カミュ「だが、これでどうやって剣を作るんだ?」
イレブン「剣を作るには、天空の古戦場で採れるオリハルコンが必要で、ヒノノギ火山の中にある鍛冶場で打つんだ」
ロウ「オリハルコンとは、またすごい物を使うのじゃな」
イレブン「作ってみない?もう一つの勇者の剣」
セーニャ「そんな簡単に作れる物なのですか?」
イレブン「簡単ではないけど、オリハルコンなら前にアメジストワームっていうのを倒しに行った時に取ったし、試練の中でも取れたから。ハンマーも手に入れたし、ヒノノギ火山に行くだけかな」
ラース「なるほどな、それじゃあ俺らだけの勇者の剣を作ってみようぜ」
ホムラの里
イレブン「あれ?あの人ウロウロしてるね?どうしたんですか?」
男「ああ、旅人さんかい?俺はこの鍛冶場の職人でね。長い事修行の旅に出ていたが、最近ようやく戻ってきたんだ。俺は修行の果てに王者の剣を作りたいってなったのさ。
王者の剣はその名の通りこの世で最も美しく、切れ味が良い王の名を冠するにふさわしい剣。だが、そいつを作るにはオリハルコンが必要でな。どうしたものかと悩んでいたんだ」
イレブン「オリハルコンなら僕達持ってますよ」
男「本当か!?こ、これは本物のオリハルコン!た、頼む!俺の全財産22500ゴールドをやるから譲ってくれないか?」
イレブン「大丈夫ですよ、どうぞ」
男「やった!!ありがとな、旅人さん!王者の剣が出来上がったら一番にあんたに教えるよ!」
神社
イレブン「すみません、ヤヤク様はいらっしゃいますか?」
男「すみません、ヤヤク様は今ヒノノギ火山の方に向かっており、いらっしゃらないのです」
イレブン「わかりました。それではヒノノギ火山の方に行ってみます」
ヒノノギ火山奥地
グレイグ「おい、あそこの人の前に何かいるぞ」
ラース「あれは、竜じゃないか!」
ヤヤク「む?旅の人か。まさかこんな所に人が来るとはな。これを見て驚いたか?信じられぬかもしれぬが、この火竜は私のひとり息子、ハリマの変わり果てた姿なのだ。火竜の呪いでこうなってしまったのだ」
イレブン以外「え!?」
ヤヤク「私はハリマを救う手立てを探し求め、ついにこの映した相手を真の姿に戻すという、やたの鏡を手に入れた。だが、そのまま向けても反応はない。真の力を引き出すには、ラーの滴というものが必要らしい。
旅の者よ、どうか旅先でラーの滴を見つけたら私に譲ってはくれぬか?」
マルティナ「ラーの滴って確か、前に試練の中で...」
イレブン「そうだよね、すみません。これの事ですか?」
イレブンはバックの中からそれと思われる物を出した
ヤヤク「おお!そなたが持っているのはまさしく書物で見たラーの滴!それをやたの鏡に使えば、ハリマの呪いは解けるやもしれぬ。旅の者よ、ホムラの巫女ヤヤクのたっての頼みだ。どうか譲ってくれぬか?」
イレブン「もちろんですよ。ハリマさんを早く元の姿に戻しましょう」
ヤヤク「ああ、ああ、かたじけない。おお!何という眩い輝き。これが真のやたの鏡の姿なのか。これならばきっと...」
ヤヤクが鏡を火竜に向けると鏡が光り出し、光が止むと、そこには男の人が立っていた
ヤヤク「ハリマ!!」
ハリマ「母上!」
二人は駆け寄り抱きしめあった
ヤヤク「よくぞ、よくぞ戻ってきてくれた。もう一度この顔を見られるなんて、これほど嬉しい事はない。母がどれほどお前に会いたかったか。幾千の孤独と悲しみの夜を耐えながら、必ず戻ってくると信じて待っていたよ」
ヤヤクの目からは涙が溢れている
ハリマ「母上、ご心配おかけしました。これでもう二度と、人食い火竜めが里を襲う事はないでしょう」
イレブン「(そうだ、ここにも悲しみの連鎖があったんだ。よかった、救う事ができて)」
ハリマ「母上、あちらの方達は?」
ヤヤク「この者達はやたの鏡の真の姿を取り戻し、そなたの呪いを解いてくれた旅の者じゃ」
ハリマ「ありがとう、旅の者達よ。そなた達のおかげで火竜の因縁は断ち切られ、私は母と再会する事ができた」
ヤヤク「我ら母子、この恩は決して忘れぬ。里に帰ったら改めて礼をさせておくれ。ホムラの里の社で待っているぞ」
ホムラの里 神社
ヤヤク「来てくれたのだな、旅の者よ。いや、世界に光をもたらす者勇者、イレブンよ」
全員「!?」
ヤヤク「ふふ、私とて巫女の端くれ。ラーの滴を持ってきた時の目を見て確信したのさ。そなたが勇者だとな。そなたの使命は邪悪なる者を討ち滅ぼし、世界中の人々を救う事。まずはこれを受けとってくれ」
イレブンは禁足地への鍵をてにいれた
ヤヤク「私がまだ子どもの頃に聞いた事がある。炎の山の頂にて、聖なる種火を投げ入れし時、遥古より伝わる大いなる鍛冶場が蘇るだろう、と。
そのような伝承を守るために、ヒノノギ火山の頂上は長い間禁足地とされてきた。そなたなら大丈夫であろう。イレブンよ。勇者の使命を果たすため禁足地の鍛冶場を大いに役立ててくれ。そなたの旅の無事をここで祈っているぞ」
ハリマ「そなた達の助けが無ければ、私は身も心も火竜としてそめられる所だった。火竜は人を喰らう邪悪な魔物。もし私が火竜になっていたらと思うと身の毛がよだつ。
しかし、あのような希少な品を見つけてくれるとは、そなたには感謝してもしきれぬ。どうかこれを受け取ってほしい」
イレブンは名刀斬鉄丸をてにいれた
ハリマ「それは古よりホムラに伝わる風や雷をも裂くと言われる名刀。そなた達ならきっと使いこなせるだろう。そなた達の無事を祈っているぞ」
その後
男「おおい、兄ちゃん達!王者の剣ができたんだ!持っていってくれ!」
イレブンは王者の剣をてにいれた
カミュ「これが王者の剣ねえ。俺も片手剣はできるが、性能はよくわからねえな」
ラース「カミュならこっちの名刀斬鉄丸を使えるんじゃないか?」
カミュ「確かにいけそうだが、ラースも使えるだろ?俺は無理に片手剣にする気はねえよ」
イレブン「二人とも斬鉄丸を使えるってすごいよね。僕は無理だなって思ったのに」
シルビア「アタシもよ。その剣とっても扱いが難しそうだわ。もちろん手入れもね」
ラース「おそらく、これはよく目にする剣とかではなく刀の部類だ。切り方や手入れの仕方、立ち回りまでもが片手剣とは違うな」
グレイグ「ふむ、そこまで変わるとなると俺にも厳しいものがあるな。ラースは詳しいのか?」
ラース「まあ、何度か使った事はあるからな。いけると思うぞ」
イレブン「それならラースが装備してて。よし、禁足地に行こうか」