ありふれた錬成師と治癒師と剣士で世界最強 作:nonohoho
…な訳ないか…♪~( ̄ε ̄;)ちょっと無理ある題名です。
名前 相川昇
性別 男
身長 173cm
体重 71kg
年齢 17歳
誕生日 11月5日
学校 南陽高校
解説 ハジメのクラスメイト
菅原妙子の恋人
園部優花、玉井淳史、宮崎奈々、菅原妙子とは小学校時代からの友人。
玉井と共にハジメを夜の破壊神と呼び崇め奉っている。
巨乳マニアであるが妙子の前では決して口にしない。
それは命に関わるからだ。
名前 菅原妙子
性別 女
身長 158cm
体重 46kg
年齢 18歳
誕生日 5月17日
学校 南陽高校
解説 ハジメのクラスメイト
相川昇の恋人。
園部優花、宮崎奈々、玉井淳史、相川昇とは小学校時代からの友人だ。
恋人の相川の巨乳マニアはバレている。
今は野放しにして置いて、ボロを出した時にキツイ一撃を喰らわせる予定だ。
ハジメのクラスのカップルの中で一番スリリングなカップルと呼ばれている。
魔法陣は瞬く間に部屋全体に広がり、輝きを増していった。まるで、召喚されたあの日の再現だ。
「くっ、撤退だ! 早くこの部屋から出ろ!」
メルド団長の言葉に生徒達が急いで部屋の外に向かうが……間に合わなかった。
部屋の中に光が満ち、ハジメ達の視界を白一色に染めると同時に一瞬の浮遊感に包まれる。
ハジメ達は空気が変わったのを感じた。
次いで、ドスンという音と共に地面に叩きつけられた。
ハジメは香織と雫の下敷きになりながらも周囲を見渡す。
クラスメイトのほとんどは尻餅をついていたが、メルド団長や騎士団員達、光輝達など一部の前衛職の生徒は既に立ち上がって周囲の警戒をしている。
どうやら、先の魔法陣は転移させるものだったらしい。
現代の魔法使いには不可能な事を平然とやってのけるのだから神代の魔法は規格外だ。
ハジメ達が転移した場所は、巨大な石造りの橋の上だった。
ざっと百メートルはありそうだ。
天井も高く二十メートルはあるだろう。
橋の下は川などなく、全く何も見えない深淵の如き闇が広がっていた。
まさに落ちれば奈落の底といった様子だ。
橋の横幅は十メートルくらいありそうだが、手すりどころか縁石すらなく、足を滑らせれば掴むものもなく真っ逆さまだ。
ハジメ達はその巨大な橋の中間にいた。
橋の両サイドにはそれぞれ、奥へと続く通路と上階への階段が見える。
それを確認したメルド団長が、険しい表情をしながら指示を飛ばした。
「お前達、直ぐに立ち上がって、あの階段の場所まで行け。急げ!」
雷の如く轟いた号令に、永山、太田、優花が立ち直り撤退を開始しようとした。
しかし、迷宮のトラップがこの程度で済むわけもなく、撤退は叶わなかった。階段側の橋の入口に現れた魔法陣から大量の魔物が出現したからだ。
更に、通路側にも魔法陣は出現し、そちらからは一体の巨大な魔物が……
その時、現れた巨大な魔物を呆然と見つめるメルド団長の呻く様な呟きがやけに明瞭に響いた。
――まさか……ベヒモス……なのか……
小さな無数の魔法陣からは、骨格だけの体に剣を携えた魔物〝トラウムソルジャー〟が溢れるように出現した。
空洞の眼窩からは魔法陣と同じ赤黒い光が煌々と輝き目玉の様にギョロギョロと辺りを見回している。
その数は、既に百体近くに上っており、尚、増え続けているようだ。
しかし、数百体のガイコツ戦士より、反対の通路側の方がヤバイとハジメは感じ、即座に最善と思える撤退を指示した。
「永山君、太田君のパーティーで骸骨の正面に立ち前線を作って!優花達はその後方から援護射撃。香織は回復専念。雫は危機に陥った所へのピンポイント援護。僕は錬成を使って骸骨達を奈落に落とす。落ち着いて確実に進もう。」
「!わ、わかった。健太郎、浩介行くぞ!真央と綾子は援護してくれ!」
永山が即座に反応して前線を作る。
「!おう!隆次、健一、幸利、カズト、俺たちも行くぞ!」
一瞬遅れて太田も反応して前線を作る。
「私達は攻撃を開始するわ、奈々、妙子、相川、玉井、行くわよ!」
優花も立ち直り攻撃を開始する。
橋の真ん中で骸骨に囲まれて引く事もできない状況で後の怪物に襲われたら全滅しかない。
ハジメが恐れた乱戦は何とか避けられた。
メルドは一瞬にして戦列を組なおし撤退戦を指揮するハジメに驚愕していた。
ハジメの状況判断力と指揮能力はメルドにとって嬉しい誤算だ。
「アラン!ハジメの指揮下に入り生徒達をサポートして階段前までの通路を確保しろ!」
「はっ!」
「俺はベヒモスを抑える。なるべく迅速にたのむぞ!カイル、イヴァン、ベイル!全力で障壁を張れ!奴を食い止めるぞ!」
ハジメ達の背後に出現した十メートル級の魔法陣からは体長十メートル級の四足で頭部に兜のような物を取り付けた魔物が威容を放っていた。
もっとも近い既存の生物に例えるならトリケラトプスだろうか。
ただし、瞳は赤黒い光を放ち、鋭い爪と牙を打ち鳴らしながら、頭部の兜から生えた角から炎を放っているという付加要素が付くが……
メルド団長が呟いた〝ベヒモス〟という魔物は、大きく息を吸うと凄まじい咆哮を上げた。
「グルァァァァァアアアアア!!」
「ッ!?」
「光輝、お前達も早く階段へ向かえ!」
「待って下さい、メルドさん! 俺達もやります! あの恐竜みたいなヤツが一番ヤバイでしょう! 俺達も……」
「馬鹿野郎! あれはベヒモスだ。今のお前達では無理だ! ヤツは六十五階層の魔物。かつて、“最強”と言わしめた冒険者をして歯が立たなかった化け物だ! さっさと行け! 私はお前達を死なせるわけにはいかないんだ!」
メルド団長の鬼気迫る表情に一瞬怯むも、「見捨ててなど行けない!」と踏み止まる光輝。
どうにか撤退させようと、再度メルドが光輝に話そうとした瞬間、ベヒモスが咆哮を上げながら突進してきた。
このままでは、撤退中の生徒達を全員轢殺してしまうだろう。
そうはさせるかと、ハイリヒ王国最高戦力が全力の多重障壁を張る。
「「「全ての敵意と悪意を拒絶する、神の子らに絶対の守りを、ここは聖域なりて、神敵を通さず――〝聖絶〟!!」」」
二メートル四方の最高級の紙に描かれた魔法陣と四節からなる詠唱、さらに三人同時発動。
一回こっきり一分だけの防御であるが、何物にも破らせない絶対の守りが顕現する。
純白に輝く半球状の障壁がベヒモスの突進を防ぐ!
衝突の瞬間、凄まじい衝撃波が発生し、ベヒモスの足元が粉砕される。
橋全体が石造りにもかかわらず大きく揺れた。
撤退中の生徒達から悲鳴が上がり、転倒する者が相次ぐ。
トラウムソルジャーは三十八階層に現れる魔物だ。
今までの魔物とは一線を画す戦闘能力を持っている。
前方に立ちはだかる不気味な骸骨の魔物と、後ろから迫る恐ろしい気配。
だが永山パーティー、太田パーティー、園部パーティーは即座に態勢を立て直した。
「後方はメルド団長がおさえてくれている。僕達のやるべきことは階段にたどり着き団長の撤退を援護する事。大丈夫。落ち着いて目の前の敵を倒して前進する事だけに集中して!今の余力なら充分逃げきれる!」
ハジメの落ち着いた声を聞くと皆不思議と恐怖感が薄れていく。
「俺も前線に出る。ハジメ!指揮を頼む。」
アランがハジメの横をぬけ前線に斬り込んでいった。
だが倒したと思ったトラウムソルジャー一体が突然起き上がり近くにいた優花に剣を振りかぶり斬り下ろそうとしていた。
「あ」
そんな一言と同時に彼女の頭部目掛けて剣が振り下ろされた。
ハジメ…助けて…―優花がそう感じた次の瞬間、トラウムソルジャーはハジメのキーゼルシーセンによる掃射で橋の下に吹き飛ばされていった
(ハジメが…ヒーローのタイミングで助けに来てくれた…)
優花は今の危機的状況を忘れて駆け寄ってくるハジメを見つめた…
「優花!大丈夫?怪我は?」
ハジメは優花の手をとり、立たせながら聞いた。
まだ呆然と見つめてくる優花の腰に手を回し、優しく抱き寄せ頭を撫でる…
「まだ怖い状況だけど確実に階段に近づいている。もうちょっと頑張れるかな?」
優花の目を見つめながらハジメは優しくささやく。
「は、はい…ハジメ…まだ怖いけど…頑張れ…ます……」
うっとりしながら優花は答える。
優花の恐怖や不安が一瞬にして晴れていく…
「もう大丈夫!ハジメ、私のこと、見守っててね!」
元気を取り戻した優花が戦列に復帰する。
ハジメは永山の後ろに移動し錬成を開始する。
橋の中央が盛り上がっていき両端までの坂が出来上がっていた。
トラウムソルジャーの体勢を崩し左右の橋の端から落下していく。
瞬く間に地面は元どおりになり20mほどだが無人になる。
「前進!この分だと余裕を持って逃げきれる。みんな慌てずに先に進もう!」
「「「「「おう!!!」」」」
雫は太田パーティーと永山パーティーのピンポイント援護に徹していた。
休む暇もないが皆の士気は高い。
ハジメの充分逃げきれる、落ち着いて行こうの声が雫の耳に届く。
雫はおかしくなって微笑んだ。
まだ階段まで20m近くある。
後ろにはベヒモスが、恐怖を撒き散らしている。
それなのに…
「全く怖く感じないわ…ありがとう…ハジメさん…」
普段は心の中で呼んでいる言葉を口にする雫。
顔がみるみる赤くなるが、不思議と力が湧いてくる。
雫の剣技はさらに冴え渡るのだった。
香織も雫と同様、フル稼働状態だった。
それでも香織に一切の不安も恐怖も焦りも無かった。
ハジメがそばにいるのなら、香織に怖い物などない。
大の苦手なお化け屋敷もハジメがそばにいるなら入れたくらいだ。
「香織、後10mだ!もう少し頑張ろう!」
「はい、ハジメ君!」
笑顔でハジメに答える。
「チュッ」
ハジメが香織の頬にキスをした。
そして前線組の支援に向かっていった。
香織は決意した。
今日の夜は奈々ちゃんに聞いた…お口でハジメ君を癒そうと…
ハジメ君の為ならなんだって出来る!謎の決意を固めた香織だが…
香織はハジメを寝かさないつもりなのだろうか…?
それはともかく、香織の回復は尋常じゃないくらい冴え渡るのであった。
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ハジメ達がトラウムソルジャーに対して奮戦している中、ベヒモスは依然、障壁に向かって突進を繰り返していた。
障壁に衝突する度に壮絶な衝撃波が周囲に撒き散らされ、石造りの橋が悲鳴を上げる。
障壁も既に全体に亀裂が入っており砕けるのは時間の問題だ。
既にメルド団長も障壁の展開に加わっているが焼け石に水だった。
「ええい、くそ! もうもたんぞ! 光輝、早く撤退しろ! お前達も早く行け!」
「嫌です! メルドさん達を置いていくわけには行きません! 絶対、皆で生き残るんです!」
「くっ、こんな時にわがままを……」
メルド団長は苦虫を噛み潰したような表情になる。
この限定された空間ではベヒモスの突進を回避するのは難しい。
それ故、逃げ切るためには障壁を張り、押し出されるように撤退するのがベストだ。
しかし、その微妙なさじ加減は戦闘のベテランだからこそ出来るのであって、今の光輝達には難しい注文だ。
その辺の事情を掻い摘んで説明し撤退を促しているのだが、光輝は〝置いていく〟ということがどうしても納得できないらしく、また、自分ならベヒモスをどうにかできると思っているのか目の輝きが明らかに攻撃色を放っている。
まだ、若いから仕方ないとは言え、少し自分の力を過信してしまっているようである。
戦闘素人の光輝達に自信を持たせようと、まずは褒めて伸ばす方針が裏目に出たようだ。
「天之河君、団長さんの言う通りにして!駄々こねてないでいい加減撤退しなさい!」
蒼華は状況がわかっているようで光輝を諌めようとしたが
「へっ、光輝の無茶は今に始まったことじゃねぇだろ? 付き合うぜ、光輝!」
「龍太郎……ありがとな」
しかし、龍太郎の言葉に更にやる気を見せる光輝。
それに蒼華は舌打ちする。
「駄々こねるガキの友達はゴリラ以下の知能しか持たない脳筋か!」
「蒼ちゃん……」
苛立つ蒼華に心配そうな鈴。
その時、ハジメの声が蒼華達に届いた。
「団長!階段までの通路を確保しました。撤退して下さい。魔法部隊で援護します!」
「南雲くん!?助かるわ!」
蒼華は撤退の可能性を作ったハジメに感謝し、後ろを振り返ってみた。
階段までの敵は倒されていて今なら安全に撤退出来る。
「よくやったハジメ!よし、お前たち、撤退戦に移るぞ!光輝!わがまま言わずに撤退しろ!お前たちが居ては逃げきれない。」
「っ〜メルド団長!俺はまだ…」
「下がれぇーー!」
まだ戦える! そう言おうとしてメルド団長を振り返った瞬間、その団長の悲鳴と同時に、遂に障壁が砕け散った。
舞い上がる埃がベヒモスの咆哮で吹き払われた。
そこには、倒れ伏し呻き声を上げる団長と騎士が三人。
衝撃波の影響で身動きが取れないようだ。
光輝達も倒れていたがすぐに起き上がる。
メルド団長達の背後にいたことと、ハジメの石壁が功を奏したようだ。
「ぐっ……龍太郎、蒼華、恵里、鈴、時間を稼げるか?」
光輝が問う。
それに苦しそうではあるが確かな足取りで前へ出る龍太郎。
団長たちが倒れている以上自分がなんとかする他ない。
「やるしかねぇだろ!」
「……疫病神め!」
龍太郎がベヒモスに突貫する。
蒼華がメルド団長達を治療、鈴が光輝、メルド団長、騎士三名を聖絶で守る、
恵里が攻撃魔法を撃つ。
光輝は、今の自分が出せる最大の技を放つための詠唱を開始した。
「神意よ! 全ての邪悪を滅ぼし光をもたらしたまえ! 神の息吹よ! 全ての暗雲を吹き払い、この世を聖浄で満たしたまえ! 神の慈悲よ! この一撃を以て全ての罪科を許したまえ!――〝神威〟!」
詠唱と共にまっすぐ突き出した聖剣から極光が迸る。
先の天翔閃と同系統だが威力が段違いだ。
橋を震動させ石畳を抉り飛ばしながらベヒモスへと直進する。
龍太郎は、詠唱の終わりと同時に既に離脱している。
ギリギリだったようでボロボロだ。
この短い時間だけで相当ダメージを受けたようだ。
放たれた光属性の砲撃は、轟音と共にベヒモスに直撃した。
光が辺りを満たし白く塗りつぶす。
激震する橋に大きく亀裂が入っていく。
「これなら……はぁはぁ」
「はぁはぁ、流石にやったよな?」
「だといいけど……」
龍太郎が光輝の傍に戻ってくる。
光輝は莫大な魔力を使用したようで肩で息をしている。
先ほどの攻撃は文字通り、光輝の切り札だ。
残存魔力のほとんどが持っていかれた。
背後では、治療が終わったのか、メルド団長が起き上がろうとしている。
そんな中、徐々に光が収まり、舞う埃が吹き払われる。
その先には……
無傷のベヒモスがいた。
低い唸り声を上げ、光輝を射殺さんばかりに睨んでいる。
と、思ったら、直後、スッと頭を掲げた。
頭の角がキィーーーという甲高い音を立てながら赤熱化していく。
そして、遂に頭部の兜全体がマグマのように燃えたぎった。
「ボケッとするな! 逃げろ!」
メルド団長の叫びに、ようやく無傷というショックから正気に戻った光輝達が身構えた瞬間、ベヒモスが突進を始める。
そして、光輝達のかなり手前で跳躍し、赤熱化した頭部を下に向けて隕石のように落下した。
光輝達は、咄嗟に横っ飛びで回避するも、着弾時の衝撃波をモロに浴びて吹き飛ぶ。
ゴロゴロと地面を転がりようやく止まった頃には、満身創痍の状態だった。
どうにか動けるようになったメルド団長が駆け寄ってくる。
他の騎士団員は、まだ蒼華による治療の最中だ。
ベヒモスはめり込んだ頭を抜き出そうと踏ん張っている。
「お前等、動けるか!」
メルド団長が叫ぶように尋ねるも返事は呻き声だ。
先ほどの団長達と同じく衝撃波で体が麻痺しているのだろう。
内臓へのダメージも相当のようだ。
「今だ!撃てーーー」
永山が叫ぶと同時に園部パーティーからの遠距離攻撃がベヒモスに撃ち込まれる。
「よし!ずらかるぞ!」
太田、河原、佐久間が騎士三名を連れて後退する。
蒼華も団長と共に撤退を開始。
光輝と龍太郎を永山と野村が回収。
「ハジメの奴、随分こき使ってくれる!」
太田の愚痴だがなんだか楽しそうだ。
階段まで必死に走るがベヒモスも当然無傷で追ってくる。
再び頭部の兜全体がマグマのように燃えたぎっていた。
メルド達の手前で再び跳躍の姿勢を取った時ハジメの号令が響いた。
「優花!今だ!」
「はい!」
優花の投げた槍はハジメの減速加速結界を通過した瞬間、爆発的な速度を得てベヒモスに突き刺ささる。
震動波砕付与の槍、[ロンギ○スの槍]がベヒモスに突き刺さると同時に凄まじい音を響かせた。
ベヒモスは跳躍の姿勢のまま横向きに倒れてしまった。
「早く撤退を、時間稼ぎにしかならない!」
ハジメの声にメルド達は我に返り再び走りだした。
充分逃げきれる!皆んなが確信をし…そして僅かに油断してしまった。
野村の元に清水が近づき龍太郎を二人がかりで運び、永山の元に篠原が近づき光輝を二人がかりで運んで撤退をしようとした時、事件はおきた。
光輝が呻き声を上げた瞬間
「俺はまだ戦える!」そう叫んで永山と篠原を振り解いた…筋力ステータス200で加減せずに振り抜いてしまい
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー」
篠原が橋の端近くまで振り飛ばされ、そのまま落下してしまったのだ!
「…えっ?」
ハジメは思わず呆然としてしまった…
それは周りにいたクラスメイト達も同じだった…
「――〝天翔閃〟!」
光輝が叫び再びベヒモスに天翔閃放つがやはりダメージを与えた様子はない。
それどころか目を回して倒れていたベヒモスを起こしてしまう結果になってしまった。
「この疫病神!もう起きるな!」
激怒した蒼華が本気で光輝を攻撃して気絶させた。
「カズトーーーーーーーーー!」
我に返った清水が慌てて叫ぶが返ってきたのは…
「グルァァァァァアアアアア!!」
怒りに燃えるベヒモスの咆哮だった。
「全員撤退ーーーー!!階段を駆け上がれー!」
メルドは光輝を担ぎ階段を駆け上っていった。
ホルアド組は今の光輝を助けはしないと判断したからだ。
永山と太田が殺気を込めて光輝を睨みつけるが今は階段を駆け上がる事が先決だった。ハジメと香織と雫が殿になり階段を駆け上がる。
回復の使いすぎで体力の限界に来た香織をハジメと雫で支えて登る…
が、ベヒモスの怒りの突進が階段を破壊してしまったのだ。
ハジメ達の目の前が瓦礫で埋まる。後ろを振り返ると階段が崩壊していて降りる事も出来ない。
進退極まってしまったがハジメは壁の脇にある紋様に注目した。
ハジメの魔法陣の知識によればおそらく転移系だと思われる。
足下の階段もいつ崩れるかわからない今ハジメは決断した。
「香織、雫、地獄行きかもしれない転移陣がある。一緒に来てくれ!」
「「はい!」」
魔法陣が輝きハジメ達を包む。
そして訪れる浮遊感。
周りの景色が薄れていく中ベヒモスの角がハジメ達のいた足下に突きささるのがうっすらと見えた…。
と、言うわけで奈落に転移しまったハジメ、香織、雫の三人に、光輝によって落とされたオリジナル主人公 篠原カズト君。
カズト君の出番はもうちょい先かな?ハジメ、香織、雫と合流してから活躍しますので…
この件でホルアド組と光輝は決裂します。
どうなるかは次話をお楽しみに
キーゼルシーセン…ハジメが考えた小石を連発する技。技の開発より名前を考える方が時間かかったのはハジメの心に僅かに残っていた厨二魂の残滓だろうか…?