ありふれた錬成師と治癒師と剣士で世界最強 作:nonohoho
作者的には早くトータスに飛ばしたいのですがオリジナルの展開を見据えて今
のうちに伏線を貼っているつもりです。展開遅めですみません。
今回は…
雫さんがちょっとだけキャラ崩壊します。
天ノ河君の独自解釈が含まれます。
優花さんが天之河君を嫌いになります。ついでに檜山もでてきます。
こんな感じ。
「可愛いにゃ〜♪癒されるにゃ〜♪もふもふにゃ〜♪」
自分の部屋で猫のヌイグルミを抱きしめて悶えてるのは八重樫雫である。
八重樫雫を知る者が見たらまずオデコに手を当てて熱を測るだろ…
次にどれほど心労が重なったのかと心配するであろう…
それぐらいデレていた。
ハジメから手渡された猫のヌイグルミのプレゼント、実は雫の人生で初めて男の子からもらったプレゼントでもある。
何故ハジメからプレゼントされたかというと…
現在ハジメと香織は順調に交際を深めていた。
平日はお互いの学校で起きた事などをラインなどで話し、
土曜日はハジメの趣味に付き合って漫画やゲームを一緒にし、日曜日は香織の趣味であるガーデニングや古寺巡り等をして楽しんでいる。
二人の交際が順調になるまで雫が色々手助けしたり、楽しかったデートの報告を聞かされたりと…雫はリア充となった香織の相手をし続けたせいか、少しヤサグレていた。
「はいはい…独り身の私に対する当て付けなのかしら?バカップルさん?」
ジト目で香織を見ながらおっしゃる雫さん。
香織がハジメと美味しい店を見つけたから今度一緒に行こ!と雫に話したらイジケたようだった…
慌てた香織はハジメと相談し、「雫ちゃんにはいつもお世話になっているから何かプレゼントを送ろう!」と言う話しになり香織と一緒に可愛らしい猫のヌイグルミを選び雫にプレゼントすることになったのだ。
もちろんハジメは香織にも同じヌイグルミをプレゼントしている。
ハジメからプレゼントを受け取った時、雫はなぜか胸が高鳴り、顔も若干赤くなってしまった。
何せ人生初の男の子からのプレゼントである。
それも自分には無縁だと思っていた普通の女の子用のプレゼントである。
(な、何で緊張なんかしてるの?私!香織の彼氏にドキドキするなんて…明鏡止水よ!友達から普通にプレゼントされて嬉しいだけっ!うんっ!それ以外無い、ないったら無い!で、でも南雲君って…包み込むような優しさがあるのよね…私も香織と一緒に守ってもら…って何考えてるの私ーー!明鏡止水よ諸行無常よ!)
テンパって支離滅裂な事を考えてしまう雫であった。
雫の部屋に今までヌイグルミなど無かったのだが、このプレゼントがきっかけとなり部屋を埋め尽くす勢いで増殖したのはまた別の話である…
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現在中学3年生になったハジメと香織は進路をどうするかで話しをしていた。
場所はハジメと香織が初めて話しをした喫茶店だ。
「南雲君は…高校はどこに行くかもう決めた…かな?」
少し緊張気味に聞く香織に対してハジメは…
「まだ決めてないけど…できれば白崎さんと同じ高校がいいな〜」
と何気なく答えてしまった。
そして自分の発言の内容に気づき真っ赤になるハジメ君。
「!!!!う、うん、私も…南雲君と同じ高校に行きたい…」
これまた真っ赤になって答える香織さん。
貴方達、もう恋人同士でいいんじゃない?と雫がいたらツッコミ入れられるくらい仲がいい二人ではあるがまだ告白には至っていない。
実は二人とも何度か告白しようとしたのだが…
バレンタインにハジメに告白しようとした香織だったが
(え、えっと…私達、知り合ってからまだ7ヵ月だよね…ちょっと早いかなっ?かなっ?そ、そうだ!夏祭りの時に告白しよっ!しよっ!)
などとヘタレな思考により先延ばしを決めた香織さん。
一方のハジメもホワイトデーのお返しに告白しようとしたのだが
(ぼ、僕達、出会ってからまだ8ヵ月だよね…ちょっと早いかな?早いな!うん!…そ、そうだ!夏祭りの時に告白しよう!)
お互い似たような事を考え、似たように先送りし続けた結果どうなったかというと…二人は高校2年のバレンタインの時に告白する方向で一致していた。
香織の好きな映画のシーンで高校2年のバレンタインの時に告白したカップルは必ず結ばれるという設定があり、それにあやかるつもりのようだ。
喫茶店に雫が入ってきた。すぐにハジメと香織を見つけ近づいてくる。
「遅れてごめんなさい。香織…っとその顔をみると思いが通じたようね!」
「も、もう〜雫ちゃんたら…え、えっと…とりあえず南雲君と同じ高校に通いたいなぁ〜って」
「や、八重樫さん、こんにちは!え、えっと…とりあえず白崎さんと同じ高校に通いたいなぁ〜なんて…」
「……ブラックコーヒー下さい…それもとびきり苦いやつを…」
ジト目で二人を見る雫であった…
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三人で進路の事を話し合った結果
「じゃあ私達三人、同じ高校を受験することでいいわね。…でもそうなると問題は光輝ね…」
雫は溜息をつきながら問題児の名をあげた…
「白崎さんと八重樫さんの話にたまに出てくる天之河光輝君の事?」
「う、うん…私と雫ちゃんの幼なじみなんだけど…ちょっと…苦手で…」
(白崎さんの今の苦手って話し方…それってほぼ嫌いというレベルだよね…?)
香織は誰かに対して「嫌い」という言葉は使わない。
そのかわり「苦手」という表現を使う。
ハジメは香織が苦手と言う表現を使った時の発音の強弱や僅かな間で、どれくらい苦手にしてるのかほぼ正確に判るようになっていた。
香織と雫は顔を見合わせて頷きあった後に天之河光輝という人物について話し初めた。
「光輝は私の家の道場に通う門下生の一人で私が小学3年生の時に門下生として入門してきたの。はじめて見た時はどこの国の王子様よ!っていうぐらいかっこ良かったわ。見た目だけはね…」
雫が言う天之河光輝という人物は小学生の時から正義感と優しさに溢れ、勉強もスポーツも何でもこなせる光輝は女の子達の注目の的だったらしい。
(何、その完璧超人は…悪いとこないじゃん!…でも二人の様子からみるとあまり評価しているようには見えない…)ハジメは不思議に思いつつも二人の話しの続きを聞くのであった…
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八重樫鷲三殿
[天之河光輝という人間についての報告書]
ご依頼の調査の件ですが八重樫流のありふれた剣術とそれに付随する体術と僅かばかりの権力を活用して調べあげました。
ケース1 被害者 八重樫雫
光輝が八重樫道場に入門した時、道場の御令嬢である雫嬢と同い年という事もあり、一緒に練習させるように手配された。学校でも同じクラスに編入されたようで仲良くなるだろうと思われた。
しかし光輝と一緒に通う雫嬢に周りの女子達が嫉妬を起こし、結果、雫嬢はクラスの女子全員からイジメを受ける結果に。
当時の雫嬢は光輝を信頼していたようで、すぐに相談した模様。
その相談を受けた光輝は直ぐにイジメを行っていた女子達全員を集めて注意した。
イジメを受けてた雫嬢をすぐに助けようとした点は評価に値する。
だが光輝の行動の結果、女子達は光輝に隠れて嫌がらせをする様になった。
再び光輝に相談する雫嬢でしたが今回は雫嬢を諭すという行動をとった。
光輝曰く、
「彼女達にはちゃんと注意をしてもうやらないと約束してくれた。雫の感じているのは多分勘違いだ。彼女達は彼女達なりに雫の事を考えて行動してるだけだ。だから今後は雫が仲良くするよう努力すべきだ。」
と、雫嬢に言い話しを全く聞かなかった。
悪化するイジメに度々助けを求める雫嬢を
「気のせいだよ雫。それより来週の剣道大会頑張ろう!」
などと言って取り合わない…
雫嬢は諦めたようで、光輝に頼るのをやめたようだ。
雫嬢は光輝と登校するのを辞めたようだが.光輝の方は何故一緒に登校しなくなったか理解できてないらしい…
ケース2 被害者 上里隼人、水上彩子
光輝が5年生の頃のクラスメイト。
光輝より足が早く100m走で光輝に勝った少年だが、それ以降光輝に事あるごとに文句を言われるようになった。
国語の試験で65点だった上里隼人を光輝は
「上里は走る事しかしないからそんな点数を取るんだ。僕なら走る事も勉強も努力を怠らない。君は反省して努力すべきだ」
などという意味不明な理屈でいいがかりをつけはじめた。
見かねた雫嬢と香織嬢が光輝を止めようとしたが
「二人は優しいね。でもこれは上里の為に言っているんだ。だから黙っててくれ。それに二人の優しさは僕だけに向けるべきだよ。」
などと言っている…
その後テストが返却される度に似たような理屈を上里隼人にぶつけるようになった。
クラスの女生徒達は雫嬢と香織嬢、上里隼人の幼なじみの水上彩子以外、光輝の味方だった。男子生徒も喧嘩が強く他のクラスとの揉め事を引き受けてくれる光輝の味方で、上里隼人は次第に孤立していった。
そもそも平均52点の試験で65点とれば努力不足などと非難されるいわれはないのだが…
極め付けは運動会のクラス対抗リレーでアンカーを務めた時だった。光輝のバトンパスが悪かったため、次走者の女生徒…水上彩子…さんがバトンを落としてしまい順位を最下位にまで下げてしまった。
上里隼人は、アンカーで頑張り最終的には二位にまで順位を押し上げたが、またも光輝がイチャモンをつけはじめた。
「何で水上さんが頑張ったのに君は一位にできなかったんだ?君にはアンカーの責任を感じないのか?僕なら真っ先にみんなに謝る。上里は責任感がないのか?」
自分がバトンを落としたのに何故上里君を責めるのか?意味がわからず混乱した水上彩子は泣きながら
「天之河君のバトンを受け取れなくて落としてしまったの。私がわるいんだよ。上里君、ごめんなさい」
と言って光輝を止めようとしたが(雫嬢と香織嬢はむしろ光輝が悪いと言って彩子を慰めたが)
「上里!君は水上さんに謝らせておいて恥ずかしくはないのか?」
とくってかかったのだった。
明らかに光輝の言動の方がおかしいのにクラス中の子が支持してしまったのだ。
雫嬢と香織嬢と水上彩子の三人は上里隼人をかばったが数の暴力で無視されてしまった。
この結果に上里隼人はショックを受けただけでなく、更にクラスの中で孤立し、不登校になり学校を転校する事になった。
上里隼人と仲の良かった水上彩子もまた不登校になり上里隼人と同様転校する事になった。
光輝は、泣いている水上さんを思いやり、無責任な上里を叱ったという意味不明な称賛をクラスメイト達から受ける事になった。
称賛の発生源は坂上龍太郎という少年だった。
何故そんな事実を無視した称賛をしたのか…答えは単純だった。
坂上龍太郎はただの馬鹿だった。
光輝のやる事は全て正しいと信じていて、現状を把握もしないで光輝に追従しただけだが、その結果は二人の生徒の不登校につながり最後は転校という酷すぎる結果をもたらしてしまった。
そして、いつの間にか光輝は優しく正義感の強い男という評判が立つようになった…
ケース3 被害者 石神雄二、園部優花
ケース3と同じような事例が光輝が中学2年から3年の夏休みまでの間、把握しているだけで37件発生している。この二人の被害が突出していたので代表例として報告します。
光輝が中学2年生の時、クラスメイトに檜山大介という生徒がいた。
檜山は光輝に、隣町の那倉中学の石神という生徒に暴行を受けた挙句脅されているので助けてほしいと頼んだのだ。
早速光輝は那倉中に乗り込み石神に檜山を暴行したり脅したりするのは辞めるよう話しかけた。
石神は理解できないという態度をとり暴行の事実も脅しの事実も認めなかった。
それもその筈、石神は暴行も脅しもしてないのだから…
しかし、光輝と坂上龍太郎は怒りに燃え石神を殴り飛ばして謝罪を強要したのだった。
「あなた達!何をやっているの?!」
光輝と龍太郎に詰め寄る女生徒がいた。
「石神!大丈夫か?」「石神君!大丈夫?」
更に後ろから4人の生徒が駆けつける。三人の男子と二人の女生の5人組は怒った様子で光輝と龍太郎に詰め寄る。
「奈々直ぐに救急車と警察呼んで!」最初に駆けつけた女生徒が怒りに任せて怒鳴った。
すると光輝は
「それは石神に悪い結果をだすよ。コイツがうちの生徒を暴行して脅したから辞めるように言いにきただけだ。認めないコイツが…」
「だからなんなの?今貴方が石神に暴行したのは事実よ。後は警察の人に判断してもらいなさい!」
「な、何を言っているんだ。君は石神の友達だろ?彼が捕まってもいいのかい?」
「今現在暴行してる貴方が捕まる心配をしなさい!イチイチ貴方の言い訳なんか聞く必要なんかないわ!」
明らかに慌て始めた光輝と龍太郎。
いくら言い分が立派でも暴力を振るっていいはずがない。立派な傷害罪だ。
石神は凄い量の鼻血を出している。光輝と言い争っていた女生徒-園部優花-は
石神の反応が鈍く尚且つ出血していたため園部優花は慌て始めた。
言い負かされて苦い顔をした光輝はしかし、とんでもない事を口にした。
「石神が素直に謝罪していればこんな事にならなかった。彼の自業自得だ。君もそんな暴力を振るったり脅迫するような男には近づかない方がいい。これは君の為を思っての忠告だよ?僕たちは帰るが…」
「だから今現在暴行して脅迫してるのはあなた達でしょ?都合のいい言い訳して逃げる気?この卑怯者!貴方にどんな理由があろうとも暴力振るって怪我させた時点で傷害罪よ?気持ち悪い笑顔なんかやめなさい!」
園部優花は見た目イケメンの天之河に一切コビなど見せなかった。
むしろ暴力を振るっておいて気持ち悪い笑顔を見せる光輝を気○いだと思った。
光輝は今まで自分が何か言えば必ず女生徒達は支持してくれると思っていた。
雫と香織は違うクラスになったとは言え、自分に従う筈だとも思っている。
光輝の勘違いも甚だしい。もし雫がこの光景を見ていたら激怒するのに…
ところが園部優花はそんな様子はない。後ろにいる3人、一人は先生と救急車と警察を呼びに行っている、も媚びる様子はない。
園部優花の実家は洋食屋だ。当然変なクレーマーもいる。店の中で暴れる人も見てきた。だからこの手の暴力を振るう男には毅然とした態度が一番必要なのだと知っていたのだ。
しかし天之河光輝は
「石神は本当に悪い奴だ。君たちを洗脳して騙しているなんて…気は乗らないが石神に騙された自分自身を反省してくれ!」
と言って優花達に殴りかかってきたのだ。
宮崎奈々が先生を連れて戻って来た時に見た光景は石神だけでなく園部優花、菅原妙子、玉井淳史、相川昇の5人が倒れてる姿であった。
その後警察と救急車が来て那倉中は大騒ぎとなったのだ。幸い5人は軽症で済んだ。
警察の調べで檜山大介の嘘がバレたのだ。
檜山は警察、教師、両親からこっぴどく怒られたのだった。
実際には檜山が優花に手を出そうとしたら石神に邪魔され、それを逆恨みして光輝を騙したというのが事件の真相だった。
だが光輝に関しては傷害罪だ。光輝の両親や、剣道会の重鎮達が5人に謝り続けどうにか示談が成立して事は収まったが5人の心に深い傷を負った事には変わりない。そして光輝と龍太郎は最後まで彼等に謝らなかったのだ…
石神雄二はその後地方へ転校した。
園部優花は石神と仲が良かったのだが付き合う前に自然消滅してしまったようだ。
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「…………………ふぅ」
報告書を読んだ八重樫雫の祖父である八重樫鷲三と雫の父である虎一は深い溜息をついた。
八重樫流の門下生は身内扱いで決して見捨てない。これが不文律なのだが…
光輝の起こす騒動はもはや事件レベルだ。
剣道会のスーパースター扱いされてるので光輝の所業は今のところ何とか揉み消されてはいるががこのまま行けば必ず犯罪者になる。
事あるごとに光輝を叱り注意し続けた鷲三と虎一だが…
入門時に光輝の性格に違和感を覚えた鷲三は密かに調査を命じたのだった。
そして次々に上がって来る報告書を見て唖然としてしまった。
才能溢れた光輝に期待していただけに辛抱強く指導して性格を矯正しようとしてきた。だが光輝は人の忠告を聞きはしない。
鷲三はやりすぎではないかと自覚しながらも警戒を解かなかった。
雫と香織をまるで自分の物のように扱う光輝をみて、普通なら子供の独占欲だと思うのだが光輝には何か不気味な影を感じたのだ。
案の定、友達でもない光輝に独占欲を向けられた香織は怯えてしまった。
喧嘩や争いが嫌いな香織に、生意気な奴をどうやって倒したのか自慢げに語ったり倒した写真を見せたりされたので、香織は光輝が怖くて学校内で雫から離れられなくなってしまったのだ。
香織は光輝と龍太郎が起こす騒動にも怯えていた。
それにつれ、光輝の周りには不良っぽい人物が増えてきたのだ。
実際、光輝の周りにいた不良達が香織をレイプしようとしていたのだ。
護衛につけていた門下生達により未遂に終わったが、光輝を呼び出して事実を告げた所、光輝は何と不良を庇った。
光輝曰く、何かの間違いだ、彼等は僕の言うことを良く聞く仲間だ。香織を襲うはずがない!と、鷲三に逆にくってかかってきたのだ。
鷲三と虎一は雫の親友である白崎香織の両親とともに光輝の危険性を共有し、八重樫の門下生が交代して密かに雫と香織に護衛をつける事にしていたのだ。
更に中学校に直訴し同じクラスにしないよう手を回したのだった。
鷲三が光輝の破門を躊躇っていたのは光輝を野放しにしたらどれだけの迷惑を人にかけるかわからなかったからだ。
だが可愛い孫やその親友の安全を脅かし続ける光輝を二人の近くに置くわけにもいかない。
鷲三にとって雫は眼に入れても痛くないぐらい可愛がっている孫だ。
そしてその親友である香織も同じぐらい可愛いがっている。
鷲三は今でも可愛いらしい挑戦者の姿を思い出した。
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雫が小学5年生になった時、初めてできた女の子の友達が道場破りのようなセリフを言いながら入って来た時の事を…
「たのもー」
その声に道場にいた全員が入り口を振り返った。
そこには何とも可愛いらしい挑戦者がいた。
トコトコと鷲三の前までやってきて
「雫ちゃんのお爺ちゃんですね!私は雫ちゃんの友達で白崎香織です。はじめましてです!」
可愛らしい挑戦者は、(しかししっかり自己紹介と挨拶してきた)ほっぺを膨らませながら続けた。
「雫ちゃんはとっても可愛いのです。髪を伸ばしたらアイドルです。だから髪を伸ばすべきです!」
ビシッとポーズを決めながら指を突きつける。
「ちょ、ちょっと香織!」
慌てながら雫が可愛いらしい挑戦者を宥めてる。
「わっはっはっはっ」
鷲三は大笑いをして可愛いらしい挑戦者に降伏する事にした。
その場に居合わせた門下生も可愛いらしい挑戦者に降参したようだ。
雫に好きな髪型にするように鷲三は笑いながら告げたのだった。
以来、香織は門下生でもないのに八重樫の身内扱いになった。
その後鷲三と虎一は、雫と香織の護衛を頼めないかと門下生に聞いたところ結果は全員志願してきたのだ…
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「虎一!」
「はい!」
「光輝は破門とする!」
八重樫流で初の破門者が才能溢れた剣道会のスーパースター天之河光輝であった事に剣道会は衝撃を受けた。
が、一般の人達にはよく分からない出来事として扱われたのだった。
かっこいい天之河を叩く人はまだいなかったのだ…
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「那倉中学の暴力事件って天之河君がやったの??」
香織と雫の話を聞いて驚いたハジメは雫から事件の詳細を聞いて背筋が寒くなる感覚がした。
「そうよ。だから私も香織も光輝とは違う学校に行きたいのよ…」
「うん…中学2年のクラス替えの時、光輝君とは違うクラスになりますようにって本気で神社にお参りしたぐらいだし…」
「僕がこんな事言っていいのかわからないけど…僕も天之河君とは違う学校に行きたい…」
ハジメの言葉に頷く二人。
「多分光輝は剣道部のない南陽高校には行かない筈だからそこにしましょう」
「うん!」
「そうだね!」
こうしてハジメ、香織、雫の三人は南陽高校に進学する事に決めたのだった…
だが…雫は知らなかった。
ソウルシスターズなる雫を義姉と慕う集団がいる事を…
そしてそのリーダーが天之河光輝の妹、天之河美月である事を…
「お姉様が兄さんと違う学校に…?」
ハジメ達のいる席の後ろ側に美月がいたのだ。
光輝と雫が結婚すれば真の義妹になれる。
「許せない。兄さんのお嫁さんはお姉様よ。他の学校にいって他の男になびいてしまったら…」
美月の野望がハジメ達の進路に影を落とす事になるとはこの時、誰も知り得なかったのだ…
今回もほぼオリジナルにしてしまった…
話の中にキャラクターがちゃんと入り込めたかな…
優花は原作であまり出なかったせいか未だに口調や性格が把握できないwww
ところで、光輝の自己解釈長っ!上手くまとめられなかった気もする。
わかりづらかったという声が有れば次回もう少しまとめたいと思います。
今回はハジメと香織と雫が同じ高校に通おうね!というだけの話に光輝の過去
を書いたら8000文字超えてしまった…
もう少し綺麗に纏められたらなぁと思う今日このごろ
自分の書きたい事を少ない文章で表現できるよう頑張ります。
次回の更新も未定ですが、今後ともよろしくお願いします。
この話は変更なし!