ありふれた錬成師と治癒師と剣士で世界最強   作:nonohoho

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謎の洞窟を進むハジメ達。

そこにいたのは予想もしていなかった、クラスメイトの変わり果てた姿。

その名は篠原カズト…

一体彼はどんな運命を辿るのか…?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
本編に入る前に軽い説明を。

この時期、ハジメ、香織、雫の感覚はちょっとアレな感じになっていました。

痛みや恐怖に慣れた三人は、魔物を食べた時に感じる苦痛を、より強くなれるチャンスと考えてラッキーと思うようになっていました。

篠原カズト君が苦痛で苦しんでいる時、ハジメ達は激しい苦痛だからとてつもなく強化されてると思い、「ラッキーだね!カズト君!」と思ってます。
\_(・ω・`)ココ重要!


第十九話 ありふれた生存者

「見つからないね…」

「そうね…見落としは無いと思うけど…」

 

爪熊を殺した次の日、ハジメ達は上階へと続く道を探し続けていた。

 

既にこの階層の探索は終えている。

 

階下への道なら既に発見している。

ここが迷宮で階層状になっているのなら上階への道も必ずあるはずなのだが、どうしても見つからないのだ。

 

なお、錬成で直接上階への道を作ればいいじゃないというダンジョンのなんたるかを軽く無視する方法は既に試した後だ。

 

結果、上だろうと下だろうと、一定の範囲を進むと何故か壁が錬成に反応しなくなるということが分かった。

その階層内ならいくらでも錬成できるのだが、上下に関してはなんらかのプロテクトでも掛かっているのかもしれない。

 

そういうわけで、地道に上階への道を探しているのだが、見つからなければ決断する必要がありそうだ。この大迷宮の更に深部へ潜ることを。

 

「……行き止まりね…これで分岐点は全て調べたけど…一体どうなってるのかしら…」

「一つ分かった事はこの洞窟は誰かが作ったって事ぐらいかな…?」

「だよね…わざわざプロテクトかかってるみたいだし…」

 

はぁ~と深い溜息を吐きながら結局見つからなかった上階への道を諦めるハジメ達。

そして、4日前に発見した階下への階段がある部屋へと赴く。

 

その階段はなんとも雑な作りだった。

 

階段というより凸凹した坂道と言った方が正しいかもしれない。

そしてその先は、緑光石がないのか真っ暗な闇に閉ざされ、不気味な雰囲気を醸し出していた。

 

「覚悟を決めて行きますか…」

 

ハジメは香織と雫を抱き寄せて

 

「俺は香織と雫を守る。」

「私はハジメ君と雫ちゃんを守る。」

「私はハジメさんと香織を守る。」

 

三人は頷いてから、地下に降りる。

 

その階層はとにかく暗かった。

 

地下迷宮である以上それが当たり前なのだが、今まで潜ったことのある階層は全て緑光石が存在し、薄暗くとも先を視認できないほどではなかった。

 

だが、どうやらこの階層には緑鉱石が無いようだ。

ハジメは眷族通話で香織と雫に話しかける。

 

(暗闇で狩をする時…有効な方法は、熱感知、音、そして僅かな光…)

松明を用意したハジメに

 

(松明に火をつけて置いておけば敵が自分からやって来る…って事?)

雫が、ハジメの考えを悟って香織を連れて岩陰に隠れる。

そのまま銃を抜き射撃体勢をとる。

 

(火をつけるよ!)

ハジメは指先に纏火を発動させ、松明に火をつけて通路の真ん中に設置してから隠れる。

 

しばらく待っていると、通路の奥で何かがキラリと光った気がして、ハジメ達は警戒を最大限に引き上げた。

 

壁に微かな音を感じて、注意を向けると、そこには体長二メートル程の灰色のトカゲが壁に張り付いており、金色の瞳で松明に近づいていく。

 

ドパンッ!ドパンッ!ドパンッ!

 

ハジメ達はすかさず発砲した。

 

バジリスクは声を発する間も無く頭部を吹き飛ばされ、絶命する。

弾丸は、そのまま貫通し奥の壁に深々と穴を空けた。

 

ハジメは周囲を警戒しつつ、バジリスクの死体を貯蔵庫にしまい、再び岩陰に隠れた。

 

その後6時間ほどで更に二種類の魔物をしとめた。

まずは魔物を食べ、この階層の攻略を楽にしようと考えた。

 

ハジメは壁に手を当てて、穴を掘り拠点を作ることにした。

 

いつものように、食事の準備をする香織。

ハジメが手伝おうとするが、「料理は奥さんの仕事だよ!」と押しきられ、出来終わるまで待つ事に…

 

「さて、じゃあ、早速いただきますか」

「「「いただきます!」」」

 

本日のメニューは、バジリスクの丸焼きと、羽を散弾銃のように飛ばしてくるフクロウの丸焼きと、六本足の猫の丸焼きである。調味料はない。

 

むぐむぐと喰っていると次第に体に痛みが走り始めた。

つまり、体が強化されているということだ。

だとすると、ここの魔物は爪熊と同等以上の強さを持っているのだろう。

しかし松明に近寄った瞬間、狙撃して、仕留めているのでハジメ達には強さの実感が湧かなかった。

 

「結構強い痛みがあるわね?」

バジリスクを食べた後、雫が感想を述べる。

 

「うん!かなりステータス上がりそうでラッキーだよね!」

少しずれた感想を香織が言うが、ハジメと雫も同じ事を考えていたので誰も突っ込まない…

 

ハジメ達は神水を飲みながら痛みを無視して喰い続ける。

幻肢痛から始まり飢餓、肉体の変質と苦痛続きだったハジメ達はすっかり痛みに強くなっていた。

 

「むぐ、ふぅー、ごちそうさまでした。香織、ありがとう!」

ハジメのお礼に嬉しくなった香織はハジメの横に座り甘える。

「ステータスはどう変わったか確認しましょう?」

雫もハジメの横に座り甘えながらステータスプレートをだす。

ハジメ達に新しく加わった技能は、夜目、石化耐性、無音の三種類だった。

 

予想通りステータスも大幅に上昇していた。

夜目の効果か、よくよく見ると、確かに先程より遥かに周りが見える。

 

奈落の魔物にしてはショボイ気もするが、この階層においてはとんでもないアドバンテージだ。

 

石化耐性は文字通りの技能だろう。

石化の邪眼を密かに期待してたハジメはがっかりするがすぐに気を取り直し

 

「最適化しようか?」

「「は、はい…♡」」

 

2時間かけて最適化を施した後、ハジメ達は階層の探索に移る。

 

夜目と気配遮断、無音の三種類の技能のおかげで探索が容易になった為、ハジメはいくつかの新しい鉱石を見つける事ができた。

 

下に降りる階段を見つけたので再び錬成で拠点を作り消耗品をあえて錬成しはじめた。

貯蔵庫内で複製すればすぐに終わるのだが錬成の熟練度を上げる為、わざわざ弾丸を一発一発作っている。

 

弾丸は一発作るのにも途轍もなく集中力を使うのだ。

何せ、超精密品である。

銃に刻まれたライフリングが無意味にならないようにサイズを完璧に合わせる必要がある。

炸薬の圧縮量もミスは許されない。

最初は一発作るのに三十分近く掛かったのだが、今は2分ぐらいしかかからない。

もっとも、手間がかかる分威力は文句なしであるし、錬成の熟練度がメキメキと上昇していくのでなんの不満もない。

 

実際、今のハジメの錬成技術は王国直属の鍛治職人を遥かに上回る実力だ。

 

ハジメは黙々と錬成を、香織は回復魔法を、雫は剣術を鍛錬した。

 

まだ、一階層しか降りていないのだ。

 

この奈落がどこまで続いているのか見当もつかない。

 

錬成と鍛錬を終えたら最適化し、直ぐに探索に乗り出すつもりだ。

 

最適化が終わり、階段を降り始める。

 

次の階層は、地面がどこもかしこもタールのように粘着く泥沼のような場所だった。

足を取られるので凄まじく動きにくい。

 

ハジメ達は顔をしかめながら、せり出た岩を足場にしたり空力を使ったりしつつ探索を開始する。

 

周囲の鉱物を鉱物系感知の技能で調べながら進んでいると、途中興味深い鉱石を発見した。

 

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フラム鉱石

艶のある黒い鉱石。熱を加えると融解しタール状になる。融解温度は摂氏50度ほどで、タール状のときに摂氏100度で発火する。その熱は摂氏3000度に達する。燃焼時間はタール量による。

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「……うそん」

「?どうしたの?ハジメ君?」

 

ハジメは引き攣った笑みを浮かべゆっくり香織と雫に振り返る。

ハジメからフラム鉱石の説明を聞いた香織と雫は顔を引きつらせる…

 

「か、火気厳禁なのね…」

 

発火温度が百度ならそう簡単に発火するとは思わないが、仮に発火した場合、連鎖反応でこの階層全体が摂氏三千度の高熱に包まれることになる。

流石に、神水をストックしていても生き残る自信はない。

 

「使用可能な武器は雫の刀だけか…纏風、風爪、纏氷だけで何とか切り抜けよう。……」

「「はい!」」

 

ハジメが作った銃は強力な武器だ。

加速モードを切っていても燃焼石による炸薬だけで十二分の威力を発揮する。

弾丸の速度はマッハ1。

壁に当たった時の火花で着火しないとも限らない。

 

ハジメ達は探索を開始する。

 

しばらく進むと三叉路に出た。

近くの壁にチェックを入れセオリー通りに左の通路から探索しようと足を踏み出した、その瞬間、

 

ガチンッ!

 

「ッ!?」

「何なの?」

 

鋭い歯が無数に並んだ巨大な顎門を開いて、サメのような魔物がタールの中から飛び出してきた。

 

ハジメの頭部を狙った顎門は歯と歯を打ち鳴らしながら閉じられる。

 

天歩と縮地を利用してかわしたもののハジメは戦慄した。

 

即座に眷族通話で二人に警告を発する。

 

(気配感知に反応しない、おそらく気配遮断。しかも複数。)

(不意打ちに注意ね、こちらも気配遮断、無音ね!)

(香織、次に奴が現れたら…)

(捉え損じた魔物対策に、回復力を最小にした周天ね!)

(流石俺の奥さん、頼むよ!)

(うん!任せて!)

(減速加速結界展開!気配遮断を解く、いくよ!)

((はい!))

 

ハジメは気配遮断を解き地面に着地した時、足を滑らせて体勢を崩す。

その隙をサメは見逃さない。

死角となる背後から一気に飛びかかる。

 

「単純で助かる!」

「ー周天!」

 

ハジメは、崩したと思われたバランスを即行で立て直すと、減速門に入り、動きがスローモーションになったサメに風爪で切り裂く。

 

ハジメの正面から襲ってきたサメは雫が切り落とす。

 

一匹逃したが香織の周天がかかっている為、位置はバレバレだ。

 

再びハジメは風爪を放ち仕留める。

 

爪熊のように三本も出たりはしないが、その鋭利さはその辺の名刀を遥かに凌ぐ。

近接では実に頼りになる固有魔法だ。

 

「気配を感じなかった理由は気配遮断だとは思うけど、確かめさせてもらうぞ?」

 

ハジメはそう言って錬成で隠れ家を作成する。

 

いつものように香織が調理していた時、実は三種類の魔物だった事が判明した。

サメとカジキとエイのような魔物で、得たスキルが遊泳、病気耐性、呪耐性だった。

 

タールサメの階層を突破したハジメ達だが、その後も理不尽としか言いようがない強力な魔物と何度も死闘を演じてきた。

 

最初の階層から10階層目は迷宮全体が薄い毒霧で覆われた階層だった。

毒の痰を吐き出す二メートルのカエル(虹色だった)や、麻痺の鱗粉を撒き散らす蛾(見た目モ○ラだった)や、蜘蛛(見た目巨大タランチュラ)に襲われた。

 

その姿を見た時の香織と雫は完全に固まっていた。

 

常に神水を服用してその恩恵に預からなければ、ただ探索しているだけで死んでいたはずだ。

 

虹色ガエルの毒をくらったときは直接神経を侵され、一番最初に魔物の肉を喰った時に近い激痛をハジメ達にもたらした。

 

奥歯に仕込んだ神水がなければ死んでいただろう。

 

ちなみに、奥歯に仕込んだのは噛み砕ける程度に薄くした石で出来た小さな容器だ。

緊急用に仕込んでおいたのが幸いした。

 

当然、三体とも食べた。

蛾を食べるのは流石に抵抗があったが、自身を強化するためだと割り切り意を決して喰った。

 

香織と雫は引きつっていたが、ハジメが口移しで食べさせてあげたら、二人ともハマってしまったらしい。

これから先の食事はハジメが口移しで食べさせてやる事が決まった。

 

ちなみに蛾は、カエルよりちょっと美味しく、なんとなく悔しい思いをするハジメ達であった。

 

蜘蛛は全く味がしなかった…

 

毒耐性と麻痺耐性、糸作成の3つの技能を得たハジメ達は再び階層を探索するのだが…

 

毒の霧に包まれた階層の奥には地底湖のようなモノがあった。

 

そこでハジメは信じられない気配を感じた。

 

眷族通話に切り替えて香織と雫に今の気配を伝える。

 

(香織、雫、この気配感じたか?)

(う、うん…これって人間だよね…?)

(反応が希薄ね…死にかけてるのかしら…?)

(ハジメ君、どうしよう…)

 

(警戒しながら行ってみよう…雫、後方の警戒を頼む。香織は真ん中、回復魔法の準備を!)

((はい!))

 

湖の中央にある島に人間の反応があったのだ。

 

空力で近づいて行くと、見慣れた装備に身を包んだ体育座りをしている男がいた。

 

(アイツの装備…香織、雫、見覚えないか?)

(うん…ひょっとして…篠原君?)

(私も香織と同意見だけど…確か篠原君は天之河に橋から落とされたのよね…)

(そういえば…あれからどれくらいたったのかな?日付の感覚全くないけど…)

 

「カズトか?ハジメだ!おい!しっかりしろ!」

ハジメはカズトの頬を叩きながら声をかける。

 

「う、ううう…」

「しっかりしろ!まずこれを飲め!」

ハジメはカズトに神水を渡した。

 

ゴクゴクゴク…

カズトは神水を飲み干すと、突然モヤがかかっていた頭の中が突然クリアになる。

 

「うう、は、ハジメ…?な、なんか随分…雰囲気が変わったような…?」

「篠原君、大丈夫?南雲香織よ!」

「篠原君、生命に別状はないわね…私はちょっと外見変わったけど南雲雫よ!」

 

「……はっ?うっ、ぐぅぅぅーうわぁぁぁぁぁぁん!」

 

カズトはハジメにしがみつき泣き始めた…

 

ハジメがカズトの様子を見るとガリガリに痩せていた。

そしてカズトの周りにはお菓子の包紙がかなり捨てられていた。

 

ハジメに香織の眷族通話が届く。

(無駄に動かず、少しずつお菓子を食べていたみたい…生命に別状はないよ!でも相当お腹空いてるみたいだね…)

(俺たちの持ってる食料といっても魔物肉だしな…とりあえず聞いてみるか…)

 

カズトが落ち着くのを待ってから、ハジメは食料の説明を始める…

 

飢餓感は神水では解決しないし…

 

「カズト、一応食料はある…魔物の肉だ。本来魔物の肉を食べれば即死だが、今カズトに飲ませた神水を飲みながら食べれば、生き残れる。」

 

「ほ、本当…なの…か…?」

 

「あぁ、今目の前にいる俺達がその証拠だ…ただ、初めて食べる場合は相当な苦痛を伴う。」

 

「…ひっ…」

引きっつった表情で怯えるが選択肢は他にない…

 

「魔物の肉を食べれば魔物の技能を得る事ができる…さらに胃酸強化という技能があれば、これから先、魔物の肉を食べても苦しまずにすむ。…どうする?といっても選択肢は他にないが…」

 

「た、食べる!食べるから早く…食べたい…!」

 

カズトの返事を聞き、香織が早速魔物肉を調理する。

 

(私達が食べた順番が一番かな?)

(一応私達が生きてるし…一番安全じゃないかしら…)

(全種類残ってる訳じゃないけど…まずはロックマウント、二尾狼、蹴りウサギ、爪熊、バジリスク、フクロウ、ネコ、サメ、カジキ、エイ、蛾、カエル、蜘蛛だな…)

(他は味がなくて食べちゃったもんね…こんな事なら全種類取っておけば良かったね…)

 

「いいか、必ず神水を飲んでから食べる、食べ終わった後に飲む、これは必ず守ってくれ、洒落抜きで死ぬからな…」

「わ、わかった…早速食べる…モグモグ…」

 

香織が出した順番に食べて行くカズト。

ロックマウント、二尾狼、蹴りウサギを食べた時点で激痛がはしったようだ。

 

「ギャァァァァァーーな、何だよ…これはぁぁぁ…!!」

「相当な苦痛を伴うよ…耐え切ればこの苦痛はもう回避できる。」

 

「あ? ――ッ!? アガァ!!!」

 

カズトの全身を激しい痛みが襲う。

まるで体の内側から何かに侵食されているようなおぞましい感覚。

その痛みは、時間が経てば経つほど激しくなる。

 

「ぐぅあああっ。な、何がっ――ぐぅううっ!」

 

「はい、ハジメ君、あーん♡」

「ありがとう、香織…チュッ」

 

カズトを襲う耐え難い痛み。

自分を侵食していく何か。

カズトは地面をのたうち回る。

 

「香織ばかり…ずるい!ハジメさん、あーん♡」

「ありがとう、雫…チュッ」

 

カズトは震える手でハジメが用意した神水を飲み干す。

直ちに神水が効果を発揮し痛みが引いていくが、しばらくすると再び激痛が襲う。

 

「ひぃぐがぁぁ!! なんで……なおらなぁ、あがぁぁ!」

 

「ハジメ君…次は私に食べさせて…♡」

「香織…あーん…チュッ」

「あん♡」

 

カズトの体が痛みに合わせて脈動を始めた。

ドクンッ、ドクンッと体全体が脈打つ。

至る所からミシッ、メキッという音さえ聞こえてきた。

 

「ハジメさん、香織だけじゃなく私も…欲しい…♡」

「雫は甘えん坊だね、はい、あーん…チュッ」

「は、ハジメさん♡」

 

しかし次の瞬間には、体内の神水が効果をあらわし体の異常を修復していく。修復が終わると再び激痛。

そして修復。

 

「ハジメ君…今度は私が食べさせてあげる…♡」

「香織…魅力的だよ…チュッ」

「んっ♡」

 

神水の効果で気絶もできない。

絶大な治癒能力がアダとなった形だ。

 

カズトは絶叫を上げ地面をのたうち回り、頭を何度も壁に打ち付けながら終わりの見えない地獄を味わい続けた。

いっそ殺してくれと誰ともなしに願ったが当然叶えられるわけもなくひたすら耐えるしかない。

 

すると、カズトの体に変化が現れ始めた。

 

まず髪から色が変化してゆく。

許容量を超えた痛みのせいか、それとも別の原因か、日本人特有の黒髪がどんどん赤くなってゆく。

 

「香織…今度は私の番よ…ハジメさん…召し上がれ♡」

「雫…魅力的だよ…チュッ」

「んっ♡」

 

「……………怒」

 

次いで、筋肉や骨格が徐々に太くなり、体の内側に薄らと赤黒い線が幾本か浮き出始める

壊れた端からすぐに修復していく。その結果、肉体が凄まじい速度で強靭になっていく。

壊して、治して、壊して、治す。

 

「ハジメ君…もっと触って…」

「ハジメさん、もっと触って…」

「香織、雫、おいで…」

 

「………怒怒怒怒怒怒怒!」

 

カズトは内気な少年だった。

自分の本当の気持ちや感想を他人に話す事が出来なかった。

中学ではいじめられ続けていたが高校に入って状況が変わった。

 

高校では清水幸利やハジメ、太田、河原、佐久間と言った友人が出来たのだ。

虐められる事はなくなり、安心して学校生活を送れるようになっていた…

 

それでもまだ、自分の本心や意志を他人に話す事は出来なかった…

 

しかし…ついに彼は自分の殻を突き破る事になる…

 

脆弱な肉体も強靭な身体に作り変えられ、今、閉じこもっていた自分の殻を突き破る…

 

「 てめぇら、いい加減にしろ!!!!  」

 

篠原カズト…彼は身も心も進化したのであった。

 




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南雲ハジメ 18歳 男 レベル:30
天職:錬成師    職業:冒険者 青
筋力:1300
体力:1300
耐性:1300
敏捷:1300
魔力:1300
魔耐:1300
技能:錬成[+鉱物系鑑定][+鉱物系探査][+精密錬成][+複製錬成][+圧縮錬成][+高速錬成][+複製錬成][+自動錬成][+イメージ補強力上昇][+消費魔力減少][+鉱物系融合][+鉱物系分離][+鉱物系分解][+貯蔵庫][+貯蔵庫内複製][+貯蔵庫容量増加][+震動波砕][+震動波砕道具付与][+震動波砕効果範囲拡大][+詳細設計]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・魔力視・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・威圧・纏雷[+雷耐性][+威力調整]・纏氷[+氷耐性][+威力調整]・纏光[+光耐性][+威力調整]・纏闇[+闇耐性][+威力調整]・纏風[+風耐性][+威力調整]・纏火[+火耐性][+威力調整]・纏水[+水耐性][+威力調整]・纏地[+地耐性][+威力調整]・気配遮断[+無音][+無臭]・再生[+超速再生]・天歩[+空力][+縮地][+爆縮地][+豪脚]・高速魔力回復・眷族通話(香織、雫)・飛爪・夜目・石化耐性・毒耐性・麻痺耐性・病気耐性・呪耐性・糸作成・遊泳・減速加速門・最適化・言語理解・「 」の加護
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南雲香織 18歳 女 レベル:30
天職:治癒師    職業:冒険者 青
筋力:1000
体力:1000
耐性:1000
敏捷:1000
魔力:1800
魔耐:1800
技能:回復魔法[+回復効果上昇][+回復速度上昇][+イメージ補強力上昇][+浸透看破][+範囲回復効果上昇][+遠隔回復効果上昇][+状態異常回復効果上昇][+消費魔力減少][+魔力効率上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動][+付加発動] ・光魔法適性[+発動速度上昇][+効果上昇][+持続時間上昇][+連続発動][+複数同時発動][+遅延発動]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・魔力視・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・威圧・纏雷[+雷耐性][+威力調整]・纏氷[+氷耐性][+威力調整]・纏光[+光耐性][+威力調整]・纏闇[+闇耐性][+威力調整]・纏風[+風耐性][+威力調整]・纏火[+火耐性][+威力調整]・纏水[+水耐性][+威力調整]・纏地[+地耐性][+威力調整]・気配遮断[+無音][+無臭]・再生・天歩[+空力][+縮地][+爆縮地][+豪脚]・高速魔力回復・眷族通話(ハジメ、雫)・飛爪・夜目・石化耐性・毒耐性・麻痺耐性・病気耐性・呪耐性・糸作成・遊泳・言語理解・「 」の加護
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南雲雫 18歳 女 レベル:30
天職:剣士    職業:冒険者 青
筋力: 1250
体力: 1250
耐性: 1000
敏捷: 1800
魔力: 1200
魔耐: 1200
技能:剣術[+抜刀速度上昇][+斬撃威力上昇][+斬撃速度上昇][+命中精度上昇][+弱点看破][+衝撃波追加]・先読・気配感知[+特定感知]・隠業・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・魔力視・魔力感知[+特定感知]・威圧・纏雷[+雷耐性][+威力調整]・纏氷[+氷耐性][+威力調整]・纏光[+光耐性][+威力調整]・纏闇[+闇耐性][+威力調整]・纏風[+風耐性][+威力調整]・纏火[+火耐性][+威力調整]・纏水[+水耐性][+威力調整]・纏地[+地耐性][+威力調整]・気配遮断[+無音][+無臭]・再生・天歩[+空力][+縮地][+爆縮地][+豪脚]・高速魔力回復・眷族通話(ハジメ、香織)・飛爪・夜目・石化耐性・毒耐性・麻痺耐性・病気耐性・呪耐性・糸作成・遊泳・言語理解・「 」の加護
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篠原カズト 18歳 男 レベル:15
天職:火剣士
筋力:220
体力:220
耐性:200
敏捷:220
魔力:300
魔耐:300
技能:剣術[+斬撃速度上昇]・纏火[+火耐性]・火魔法適性・結界魔法適性・魔力操作・威圧・纏雷・天歩[+空力][+縮地]・風爪・複合魔法・高速魔力回復・胃酸強化・言語理解・「 」の加護
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