小蒔-Komaki- 100式(小蒔は京太郎専用ダッチ〇イフ)   作:いうえおかきく

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流れ三十本場:一粒で二度おいしい

 初美が和に変身することが分かってから一週間が過ぎた。

 

 この日、咲は大会に参加するため名古屋へと向かった。

 大会期間は三日。四日後の夜に戻ってくる予定だ。

 

 咲が泊まるホテルや大会会場と宇宙船を繋げば、咲は大会中でも京太郎に会えるしHもできる。

 しかし、時空を超えて湧の宇宙船と繋ぐドアを、あちこちに設置するわけには行かない。

 故に大会期間中は、咲は京太郎には会うことが出来ない。つまり、咲は京太郎とHができない。

 そのため、昨夜の咲は、

 

 

 咲「ヤリ溜めするから、京ちゃん、覚悟してね!」

 

 

 殆ど京太郎を独占状態で、三日分、みっちり堪能したとのことだ。

 もはや、キャトルミューテーション(白濁液の搾取)状態と言っても良いくらいの求め方だったと言う。

 それでいて、翌日、平然と早朝から起きられる京太郎の体力は底が知れない。

 さすが、北斗神拳の修行をしていただけのことはある。

 

 

 

 その日の夜。

 京太郎は、小蒔、霞、初美、春、明星、巴の六人と戦った。

 湧との戦いは三日に一度。今日は、その日ではなかった。

 

 毎度の如くジャンケンで京太郎と戦う順番を決めた。

 神通力があるのか、大抵、このジャンケンでは小蒔が勝つ。

 しかし、今日は、

 

 

 初美「今夜は私が一番ですよー!」

 

 

 珍しく初美が勝った。

 一番乗りイコール一番濃いのがもらえる。故に初美は大喜びしていた。

 

 

 初美「それに、今日は試したいことがあるですよー!」

 

 

 そう言うと、初美は二十四時間戦うための飲料を口にした。

 某社の滋養強壮飲料………先日、京太郎が飲んでいたヤツだ。

 

 突然、初美の背が十五センチくらい伸びた。

 オモチも一気に巨大化した。Aカップ未満のオモチがKカップまで、いきなり進化したのだ。

 髪の色はピンクに染まり、顔付きも変わった。

 それこそ言葉遣いも、普段の、

『〇〇ですよー!』

 から御堅い敬語に変わる。

 人格まで変わってしまうようだ。

 

 ただ、この姿は咲のストーカー………雀人固執拳の和と呼ばれる原村和と瓜二つ。

 そのため、咲の前で、この変身するのは禁忌事項だった。

 

 しかし、今日は咲が不在。

 この姿で京太郎と夜のバトルを楽しむ絶好のチャンスだ。

 

 一応、初美は、咲から、

 

 

 咲「私の目の前で変身しないでよね!」

 

 

 と言われていた。

 勿論、それイコール、

『咲の目の前でなかったら変身して良い』

 と言う意味かどうかは別であるが、やはり初美自身、変身後の豊満な身体で京太郎とのバトルを試してみたい。

 

 何故なら、この顔と身体は、

 

 

 京太郎「おっ! おぉー!」

 

 

 京太郎好みの姿だったりするのだ。

 これで、京太郎の視線は初美に釘付けとなること間違いないだろう。

 ちなみに、この和の姿でヤル機能を、初美は『和カン機能』と名付けた。

 

 

 インプリンティング機能付きダッチ〇イフは、誰よりもオーナーを愛するように作られている。

 それ故だろう。初美としては、やはりオーナーには誰よりも愛されたい。

 当然、オーナーの好みの姿に変身できるのなら、積極的に、その姿になりたいのも事実である。

 それが、元の自分の姿でないのが悔しいところだが、ライバル多数の状態で一番愛してもらえるのなら手段は選べない。

 

 ここは、この姿………和カン機能で攻撃あるのみだ。

 

 

 一方、京太郎の波動砲は、この初美の姿を見ただけで、瞬時に今までに無いレベルの強大なエネルギーが充填されていた。

 ここまで抑え切れない感覚になったのは久し振りだ。

 

 

 初美のほうも、極度の興奮状態にある。

 和カン機能を発動すると、どうやら性欲回路が暴走するようだ。Hに対する自制心を司る回路が停止したのだろう。

 故に羞恥心と言うものも無くなる………、いや、これは最初から無いかも知れない。

 

 それでいて、インプリンティング機能は継続する。

 つまり、和の姿になっても京太郎の命令が無い限り、京太郎以外を受け入れることは出来ない。決して京太郎を裏切ることはないのだ。

 

 明らかに、自分だけを愛してくれる自分好みの姿をした完璧美少女が、激しく自分を求めてくるシチュエーション。

 こんなスバラなことはない。

 まさに、京太郎にとって、この上ない都合の良い状態と言える。

 

 そして、初美は京太郎に襲いかかると………

 

 

 まこ「ここからはワープじゃ!」

 

 

 R-15の壁を守るため、まこの力が発動した。

 その十分後、

 

 

 京太郎「あべし!」

 

 

 戦いは初美が勝利した。

 身体的な濃厚接触による興奮だけではない。視覚から来る興奮も強烈なのだ。

 それで、京太郎は、いつもよりも早く波動砲を打ち込むことになった。

 

 …

 …

 …

 

 

 翌朝、初美は元の姿に戻っていた。

 滋養強壮剤の成分による変身も永続的では無い。和カン機能には時間制限があるのだ。

 

 

 初美「一晩で元に戻ってしまうのは悔しいですー。」

 

 京太郎「見事にオモチもなくなったな。」

 

 初美「余計なお世話ですー。」

 

 京太郎「(マジで、この落差は激しいな。)」

 

 初美「でも、この身体と変身後の身体の両方が楽しめるですよー。一粒で二度おいしい感じじゃないですかー?」

 

 京太郎「まあ、それもそうだな。」

 

 初美「今夜も明日も変身してサービスするですよー。咲さんが帰ってきたら出来なくなりますがー。」

 

 京太郎「(でも、ちょっとヤバイかも。病み付きになりそうだもんな、これ。)」

 

 

 いや、こんな都合の良いダッチ〇イフがあったら、病みつきにならない方が、むしろ異常な気がするが………。

 

 …

 …

 …

 

 

 一方、阿笠博士の新たな発明品、数絵123式は、この時、既に発注者への配送が済んでいた。

 南浦聡プロが、早速、箱を開けた。

 

 

 聡「ほぉ。キチンと私好みの美女にできておるな。しかも女子高生タイプ。」

 

 聡「ええと、取扱説明書によると、起動スイッチは胸を揉めか。」

 

 聡「普通に日本語で書かれているのが有難いところだな。これが暗号で、

『M右 値 M↷御 喪 メ』

 とかだったら老人には普通、分からんだろうからな。」

 

 

 南浦プロは、数絵をベッドの上に寝かせると、彼女の四肢をロープで縛り、固定して動けないようにした。逃げられないようにするためだ。

 そして、彼は早速、数絵のスイッチを入れた。

 いきなり使いたい………と言うのが一番の理由だが、中味がオーダーしたとおりのモノに出来上がっているかどうかの確認も必要である。

 インプリンティング機能とか、感触とか………。

 

 数絵が目を覚ました。

 

 

 数絵「ここは?」

 

 聡「ワシの家だ。」

 

 数絵「でも、私、なんで裸? しかも縛られて。」

 

 聡「裸なのは、君が、たった今、私のところに配送されて来たばかりだからだ。」

 

 数絵「配送ですか?」

 

 聡「そう。君は、都内のある研究所で製造され、今日、ワシのところに届いたんだ。」

 

 数絵「それって、どう言うことですか?」

 

 聡「君は人間ではない。」

 

 数絵「(もしかしてロボット?)」

 

 聡「君は、AI搭載式 汎用人型性欲処理具 超高性能ダッチ〇イフ 数絵123式だ。」

 

 数絵「はぁっ?」

 

 聡「ワシの孫兼家政婦兼下処理係として造ってもらったんだよ。」

 

 数絵「はぁぁっ?」

 

 聡「しかも、インプリンティング機能付き。つまり、これから君は、ワシ専用の女子高生型性欲トイレになるんだ!」

 

 数絵「なにそれ!?」

 

 聡「だから縛っておいたんだよ。逃げられないようにするためにね。」

 

 

 目覚めて早々、数絵は、ここから速攻で逃げたくなった。

 しかし、四肢がロープできつく縛られている。

 いきなり数絵は、危機に陥った。


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