アタランテお母さん~聖杯戦争で子育て頑張る!~   作:ら・ま・ミュウ

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この話からif編と分岐します


協力関係

「困りましたねぇ~実に困ります。こちらは既に対価を支払ったというのに!未だマリーを奪還出来ずにいるという!」

 

「……申し訳ない」

 

男の言葉に、ダーニックが頭を下げる。彼はユグドミレニアの面々、誰もが息を飲むのを肌で感じていた。そしてダーニックのサーヴァントは『それ』が気に入らなかったのであろう、槍を差し向け憤りを吐露する。

 

「ダーニックよ私の許可なく、私以外の者に(こうべ)をたれるとは如何なることか」

 

「……王よ」

 

「黒のランサー、どこぞの……いえ、君の用意した触媒をみるにヴラド三世に間違いないでしょう。同盟者に矛を向けるとはどういうおつもりで?」

 

彼は静かに首を振ると、「やれやれ、使い魔の躾がなっていない。」ヴラド三世は青筋をたてて槍を握る力に魔力を――

 

―令呪をもって命ずる、槍をおさめよ―

 

「!?」

 

ヴラドを拘束する令呪の縛り。

 

「何を為さるのです!こんな事に令呪を使うなど莫迦な!?」

 

ダーニックの蛮行とも取れる行動に、ついに黙っていられなくなったゴルドは悲鳴を上げる。

 

「ダーニック……貴様ッ!」

 

強力であるが、王としての立場を崩さず。サーヴァントとしては扱いづらいヴラド三世にダーニックがどれだけ時間を割いて信頼関係を築いてきたか想像に難くない。いくら彼が「キャスターの裏切りを暴いたとはいえ!その程度で!」

「黙れ。私に意見することは許されない」

 

「しかし!」

 

「黙れと言っている。元はお前がマリー嬢の奪還に失敗した事がこのような事態を産み出した。指揮を任された者として恥をしれ!」

 

脂汗を滲ませるダーニックはそれだけ言うと立ち上がる。

「我らが盟友サンザーラの……グッ、契約は必ず守る」

 

胸をひとたび抑えて、部屋を後にした。

 

「困りましたねぇ、マリー……叔父さんは不安で不安で仕方ありませんよ」

 

 

サーヴァントも持たず、味方もおらず、戦場に立った愚か者は欠けた刻印をうっとりと眺める。

 

 

サンザーラは女だけで構成された魔術家だ。

 

女は当主へ又は側近へ、男であれば速やかに殺せ

 

 

男ありながらサンザーラを名乗るこの者は何か

 

キャスターの裏切りをまるで未来を視たかのように暴き、対価としてユグドミレニアはマリーの保護を約束する

 

当初、セルフギアススクロールで結んだその誓いを踏み倒す予定であったダーニックが、何故手のひらを反されたように彼の言いなりになってしまったのか、ユグドミレニアのマスター達には分からない。

 

 

ただ、“神代の神秘をその身に内包し続ける事でいずれ根源へと到達を目指す”

 

金髪に赤い瞳を持つサンザーラ家の男。

 

 

黒のアーチャーのマスターであるフィオレはこの二つに何かがあるような気がしてならなかった。




サンザーラの性を名乗る男
健康状態 ご機嫌
魔術回路 八十(サブが十)
魔術刻印 サンザーラの欠片
魔眼 未来予測(人工魔眼)
好きな物 根源
嫌いな物 マリーママ
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