ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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103.大いなる試練

次の日、ソルティコの町

 

 

 

ラース「次はソルティコか」

 

 

 

 

グレイグ「懐かしい。俺はこの町の領主、ジエーゴ師匠の元で修行をしていた事があってな。その頃から、この町はまるで変わっていない。

 

 

 

ジエーゴ師匠や、仲間達と共に修行に明け暮れ、ソルティコの海から自然の厳しさを教わった。俺にとって、この町全てが人生の師だ」

 

 

 

 

イレブン「ふふ、あっちでもグレイグはここに来た時に、その話をしてくれたよ」

 

 

 

 

シルビア「それじゃあ、アタシ外でお花摘みしてくるわ。外で待ってるから、終わったら呼んでね」

 

 

 

 

グレイグ「....おい、待て。前から気になっていたのだが貴様、ジエーゴ師匠のご子息、ゴリアテなのではないか?」

 

 

 

 

シルビア「......思ってたより気付くの早かったじゃない。バレちゃったなら仕方ないわ。久しぶりね。グ・レ・イ・グ」

 

 

 

 

グレイグ「何という事だ。あの生真面目なゴリアテが、こんな風になってしまうとは。師匠はさぞ驚かれるだろう」

 

 

 

グレイグはため息混じりに呟いた

 

 

 

ラース「やっぱりシルビアは騎士の出身で、この町の生まれだったんだな」

 

 

 

 

シルビア「やだ。アタシ、この町の話したかしら?」

 

 

 

 

ラース「前にこの町に来た時も、シルビアは急にいなくなっただろう?この町に嫌な思い出でもあるのかと思っていたが、ジエーゴさんの屋敷に行った時に君と思わしき絵があったんだ。

 

 

 

それと、セザールさんが手を振っている時のシルビアの隠れるような動きと、その時のセザールさんの反応を見て予想してたんだ。後は片手剣が基礎からものすごくしっかりしている事かな」

 

 

 

 

シルビア「それってラースちゃんが入ってすぐじゃない。流石ね、よく見てるわ」

 

 

 

 

グレイグ「貴様、先程逃げようとしていたな。ジエーゴ師匠とお会いしなくていいのか?かつて師匠との間に何があったのかは知らぬ。何か深い事情があるのだろう。

 

 

 

だが、今は勇者の星が落ちた変事の時だ。今こそ、ジエーゴ師匠と和解し、力を借りるべきではないか?」

 

 

 

 

イレブン「怖いんだよね、シルビア。大丈夫だよ。きっと話し合えばわかりあえる。ジエーゴさんだって相手の話を聞かない人じゃない。だから、少しだけ勇気を出してみよう」

 

 

 

 

シルビア「二人の言う通りね。アタシ、怖いけど勇気を出してみる」

 

 

 

ジエーゴの屋敷 ジエーゴの部屋

 

 

 

シルビア「....パパ、ただいま」

 

 

 

シルビアはイレブンの後ろに隠れている

 

 

 

ジエーゴ「誰だぁ、てめぇ....!!てめぇは我が息子ゴリアテ!どの面下げて帰ってきやがった!」

 

 

 

 

シルビア「ひいいぃ!ごめんなさい!」

 

 

 

 

ジエーゴ「おい、ゴリアテ。てめぇ何か勘違いしてねえか?」

 

 

 

 

シルビア「え?」

 

 

 

 

ジエーゴ「お前の騎士道ってやつで世界中を笑顔にすることができたのか?」

 

 

 

 

シルビア「.........いいえ、まだです」

 

 

 

 

ジエーゴ「じゃあなぜ帰ってきやがった!てめぇは大口叩いて出て行った。それなのに、夢も果たさぬままよくも抜け抜けと!そんな風にてめぇを育てた覚えはねえぞ!」

 

 

 

 

シルビア「え?それって」

 

 

 

 

ジエーゴ「こんな身体じゃなかったら、今ごろてめぇをぶん殴ってた所だ」

 

 

 

 

シルビア「ありがとう、パパ。アタシの事ずっと認めてくれてたのね。アタシ、確かに夢半ばのまま帰ってきちゃったけど、それには理由があるの」

 

 

 

 

ジエーゴ「あの黒い太陽の事か。確かに底知れねえ邪悪な気を感じるぜ」

 

 

 

 

シルビア「そう。黒い太陽があったんじゃ、人は心の底から笑えないの。だからアタシ、黒い太陽を何とかする。そして、明るい世界を取り戻して、今度こそ夢を叶えてみせるわ。

 

 

 

そのために、パパにお願いがあるの。あの黒い太陽に立ち向かうため、パパの力を貸してくれないかしら?」

 

 

 

 

グレイグ「師匠、私からもお願いします。世界は今、禍々しい気配に満ちています。この闇を払うため、教えを請いたいのです」

 

 

 

 

ジエーゴ「こいつは傑作だ。十数年ぶりに顔を見せに来たと思えば、この俺に力を貸してほしいだと?いいだろう。あのデカブツをぶっ壊すまで、とことんおめえらに協力してやらあ!」

 

 

 

 

シルビア「え!パパ、本当!?」

 

 

 

 

ジエーゴ「おう!てめぇみてえなドラ息子だろうが何だろうが、困ってる人を助けるのが騎士道ってもんだ。騎士に二言はねえ!よし、早速だが古より我が家に伝わりし、大いなる試練を与えてやろう」

 

 

 

 

グレイグ「大いなる、試練?」

 

 

 

 

ジエーゴ「そうだ。デルカコスタ地方にあるデルカダール神殿に金色の巨人が眠っている。そいつを倒せ。だが、二人で息を合わせて大魔人斬りで倒せ。これが試練だ。

 

 

 

見事試練を果たせば、どんな強大な力にも立ち向かえる、最強の武器が手に入るだろう。あのデカブツにも引けはとらねえはずだ」

 

 

 

 

シルビア「最強の武器が手に入るとなれば、俄然燃えてきたわね。その試練受けて立とうじゃないの」

 

 

 

 

ジエーゴ「ハッ!威勢がいいのだけは相変わらずだな。デルカダール神殿の封印は俺が解いておく。二人で協力してせいぜい頑張りな」

 

 

 

デルカダール神殿 奥地

 

 

 

巨人「我は試練なり。双方共に大魔人斬りで倒せ」

 

 

 

 

ラース「何だよ、二体いたのか。少し面倒だな」

 

 

 

 

イレブン「メンバーは僕ら四人しか来てないからね。頑張らないと」

 

 

 

 

グレイグ「倒せそうになったら言ってくれ。俺達が必ず決めてみせる」

 

 

 

 

シルビア「アタシはそれまで援助をするわ」

 

 

 

 

ラース「それじゃあ俺とイレブンで火力役だな」

 

 

 

 

イレブン「もしもの時は僕も回復に回るよ。グレイグはどっちにもダメージをいれてほしい」

 

 

 

 

グレイグ「わかった、それでは行こう!」

 

 

 

試練1と試練2があらわれた

 

 

 

ラース「ばくれつきゃく!」

 

 

 

イレブン「つるぎの舞!」

 

 

 

シルビア「ラースちゃん!バイキルト!」

 

 

 

ラースの攻撃力が二段階上がった

 

 

 

グレイグ「鉄甲斬!」試練1の守備力をかなりさげた

 

 

 

試練1の通常攻撃

 

 

 

試練2の通常攻撃

 

 

 

ラース「イレブン!こいつらの弱点は知ってるか?」

 

 

 

イレブン「こんなのは見た事ないけど、似た敵なら知ってる。多分ドルマだと思う!」

 

 

 

ラース「了解だ、ダークフォース!」

 

 

 

仲間達は闇と土の力を纏った

 

 

 

イレブン「つるぎの舞!」

 

 

 

シルビア「イレブンちゃん!バイキルト!」

 

 

 

イレブンの攻撃力が二段階上がった

 

 

 

グレイグ「鉄甲斬!」

 

 

 

試練1の通常攻撃

 

 

 

試練2の通常攻撃

 

 

 

ラース「ばくれつきゃく!」

 

 

 

イレブン「つるぎの舞!」

 

 

 

シルビア「ほとばしる〜アモ〜レ!」

 

 

 

ラース「こいつはそろそろ倒せるはずだぞ!」

 

 

 

グレイグ「ゴリアテ!行けるな!」

 

 

 

シルビア「準備OKよ!せーのっ!」

 

 

 

二人「大魔人斬り!」

 

 

 

試練1はたおれた

 

 

 

試練2の痛恨の一撃

 

 

 

ラース「痛ってえ!」

 

 

 

イレブン「ラース、ベホイムいる?」

 

 

 

ラース「いや、ハッスルダンスで大丈夫だ。ダークフォース!」

 

 

 

仲間達に再び闇と土の力が纏った

 

 

 

イレブン「わかった、つるぎの舞!」

 

 

 

シルビア「ハッスルダンスよ〜、そ〜れ!」

 

 

 

全員が回復した

 

 

 

グレイグ「スクルト!」

 

 

 

全員の守備力が一段階上がった

 

 

 

試練2の通常攻撃

 

 

 

ラース「ビッグシールド!」

 

 

 

ラースの盾ガード率が高まった

 

 

 

イレブン「つるぎの舞!」

 

 

 

シルビア「ハアアア!」ゾーンに入った ちから 魅力 みかわし率が上がった

 

 

 

シルビア「ほとばしる〜アモ〜レ!」

 

 

 

グレイグ「鉄甲斬!」試練2の守備力をかなりさげた

 

 

 

試練2の痛恨の一撃

 

 

 

イレブン「まずい!」

 

 

 

グレイグ「イレブン、危ない!うぐっ!」

 

 

 

グレイグがイレブンを咄嗟に守った

 

 

 

イレブン「ごめん!ありがとう、グレイグ!」

 

 

 

グレイグ「平気だ!」

 

 

 

ラース「ばくれつきゃく!」

 

 

 

イレブン「ベホイム!」

 

 

 

グレイグは回復した

 

 

 

シルビア「ラースちゃん!バイキルト!」

 

 

 

ラースの攻撃力が二段階上がった

 

 

 

グレイグ「会心完全ガード!」

 

 

 

グレイグは会心攻撃に対して守りを固めた

 

 

 

試練2の通常攻撃

 

 

 

試練2のランドインパクト

 

 

 

ラース「ばくれつきゃく!」

 

 

 

イレブン「つるぎの舞!どうやらもう少しみたいだよ!」

 

 

 

シルビア「グレイグ!早くゾーンに入って!ハッスルダンスよ〜、そ〜れ!」

 

 

 

全員が回復した

 

 

 

グレイグ「うおおおお!」ゾーンに入った みのまもり すばやさ 会心率があがった

 

 

 

グレイグ「待たせた、すまない。行くぞ、ゴリアテ!」

 

 

 

シルビア「せーのっ!」

 

 

 

二人「大魔人斬り!」

 

 

 

試練2はたおれた

 

 

 

シルビア「やるじゃない、グレイグ。流石は英雄ね。あなたの勇ましい戦いぶりを見て、アタシもパパから教わった騎士道を思い出したわ」

 

 

 

 

イレブン「うん。僕を庇ってくれた時も、流石英雄と呼ばれてるだけあるなって思ったよ」

 

 

 

 

グレイグ「認めたくはないが、俺が上手く立ち回れたのはラース達の力もあるが、ゴリアテのフォローがあればこそ。貴様の乙女心とやらも大したものだ」

 

 

 

 

ラース「そうだよな。いつもシルビアには助けてもらってるから、乙女心はバカにできないよな」

 

 

 

 

シルビア「ありがとう。褒めてくれて嬉しいわ。だけど変ね。パパの言うには試練の巨人を倒せば、最強の武器が手に入るって話だったのに」

 

 

 

 

ラース「いや、シルビア。それはおそらく......ん?気配が増えた?うお!?」

 

 

 

ラース達の間にはいつの間にかジエーゴがいた

 

 

 

グレイグ「師匠!!いつの間に!?」

 

 

 

 

ジエーゴ「ガッハッハ!よくぞ試練を果たしたな。青二才だったおめえらが、まさかここまでやるとは思わなかったぞ!」

 

 

 

 

シルビア「ちょっとパパ!試練を果たしたら最強の武器が手に入るだなんて真っ赤なウソじゃないの!!」

 

 

 

 

ジエーゴ「フフン。何を言ってやがる。お前らはすでに手に入れているはずだ。最強の武器をな」

 

 

 

 

ラース「やはりそういう事ですよね」

 

 

 

 

ジエーゴ「お、兄ちゃん。察しがいいな。さっきの立ち回りも中々よかったぜ。極限の集中状態で互いの心を通わせて戦うと、心が研ぎ澄まされ、己の短所を埋めるよう新たなる素質が目覚める事がある」

 

 

 

 

ラース「相手に影響された眠れる素質と、仲間と協力する絆の力が最強の武器だったんだ。二人ならわかるんじゃないか?」

 

 

 

シルビアのスキル騎士道が解放された

 

 

 

グレイグのスキルはくあいが解放された

 

 

 

ジエーゴ「おめえらはまだ剣を手に入れたばかり。これからも二人で協力して、切磋琢磨していくんだな。ハッハッハッ!」

 

 

 

 

シルビア「ちょっと待ってよ!そんな事言わずに、パパも一緒に切磋琢磨しましょうよ!」

 

 

 

 

ジエーゴ「何でそうなるんだ!」

 

 

 

 

シルビア「仲間と協力する絆の力こそ最強の武器なんでしょ?それなら二人よりも、たくさんあった方がずっと強いわよね?

 

 

 

それに、前に言ったじゃない?あの黒い太陽をぶっ壊すまで、とことんアタシ達に協力するって」

 

 

 

 

ジエーゴ「だ、だが.......」

 

 

 

 

ラース「(流石だよ、シルビア)」

 

 

 

 

グレイグ「師匠が共に戦ってくれるとは心強い!私からもお願いします!」

 

 

 

 

ラース「(あ、自然と逃げ道を失くした。グレイグ、気付けよ)」

 

 

 

 

ジエーゴ「ぐぬぬぬ!あーっ!わかったよ!俺の剣だってまだまだサビついちゃいねえぜ!助太刀してやっからいつでも呼びやがれ!」

 

 

 

シルビアとグレイグは新たな連携技師匠呼びが使えるようになった

 

 

 

ジエーゴ「はあー.....」

 

 

 

 

ラース「ジエーゴさん、お疲れ様です。シルビアにこれから振り回されそうですね」

 

 

 

 

ジエーゴ「おう、お前はラースって言ってたな。まったくあのドラ息子にも困ったもんだぜ。それにしても、お前もかなり素質があるな。俺が鍛えてやってもいいんだぜ?」

 

 

 

 

ラース「うーん、かなり魅力的なお誘いなんですけど、すみませんがまた別の機会でお願いします。俺はデルカダールに行くので」

 

 

 

 

ジエーゴ「それなら、俺もたまにデルカダールに指導に行ってるからよ。その時に教えてやるよ」

 

 

 

 

ラース「それなら有難い限りですね。ぜひお願いします!」

 

 

 

 

 

 


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