今度は早く投稿出来た…!
また暫く遅くなりそうですが…。
後、前作もそうだったけどどうしてヒルダが主人公っぽくなるのだろう…?優遇しているワケではないのですが…。
そして、浩一が絵美に対して言うあの台詞にドキッとさせられたのは私だけではないはず…!
それではどうぞ!
ー池波 夏華です。
私は今、絵美さんと一緒に学校の花壇を手入れしていました。
絵美「…これでいいのかな」
夏華「恐らくそれで大丈夫だと思いますよ」
絵美さんってお花が好きなんですね!
浩一「その花壇さァ。管理してた先生がいなくなってから誰も面倒見なくてさ」
絵美「…!(早瀬 浩一…!)」
夏華「あ、早瀬さん!こんにちは!」
浩一「あぁ、こんにちは、池波。…まあ、それにしてもこんな校舎裏に花壇を造るのがそもそもの間違いなんだろうけどね」
絵美さんは何も答えません…どうしたのでしょう…?
浩一「ねえ、君は転校生の城崎だろ?俺同じクラスの早瀬」
絵美「…」
浩一「…あのさァ、実はずっと気になってた事があってさ。俺達って…どっかで会った事無い?」
夏華「えっ…⁉︎」
早瀬さんと絵美さんが会った事がある…?
浩一「最初見た時何か初めてって感じがしなかった…ていうか…」
絵美「あの…私、さっきから無視してるのがわかりませんか?」
浩一「え⁉︎」
夏華「え、絵美さん…⁉︎」
無視って…早瀬さんを⁉︎
絵美「私は貴方のような粗暴な人間とコミュニケーションを取りたくないんです!行きましょう、夏華さん」
夏華「え、あ、あの…!すみません、早瀬さん!」
私の制止も聞かずに絵美さんはコツコツと先に歩いて行ってしまったので私は早瀬さんにお辞儀をして、絵美さんの後を追いました…。
浩一「俺が…粗暴…?初めて言われたそんな事…」
ー小田切 拓哉だ。
俺達はシグナスのシミュレーションルームにいた。
ディオ「だから、何度も言っているだろうが。さっきのシミュレーターでもあったが、ああいう局面は、各個撃破が最適の戦術だ」
青葉「だからって、母艦が落とされたら元も子もないじゃねえか!あそこはディフェンスを固めるべきだ!」
ディオ「お前と戦術論をかわすつもりはない。戦場では俺に従え」
青葉「俺はお前の部下じゃねえし、そもそも軍人じゃねえ!従わせたいんなら、ちゃんと納得させてみろ!」
渡瀬 青葉と隼鷹・ディオ・ウェインバーグ…。戦闘では凄まじい連携を見せるが、どうにも仲違いをしているようだ。
飛鳥「仁!ちょっとはみんなの事を考えて動け!此処は学校とは違うんだぞ!」
仁「偉そうに言ってんじゃねえよ!そんな事俺だってわかっているんだよ!」
飛鳥「それならもっと協調性を見せろよ!」
仁「お前だって、カッコつける前にもうちょっと力合わせろよ!」
吼児「ちょ、ちょっと落ち着いてよ、二人とも!」
つばき「だから、言っているでしょ、剣児!ビルドアップする時はもっとビッグシューターの動きにあわせてって!」
剣児「っとは言うけどよ…。そもそも空を駆けるビッグシューターと地上戦メインのジーグじゃ、動きに合わせるのは無理があるだろ!」
つばき「だからそれを合わせてって言っているの!」
剣児「無茶苦茶過ぎんだろ!」
どいつもコイツも騒がしい奴等だ…。
キッド「若い連中は元気でいいね〜」
ロックオン「そういうアンタもまだ若いだろ?」
キッド「俺達の年齢は企業秘密だぜ、ロックオン」
ロックオン「にしてもアンタのスナイパーとしての腕も高いみたいだな。今度勝負してみるか?」
キッド「いいぜ。気が向いたらな」
刹那「…」
タケル「刹那、浮かない顔をしているけど、どうしたんだ?」
刹那「…何でもない」
刹那・F・セイエイは歩き去った…。
赤木「刹那の奴…前より近寄り難くなったな」
青山「ロックオン達曰く、昔の刹那に戻っていると言っていたけどな」
ジノ「刹那がエクシアに乗っていた時の事か…」
タケル「(刹那…君も感じているのか?この妙な胸騒ぎを…)」
森次「小田切、少し連携訓練をしたいのだが、手伝ってくれないか?」
拓哉「構わない」
俺と森次 玲二は連携訓練を開始した…。
ー池波 夏華です。
授業も終わり、私と絵美さんは迎えの車を待っていました。
夏華「もうそろそろ車が来ますね」
絵美「そうね…。それにしても、今日は驚いたなぁ…まさか早瀬浩一の方から接触してくるなんて」
夏華「でも、あの言い方は流石にないと思うよ。いくら早瀬さんの事をよく思っていないとしても…」
絵美「それは…でも、確かに今思えばそうね…。まあ、私が潜入してる必要もなくなったし、どうせ学校去るのも時間の問題だもんね」
夏華「え…絵美さん、学校からいなくなるの⁉︎」
絵美「うん、私はもう彼を監視する必要がなくなった…。社長の命令で学校へ通っていない夏華さんは兎も角ね」
夏華「そ、そんな…」
絵美さんが学校からいなくなるなんて…。
浩一「おーい!城崎ー‼︎」
え…⁉︎早瀬さんがこちらに向かって走ってきました⁉︎
夏華「早瀬さん⁉︎」
絵美「(な、なんなのよ…)」
浩一「あのさ…やっぱり納得いかなくて」
絵美「…」
何が納得いかないのでしょうか…?
浩一「俺の事、何も知らないくせにいきなり粗暴呼ばわりはないんじゃない?」
絵美「え…?」
早瀬さん…粗暴だと言われていた事気にしていたのですね…
浩一「そう!だから訂正してよ!確かに城崎とは前に会った気がする的な事言ったけど…」
その様な話をしていると突然、何者かが攻撃して来ました。
浩一「くっ…⁉︎」
城崎「きゃ…」
夏華「わわっ⁉︎」
何とか早瀬さんが絵美さんを救出しました…。所で私は何故、助けて貰えなかったのでしょう…?
まあ、自分で避けましたが…。
?「ヘェ~、俺の拳をかわすなんてたいしたもんだよ」
夏華「あ、貴方は…?」
浩一「お前は確か…道明寺!」
道明寺「あ、覚えててくれたんだぁ。まぁ、俺はお前の事全然知らないんだケドね」
道明寺さんは不敵な笑みを浮かべています。
城崎「…随分、いろんな人から恨まれてるみたいですね」
浩一「いや、俺も知らないって、だってあいつ、2年に進級してすぐに傷害事件起こして施設に入れられたんだし…」
道明寺「先週出てきたんだよ。で、お前さ、俺がいない間に随分と派手にやってくれたみたいじゃない」
浩一「はぁ?なんだよ派手って」
道明寺「降矢から色々な。お前のせいで、あいつが酷い目に遭わされたってな」
え?でもそれって…。
夏華「待ってください!アレは降矢さん達が仕掛けて来たのですよ!」
道明寺「あいつには前に一度世話になっててな…。ま、要はそういう事だ」
…全く話を聞いて貰えません…。
浩一「…チッ、面倒くさい奴だなぁ…(まぁ相当強いとは聞いてたけど…こいつも所詮は普通の人間だし…ここはさっさと終わらせた方がよさそうだな…)。城崎、池波。危ないから離れててよ」
城崎「…」
夏華「は、早瀬さん…!」
格好良く私達を守ろうとしてくれる早瀬さんに私は目を輝かせましたが、何故か絵美さんは呆れていました。
浩一「施設に入ってて知らないだろうけどさァ、俺は無茶苦茶強いぞ」
道明寺「上等」
お2人は向かい合い、喧嘩を始めました。
先手必勝で早瀬さんが道明寺さんに攻撃を仕掛けましたが…。
道明寺「速い…って事もないか」
浩一「な、何…⁉︎」
ファ、ファクターの早瀬さんの攻撃をかわして、膝蹴りを入れた…⁉︎
その後も早瀬さんが何度も仕掛けましたが、返り討ちに遭うだけでした…。
道明寺「お前さぁ、スピードもパワーもあるみたいだけど、戦い方にセンスが無いんだよ」
浩一「んだと…⁉︎一発も当たってねえからって、調子に乗るなよ…!」
道明寺「おい、自称・最強君。ダラダラやんのも俺の性に合わないからさぁ、ちゃっちゃと終わらせてもらうぞ!」
道明寺さんが早瀬さんに殴りかかりました…。
早瀬さん…!
しかし横から現れた方が道明寺さんの頬を殴り、吹き飛ばしました。
道明寺「ウグッ…⁉︎」
私達はその方を見て、早瀬さんと絵美さんは驚愕し、私は笑顔になりました。
拓哉「…帰りが遅いと思い来てみれば…。面倒な奴と関わっていたとはな」
夏華「リーダー!」
浩一「な、何しに来たんですか、拓哉さん!こんな奴、俺が…!」
拓哉「そのこんな奴如きに負けているお前が大声を出すな」
リーダーの言葉に早瀬さんは何も言えなくなりました。
道明寺「へえ〜、アンタ強いね。だったら俺も本気を出さないといけないな!」
道明寺さんが手をあげると同時に背後に複数のアルマが降り立ちました。
浩一「アルマ⁉︎やっぱお前加藤機関の⁉︎」
道明寺「…なんだコイツら?…あ!」
拓哉「…どうやら違う様だな」
夏華「あの人…ただ強いだけみたい何ですね」
それにしても…このままでは道明寺さんが危険です…!
道明寺「もしかして…俺達を狙ってんのか?」
浩一「…そうだよな。ロボット相手じゃお前は何もできないもんなぁ」
絵美「え…」
夏華「は、早瀬さん…⁉︎」
拓哉「待て、早瀬 浩一…!」
私達が制止する中…。
浩一「来いっ、ラインバレル!」
早瀬さんはラインバレルを呼びました…。
立ち尽くすラインバレルを見て、道明寺さんも驚いています。
道明寺「うおぉ、こりゃあ驚いたな…!」
絵美「よ…呼んじゃった…⁉︎民間人が目の前にいるのに関係ないの⁉︎)」
早瀬さん…得意げな顔してますが、これは流石に私でも怒りますよ…?
リーダーも呆れた顔をして私達に視線を戻しました。
拓哉「俺達は避難する。…いいな?」
絵美「(やっぱり…最低だわ)」
リーダーの言葉に従い、ラインバレルを残して、私達は避難しました。
それと、アルマの全てはラインバレルが倒したそうです。
ー小田切 拓哉だ。
あの後、道明寺 誠を家に帰し、JUDAに戻ると同時に早瀬 浩一も戻って来て、石神 邦生達に怒られていた。
石神「困るんだよねェ…。民間人の前で簡単にマキナを呼び出されると」
森次「被害がなかったものの怪我人が出たらどう責任を取るつもりだったんだ?」
浩一「で、でも倒したからいいじゃないですか!」
ケンジ「そういう問題ではない!」
倉光「君の力はね。簡単に他人を傷つける事が出来るんだよ?」
いぶき「それをわかっていない様ね」
自業自得だな。
森次「そもそも小田切…お前がいながら何故、起こった?」
拓哉「原因をこちらに押し付けるな。俺や夏華は止めた。勝手をしたのは早瀬 浩一だ」
浩一「で、でも…!」
拓哉「言い訳は不要だ。…調子に乗るのもいい加減にしろ」
浩一「…!」
森次「…小田切の言う通りだ。今後はもう少し慎重に行動しろ」
浩一「…わ、わかりました…」
俺と森次 玲二の言葉に早瀬 浩一は俯く。
剣児「気にするなよ、浩一!」
青葉「次から気をつけたらいいんだよ!」
浩一「…はい…」
ー池波 夏華です。
翌日、私はまた絵美さんと一緒にガーデニングの本を読みながら、花壇の手入れをしていました。
浩一「おはよう、二人共」
夏華「おはようございます!」
絵美「な、何か用ですか⁉︎」
恥ずかしそうにガーデニングの本を隠す絵美さん…少し可愛いです。
浩一「あ、あのさ城崎…。昨日は驚かせちゃってゴメンね。アクシデントっていうか…ほら。あの状況じゃ仕方なかったっていうか…」
ラインバレルで戦った事ですね。
浩一「あのロボット、ラインバレルって言って一応、俺専用のでさ。詳しい事は話せないんだけど今、ある組織に協力しながら、俺はラインバレルを使って悪いヤツ等と戦っているわけで」
絵美「(俺…専用…)」
フフッ、絵美さんもJUDAに所属していると知ったら驚くでしょうね。
?「見つけたぞぉ‼︎」
え…?この声は…。
道明寺さんがものすごい速さで走って来ました…。
浩一「道明寺⁉︎何の用だよ、お前⁉︎まさかこの前の続きか⁉︎」
道明寺「…いや、ありゃあ俺の負け。全然負けだよ大完敗」
浩一「…へ?」
道明寺「大体、巨大なロボット持ってるヤツに勝てるワケないでしょ?」
夏華「そ、それはそうですね…」
道明寺「今日は筋を通そうと思ってな。おい出て来いよ」
道明寺さんの言葉である人が出て来ました。
それは顔にひどい腫れが出来ていた降矢さんでした。
浩一「降矢⁉︎なんだよ、その酷いツラは…?」
降矢「…許してくれ、浩一!」
浩一「え…?」
道明寺「大体の話は聞いた。コイツ等がお前の事を気に入らないってだけで集団で襲ったら返り討ちにされただけらしいな。知らずとはいえ、俺もお前に喧嘩を売ったのも事実だ。ホント、悪かったな。早瀬」
夏華「道明寺さん…」
浩一「いや…そのもういいよ。…俺にも非がないワケじゃないし」
道明寺「あ、そうか⁉︎良かったよかった!よぉーし、仲直りついでに一つ提案があるんだけど、聞いてくれる?」
笑顔で早瀬さんの肩に腕を回す道明寺さん…変わり身が早すぎて笑えます。
道明寺「お前のサポートをさせてくれ」
浩一「は?」
道明寺「お前はあのロボットに乗って悪と戦う正義の味方なんだろ?学生やりながら、正義の味方やるってのも大変だ。そこで
俺達…ですか。
絵美「(どうしよう…私今、すごい面倒な事に巻き込まれかけてる…)な、夏華さん?そろそろ行きませんか?」
夏華「道明寺さん、格好いいです!」
道明寺「はは、ありがとな。池波」
絵美「(あ…もう夏華さんはダメだ)」
浩一「でも、どうしてそこまで?」
道明寺「要は加藤機関って、ヤツ等が宣戦布告したワケだろ?なのに世間はいつも通りで自分達には関係無えって感じで誰も危機感なんか持っちゃいねえ。…が、俺達は知っちまった…。だからこそ真実を知った人間の義務ってヤツで見逃してはおけねえんだ」
スッ、と道明寺さんは手を差し出しました。
浩一「…お前、そんなもっともらしい事言っといて、本当は面白半分で首突っ込もうとしてんじゃないのか?」
道明寺「馬鹿野郎!面白全部だ!」
浩一「…面白いじゃないか!」
早瀬さんと道明寺さんは硬い握手を交わしました。
これが男の方の友情…!
道明寺「ホラ、君達も手を出して!」
夏華「はい!」
絵美「(いやぁ〜!)」
私は自ら手を出しますが、絵美さんは手を引かれました。
すると、遠くから何か負の感情を感じました。
理沙子「いいなぁ〜」
に、新山さん…⁉︎
理沙子「あたしはいつも仲間外れです。だから、あたしは疎外感しか感じません」
浩一「理沙子⁉︎そんな所で何しているんだよ⁉︎」
理沙子「だってェ…。最近の浩一おかしいしそれに道明寺が浩一の事探してるって聞いて心配で…。後最近、城崎さんや池波さんと一緒にいるから…」
道明寺「だったら、君も入る?」
浩一「何でだよ⁉︎理沙子は関係ないだろ⁉︎」
早瀬さん…新山さんが泣きそうな顔で袖をつかんでますよ。
結局、新山さんも入れ、早瀬軍団が結成されました。
道明寺「それで早瀬。何やるんだ?」
浩一「うーん、そうだな…。よし、決めた!今日はこの花壇の整備をやるぞ!」
道明寺「うしっ!やるか!」
夏華「はい!頑張りましょう!」
私達はみんなで花壇の整備を始めました…。
ーサリアよ。
私はアルゼナルの墓に来ていた…。
あの人…アレクトラに会う為に…。
サリア「遅くなってごめんなさい。アレクトラ…。此処の所ゾギリアの動きが活発で忙しかったの。…おかげで喫茶アンジュにも顔を出せていないし。…それとね、レディ・アンからチーム・アルゼナルに協力要請がかかったから、暫く来れないわ…」
私はアレクトラ…ジルと書かれた墓にそっと、触れた。
サリア「でも、必ず戻って来るから…待っていてね」
そう言い残した私はその場を立ち去ろうとしたが、目の前にある人物を見つけた立ち止まった。
サリア「…ヒルダ」
ヒルダ「聞いたよ、レディ・アンから協力要請が出たって。…釣れない事するね、言ってくれれば良いのに」
サリア「…言った所で何も変わらないわ」
ヒルダ「そんな事ないさ。…あたしもアンタと行くから」
な、何を言って…⁉︎
サリア「何を言っているの⁉︎もうあなたが戦う必要なんて…!」
ヒルダ「あたしさ…アンジュと居て気づいたんだ。アンジュは…私達を大切に思ってくれている。…だからこそあたしはアンジュの笑顔を守りたい。でも、今の世界じゃ、いつかアンジュはまた笑えなくなる。…その為に戦うんだよ」
サリア「ヒルダ…」
ヒルダ「クリスとロザリー、エルシャもついて来るって言っていたし、これでアンタも楽できるだろ?」
サリア「…ええ、そうね。ヴィヴィアンはサラマンディーネと一緒にアウラの世界へ帰っちゃったし。…頼りにしているわ、ヒルダ」
ヒルダ「大船に乗った気分でいなよ」
サリア「じゃあ、私…準備があるから」
そう言い残して、私は司令室へ向かった…。
ーヒルダだよ。
サリアが去った事を確認し、私は隠れている人物に声をかけた。
ヒルダ「盗み聞きなんて、趣味が悪いじゃないか」
声をかけられた相手は観念したかの様に物陰から出てきた。
タスク「ははは、流石はヒルダだね」
ヒルダ「アンタがこんな所に来て大丈夫なのかい?アンジュのそばにいなくて」
タスク「今は休憩時間だからね」
ヒルダ「…そっか。…それよりもタスク」
タスク「何?」
ヒルダ「…あたしがいない間、アンジュを頼むよ?」
あたしの言葉にタスクは頷いた。
タスク「勿論だよ。俺はアンジュの騎士だからね。…ヒルダも気をつけてくれ。君に何かあったら、アンジュが悲しむ」
ヒルダ「分かっているよ、そんな事」
私達は別れ、準備を始めた…。
ー池波 夏華です。
私達は6時間かけて、花壇の整備をしました。
それはもうドロドロで何故こんなに必死になったのでしょう…?
理沙子「後は種を埋めれば丁度あたし達が卒業する頃にお花咲くね」
絵美「…そっか」
夏華「よかったです!」
そんな私達を見ている影がありました。
陸「フフフ、見ーつけた。これは使えそうですねェ」
その影は私達に気づかれない様、姿を消しました。
その後、一度解散となり、私と絵美さんは迎えの車を待っていました。
夏華「また車遅いね…」
絵美「…夏華さん」
夏華「何?」
絵美「…大変な事に巻き込まれちゃったけど…何だか、こういうの楽しいね」
夏華「!」
絵美「私…早瀬 浩一の見方を変えないといけないかもしれないわね」
正直嬉しいです。…絵美さんが早瀬さんの事で心から笑顔になってくれるとは…。
道明寺「あれ? 二人ともこっちなんだ」
夏華「あ、道明寺さん!」
絵美「…」
あ、絵美さんがまたムスッ、とした顔に…。
道明寺「ねえ、池波。昨日一緒にいた拓哉って人にも謝っておいてくれないか?」
夏華「え?」
道明寺「嫌、やっぱり直接会って謝るのが筋なんだが…生憎と居場所を知らないからさ」
夏華「…わかりました。お伝えしておきます!」
道明寺「ありがと。…それにしても君って、あの拓哉って人の事好きなんだね?」
夏華「…ふぁっ⁉︎」
突然そんな事を言われ、私は情けない声を上げ、顔を真っ赤にしました。
道明寺「だって、あの人が現れた時の君の笑顔…あれは惚れていた顔だったからな」
夏華「ちょっ、ち、違います!」
絵美「フフッ、顔を真っ赤にして言っても説得力がないよ、夏華さん?」
夏華「え、絵美さんまで⁉︎」
う〜、皆さんで私を弄ってそんなに楽しいんですか〜!
そんな話をしていると突然、地震が起こり、私達の目の前にこの前戦闘したアルマが現れました。
道明寺「な、何だ⁉︎ロボット⁉︎」
陸「キヒヒヒヒッ!」
夏華「あの時のアルマ…⁉︎…キャアッ⁉︎」
絵美「キャアァァァッ⁉︎」
あの時のアルマ…ヤオヨロズの腕に私と絵美さんは捕らえられてしまいました。
道明寺「城崎、池波!」
陸「この子達はいただいて行きますよ」
道明寺「なっ…⁉︎待ちやがれ!」
そのまま私達は抵抗も出来ず、連れ去られてしまいました…。
助けてください…リーダー…!
ー小田切 拓哉だ。
突然、緒川 結衣から連絡が入った。
緒川『社長、大変です!』
石神「どうしたんだい?」
緒川『加藤機関のアルマが翼学園付近を襲撃、城崎さんと夏華さんが連れ去られました!』
夏華が拐われただと…?
石神「うーん、早瀬君を直接狙ってくると思ったんだが、まさかこういう手を使ってくるとは…」
緒川『相手は社長の情報通り、前回戦闘した八番隊の様です!』
ナオト「あの人質野郎か!」
石神「うむ…相手は民間人でも関係なく、手を出す奴等だ。急がなければ危険だ」
吼児「すぐにでも助けに行かないと!」
青山「そうだな!」
飛鳥「でも、何処へ捕らえられているか、わかるんですか⁉︎」
森次「今位置を割り出している。少し落ち着け」
青葉「でも、落ち着いていられませんよ!」
拓哉「…闇雲に探した所で無駄だ」
山下「む、無駄だって…⁉︎」
剣児「おい…!夏華ちゃんも捕らえられているんだろ?何で、お前はそんなに冷静なんだよ?」
拓哉「誰が囚われようが関係ない。冷静さが欠ければ元も子もない」
剣児「何言ってんだよ、お前…⁉︎あの子達が心配じゃないのかよ⁉︎」
拓哉「心配して何になる?」
剣児「何⁉︎」
拓哉「心配した所で夏華達が戻ってくるワケでもない。…心配など必要ない」
剣児「テメェ!」
鏡「やめろ、剣児!」
剣児「けどよ!」
つばき「今は喧嘩している場合じゃないでしょ⁉︎」
仁「…拓哉兄ちゃん…」
掴みかかって来た草薙 剣児を離し、俺は社長室から出ようとする。
石神「何処へ行くんだい?」
拓哉「…何処へ行こうが俺の勝手だ」
そう言い残し、俺は社長室を後にした。
剣児「クソッ!何なんだよ、アイツは!」
刹那「…」
キッド「…ったく、素直じゃねえな」
石神「…どうやら、城崎君達が囚われている場所が分かったみたいだ。こちらへ向かっているチーム・アルゼナルの子達には既に伝えてある。君達も出撃を急いでくれ」
お町「キッドちゃん!」
アイザック「我々は一足先に彼と向かいますが、いいですか?」
石神「勿論さ。彼にも場所を伝えて欲しいしね」
ボウィー「あいよ!そんじゃあ、行きますか!」
ー早瀬 浩一だ。
下校しているとバイクに乗った道明寺が駆けつけた。
道明寺「早瀬、大変だ!」
浩一「何だよ、道明寺?」
道明寺「城崎と池波が拐われた!恐らく加藤機関だ!」
浩一「何だと⁉︎…分かった!下がってくれ、道明寺。ラインバレルを呼ぶ!」
道明寺「ああ…!」
浩一「来い、ラインバレル!」
…え?どうして来ないんだ?
浩一「来いっ!来いって!急いでんだから早く来いよ‼︎」
道明寺「どうしたんだ、早瀬⁉︎」
浩一「ラインバレルが…来ないんだよ!」
どういう事だよ…⁉︎
ー小田切 拓哉だ。
俺は外へ繰り出し、夏華達を捜索しようとしたが…。
アイザック「何処へ行く気だ、小田切君?」
お町「こんな時間に一人でお散歩は危ないわよ」
拓哉「J9…」
キッド「夏華ちゃん達の居場所が分かったみたいだ。俺達で先に乗り込むぜ!」
拓哉「…気づいていたのか」
ボウィー「ちなみに俺達以外にも何人か、気づいているよ」
拓哉「…お人好しな奴等だ」
俺はそのままJ9の奴等と共に夏華達が囚われている場所へ向かった…。
ー池波 夏華です。
私達はある倉庫に連れて来られました。
絵美「…私達を攫ってどうするつもりですか?」
すると、陸という方は不気味な笑みを浮かべました。
陸「5年前、中国上海で起こった大規模な爆破事件をご存知ですか?当初は集団によるテロ行為なんて報道されましたが、実はアレ、僕一人がやったんです」
夏華「ど、どうしてそんな酷い事を⁉︎」
陸「僕の想像力の高さを知らしめる為です。あの爆発で死んだ人間達はまさか自分が死ぬなんて想像としてなかった。皆が当たり前に一日が終わり、また明日が来ると思っていた。…つまり…」
絵美「…」
陸「僕はあの瞬間爆発で死んだ人達の想像を凌駕したのです!」
夏華「それと私達を攫う事と何の関係があるのですか⁉︎」
陸「前回の戦いで彼に邪魔をされたからですよォ。だから、死ぬ程辛い目に遭わせてあげるんです」
絵美「…酷い…」
陸「あなた達には直接恨みはありませんが、どうやら彼とは親密な関係みたいなんでね。彼を苦しめる道具となってもらいます」
夏華「…関係、ないですか?…それは違いますよ」
陸「何がですか?」
夏華「私の声に…聞き覚えはありませんか?」
陸「声…? っ、まさか…⁉︎」
夏華「ええ。私はあの赤紫の機体のパイロットの一人なのですよ」
陸「ほ、ほう…!成る程!これは好都合です!あなたにも邪魔をされたのですからね!」
絵美「…では、あなたは私がJUDAの人間だという事も知らないのですね?」
陸「…!ヘェ…あなたもJUDAの⁉︎それはまさに一石二鳥です!あなた方は早瀬 浩一どころかJUDAにとっても大事な人質って事じゃないですかァ!」
絵美「…それはつまり、あなたは
え、絵美さん…?
絵美「それなら…あなたに一つだけ教えてあげます」
え、絵美さんの目が…ファクターアイに…⁉︎
すると、倉庫付近に何かが落下して来ました。
あ、あれは…!
陸「そ、そんなバカな…⁉︎ラインバレルだと⁉︎」
どうしてラインバレルが…⁉︎
絵美「現実はあなたの想像を凌駕する!」
まさか…絵美さんが呼び出したのですか…⁉︎
第7話 黒の執行者
陸「バカな!ラインバレルのファクターは早瀬 浩一のはず…どういう事だ⁉︎…一体のマキナに対し、ファクターは一人しか存在できないハズじゃ…クソッ!」
陸という方はアルマに乗り込みました。
夏華「え、絵美さん!」
絵美「ごめんね、夏華さん。後で説明するから…。危ないから隠れていて」
そして、絵美さんもラインバレルに乗り込みました。
絵美「…久しぶりだね。行くよ!フィールド固定後カウンターナノマシン起動!目標の行動に対し6・7・2・3・5・8ごとにリアルタイムで転送…一気に終わらせるわ!」
陸「ま、まあ多少不可解な状況ではありますが、ラインバレルを破壊してしまえば早瀬 浩一も…。」
え…⁉︎嘘…⁉︎
陸「…な、何だコレは⁉︎黒くなっただと⁉︎」
ラインバレルの装甲の色が…黒に…⁉︎
陸「だ、だから何だと言うのですか!出て来なさい!」
ッ…!大量のアルマ部隊が出て来た…⁉︎
絵美「伏兵を置いていましたか…」
陸「どうですか?これでも僕の想像力は劣ると言いますか?」
何と卑怯な…!
絵美「(問題的に時間はかけられない…。それにあまりこの場を離れすぎると夏華さんに被害が…一体どうすれば…⁉︎)」
すると、現れたアルマ部隊の数機が放たれた銃撃によって破壊されました。
陸「な、何ですか⁉︎」
現れたのは…パラメイルとラグナメイル…⁉︎
ロザリー「石神って、社長から連絡を受けて来てみれば一体どう言う事何だよ⁉︎」
クリス「女の子二人が誘拐されたって、話だったよね?」
エルシャ「あそこにいるのは情報にあったラインバレル…?でも…」
ヒルダ「情報で見た時と色が違うぞ!」
絵美「(アレは…社長が言っていたチーム・アルゼナルの人達…?)チーム・アルゼナルの皆さん!私はJUDAの一員である城崎 絵美です!今はワケがあって私が乗っています!どうか力を貸してください!」
サリア「チーム・アルゼナルの隊長のサリアよ。了解したわ、詳しい話は後にして、まずは加藤機関のアルマを止めるわよ!」
陸「チーム・アルゼナルの小娘如き…私の相手ではありませんよ!」
ヒルダ「言ってろ!その慢心、後悔させてやるよ!」
絵美さん達は戦闘を開始しました…。
〈戦闘会話 サリアVS初戦闘〉
サリア「アレクトラが夢見た平和の為に…私は戦い続ける!行くわよ、クレオパトラ!」
〈戦闘会話 ヒルダVS初戦闘〉
ヒルダ「待っていてくれよ、アンジュ…。必ず世界を平和にして、戻るから…!アンタが笑える様に!」
〈戦闘会話 ロザリーorクリスorエルシャVS初戦闘〉
エルシャ「久しぶりの戦闘だけど、いけるかしら、二人とも?」
ロザリー「問題ないさ!」
クリス「うん!ロザリー達となら…きっとやれるよ!」
戦闘開始から数分後の事でした…。
突然、私の周りのアルマ部隊が現れました。
夏華「こちらにもアルマ部隊が…⁉︎」
絵美「夏華さん⁉︎」
陸「だから、想像力が足りないのですよ。…まずは彼女を殺しなさい!」
ロザリー「おい、マズイぞ!」
クリス「でも、ここからじゃ間に合わない!」
ですが、私の周りにいたアルマ達は全て破壊されました。
サリア「い、一体何が…?」
現れたのは…ブライガー…⁉︎
キッド「ヒュー、何とか間に合ったみたいだな」
お町「夏華ちゃんは無事な様ね」
アイザック「だがなぜ、ラインバレルがここにいる?早瀬君か?」
絵美「いいえ。私です」
ボウィー「絵美ちゃんじゃないか!どうしてラインバレルに⁉︎」
キッド「それに色も黒いしな。…まあ、取り敢えずまずはこの場を凌ぐか!拓哉!」
え、た…拓哉って…!
すると、私は誰かに抱き寄せられました…。
ー小田切 拓哉だ。
俺は夏華を抱き寄せ、ディシェイドを配置していた場所まで来た。
夏華「リーダー!」
拓哉「それだけ元気ならば、怪我はないな」
夏華に怪我を確認し、俺は頷いた。
拓哉「行くぞ、夏華。…今回ばかりは俺も黙ってはいられない」
夏華「…はい!」
俺と夏華もディシェイドに乗り込み、戦線に参加する。
それと同時にプトレマイオスとシグナスも現れ、他の奴等も出撃して来た。
青葉「助けに来たぜ!」
赤木「って…ディシェイドとブライガーもいるじゃねえか!」
剣児「拓哉、お前…」
拓哉「…手伝え、草薙 剣児」
剣児「…ヘッ!最初っからそう言えば良いんだよ!」
ロックオン「あそこにいるのは…ラインバレル、か?」
ジノ「いったい誰が乗っているんだ⁉︎色も違うしよ!」
夏華「あのラインバレルに乗っているのは絵美さんです!」
翔子「ええっ⁉︎」
シズナ「絵美ちゃんか⁉︎」
衛「どうして城崎さんが⁉︎」
スメラギ「…気になるけど、今は加藤機関の相手が先よ!」
倉光「城崎さん、後で話は聞かせてもらうよ」
絵美「はい」
スザク「いち早く着いていたか、チーム・アルゼナル」
サリア「お久しぶりです、ゼロ。私始め、ヒルダとロザリー、クリスとエルシャもいます」
スザク「了解した。後、我々は対等な関係だ。敬語はよしてもらおう」
サリア「了解!」
一鷹「さてと…覚悟はできてんだろうな、加藤機関!」
仁「泣いて謝っても許さないからな!」
陸「JUDAの機動部隊も来ましたか…。だが、ここであなた達を倒せば、加藤さんも僕の事を…!」
夏華「行こう、絵美さん!私達を誘拐した事を後悔させよう!」
絵美「ええ。そうね、夏華さん!」
…夏華は良き友人を持った様だな。
…戦闘開始だ。
〈戦闘会話 刹那VS陸〉
陸「僕の想像力の前ではガンダムも無力です!」
刹那「ならば、証明してやる…!お前の想像力というモノを越える俺とガンダムの力を!」
〈戦闘会話 タケルVS陸〉
タケル「お前は何処まで卑怯な手を使うんだ!」
陸「持てる手を全て使う…それが僕なのですよ!」
タケル「この様な奴を野放しには出来ない…!俺の全てにかけてお前を止める!」
〈戦闘会話 剣児VS陸〉
剣児「(拓哉の奴…素直じゃないみたいだな。少し、アイツの接し方を変えてもいいかもしれないな)」
陸「僕とヤオヨロズを前にして考え事をするとはずいぶん余裕ですね?」
剣児「まあ、それもコイツを倒してからだ!テメェの卑怯な真似も此処までだぜ!」
〈戦闘会話 赤木VS陸〉
陸「サラリーマンがどうして邪魔をするのですか⁉︎」
青山「それはお前が卑怯な真似をするからだ!」
いぶき「サラリーマンだろうと何だろうと卑怯者は許さないのよ!」
赤木「お前のやり方には俺達全員怒ってんだ!覚悟しやがれよ!」
〈戦闘会話 キッドVS陸〉
陸「またしても僕の邪魔を…!いい加減にしてください!」
ボウィー「いい加減にって…懲りないのはそっちでしょう」
アイザック「ここはもう潔く終わらせてやるに限る」
キッド「OK!悪党はさっさと倒してやる!」
〈戦闘会話 絵美VS陸〉
陸「現実は想像を凌駕するだと⁉︎ふざけやがってェ!僕の想像は常に…常にィ!」
絵美「あなたの想像なんて、所詮ただの思い込みにしか過ぎない。あなたが私達を倒す事は不可能よ!」
〈戦闘会話 青葉VS陸〉
陸「今後こそ…今度こそあなたの動きを上回ってあげますよ!」
青葉「元バスケ選手の動きと反射神経舐めるなよ!それに俺とディオの動きに合わせられると思うな!」
〈戦闘会話 仁VS陸〉
飛鳥「仁、卑怯な大人に負けるなよ!」
仁「当たり前だ!夏華姉ちゃん達を怖がらせた分、俺達が怒ってやる!」
陸「子供如きがいい気にならない事ですね!」
仁「その子供に今からお前は負けるんだよ!」
〈戦闘会話 拓哉or夏華VS陸〉
陸「今度はこちらで痛い目を見させてあげますよ!僕を苔にした事を後悔させてね!」
拓哉「…黙れ」
陸「ヒ、ヒィッ⁉︎な、なんなんですか⁉︎」
夏華「リーダー…」
拓哉「悪いが、今の俺は少々虫の居所が悪い…。お前の言葉を聞くつもりはない!」
黒いラインバレルはヤオヨロズにダメージを与えた…。
陸「くっ…!こんな事が⁉︎」
絵美「生命までは奪いません…あなたみたいな人間の生命…奪うに値しないから…!」
だが、ラインバレルの色が戻り、膝を着いた。
夏華「絵美さん⁉︎」
絵美「(やっぱり連続転送は…負担が大き過ぎるみたいね…)」
陸「色が戻った⁉︎…と言う事は…チャンスですねェ。お前達、出て来い!」
…まだアルマ部隊を隠していたのか…!
陸「どうです!ここまで想像できていなかったでしょう⁉︎切り札はァ、最後まで取っておくモノで…」
ヤオヨロズのパイロットは最後まで話せなかった…。
なぜなら、自身が命じたアルマ部隊の槍全てがヤオヨロズを貫いたからだ…。
陸「な、何を…⁉︎」
沢渡『よぉ、陸!』
陸「沢渡さん…何故だ…?」
沢渡『お前さぁ。誰が女攫うなんて小せえ事しろって言ったよ?やり過ぎだな。完全に想像を履き違えちまってる。要するに機関の目的とズレが生まれちまったんだよ。…だから…久嵩に頼まれたんだ。お前が目に余る行動を起こしたら殺せってな』
陸「嘘だ…司令が…加藤さんが僕を…」
沢渡『ショックだよな?何たってお前は久嵩以外信用できなくて部下も持たなかったくらいだもんなぁ〜。だがな、よく聞け子豚ちゃん。そんな久嵩からの伝言だ。…【お前が一番想像を理解していない。何故なら自分自身が死ぬ事を想像していないからだ】ってよ』
陸「…加藤ォオオオオオッ!」
そのままヤオヨロズは爆発した…。
青葉「アイツら…自分の仲間を⁉︎」
ディオ「警戒しろ!まだ攻めてくるぞ!」
だが、敵アルマの全ては撤退した…。
リー「撤退した、のか…?」
アレルヤ「あの部隊はあのアルマを破壊する為だけに出てきたようだね」
タケル「どうして簡単に仲間を殺せるんだ…!」
ピーリス「…」
イズナ「…」
そこへ、早瀬 浩一と道明寺 誠がこの場に着く。
道明寺「着いたぞ、早瀬!」
浩一「何なんだよ、これ⁉︎何でラインバレルがいるんだよ…⁉︎」
夏華「は、早瀬さん…これは…!」
浩一「俺が呼んでも来なかったくせにどうしてこんなところにいるんだよ⁉︎答えろよ、ラインバレル!」
叫び続ける早瀬 浩一…。だが、ラインバレルのハッチが開き、そこから城崎 絵美が出て来て、驚く。
絵美「…」
浩一「え…なんで…何で城崎がラインバレルに乗ってるんだよ⁉︎…っ!」
道明寺「早瀬…⁉︎」
浩一「…思い出したぞ…!俺がどこで城崎と会っていたのか」
絵美「…⁉︎」
浩一「3年前のあの事故の時…俺が死ぬ前に見た最後の光景…あそこに城崎はいたんだ‼︎」
その後俺達はJUDAへと戻った…。
ー早瀬 浩一だ。
俺は社長室で石神社長、緒川さん、道明寺、池波と拓哉さん…そして、城崎といた。
絵美「…」
浩一「知りたくなかった、何て事は言いたくないし、城崎が俺を監視していた事も怒らない…。でも、ラインバレルのファクターだった事を黙っていたのは許せない!でも、もっと許せないのは…俺が死んだ時、城崎がラインバレルに乗っていた事だ!」
夏華「は、早瀬さん!絵美さんだって…!」
池波さんが何かを言おうとしたが、拓哉さんがそれを止める。
夏華「リ、リーダー…」
拓哉「口を挟むな、夏華。コレは早瀬 浩一達の問題だ」
夏華「…」
浩一「それはつまり、城崎が俺を殺したと同じじゃないか!」
絵美「そ、それは…!」
道明寺「早瀬…」
浩一「城崎…君は最低だ…」
絵美「…」
石神「早瀬君が怒る気持ちもわかるよ。城崎君、少しの間席を外してもらえないかな?」
絵美「はい…」
拓哉「夏華…城崎 絵美についていろ」
夏華「わ、わかりました…」
城崎と池波、緒川さんは外に出た…。
ー森次 玲二だ。
我々は今、チーム・アルゼナルのメンバーと話をしていた。
サリア「改めて、私はチーム・アルゼナルの隊長…サリアです。こちらは副隊長のヒルダ」
ヒルダ「よろしくな!」
サリア「そして、ロザリー、クリス、エルシャです」
ロザリー「これから頼むな!」
クリス「よ、よろしく…」
エルシャ「仲良くしましょうね」
柳生「彼女達があのエンブリヲという人物を倒したチーム・アルゼナル…」
ヒルダ「まあ、実際、エンブリヲを倒したのはアンジュだけどな」
ジノ「そのアンジュって子は何処にいるんだ?」
ロザリー「喫茶店をやっていてな。今はそこにいる」
クリス「だから、私達だけで参加する事にしたの」
エルシャ「勿論、アンジュちゃんにこんな事知らせると自分も行くって言い出すと思うから伝えてないわ」
ゼロ「そうか…。だが、君達の力は頼りにしている。これからはよろしく頼む」
サリア「こちらこそよろしくね」
ゼロとサリアは握手をした…。
シズナ「それにしてもあの道明寺って奴が何でここにおんねん!」
衛「本人は行き掛かり上か何かと言っていましたが…」
剣児「にしてもよ。二人乗りって事に関してはディスィーブも似たような感じだろ?」
仁「そうだよな。だったら、ラインバレルのファクターってのが二人いてもおかしくないんじゃないのか?」
森次「ディスィーブの二人乗りはJUDAの技術開発部が後から造ったシステムだ。それにそもそも二人乗りと二人のファクターが存在するとでは意味が全く異なる」
山下「確かにそうですね…」
ゼロ「我々も石神社長から聞く必要があるな」
いぶき「取り敢えず、今はやめておきましょう」
青山「そうですね。早瀬と城崎の事もあるしな」
ー小田切 拓哉だ。
石神「早瀬君。君に私の知っていることを全て話そう。その代わり…今から話す事は城崎君には秘密にしておいてもらいたい」
浩一「…」
石神「実はね。彼女自身は自分の身体に問題があると思っているが、私と牧が調べった結果…ラインバレル自身が彼女を拒絶している。…いや、正確に言えば彼女を戦わせないようにしているといった感じだな」
牧「残念ながら、未だに原因は全くわからないんだけどね」
拓哉「…では、戦闘中に装甲の色が戻ったのもそれが原因か」
牧「決して彼女自身に負担のかかる戦い方だけが理由ではないって事だよ」
浩一「じゃあ…城崎は長時間ラインバレルに乗れないって事なのか…」
石神「それから早瀬君。彼女は君を殺した張本人ではないよ。確かに彼女は君が死んだ時にラインバレルに乗っていた。だが、それは彼女の意思とは無関係だったんだよ」
浩一「どういう事ですか⁉︎」
石神「彼女はずっと眠っていたんだよ。あの事故が起こる瞬間までね」
浩一「ずっと眠ってた…?」
石神「そう。そして目覚めた彼女は…それ以前の記憶をほとんど失っていた。だが…城崎君は死んでいく君を見て、泣きながらラインバレルに君を助けるよう何度も頼んでいた。自分の置かれた状況も理解できていないのにだ。その結果、君はファクターとして蘇った」
浩一「…何だよ…!散々大事な事を黙っておきながら、本当に一番大事な事まで黙っていやがって…」
道明寺「つまり、あれだ。早瀬。…お前がラインバレルと生命を共有してんなら、同じマキナのファクターである城崎とも生命を共有してるって事だ。なら、お前がラインバレルに乗って戦い続ければ結果的に城崎の生命を守り続けるって事になるんじゃねえのか?」
石神「彼の言う通りだ、早瀬君。故に君はファクターになった瞬間から、もう一つの生命…つまり城崎君の生命も背負っていたのだよ」
浩一「…俺が城崎の生命を背負っていた…」
生命の重みというやつか…。
拓哉「行け、早瀬 浩一。大切なモノは失ってからでは遅い」
浩一「…はい!」
俺の言葉に頷き、早瀬 浩一は社長室を出た…。
石神「大切なモノは失ってからでは遅い、か…。格好いい事を言うね、拓哉君。それに君が言うと重みが違う」
拓哉「…俺も失礼する」
そう言い残し、俺も社長室を出た…。
ー城崎 絵美よ。
私は夏華さんと屋上にいた…。
夏華「何か飲み物買ってくるね!」
そう言って、夏華さんは屋上を出て行った。
私も最低か…。確かに最低だよね…。
浩一「城崎…」
ッ…早瀬君…!
絵美「早瀬君…」
浩一「大体の話は社長から聞いたよ。その、さっきはひどい事言ってゴメン…最低だ、なんて…知らずとは言え、城崎の生命を背負っていながら俺…何度もラインバレルを…」
絵美「私の都合で黙っていた事です。だから、あなたが謝る必要はありません。私…怖かったんです。全てを話し、あなたに拒絶されたら…。長時間ラインバレルに乗れない私がこの戦いの中、一人で生きていく事なんてできません」
浩一「城崎…」
絵美「それなのに私はあなたを厳しい目で見続けて来ました。自分の生命を託せる相手かどうか判断する為に…。本当に…ごめんなさい。」
浩一「…!」
絵美「だって…それは私の我が儘で身勝手な願いをただ、あなたに押し付けてるだけだった…。本当はそんな事出来る立場じゃないのに…。でも、そんなひどい事したのに…私はあなたしか…!」
浩一「城崎…」
絵美「お願いです、早瀬君…。私を守ってください!」
私は全てを彼に託したいと思いました…だから…!
浩一「…俺は二度と城崎をラインバレルに乗らせる気はない!その代わり、俺は必ず城崎より巧くラインバレルを使える様になってみせる!だから…俺が城崎を守ってやる!」
絵美「…!はい…!」
ありがとう、早瀬君…!
ー小田切 拓哉だ。
俺は缶ジュースを持った夏華と合流し、屋上で早瀬 浩一達を見た。
夏華「よかったね…絵美さん…」
友人、か…。
拓哉「…夏華」
夏華「はい?」
拓哉「…俺達はJUDAとはただの協力関係だ。…いずれその関係が崩れる時が来る」
夏華「…」
拓哉「俺達の目的は世界を救う事でも、戦争を止める事でもない。奴を見つけ出し殺す…ただ、それだけだ。…だからこそ、今の…今のアイツ等との関係を大切にしたい」
夏華「リーダー…!」
拓哉「いつアイツ等と別れてもいい様に記憶に…しっかりと残し、いつでも思い出せる様にしたい。お前はどうだ?」
夏華「…私もです…!」
JUDAの奴等との関係がいつまで続くかわからない…。それでも俺は…俺達は進み続ける…。大切な記憶を残す為に…。
ー中断メッセージ
〈浩一&絵美&石神〉
絵美「社長、どうやらプレイヤーはここでゲームを中断するようです」
石神「そうか…。ケド、出来るだけ早く再開して欲しい。我々の、ひいては地球の命運はプレイヤーである君の手にかかってるんだからね」
浩一「プレイヤーを脅すんですか⁉︎」
石神「何言ってんの。これは脅しなんかじゃないよ…切実な願いだ」
浩一「…!」
石神「あとはね、楽しみにしてるんだよ」
絵美「楽しみにって…何をですか?」
石神「プレイヤーがエンディングを迎える瞬間ってヤツをさ」