ありふれた錬成師と治癒師と剣士で世界最強 作:nonohoho
キャラクターファイル004
名前 南雲優花(旧姓 園部優花)*現時点では園部優花
性別 女
身長 168cm
体重 54kg
年齢 18歳
誕生日 5月25日
学校 南陽高校
解説 ハジメのメインヒロインの一人
両親は洋食屋ウィステリアを経営しており優花は調理やウェイトレス等手伝いをしている親孝行な少女。
二枚の一万円札(香織、雫)に挟まれた五千円札呼ばわりされるがスレンダーな美少女で二人がいなかったら間違いなく南陽高校一の美少女だ。
目つきが鋭い印象を与える為不良娘みたいに思われがちだが家の手伝いをする普通の女の子である。
趣味はダーツ。
ハジメ達とは違う中学だったのだが高校の合格発表の日に一緒にお祝いしてから仲良くなった。
香織と雫とは親友の間柄に。
料理の腕前も確かでその場にある材料で美味しく調理出来る。
香織と雫も料理はプロ級だが時間と食費が桁違いという欠点もあるため優花がハジメハーレムの料理人となる。
南陽高校控室
「皆さん、これからミーティングを開きます。まずは南雲君から現在の状況を説明してください。」
愛子先生がハジメに現在の状況を説明してもらうつもりのようだ。
「は、はい。まず昨日の社会科見学の最中に突然眩い光に包まれ、トータスという世界に転移?してきました。僕達を転移させたのはこの世界の創世神エヒトという神様らしいです。ここまでで何か補足とか疑問がありますか?」
全員首を横に振る。
ハジメは一呼吸し話の続きをする。
「僕達を召喚した理由が力を増した魔人族という勢力に対抗する為…はっきり言えば魔人族を滅ぼしてくれ、という所だと思います。」
一同不安そうな顔をする。
「この世界は…まだはっきりしていないけど、聖教教会が絶大な権力を持っているようで、人族の国や町で暮らすには聖教教会の影響力は無視できないと思います。現に今いるハイリヒ王国はかなりの影響を受けてる筈です。」
ハジメは香織から受け取った飲み物を飲み話を再開する。
「僕達はいくつか選択肢を持っています。一番目に聖教教会の要請通り魔人族との戦争に参加する。二番目に後方支援隊に入り一番目の人達のサポートをする。三番目は逃げ出して日本に帰る手段を探す…」
「ハジメ、三番目は論外なんだろ?聖教教会がある限り…」
永山重吾がハジメに質問する。
ハジメは頷く。
「実際には一番帰れる確率が高いんだけど…あくまで僕の提案なんだけど、僕達が最優先しなければならないのは日本に帰る手段なんだ。」
「南雲っち?魔人族を倒すことじゃないの?」
宮崎奈々が聞くと
「魔人族を倒し、世界を平和にしたらエヒト神が日本に戻してくれるかも知れない…これはイシュタルさんの推測であって誰も日本に戻す何て言ってないんだ…」
「「「…あっ……」」」
全員ハッとしてハジメの話を理解した。
香織と雫と優花と愛子先生はミーティングの前に既にハジメから聞いていたので驚きはしなかったが、やはりハジメの能力は高い事を再認識していた。
ハジメは清水と篠原の三人でオタク知識を出し合い帰還方法を考えてみたが解決策は出なかった…
「ハジメ、大体理解したけど…これからどうしたらいい?」
太田玲二と相川昇が聞くと
「魔人族を倒すのにどれぐらい時間がかかるか全くわからないし、倒したとして、帰してくれなかったらそこから帰還手段を探す…となると…一体いつ帰れるのか見当もつかない…理想は戦争前に帰る手段を確保する事。戦争が始まったら調査も何も出来ないと思うから…」
ハジメは難しい顔をして続ける。
「まずは訓練に参加し力をつける。後方支援隊と戦闘組に分かれ後方支援隊が帰還手段を探す…そんなとこかな…?」
「「「「……なるほど……」」」」
永山、野村、太田、清水が同意した。
愛子は未だに困惑していた。今この場にいる事自体が信じられないのだ。
しかし愛子は生徒を守るためには何でもするつもりだ…
社会科教諭でクラスの担任ではない愛子ではあるがハジメの事は教員の中でも話題になっていたのだ。
理数系が尋常じゃないレベルだとか、クラスメイトの白崎香織とバカップルだとか…数ある話題の中で気になっていたのがイザという時、誰にも真似できない能力を発揮する、という話だ。
今もクラスの頭脳として活躍している姿を見ると、その話も頷ける。
「という事は俺は戦闘組だな。能力的に見ても適任だろう。」
永山が言う。
「重吾と俺と浩介と吉野と辻でバランスが良いパーティーになると思う。」
野村が言うと遠藤を除くメンバー全員が同意する。
「俺も戦闘組だな。隆次と健一と幸利とカズトでこっちもバランスが取れる。」
太田が言うとこちらも言われたメンバー全員が同意する。
「私達も戦闘組ね。奈々と妙子と昇と淳史…5人パーティーが3つね!」
優花達も同意する。
「ハジメと白崎と八重樫は間違っても前線にでるなよ?かすっただけであの世行きだぞ?」
太田と永山が心配気味に言う。
「うん。僕、完全に一般人だからね…先生と僕と香織さんと八重樫さんは後方支援隊だね…八重樫さんは先生の副官みたいな役割がベストかも…」
「そうね…私と香織の耐久5だから一般人以下だし…先生の副官になるわ!」
「うん…私はハジメ君と一緒に後ろで待機して回復に専念するよ!」
「俺たちの武器防具整備してくれるだけでもありがたいし、後ろに回復役いるなら安心だ。腕あげたらハジメの武器で戦うから早く一流の鍛冶屋になれよ?」
若干プレッシャーをかけながらハジメをはげます永山。
永山は坂上龍太郎と同じぐらいの身長で柔道部に所属している。
龍太郎と違い思慮深く仲間思いの為このクラスの実質のリーダーだ。
「一度みんなのステータスプレートを確認しあった方がいいかもな…」
清水幸利の言葉にみんな同意する。
「…え?」
ハジメ的になるべくスルーしてほしい話題が出てしまった…
「ハジメ?どうした?」
野村健太郎が聞く
「…い、いや、なんでもない。」
ハジメはどうやって逃げるか真剣に考えはじめていたら、全員ステータスプレートを見せ合い始めてしまった。
「…白崎さん、貴女いつから南雲になったの…?」
香織と同じ治癒師の辻彩子の言葉に全員が香織のステータスプレートを覗きこみ…
「……ハジメ、たっぷり話があるのだが身に覚えはいっぱいあるよな?」
永山に捕まってしまった。
ステータス的にも柔道技的にもハジメに逃れる術はない…
「…………」「…………」
「浩介が戻ってくるまで、第一回、南雲ハジメと南雲香織の事情聴取を行う!異議あるものは?」
「「「ありませーーん」」」
尋問役は雫がおこない、一切の容赦がなかった…
こうしてハジメと香織は皆の前で自供をするのであった…
南陽高校のミーティングはとても賑やかであった。
しかし…
このミーティングに遠藤は参加していない。
彼はハジメの提案を受けて永山、太田、園部の了解を得て小悪党組の偵察に行っていたのだった…
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城陽高校控室
「それじゃあ、始めましょうか?」
蒼華の号令で城陽高校組のミーティングが開始された。
「ミーティングって今更何をミーティングするんだ?」
険しい表情で聞いたのは天乃河光輝だ。
「これからどうするか…でしょ?」
「俺は魔人族を倒してこの世界を救う!みんなの力を合わせれば出来る事なのに何故蒼華は俺に協力しない?」
「みんなの力を合わせても出来ないからよ。天乃河君がいるだけで世界は不穏になるわ…小学生の勇者が出来る事は街の周りの怪物退治ぐらいよ。それに人の名前を呼ぶのはいい加減やめなさい。天乃河君と親しくするつもりも無いのよ?」
「なっ!?」
天乃河がムキになって反論しようとした時、谷口鈴が蒼華に話を振った。
「ねえ、蒼ちゃん、何で南陽高校の…ナグモ君だっけ?志願制にしたの?」
「鈴、単純な話よ。戦争に全員強制参加させる気?私達、志願してこの世界を救いに来た訳じゃないわよ?誰かさんみたいな人達は、参加しない人を確実に見下すだろうから、後方支援隊に組み込めば誹謗中傷から守れるって訳」
「ほぇ〜考えてるんだね〜」
「…うん、あの短時間で良く考えついたと思う。」
「そうね!南陽高校に話しのわかる人がいて正直助かったわ。尤もステータスが低すぎて、まさか自分が後方支援隊に組み込まれるとは思ってなかったんでしょうが…」
蒼華はハジメが自分のステータスプレート見た時の反応を思い出し、苦笑いを浮かべながら恵理の質問に答える。
「大体あの南雲とかいう奴は香織と雫を侍らせておいて自分は安全な場所に引っ込むつもりじゃないのか?香織と雫は騙されてるんだ!香織と雫は、俺の側にいるべきなんだ!」
「その香織さんと雫さんを侍らせた挙句前線に突っ込もうとしてる天乃河君より10000倍マシよ。本当に二人を守りたいなら城にいてくれた方が遥かに安全でしょ?それに南雲君の恋人は香織さんなんだから諦めなさい。醜い嫉妬はウンザリするからやめて頂戴。」
「なあ、そんな事より北村と谷口と中村は参戦するのか?」
光輝と蒼華の言い争いにウンザリした様子の龍太郎が三人に聞いた。
「……私は参加するわよ?目的もあるし」
蒼華の天職は聖騎士。
本音は後方支援隊に入りたいが光輝に次ぐステータスでは参加しない訳にはいかない…
(南雲君が勇者だったら私は彼の補佐のみに徹して…香織さんは強力すぎるので愛人枠でも狙ったのに…)
蒼華は天乃河より南雲ハジメの方を信用していた。
何より蒼華の好みが知的な男性。
ハジメがイシュタルと交渉して満足する条件を引き出した手腕に惚れ込んでいた。
「うーん…鈴も参加…かな?」
「…うーん…僕も参加…かな?」
谷口鈴と中村恵理の二人は乗り気でない様子だか参加を表明する。
女子高生が異世界にいきなり飛ばされて、喜んで戦争に参加する訳がないから当たり前の反応だ。
だが鈴は結界師として最高レベルの力を誇る為、参加しない訳にはいかない事情がある。
恵理も降霊術師として最高レベルの力を持っている為、鈴と同じく参加しない訳にはいかない。
光輝は積極性にかける3人に少し苛立ったが、何だかんだ言って参加する為キラキラした笑顔で三人に
「三人とも心配するな!魔人族との戦いに不安だろうが俺がいる。俺が三人を守るから安心してくれ!」
白い歯を見せて、無駄にキラキラした笑顔で三人に宣言する。
光輝の中身を知らなければ惚れてしまう笑顔だが、蒼華、鈴、恵理は不安でいっぱいだった。
人族の事も魔人族の事も何にも知らないのに自信満々な光輝…
(南雲君、犠牲者が出る前に早く日本に帰る手段を見つけてね…)
祈るような気持ちでハジメを思う蒼華であった…
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小悪党控室
「檜山…どうするよ……」
小悪党組の中で比較的まともな近藤が尋ねた。
「天乃河にくっついてりゃ取り敢えず大丈夫だろ?そんな事よりチャンスだぜ?白崎と八重樫頂こうぜ?ここなら八重樫の護衛がない。」
「あの二人の処女は誰が貰う?ジャンケンで一番が白崎、二番が八重樫、三番が園部、4番が北村って奴にしねえか?」
檜山の発言の後を受けて近藤が答える。
本当に小悪党組はただのクズだ。
「南雲って奴はフクロにしねぇか?一番弱そうだし」
中野の発言に
「賛成ー。後は清水ってのと篠原って奴だな!パシリは必要だし。」
斎藤が答える。
「園部は牝犬にしようぜ?アイツが警察にチクリやがったから、俺らこんな目にあったんだし。」
檜山の発言は酷い逆恨みである。
「「「賛成ー」」」
近藤、斎藤、中野が応える。
彼等の中では世界の平和も関係ない。
常に自分さえ良ければの精神なのである。
彼等は常に自分達が攻撃できると思っている。
そして彼等は知らなかった。
自分達が恨まれ復讐される側だという事を…
そして彼等の話を聞いている者がいた事を…
(……ハジメ。お前の読み通りだ…!)
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「部屋が3つに分かれているから小悪党組は本音で語る。こっちには遠藤君がいるから、今小悪党組の様子を探れば簡単に本心がわかるよ」
ハジメの発言に永山、太田、園部が成る程と同意した。
「天乃河の様子は見なくていいのか?」
永山はもう一つの懸念材料の勇者の動向も気にしたが…
「多分、北村さんが教えてくれるから大丈夫。」
ミーティング前にハジメが言った言葉だが、皆んな絶句していた。
小悪党組は悪巧みしてるつもりだが全て筒抜け状態になっていた。
ハジメは香織と八重樫さんと園部さんが襲われると聞いてすぐに手を打つ事にした。本音は暗殺ぐらいしたいが勇者の従者を暗殺する訳には流石にいかない…
「愛子先生、メルド団長に相談してもらえませんか?これから戦争が始まるのに、いつ後ろから襲われるか分からないような人達と一緒にいる事は出来ません!と。」
「南雲さんや、八重樫さん、園部さんを守るためですから…でもメルド団長さんも手は打てないのではないですか?」
「訓練場所を変えてもらう、宿泊施設を変えてもらう、この二点。こちらの対応は一人で行動しない。特に香織さんと八重樫さんと園部さんは単独行動は控えて…」
「……わかりました。やってみましょう。みなさん、単独行動は控えて下さい!」
「「「「「「はーい」」」」」」
全員元気良く返事をして休憩に入った。
「僕は北村さんに警告をしておきます。香織さん、八重樫さん、一緒に来てくれないかな?」
「はい!ハジメ君!」
「ええ、いいわよ!」
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「……成る程…小悪党組ね…」
北村蒼華から殺気が立ち込める。
「とにかく気をつけて。小悪党組は、まともな才能はないけどセコイ事にかけては一流だからタチ悪いんだ。」
ハジメの口調に若干トゲが混じっているのを蒼華は気づいた。やはり恋人を襲おうとしてる奴に怒りを覚えているようだ…
「光輝の中学時代の暴力事件の大半が小悪党組の仕業なの。アイツらだけなら問題ないんだけどね…光輝は自分に縋ってくる人間には甘いから檜山達、小悪党組の言う事を無条件で信じてしまうのよ」
雫の言葉に蒼華は
「天之河はただのかまってちゃんと言うのよ。わかったわ、十分注意する。…それにしても市内の中学校で乱発していた暴力事件の主犯が天乃河と小悪党組か…違和感全くないわね…」
「北村さん、こちらのグループで決まった事を一応教えておくわ。光輝と小悪党組に対する対応も含まれているから一緒に話すわ。」
雫が説明をかってでる。
「成る程ね…5人1組のパーティー3組が参戦。南雲君と白崎さんと八重樫さんは後方支援隊ね。私から見ても妥当だわ。南雲君と白崎さんと八重樫さんの三人で帰還の手段を探すのね?」
「うん。見つかるかどうかは分からないけど手掛かりぐらいは探りたいなー」
ハジメは困ったように話した。
「犠牲者が出る前に帰りたいものね…そうだ!こちらのチームで決まった事を教えとくわ。」
「何となくだけど私と香織を光輝のパーティーに加えようとしてるのかしら?俺が守る!とか言って。」
「ぷっ…ほぼ正解よ!私と鈴と恵理と貴女達は守るそうよ?」
蒼華は吹き出しながらミーティングの様子を教えた。
「魔人族を倒す、という事だけなら力勝負なんだろうけど…それすら正確な情報何にもないのに…」
ハジメの溜息は深刻だ。
4人はいい知れぬ不安を感じながらもメルドとの個人面談に向かう。
夕飯後、それぞれの役割分担が決まる。
次話に続く……
第七話の冒頭てハジメと香織の朝イチャ書いたら18R調の作品を希望される方がチラホラ…
な、ものですから時間があったら「外伝 夜の王城に実る愛」
を書いてみます。
ハジメと香織の初体験を描いた作品になる予定。
普通の二次作すら初めてなのに18R何て書けるんだろうか?と言う疑問は置いといて、チャレンジしてみます。
上手く出来たら、ハジメハーレムのメンバーが増える度に作りたいと思います。
出来そうになったらまた通知しますのでしばらくお待ちください。(=゚ω゚)ノ
工事完了!