ありふれた錬成師と治癒師と剣士で世界最強 作:nonohoho
交通事故に巻き込まれ、入院していました。
ようやく活動再開ですが、内容をすっかり忘れてしまっていたりします…
お間抜けな作者ではありますが、これからも応援よろしくお願いします。
さて、前話でオスカーの話が終わった後にハジメ達に地球の神からの干渉が、僅かにありました。
本来ならミレディの会話の途中で起こす予定でしたが、修行前の方が良いと判断し、冒頭部で触れておきます。
今回は干渉編よりスタート(=゚ω゚)ノ
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〜地球の神による干渉編〜
「君が何者で何の目的でここにたどり着いたのかはわからない。君に神殺しを強要するつもりもない。ただ、知っておいて欲しかった。我々が何のために立ち上がったのか。……君に私の力を授ける。どのように使うも君の自由だ。だが、願わくば悪しき心を満たすためには振るわないで欲しい。話は以上だ。聞いてくれてありがとう。君のこれからが自由な意志の下にあらんことを」
そう話を締めくくり、オスカーの記録映像はスっと消えた。
同時に、ハジメ達の脳裏に何かが侵入してくる。
ズキズキと痛むが、それがとある魔法を刷り込んでいたためと理解できたので大人しく耐えた。
刷り込みが終わる瞬間、ハジメ達不思議な光につつまれ、二人の人物と遭遇していた。
「?…あれ?篠原君とユエは?」
「不思議な…?光につつまれた空間…かしら?」
「神代魔法を得る修行でも始まるのか?」
クスクス笑う声が聞こえ、振り向くハジメと香織と雫。
いつの間にか二人の美少女がいた。
香織と雫を庇うように前にでたハジメだが…
気配を察知する事すらできなかった目の前の二人の少女に、ハジメは何故か警戒心がわかなかった。
香織と雫も警戒していないようだ…
…香織はハジメに美女が近づくと別の意味の警戒をするが、それも無いようだ。
「貴女達は…誰…?…何処かで会った事あるかしら?」
「雫ちゃんも…そう思うの?……私は南雲香織よ。貴女達は?」
「未来と言います。」
「時です。いずれ宜しくお願いします。」
不思議な言い方ではあるが敵では無いようだ。
ハジメは警戒を解き、二人に話しかけてみる。
「…2人は日本人か?言語が変換されていないみたいだけど…」
ハジメの言葉を聞いた2人はまたクスクス笑いながら親愛の眼差しをハジメ達に向ける。
「はい、私達は日本人です。最も立体映像のような物なので触れる事はできませんが…本来なら父様達が来る筈でしたが「 」様に止められて私達が参りました。」
「本日は「 」の加護についての話です。」
「?「 」の加護の…?」
ハジメ達は顔を見合わせる。
「あら?これってエヒトの加護ではないの?」
雫の問いに
「エヒトはそもそも神ですらありません。」
「これから話す内容は三人の胸の内に留めておいて下さい。」
「「 」の加護は地球に御坐す神々の加護なのです。」
「皆さまがトータスに召喚された時、神々が力のある魂の持ち主に授けた加護…神々の権能の一部を行使できる権限なのです。」
未来と時は代わる代わる説明を続けている。
その内容はハジメ達にとって驚愕する事実が満載であった。
未来と時の話によると、世界には上位世界と下位世界の二つがある事。
上位世界で神々に認められた働きをした人間種を、下位世界の神として送り出し、下位世界で力をつけた後、上位世界にいる神々の眷族となり上位世界に昇神する。
つまり下位世界は上位世界の神を生み出す為の修行場のような物だという事。
トータスの神は既に地球の神として昇神している為不在である。
エヒトは神不在の世界で神を名乗っているだけ、トータスとは別の下位世界からの転移者である事。
転移者とは自らの魔法などで異世界に移る者を指すらしい。
そして下位世界の、神ですらないエヒトが上位世界に干渉し、多数の人間を拉致した事に上位世界の神々は激怒し、咄嗟に魂の強いハジメ達に神の加護を与え下位世界の神として送り出した事が判明した。
下位世界に送り出す時は大体一人だが、神域を支配するエヒトに対する嫌がら…もとい対抗する為、念入りに6人に加護を与えた事等々…
「それって…俺や香織、雫も下位世界の神扱いって事なのか?エヒトを討伐する為の?」
「はい。他にも篠原カズトさん、園部優花さん、北村蒼華さんも含まれるています。」
「じゃあ私達はエヒトより強いって事?」
雫の問いに時の答えは….
「まだ倒せません。「 」の加護を正しく理解し、行使できるようになれば瞬殺出来ますが…「 」の加護の詳しい理解は自分自身で考え、身に付けるしかないのです。」
「時ちゃん、そろそろ時間だよ?」
「未来、あと一つだけ伝えないと…天乃河光輝には最大限の警戒をしてください。彼の歪んだ正義とエヒトが与えた力は、トータスの人々に甚大な被害をもたらしますから…」
ハジメは時と未来の会話を聞いて、どことなく香織と雫のやり取りに似ているな…と感想を抱いた。
「父さ…ハジメ様、香織様、雫様。エヒトは神域に居座り神々の力を疑似的にではありますが、利用しています。油断は禁物です。」
「皆さまの無事と昇神をお待ちしております。」
二人の言葉が終わると共に光に包まれた空間が薄れていく。
「…何だか凄い話だったね…私達、神様なんだ…」
「実感0だけどね…今の話はカズトには伝えないでおこう。」
「理由はわからないけど三人の胸の内に…って言ってたものね」
香織と雫は静かに頷く。
「そうだ!ハジメ君、あの娘達…不思議な感じがしなかった?」
「香織もそう思った?…どことなくだけど…ハジメさんに雰囲気が似ていたかしら?」
「俺は香織と雫の雰囲気に似てる気がしたけど…」
「また会えるような事を言っていたから今は置いておきましょ?ハジメさん、香織、これからどうするか…まずは皆んなで話し合いからね!」
やがて、光も収まり、ハジメ達はゆっくり息を吐いた…
第二十六話 ありふれた二人
ハジメ達がオスカーの隠れ家についてから2ヶ月が経った。
ハジメ達は大迷宮で得たステータスやスキルを有効に活用する為の研究や特訓を行なっていた。
香織はユエと二人で魔法の特訓を行ない、二人とも魔法のスキルが桁違いに跳ね上がっている。
雫はカズトを相手に剣の特訓を行なっている。
カズトは力任せの暴力的な剣技から、八重樫流を取り入れた剛柔合わせた剣技に進化をとげていた。
ハジメは生成魔法との相性が抜群で高性能な武器、防具、道具などを作りまくっている。
さらにハジメの製作した、集中力極限アップの首飾りのおかげで全員のスキルは異常な程に伸びていた。
むしろ進化したという表現が当てはまる程に…
そんな5人は拠点をフル活用しながら、傍から見れば思わず〝リア充爆発しろ!!〟と叫びたくなるような日々を送っていた。
「ハジメ君、気持ちいい?」
「ん~、気持ちいいぞ~」
「ハジメさん、じゃあ、こっちは?」
「あ~、それもいいな~」
「ふふっ、もっと気持ちよくなって♡」
現在、香織と雫はハジメのマッサージ中である。
睡眠前に香織と雫はハジメのマッサージをする様になっていた。
ハジメは、自分のスキルや技を磨く特訓をしながら、全員の装備を製作していた為、かなりの疲労をため込んでいた。
眠る前にリラックスして貰おうと香織と雫がやり始めたのだが…ハジメの疲労の原因が二人にあるような気もするが、神水のおかげで問題にはなっていない。
そして、カズトとユエもほぼ同じ事をしていた。
露天風呂と寝台が二箇所にあって良かった、とハジメ達はオスカーの墓に感謝を述べに行ったほどだ。
この二ヶ月で5人の実力や装備は以前とは比べ物にならないほど充実している。
特にハジメ、香織、雫の三人はスキルが異常進化を遂げていた。
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南雲ハジメ 18歳 男 レベル:???
天職:創造師 職業:冒険者 青
筋力:25000
体力:25000
耐性:25000
敏捷:25000
魔力:25000
魔耐:25000
技能:万物創造・万物編集・万物複製・無限収納・時空間操作・森羅万象・神眼[+常時発動型指定条件探査.感知][+魔力視][+未来予測][+暗視][+光量調整][+万里眼][+解析鑑定]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・音響感知[+特定感知]・威圧[+威圧対象選択][+威圧増幅]・纏全(光闇雷氷地水火風極光極闇極雷極氷極地極水極火極風)[+全属性耐性][+全属性強化][+全属性威力調整][+全属性放射][+全属性複数融合発動]・気配遮断[+無音][+無臭][+幻踏]・再生[+超速再生][+自動再生]・天歩[+空力][+縮地][+爆縮地][+豪脚][+瞬光]・高速魔力回復[+高速体力回復]・眷族通話(香織、雫)[+イメージ共有]・風爪[+三爪][+五爪][+飛爪]・全状態異常耐性(石化 呪い 麻痺 即死 破壊 恐怖 狂乱 病気 毒 魅了 支配)・金剛[+城塞]・糸作成[+粘糸][+鋼糸]・遊泳[+潜水][+水中呼吸][+水圧軽減]・限界突破・言語理解・生成魔法・最適化・「 」の加護
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ハジメ達のレベルは100を超えたあたりから表示されなくなっていた。
しかもステータス、スキルの量、質とも人類を軽く超越している。
確かに下級の神と呼ばれてもおかしくはない。
問題は近接、遠距離戦闘や殲滅戦に対応する能力が不足している事だ。
ぶっちゃけた話、纏全と風爪ぐらいしか攻撃スキルはないのである。
奈落に落ちる前は震動波砕という採掘用のスキルを加速門で強化して撃ち出すスタイルだったが、時空間操作で全て再現できる為か、いつの間にかスキルが消滅していた。
戦闘スキルが少ないかわりに生産、探査、調査、研究に関しては飛び抜けた能力を保持している。
その為ハジメの戦闘方法は、強力な兵器を状況に応じて使い分け、無限収納と万物複写による圧倒的な物量戦術で戦うスタイルとなった。
特にハジメが万物創造の力を得た時は全員唖然とした。
その時のみんなの反応は…
「な、なあハジメ!万物創造っつったら何でも作れるんだよな?!」
「多分…どうやって作るのかはまだわからないけど…」
カズトの勢いに若干引き気味のハジメだが、次のカズトのセリフに衝撃を受ける。
「は、ハジメ様!どうか、どうかポテチとコーラをつくってくだされ!!」
「!!!!!」
…カズトの奴…万物創造と聞いて始めに浮かんだのがポテチだと…?
ハジメは心の中で絶句したが香織と雫もノリノリのようだ。
「ハジメ君…コンソメ味が食べたいなー♡」
「ハジメさん、私は薄塩味が食べたいわ♡」
「…あ、はい…」
香織、雫、カズトの期待に満ちた目を見たら断れる雰囲気では無くなってしまった。
万物創造はイメージした物を創造する。
多分…
つまり詳細なイメージがあればあるほど実物に近い物を生み出せる筈。
ハジメは集中力極限アップの首飾りをつけ、ポテチの事のみを考えてみた。
ハジメは深い集中にはいりポテチの事のみを考える。
すると無性にポテチが食べたくなってきた。
ポテチ…ポテチ…ポテチ…ポテチ…ポテチ…ポテチ…ポテチ…
……………
…………
ハジメの頭の中はポテチだけになる。
形、味、匂い…ハジメはポテチの事だけをひたすら考える……
……あぁ…俺は…ポテチが….どうしようもなく欲しいんだ……
ハジメの極限の集中力は極限の意思へと昇華されていく…
………万物創造…ポテチ…
香織達はハジメの万物創造を見て、その神秘的な光景に目を奪われていた。
ハジメを中心に紅い魔力が広がっていく。
光は益々強くなり紅い光が白色に変化した時、広がっていた魔力がハジメの手に集まっていく。
まるで銀河の中心を見ているかのような神秘的な光景は、やがて段々と光が収まり…
そして…ハジメの手にはポテチがあったのだった。
ハジメは創造したポテチを万物複製で増やした後、試食する事に…
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーポテチだ!ポテチだぞー!!」
「うぇ〜ん 雫ちゃん、普通の食べ物だよぉ魔物の肉じゃないよぉ〜」
「香織、やっと…やっと普通の食べ物が…塩がこんなに美味しいなんて…」
「…これがカズト達の世界のお菓子…美味しい…」
ハジメもこれだけ感激されると作りがいがでたのか、次々と香織達の要望した物を創造した。
そしてその日、ハジメが創造した物は、ポテチ(薄塩味、コンソメ味)、コーラ、モンブラン、ミルフィーユ、イチゴケーキ、サイダー、石鹸、服作成の為の布、スポーツブラ、生理用品を生み出したのだった。
スポーツブラと生理用品は眷族通話から派生したイメージ共有を香織と行った結果、見事に成功した。
特に生理用品を創造した時は、ヒドラを倒した時より香織と雫は喜んでいた。
新装備についても少し紹介しておこう。
まず全員共通の装備として指輪型アーティファクトがある。
指輪を媒介としてハジメの無限収納にアクセスできるというものだ。
使用者制限をかけ、万一他者に奪われても使用する事はできない。
これは香織の繋ぐ力との合作だった。
座標を持たせた地点同士を繋ぐ力で、イメージとしては無限収納の中に、香織達の専用フォルダーを作り、指輪を通して出し入れを自由にする。
物凄く便利なアーティファクトなのだが、ハジメにとっては特に、武装の一つとして非常に役に立っている。
というのも、任意の場所に任意の物を転送してくれるという点でハジメはリロードに使えないかと思案したのだ。
結果は大成功だった。
弾は無限収納内で無限に複製できる。
無限収納から香織の繋ぐ力で直接弾丸を弾倉に転送する事ができる為、残弾♾の銃が完成した。
次に、ハジメは〝魔力駆動二輪と四輪〟を製造した。
これは文字通り、魔力を動力とする二輪と四輪である。
二輪の方はアメリカンタイプ、四輪は軍用車両のハマータイプを意識してデザインした。
車輪には弾力性抜群のタールザメの革を用い、各パーツはタウル鉱石を基礎に、工房に保管されていたアザンチウム鉱石というオスカーの書物曰く、この世界最高硬度の鉱石で表面をコーティングしてある。
おそらくドンナーの最大出力でも貫けないだろう耐久性だ。
エンジンのような複雑な構造のものは一切なく、ハジメ自身の魔力か神結晶の欠片に蓄えられた魔力を直接操作して駆動する。
速度は魔力量に比例する。
更に、この二つの魔力駆動車は車底に仕掛けがしてあり、魔力を注いで魔法を起動すると地面を錬成し整地することで、ほとんどの悪路を走破することもできる。
また、どこぞのスパイのように武装が満載されている。
ハジメとカズトも男の子。
ミリタリーにはつい熱が入ってしまうのだ。
二人して製作に夢中になり過ぎて香織、雫、ユエが拗ねてしまい、機嫌を直すのに色々と搾り取られることになったが…
新兵器について、ヒュドラの極光で破壊された対物ライフル:シュラーゲンも復活した。
アザンチウム鉱石を使い強度を増し、バレルの長さも持ち運びの心配がなくなったので三メートルに改良した。
〝遠見〟の固有魔法を付加させた鉱石を生成し創作したスコープも取り付けられ、最大射程は十キロメートルとなっている。
また、ラプトルの大群に追われた際、手数の足りなさに苦戦したことを思い出し、電磁加速式機関砲:メツェライを開発した。
口径三十ミリ、回転式六砲身で毎分一万二千発という化物だ。
ハジメの時空間操作で弾丸を撃ち出している為銃身に熱が発生しない上、弾丸残数♾という鬼畜武器が完成した。
さらに、面制圧とハジメの純粋な趣味からロケット&ミサイルランチャー:オルカンも開発した。
長方形の砲身を持ち、後方に十二連式回転弾倉が付いており連射可能。
ロケット弾にも様々な種類がある。
あと、ハジメ、香織、雫使用のリボルバー式電磁加速銃:ドンナー、ドンナーライトも開発された。
ハジメと香織の基本戦術はドンナーの二丁の電磁加速銃によるガン=カタ(銃による近接格闘術のようなもの)に落ち着いた。
香織と雫はドンナーライトを使用。
雫専用のメイン武器は黒刀:夜を開発。
アザンチウムを圧縮錬成した物で魔力を通しやすく纏全と併用すれば全属性を付与する事が可能となった。
空波斬という遠距離攻撃を取得した雫だがハジメとのお揃い武器にこだわりガン=カタスタイルとの併用だ。
他にも様々な装備・道具を開発した。
またハジメは、神結晶をネックレスやイヤリング、指輪などのアクセサリーに加工した。
そして、それを香織、雫、ユエに贈ったのだ。
香織とユエは強力な魔法を行使できるが、最上級魔法等は魔力消費が激しく、魔力枯渇に追い込まれる事態も想定される。
しかし、電池のように外部に魔力をストックしておけば、最上級魔法でも連発出来るし、魔力枯渇で動けなくなるということもなくなる。
そう思って、香織とユエに〝魔晶石シリーズ〟と名付けたアクセサリー一式を贈ったのだが、雫が寂しそうに「私の分は……?」と呟いてたのを聞き雫の分も作成した。
香織はエメラルドと神結晶を合成したグリーンリーフシリーズ、
雫には紫水晶と神結晶を使用したパープルシリーズを贈った。
ユエには琥珀と神結晶を使用したイエローシリーズをカズトに渡し、ユエに贈った。
香織と雫は既にハジメと夫婦関係にあるため、指輪は当然の様に薬指に嵌める。
カズトとユエは…
「……プロポーズ?」
「なんでやねん」
ユエのぶっ飛んだ第一声に思わず関西弁で突っ込むカズト。
「それで魔力枯渇を防げるだろ? 今度はきっとユエを守ってくれるだろうと思ってな」
「……やっぱりプロポーズ」
「いや、違ぇから。ハジメからユエにと渡された新装備だから」
「……カズト、照れ屋」
「……最近、お前人の話聞かないよな?」
「……ベッドの上でも照れ屋」
「止めてくれます!? そういうのマジで!」
「カズト……」
「はぁ~、何だよ?」
「ありがとう……大好き」
「……おう」
本当にもう爆発しちまえよ! と言われそうな雰囲気を醸し出す二人。
いろんな意味で準備は万端だった。
それから十日後、遂にハジメ達は地上へ出る。
三階の魔法陣を起動させながら、ハジメは皆に静かな声で告げる。
「……俺の武器や俺達の力は、地上では異端だ。聖教教会や各国が黙っているということはないだろう」
「ハジメさん、少しやりすぎよ?」
「…兵器類やアーティファクトを要求されたり、戦争参加を強制される可能性も極めて大きい」
「ハジメ君、渡したら世界大戦が起こるよ?」
「教会や国だけならまだしも、バックの神を自称する狂人共も敵対するかもしれん」
「ん……」
「世界を敵にまわすかもしれないヤバイ旅だ。命がいくつあっても足りないぐらいな」
「今更だろ?」
皆の言葉に思わず苦笑いするハジメ。
真っ直ぐ自分を見つめてくる香織と雫の髪を優しく撫でる。
幸せそうに目を細める香織と雫に、ハジメは一呼吸を置くと、キラキラと輝く二人の目を見つめ返し、望みと覚悟を言葉にして魂に刻み込む。
「俺が香織と雫を、香織と雫が俺を守る。それで俺達は最強だ。エヒトを倒し皆んなと日本に帰ろう」
ハジメの言葉を、香織と雫はまるで抱きしめるように、両手を胸の前でギュッと握り締めた。
そして、花が咲くような笑みを浮かべた。
カズトとユエも誓いを立てている。
「さあ、地上に帰ろう!」
ネタばれ(∩ω∩〃)
未来…南雲未来 ハジメと香織の娘
時 …南雲時 ハジメと雫の娘
ハジメ達が日本に帰還して、学校を卒業した後生まれた娘です。
二人は下級とは言え立派な神です(=゚ω゚)ノ
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南雲香織 18歳 女 レベル:???
天職:治癒師 職業:冒険者 青
筋力 : 24000
体力:24000
耐性:24000
敏捷:24000
魔力:32000
魔耐:32000
技能:繋ぐ力・回復魔法[+回復魔法の極み] ・光魔法適性[+光魔法の極み]・神眼[+常時発動型指定条件探査.感知][+魔力視][+未来予測][+暗視][+光量調整][+万里眼][+解析鑑定]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・威圧[+威圧対象選択][+威圧増幅] ・纏全(光闇雷氷地水火風極光極闇極雷極氷極地極水極火極風)[+全属性耐性][+全属性強化][+全属性威力調整][+全属性放射][+全属性複数融合発動]・気配遮断[+無音][+無臭]・再生[+超速再生][+自動再生]・天歩[+空力][+縮地][+爆縮地][+豪脚][+瞬光]・高速魔力回復・眷族通話(ハジメ、雫)[+イメージ共有]・風爪[+三爪][+五爪][+飛爪]・全状態異常耐性(石化 呪い 麻痺 即死 破壊 恐怖 狂乱 病気 毒 魅了 支配)・金剛・糸作成[+粘糸][+鋼糸][+絹糸]・遊泳[+潜水][+水中呼吸][+水圧軽減]・言語理解・生成魔法・「 」の加護
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南雲雫 18歳 女 レベル:???
天職:剣士 職業:冒険者 青
筋力: 27000
体力: 27000
耐性: 24000
敏捷: 32000
魔力: 27000
魔耐: 27000
技能:剣術[+抜刀速度上昇][+斬撃威力上昇][+斬撃速度上昇][+命中精度上昇][+弱点看破][+衝撃波追加][+空波斬][+白拍子]・隠業・神眼[+常時発動型指定条件探査.感知][+魔力視][+未来予測][+暗視][+光量調整][+万里眼][+解析鑑定]・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・胃酸強化・威圧[+威圧対象選択][+威圧増幅] ・纏全(光闇雷氷地水火風極光極闇極雷極氷極地極水極火極風)[+全属性耐性][+全属性強化][+全属性威力調整][+全属性放射][+全属性複数融合発動]・気配遮断[+無音][+無臭]・再生[+超速再生][+自動再生]・天歩[+空力][+縮地][+爆縮地][+豪脚][+瞬光]・高速魔力回復・眷族通話(香織、ハジメ)[+イメージ共有]・風爪[+三爪][+五爪][+飛爪]・全状態異常耐性(石化 呪い 麻痺 即死 破壊 恐怖 狂乱 病気 毒 魅了 支配)・金剛・糸作成[+粘糸][+鋼糸]・遊泳[+潜水][+水中呼吸][+水圧軽減]・言語理解・生成魔法・消去・「 」の加護
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篠原カズト 18歳 男 レベル:???
天職:火剣士 職業:冒険者 青
筋力:16000
体力:16000
耐性:16000
敏捷:18000
魔力:15000
魔耐:15000
技能:剣術[+斬撃速度上昇][+斬撃威力上昇][+命中率上昇][+武器強化][+空波斬][+鳳凰破]・纏火[+火耐性][+威力調整][+放射]・纏極炎[+極炎耐性][+威力調整][+放射]・火魔法適性[+火魔法の極み]・結界魔法適性[+結界魔法の極み]・魔力操作[+魔力放射]・威圧・纏雷[+雷耐性][+威力調整]・纏闇[+闇耐性][+威力調整]・天歩[+空力][+縮地][+爆縮地][+豪脚][+瞬光]・風爪[+三爪][+五爪][+飛爪]・夜目・石化耐性・麻痺耐性・毒耐性・病気耐性・呪耐性・複合魔法・金剛・高速魔力回復・胃酸強化・言語理解・生成魔法・「 」の加護
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ユエ 323歳 女 レベル:80
天職:大魔導師 職業:
筋力: 320
体力: 450
耐性 : 200
敏捷: 400
魔力:12000
魔耐:12000
技能:自動再生[+痛覚操作][+再生操作]・全属性適性[+全属性魔法の極み]・複合魔法・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作][+効率上昇][+魔素吸収][+身体強化]・想像構成[+イメージ補強力上昇][+複数同時構成][+遅延発動]・血力変換[+身体強化][+魔力変換][+体力変換][+血盟契約]・高速魔力回復・生成魔法
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愛子先生はハジメのハーレムにいれるかどうか?
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南雲ハジメのハーレム入り
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篠原カズトのハーレム入り
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全く別の人物の妻