ありふれた錬成師と治癒師と剣士で世界最強 作:nonohoho
みなさん、ありがとうございます。
誤字訂正もいつもありがとうございます。
今回は高校入学編です。
気がついたら三話連続でほぼオリジナルか…早くトータスに飛ばしたい…
前編中編にでてきたキャラクター達がまるで運命に誘われたがごとく集う。
そんな感じです。
そして園部優花の口調と性格は違和感ないのか…作者の模索は続く…
雲ひとつない青空が広がっている。
今日は南陽高校の合格発表日。
南雲ハジメは白崎香織と八重樫雫の三人で合格発表を見にきていた。
「南雲君!結果はどうだった?」
「八重樫さん、無事合格できてホッとしたよ!」
ハジメは嬉しそうに答えた。
そんなハジメを香織もまた嬉しそうに見つめながら喜んだ。
「うん!良かった〜三人無事合格できたね!このままお昼にする?」
「そうね…近くに美味しい洋食屋があるみたいだからそこにしましょう」
雫の提案にハジメと香織が賛成して洋食屋に向かう。
三人とも学力は合格ラインを楽にクリアしてたが、やはり合格が決まると肩の荷が降りるようだった。
自然と笑みが浮かぶ中、雫の先導で洋食屋ウィステリアに向かう。
店の外観はログハウス風で植栽も丁寧に管理されている。
店は一度に30人ぐらい入りそうな広さだ。
カランカラン〜
扉を開け店に入ると元気の良い声が聞こえてきた。
「いらっしゃいませ!空いてる席にどうぞ!」
店内を見渡すとどうやら今日一番のお客らしく店内はガランとしていた。
「メニューが決まりましたらお呼び下さい。」
水とメニュー表を持ってきてくれたウェイトレスは、ハジメ達と同い年ぐらいの娘だった。
お祝いも兼ねてるのでデザートは必須だ。
メニュー表を見るとデザートはジンジャエール付き特製デザートしかない。
「特製デザートは来てからのお楽しみですよ!」
ウェイトレスさんは茶目っ気たっぷりに答えてくれた。
見た目は栗毛に切長の目をしており少し勝ち気な印象を与える。
香織と雫を見慣れているせいかハジメは特に何も感じなかったが充分美人だ。
仕事振りを見てると手際が良く真面目な性格のようで好感が持てる。
「オススメのメニューはどれですか?」
ハジメが聞くとウェイトレスはいたずらっぽくウィンクしながら
「全部よ!…な〜んてねっ、今日のランチのオススメは海老のマカロニグラタンね!新鮮な海老が入荷したから期待していいわよ!」
「せっかくだから私はマカロニグラタンと紅茶をお願いします。」
「私も雫ちゃんと同じのがいいかな。ハジメ君もマカロニグラタンにする?」
「うん!せっかくだから食べてみたい。飲み物は…やっぱり紅茶がいいのかな?」
「無難なところでお茶か紅茶…コーヒーも合うという人もいるよ!」
優花の説明に興味を持ったハジメはコーヒーにチャレンジしてみる事にした。
「じゃあ僕は飲み物をコーヒーで!」
「かしこまりました。海老のマカロニグラタン3つ紅茶2つコーヒー1つでよろしいでしょうか?」
「後この特製デザート3つお願いします」
「はい。かしこまりました!」
笑顔で厨房に向かうウェイトレスさんから香織の方に視線を向けたハジメ。
「白崎さん、特製デザートって何だろ?」
「えへへ、来てからのお楽しみだねっ!」
「香織ったら…でも良さそうな店だから期待しましょう」
微笑みながら話す雫を見てハジメは最初に会った時の事を思い出す。
正直な事を言うとハジメは最初は雫をちょっと冷たそうな人だと思っていた。
今は随分と柔らかい微笑みが増えてきたように感じていた。
「ただいまー。あら?お客様いらっしゃいませ!」
30代後半の女性が入ってきた。
「お母さん、お帰り〜注文はもう受けたよ」
「ありがとう、優花。ごめんねー、せっかく南陽高校受かったのに店番頼んじゃって…」
「いいっていいって、ウェイトレス好きだし。」
どうやら母娘らしい。
香織は会話の中に自分達と同じ高校に受かった事を聞き提案した。
「南雲君、雫ちゃん、あの娘私達と同じ高校に受かったみたいだよ?」
「そうみたいね。乾杯だけでも一緒にしないか聞いてみる?」
「「賛成!」」
三人を代表してハジメが母娘に話しかける。
「すみません。今話を聞いてたんですけど、僕達も南陽高校に受かったんです。良かったら合格祝いの乾杯だけでも一緒にしませんか?」
「あら?お邪魔ではないなら混ぜて貰ったら?優花」
「へー、貴方達とひょっとしたら同級生になるのかー。それじゃあ一緒に合格祝いしましょ!」
園部優花は私服に着替えてハジメ達の席にやってきた。
「私は園部優花よ。那倉中学に通ってるの、宜しくね!」
「僕は南雲ハジメ、栄西中学出身だよ。園部さん、宜しくね!」
「私は白崎香織、枝比戸中学出身、園部さん、宜しくね!」
「私は八重樫雫、同じく枝比戸中学出身よ。宜しくね!園部さん」
お互い自己紹介したがハジメと香織がキレイにハモった事に若干引く優花。
が、それよりも気になる事があった。
「……枝比戸中学?…天之河って奴がいる中学?」
「…そうよ。園部さん、那倉中学っていったら光輝が酷い迷惑をかけたのよね…同じ中学に通っている者としてお詫びするわ…ごめんなさい。」
暗い表情をする優花を見て察した雫が謝罪する。
「八重樫さんが謝る必要はないわ…悪いのは天之河と檜山だし…他の人は関係ないと分かっていてもまだ警戒しちゃうんだ…。っと…ごめんね、合格祝いなのに…とりあえず乾杯しよ!」
優花の母親、園部優里が4人分の飲み物を持ってきてくれた。
「はい、皆さんどうぞ。これはお母さんからのお祝いよ!」
洋食屋ウィステリア名物のレモンスカッシュだった。
1日10杯限定のスペシャルドリンクを南雲達3人と園部優花が受け取り乾杯する。
「南陽高校、合格おめでとう〜乾杯!」
「「「乾杯!」」」
結局優花も食事を一緒にとりながら会話を楽しむ事になった。
その後、せっかく知り合ったのだからと場所を優花の部屋にうつし色々話し合いをすることに…。
香織と雫が光輝から離れたくてわざわざ剣道部のない南陽高校を受けた事、香織とハジメがほぼ恋人状態である事を優花は知ることになった。
ハジメ達も優花が光輝の被害者である事を知り、皆んなでもう一度お詫びをするのだった。
ハジメ達は全く関係なかったのだが…何となく一緒に謝るべきだと感じていた。
「今日は楽しかった。それじゃあ、また学校で会いましょ!」
夕方まで話こんでしまった4人は、高校の入学式の時にまたウィステリアで食事をする約束をしてわかれる事になった。
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ハジメは香織と雫を家に送った後画材屋に寄り、母親から頼まれていた備品を買いこんだ後、自宅に帰り両親に合格の報告をした。
洋食屋ウィステリアの娘の園部優花も同じ高校に受かったので4人で話こんでいたら帰りが遅くなった…と話すと
「ハジメ!リアルハーレム構築中だな!」
とんでもないセリフを吐いたのは父親の南雲愁だ。
その表情は喜びに満ちている。
「香織ちゃんを筆頭に雫ちゃんと…新たに優花ちゃん、確実にフラグが立ってるわね。」
笑顔でサムズアップするのは母、南雲菫である。
「「よっ、特級フラグ建築士〜♪」」
見事なハモリを見せて謎のポーズを取る二人。
軽くイラッときたハジメは一応否定する。
「そんなんじゃないってば。それに白崎さんだけだよ!」
夫婦の笑顔が無性にイラっとくるハジメだったが…
「ふふふ。なるほど…香織ちゃん一択ね?」
夫婦の罠にハマり白状してしまったハジメ。妙にニヤニヤしているのが気になる
「高校入ったら香織ちゃん、毎日お弁当作ってくれるみたいよ〜♪」
「ハジメ。父さんはいくらでもお前に援助してやる。ただ子供を作るのは高校卒業してからだ。18歳までは結婚できないんだぞ?未婚で学校行きながらの子育ては香織ちゃんに負担がかかるからな?」
「嬉しいけど余計なお世話だよ?ちゃんと結婚するから!高校卒業してから作るから!」
「「むふふふ…香織ちゃん♪言質とったよ〜♪」」
笑顔でハイタッチした愁と菫は、後の扉を開けて、ハジメに向けてサムズアップしてきた。
イラッと来る仕草ではあったが、それ以上に気になる発言が…
「…香織ちゃん…?」
ハジメが呟いた時、それに答える声がした。
「…はい……」
扉の奥に何故か香織がいた。顔は真っ赤だ。見事なまでに真っ赤だ。
「「……………………」」
(これは罠だ!狡猾な孔明の罠だ!父さん達は孔明だったんだ!)
混乱中のハジメは脈絡のない理論を展開していた…
香織を見ると、モジモジしながら口元はムニムニしている。
「「それじゃあ、後は若い人同士で〜♪お年寄りは退散するぞ〜♪」」
愁と菫はスキップしながら職場に向かって行った。
仕事の締め切りが近いのに息子をからかう為の労力は惜しまないようだった…
(こ、この状態でまさかの放置??)
ハジメは心の中で絶叫する。
香織の方はモジモジしっぱなしだ。
「え…っと、白崎さん、どうして家に…?」
とりあえず沈黙状態を打破すべく話題を振ってみた。
その疑問はもっともだ。何せさっき香織を家まで送って行ったのだから…
「う、うん。私のお母さんがね、合格祝いで作ったケーキを持って行きなさいって…そしたら菫さんがハジメ君の本心を暴いてあげるから隠れてなさいって…」
「……………母さん…」
菫の企みを何と表現すべきだろうか…?と考えようとした時、香織の言葉が全て吹き飛ばしたのだった。
「南雲…君、…私は…オッケーです…」
頭が真っ白な香織は即答する。
「……う、うん…ぼ、僕もオッケーです…」
頭が真っ白なハジメも即答する。
しばらく二人は変なテンションで全く噛み合わない会話を続けていたのだが…
夕飯の時間が近くなってきたのでハジメは香織を再び家まで送る事にしたのだ。
そして香織の家の近くまで来た時、香織が何かいいたそうにしてたので聞いてみたら…
「あ、あのねっ、もう答えは知ってるけど…プロポーズは…高校3年生の…南雲君の誕生日にして貰えないかな?かな?」
どうやら香織はハジメの誕生日に婚姻届を出したいらしい…
何となくだが菫と愁の策略が加わっているような気もしないでもないハジメだったが、香織のちょっと不安そうな表情を見たら答えなければならない。
ハジメは決断した。
そもそも白崎香織の事が大好きなのだから迷う必要もない。
ハジメは普段は弱気だが、ここぞという時には勇敢になれるのだ。
「うん。必ず、必ずプロポーズするよ!だから安心して!」
こうしてハジメと香織は高校3年のハジメの誕生日にプロポーズする事になった。
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天之河光輝は悩んでいた。
妹の美月から聞いた情報が光輝を悩ませていた。
美月は雫と香織が南陽高校に行くと断言していた。
自分は城陽高校に行くと、二人に告げた。
二人は返事を返さなかったが必ず来る筈だと光輝は確信している。
では何故妹はそんな事を言ってきたのだろうか?
中学2年の時、別々のクラスになってから雫と香織にはほとんど会ってすらいない。
光輝は常に学校中の女の子に囲まれていた。
その為中々逢いに行けなかったのも事実だ。
そこで光輝は雫と香織はヤキモチを焼いているのだと考えた。
その為、わざわざ自分の進学する学校を教えておいたのだ。
二人は光輝にとって特別だから教えるんだよ?とダメ押しもしておいた。
二人なら分かってくれる筈だ。
自分がいかに他人の為に行動してるかを。
石神の件は自分を騙したのは檜山なんだから悪いのは当然檜山だ。
石神も疑われるような行動をしてたからあんな密告をされる羽目になったのだ。
非難される要素などどこにもない。
大人達の騒ぎなど理解できない。
現にクラスメイト達は檜山の卑怯さのみを問題にしている。
八重樫道場は古臭い因習に囚われた道場だ。
破門になっても大した事は無かった。
ただ雫は実家に遠慮して自分には会い辛いだろう…
中学2年になってから香織は特に美しくなった。
雫も香織に負けないぐらい美しくなった。
高校に入ったらもう少し二人をかまってやらないと…
自分の両隣に立つのがふさわしいのは香織と雫なのだから…
どちらを恋人にするかは二人と相談すべきだろう。
光輝は首を振って考えるのをやめた。
問題は龍太郎が城陽高校に入れるかどうかだけだが、空手部の推薦枠で入れるハズだ。
何も問題はない。
妹の話は何かの間違いだろう……
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檜山大介、斎藤良樹、近藤礼一、中野信治は高校進学を諦めざるを得ない状況に追い込まれていた。
天之河光輝を使って自分達の気に食わなかった奴等を襲撃させていた事がバレてしまったからだ。
しかも彼等の呼び名が小悪党で定着してしまった
それからは毎日のように下校途中に報復を受けていた。
もし光輝と違う高校に行ってしまったら学校内でもどんな報復が待っているかわかったものではないからだ。
自分達の自業自得とはいえ檜山達は園部優花を逆恨みしていた。
素直に光輝にやられていればいいものを警察なんかに通報しやがって…と。
檜山達は土工の道を選ぶしか残されていなかった…
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そして4月に入り入学式を迎えて光輝はやっと気づいた。
雫と香織がいないことに…
檜山達は親方に怒鳴られまくりながら社会人としての一歩を歩み始めてた。
ハジメは香織と雫と優花の4人で入学式に向かっていた。
途中優花の友達4人と合流した。
彼等は入学式の後、優花の家の洋食屋ウィステリアで親交を深め、穏やかな高校生活をスタートしたのであった。
ハジメと香織、雫、優花、優花の友達4人は全員同じクラスになっていた。
南陽高校はクラス替えがないから卒業まで同じクラスだ。
ハジメと香織は大喜びしたのであった。
やっとこさ次回トータスに飛びます。
ふはははは、まさかの光輝、龍太郎が別学校〜
檜山は中卒労働者〜東京都の最低賃金スタートから這い上がれ〜
でも大丈夫。ちゃんと一緒にトータスに飛びますのでご安心を
ちなみに光輝が雫と香織の間でこんな会話がなされていました。
光輝「雫、香織、俺は城陽高校に行く。これを話すのは雫と香織だけだ。ニ人は特別だからな!」
雫「……あっそう。頑張ってね」(私達は南陽高校に進学するけどね)
香織「うん、頑張ってね」(私と雫ちゃんは南陽高校受験がんばるよ!)
光輝は一緒に行こうとは言ってないので普通に応援されただけでした。
なのにトータスで会うハジメ君に八つ当たりするのでしょう。
光輝のご都合主義はしょっぱなから全開です。
原作と違いハジメ君は虐められる事もなく香織と一緒に高校生活を満喫します。ハジメ君は光輝と檜山がいなければ基本虐められるタイプではないので…
それでは次回、学校が違うのにどうやってトータスに行くのか…
乞うご期待。
工事完了!