次の日の朝、ユグノア地方 キャンプ場
イレブン「皆、おはよう」
シルビア「あら、イレブンちゃん。おはよう。今日は少し早いのね」
イレブン「崩壊した世界では、僕も頑張ってこの時間に起きてたんだよ。皆を引っ張らなきゃだったから。そしたら、これくらいの時間に起きる事に慣れちゃって」
グレイグ「それなら、俺達の朝の練習に付き合ってもらってもいいか?」
イレブン「うん、いいよ。グレイグともあっちでは何回も練習してたんだ」
しばらくして
セーニャ「ふわぁ....。皆様、おはようございます」
ベロニカ「全く、いつまで経っても寝坊助は治らないんだから」
イレブン「これで全員揃ったね。今日は世界各地を訪れようと思ってるんだ」
ラース「世界を?試練を先にやった方がいいんじゃないか?」
イレブン「僕も最初はそうしようと思ってたんだけど、昨日の父さんを助けた件は、実は未来で解決した事だったんだよ。だけど、僕が過去に戻った事で解決してない事になった。だから、解決しておかなきゃいけない事が各地であるんだ」
ロウ「なるほどのう。確かに知っておれば情報はあるからのう。それに、魔物が凶暴になった事で異変もおきてるやもしれん」
イレブン「最初は僕の故郷のイシの村に行こうと思ってるんだ」
カミュ「それじゃあこの後はイシの村で決まりだな」
イシの村
ラース「....ここもかなり酷い有様だよな」
イレブン「エマ、ただいま」
エマ「あ、イレブン。お帰りなさい。私達の事を心配してくれたの?確かに焼けた村を見て皆落ち込んだけど、落ち込んでるだけじゃ何も始まらないし、皆で力を合わせて村を復興させようと頑張ってるの。
とはいえ、村の人だけじゃ手が足りなくて、手伝ってくれる人を募集してるんだけど、中々集まらなくて困ってるのよ」
イレブン「それじゃあ、僕が世界中の知り合いの人に声をかけてみようか?」
エマ「本当!?ありがとう!助かるわ、イレブン。どんな人が欲しいかっていうと、まずは物資を取り揃えてくれる商人さんね。復興に必要な物とかを揃えてほしいの。デクさんみたいな人がいいな。
次に来てほしいのは、村の用心棒ね。私達だけじゃ守りが薄くなっちゃうから。
次は世界に詳しい人が来てくれるといいな。ホムラの里に詳しい人がいるんだよね?
最後は村のマスコットキャラクター。何か特徴のある子がいいな」
イレブン「たくさん言ったね。わかったよ、ある程度目星をつけて話してみるね。村に僕の紹介で来たって言うようにしてもらうから、エマは村の皆に話をつけといて」
エマ「ありがとう、イレブン。村には話しておくね」
マルティナ「でも、その間も復興の支援が必要でしょ。デルカダールも援助をするように私がお父様に話をしてみるわ」
グレイグ「そうですね、姫様。特にここは我々が自分達の手で壊してしまった場所。責任を持って直さなければ」
エマ「ありがとうございます。グレイグさん、マルティナさん」
イレブン「それじゃあ、デルカダール城へ向かおうか。デクさんにも声かけてみよう」
デルカダール城下町
ラース「それじゃあ、俺とグレイグとマルティナは城に行って王様に声をかけてくるな」
イレブン「わかった、僕とカミュはデクさんの所に行くね。皆はゆっくりしてていいよ」
ベロニカ「あら、ありがとう、イレブン」
それぞれがバラバラになっていった
デルカダール城 玉座の間
マルティナ「お父様、今帰りました」
デルカダール王「おお、マルティナ、グレイグ、ラース殿も来てくれたか。他の者達はどうした?」
グレイグ「今は少し別行動をしております。今日は王に少しお願いがあって参りました」
マルティナ「そうなんです、お父様。前にウルノーガの指示によって壊されたイレブンの故郷、イシの村を今村の皆で復興をしているんだけど、人手が足りないみたいなの。だから、私達にもお手伝いできないかと思って」
デルカダール王「なるほどのう。確かに、あそこはわしらが壊してしまったようなもの。わしらもしっかりと手伝うべきだな。いいだろう、兵士達を定期的にそちらに向かわせる。デルカダール国も復興を手伝うとしよう」
グレイグ「ありがとうございます、王よ」
マルティナ「お父様、もう一つお話があるんです」
デルカダール王「どうした、マルティナよ」
マルティナ「私はこちらのラースという人とお付き合いをさせてもらっているわ」
デルカダール王「何だと!?我が娘と付き合っておるだと!」
デルカダール王は驚いてラースを見る
ラース「はい、王様。私ラースは、マルティナ姫と真剣にお付き合いさせていただいております」
マルティナ「今日はそれをお父様にも伝えておこうと思って」
デルカダール王「........何と。知らない間にマルティナにも春がきておったのだな。だが、ラース殿よ。娘は世界を救った後、姫として、次期王女としてこのデルカダールを担う。
お主はそれについていく自信はあるのか?お主もマルティナだけでなく、このデルカダールを支える男となる自信があるのか?」
デルカダール王は目を鋭くして問いかける
ラース「勿論です、王様。俺は、彼女の真っ直ぐでありながら、気高い意志や心の強さに惹かれたのです。身分など関係ありません。それに、俺はマルティナと約束しました。
ずっとマルティナの隣にいて、君を守る、幸せにしてみせる、と。その約束が守れるのなら、俺のこの力全てをデルカダールに尽くしてみせましょう」
マルティナ「ラース....」
デルカダール王「はっはっはっ。素晴らしい、立派な男だ。うむ、いいだろう。わしもお主の事を認めよう。それに、勇者の仲間の一人が娘の結婚相手なら文句など何もない。
だが、もしお主がマルティナを泣かせるような時は、覚悟しておいてもらおう」
ラース「そんな事は絶対にさせません。俺はマルティナには笑顔でいてほしいのです。マルティナには笑顔がとても似合います。それを俺が奪うなら、俺は死んでも構いません」
グレイグ「俺からも頼んだぞ、ラース。お前が姫様を幸せにしてみせるんだ」
ラース「任せろ、グレイグ」
その頃、デクの店
イレブン「すみませーん。デクさーん」
ミランダ「ああ!いいタイミングで来てくれました、勇者様」
カミュ「あんたは確か、デクの妻のミランダさんだったな。デクに何かあったのか?」
ミランダ「はい。夫が魔物にさらわれてしまったのです。こうなっては頼れるのはあなた方だけ。どうか夫をお助けください!夫は神の岩がある方へと連れて行かれました」
イレブン「そんな事があったのか。それは心配だ、行こう、カミュ!」
カミュ「ああ、もちろんだ。ミランダさんはこのまま家で待っていてくれ。俺達が必ずデクを連れて帰るからよ」
ミランダ「ありがとうございます。どうか皆様もご無事で」
神の岩
イレブン「誰にも言わずに来ちゃったね。すぐに救い出さないと」
カミュ「いたぞ!デク!!平気か!?」
デク「ア、アニキ!?」
デクの近くには魔物がいた
カミュ「行くぞ、イレブン!デクのやつを救い出すんだ!」
イレブン「もちろん!」
その後
デク「カ、カミュのアニキー!久しぶりだよ!ワタシ、商談に出かけたら魔物にさらわれてこんな場所まで。一人で心細かったよ。イレブンさんも本当にありがとう。命の恩人にはこれをあげるよ」
イレブンはアレキサンドライトをてにいれた
デク「安心したら何だか疲れちゃったよー。ワタシここで少し休んでいくね」
イレブン「あ、デクさん。お願いがあって、この下にあるイシの村は僕の故郷なんだけど、今復興しててその人手が足りないんだ。デクさんの商人としての力を貸してくれないかな?」
デク「ワタシは全然構わないよー。むしろ、命の恩人の故郷の力になれるなら何でもするよー。それじゃあワタシは村の方に行くね」
カミュ「デク、元気でやれよな。また顔を出すぜ」
イレブン「それじゃあ城の方に戻らないとね。ルーラ!」