ちる作品はいくつかあったので雫も一緒に落とす事にしました。

 よって無理矢理ハジメ君に好感を持つようにしてみたけど…上手くいったか

 わからないwww

 この作品のハジメ君のヒロインは白崎香織と八重樫雫と園部優花の三名。

 ユエ、シア、ティオはオリジナル主人公。
 
 愛子、リリィ、レミアは未定です。

 次回はハジメと香織が高校に入るきっかけと早朝デートするまでに至った経

 緯と天ノ河光輝君を独自解釈した話と、天ノ河と園部が対立するというオリ

 ジナル展開を入れたいと思います。

 工事完了!

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