オリジナル展開になります。飛ばしてもらっても構いません
試練の里
イレブン「皆、明日になったら僕は邪神に挑もうと思うんだ」
カミュ「おお、ついにか!確かにかなり力はついたもんな」
ベロニカ「装備も皆、ほぼ最強装備じゃない」
イレブン「そうだよね。だから今日一日は、各自でゆっくりして明日に備えておこう」
ラース「そうだな。明日のためにも万全の状態にしておかなきゃな」
マルティナ「それじゃあ言葉に甘えるわね」
セーニャ「お姉様!この前途中だった本を一緒に読みましょう」
ロウ「わしはイレブンから借りたあの本を読むかの」
仲間達が続々とやりたい事をしようとしていると、グレイグがラースに向かって真剣な表情で話しかけてきた
グレイグ「.....ラース。一つお願いがある」
ラース「ん?何だ?グレイグが俺に頼み事なんて珍しいな」
グレイグ「俺と真剣勝負をしてくれないか?」
全員「え!?」
グレイグ「何も命まで取る気などさらさらないが、俺はお前の本気がどれほどのものか知りたいのだ」
ラース「......なるほどな。さては、これからマルティナの側にいる者としての実力を試そうとしてるな?」
グレイグ「考えはお見通しか、流石だ。お前が強い事はこれまででよくわかっている。その強さの本気を見てみたくなってな。俺で通用するかわからないが、頼まれてくれないか?」
ラース「ああ、いいだろう。だが、一つ条件がある」
グレイグ「何だ?」
ラース「少し前からマルティナとグレイグが話しているデルカダール城内における俺の今後の役職の話とやらを全て無しにしてくれたら俺はその勝負に乗ろう」
マルティナ「え!?どうして知っているの?」
ラース「コソコソしてわからないと思ったのかよ。宿とかで偶に話してたもんな」
グレイグ「だが、あれはラースと姫様が一緒にいられるようにと...」
ラース「その気持ちはとてもありがたいんだが、そんな事をしてマルティナの隣にいたら周りが何て思うかわかるだろ?安心しろよ。俺は一般兵士から地位を積み上げていくさ」
グレイグ「一般兵士がそんな強さであってたまるものか」
ラース「まあ、それで?その話を全部無しにしてくれるのか?何やら立派な地位を与えようとしているみたいだけどな?」
マルティナ「.......いいわよ。グレイグ、話は無しにしましょう。私もラースを無理に隣に縛りつけたくないわ。ラース、ごめんなさいね」
グレイグ「わかりました、姫様。ラース、すまなかったな。お前の気持ちも考えるべきだったな」
ラース「いや、謝る必要はないぞ。俺のためを思ってくれたんだから、寧ろ感謝するべきかもな。それじゃあ、グレイグと本気で戦いますか」
グレイグ「よろしく頼む。イレブン、どこか広い場所はないか?」
ラース「俺の村の近くのキャンプ場なら草原だからな。あそこなんてどうだ?」
イレブン「そうだね。そこにしようか。ルーラ!」
ガラッシュの村前 キャンプ場
イレブン「僕も観戦してていい?」
カミュ「俺も興味あるな」
マルティナ「私はラースを応援しようかしら」
シルビア「それじゃあ皆で観ましょうよ」
セーニャ「何だか不思議な感じですわ。興味はあるのですが、お怪我をされないか不安です」
ベロニカ「まあ、あの二人なら怪我はしても大した事ないでしょ」
ロウ「これは見物じゃのう。ラースの頭のよさや機転が勝つか、グレイグの今までの努力と実力が勝つか。どっちになるかのう」
ラース達から少し離れて全員が観戦し始めた
ラース「本気と言われても、俺には出来る事を全てぶつけることしかできないからな」
グレイグ「それでいい。俺はお前の強さを見たいのだ。武器を使うのは久しぶりに見るな。キャンプの時でしか使わないな」
ラース「流石にグレイグ相手に何も無しはつらいからな。よし、いくぞ!」
グレイグ「こい!」
ラースはグレイグに一直線で向かっていく
ラース「かえん斬り!」
グレイグ「効かん!」カン!
グレイグはラースの攻撃を盾で防ぐ
ラース「なんてな」
ラースは盾を利用し、滑るように背後に急速で回った
グレイグ「な!?」
ラース「メラゾーマ!」
ほぼゼロ距離から打つ
グレイグ「グアア!くっ!マジックバリア!」
グレイグの呪文耐性が上がった
ラースはグレイグにまた突っ込んでいく
グレイグ「天下無双!」
ラースはグレイグの攻撃をかわし、いなしていく
ラース「ばくれつきゃく!」
グレイグ「うおおお!」
グレイグも全て盾と剣を使い、防いでいく
ラース「メラミ!メラミ!メラゾーマ!」
グレイグ「はあっ!ふん!てやあ!」
グレイグはラースからの炎を全て斬っていく
ラース「ミラクルソード!」
グレイグ「蒼天魔斬!」
観戦側では
イレブン「凄いな。お互い拮抗してる」
カミュ「おっさんは流石の一言に尽きるが、ラースもやっぱすげえな。剣と魔法と体術をあそこまで使いこなすのかよ」
マルティナ「ラースは多分何か作戦があるわね」
ベロニカ「わかるの?マルティナさん」
マルティナ「さっきからメラ系の魔法しか使わないわ。ラースはいろんな技を使って相手を翻弄していく戦い方なの。だから一種類しか使わないのは変だわ」
シルビア「なるほどね。それじゃあこれからが楽しみだわ」
ラース達は
ラース「メラガイアー!」
グレイグ「俺に魔法はもう効かないぞ!蒼天魔斬!」
グレイグは魔法ごとラースを斬ってきた
ラース「あぶね!」
その時、地面が突如盛り上がりグレイグを包んだ
グレイグ「うお!これは、ジバルンバ!いつの間に、はあっ!」
グレイグは地面を斬る
その時、岩の影にラースが潜んでいた
ラース「心眼一閃!」
グレイグ「ぐうっ!」
グレイグは少し飛ばされる
ラース「マヒャド!」
グレイグの頭上から氷の塊が降り注ぐ
グレイグ「オノ無双!」
グレイグは斧を回しながら氷が降り注ぐ範囲から出た
ラース「な!ぐうっ!」
グレイグ「無心こうげき!」
ラース「ここだ!」ガキン!
ラースは盾で防ぐ
ラース「ヒャダルコ!バギクロス!」
グレイグを中心に風が巻き起こり、中で氷の刃が回る
しかし、グレイグは気にせず出てきた
グレイグ「天下無双!」
ラース「ばくれつきゃく!」
お互いの攻撃が防いでいく
最後の一発をラースがかわし、グレイグに近づく
ラース「せいけんづき!」
グレイグ「くっ!」
ラース「マヒャド!」
グレイグの頭上から氷の塊が降り注ぐ
グレイグ「鉄甲斬!」
その時、氷を割ったグレイグの目の前には歪な形をしたラースが何体もいた
グレイグ「これは....どうなっている!」
観戦側では
セーニャ「まあ!ラース様がたくさんいらっしゃいますわ!」
カミュ「どれかが本物なのか?全部変な形してるぜ?」
ロウ「.....ほ!これは、流石じゃのう、ラースは」
シルビア「ロウちゃん、わかったの?」
ロウ「この辺りは元々温暖な土地じゃ。そこをさらにメラで温度を上げた。そこからヒャドで急速に冷やし、空気の水分の密度をあげたのじゃ。そうして固まった空気をバギで集めて、あそこの一部分にはわずかだが、霧が発生しておる。この歪な形をした現象は心綺楼とも呼ばれるのう。
心綺楼で今のような光景になっておるんじゃ。今、ラースはわし達に見えている場所にはおらんだろうな。光が正しく屈折せずに、違う場所にいるように、そして変な形に見えておるんじゃ。ラースは自然をも味方にしたのう」
ベロニカ「なるほどね。もしかしてここを指定したのもそのためだったりするのかしら?」
マルティナ「おそらくラースの事だからそのはずよ。あの時からもう勝負は始まっていたのね」
シルビア「グレイグがこの事に気づくかだけど、どうなるかしら?」
ラース達は
ラース「さあ、どれが本物かわかるかな?行くぞ!グレイグ!ばくれつきゃく!」
縦横無尽から蹴りが飛んでくる
グレイグ「うおおおお!」
グレイグは必死に防ごうとする
グレイグ「うぐっ!横か!はあ!」
グレイグはすぐに反応し、斧で斬りかかる
ラース「残念、もう上だ」
ラースは上からグレイグに飛び乗り、後ろの首筋に剣を当てていた
グレイグ「ぐっ!なぜそんな所に」
ラース「勝負ありだな」
ロウ「ラースの勝ちじゃな。ラースよ、心綺楼を作り出すとは流石じゃのう」
ラース「流石じいさんだな、気付いていたか」
グレイグ「心綺楼だと?白いもやなど出ていなかったぞ」
グレイグに種明かしをした
グレイグ「くっ!なるほど、一部の呪文でひたすら攻撃していたのは、攻撃だけじゃなかったという事か」
ラース「まあ、正攻法じゃあ俺はグレイグには敵わないからな。卑怯かもしれないが、こんな手段で攻めさせてもらった。悪かったな、グレイグ」
グレイグ「いや、そんな作戦を思い付くだけで凄いぞ。やはりお前は軍師に向いているのではないか?」
マルティナ「そうよ、あなたの頭のよさにもピッタリだと思ったのに」
カミュ「ハハ!ラースが軍師か、面白えな」
ラース「うるせえぞ、カミュ。俺はそんな立ち位置になるのかはわからんが、なるなら自分で登りたいからな。諦めてくれ」
セーニャ「ラース様、とってもかっこよかったですわ!」
ベロニカ「そうね、グレイグさん相手にどうするのかと思ってたけどこんな戦い方もあるのね。私にもできるかしら?」
ラース「ありがとな、セーニャ、ベロニカ。ベロニカならできると思うが、やるなら相当難しいぞ。霧ができる温度を自分で感じないとだし、僅かに暑くても、寒くても上手くできないからな。俺みたいにバギで集めて何とかってのはあると思うが」
イレブン「そんなに難しいんだ。よくやろうと思ったね」
ラース「まあ、だからこそ俺のよく知ってるここを指定したんだけどな」
グレイグ「な!?あの時からもう既に決めていたのか!」
イレブン「うわ、本当に凄いや、ラースは」
シルビア「でも、グレイグも凄かったわよ。魔法を対策してその上でしっかりと体術も捌いてたじゃない。かなり激しくラースちゃんは攻撃してたのにほとんど防いでたわよ」
ラース「そうだよな。俺が本来ならああなって、相手にならなかったはずだ」
グレイグ「ラースの攻撃が激しくなるのはわかっていたのだが、途中でラースの作戦に気づくべきだったな」
ラース「まあ、これで満足か?俺は疲れたんだが」
グレイグ「ああ、この戦いは王にも伝えようと思っている」
ラース「何だって!?おい、そんな話聞いてねえぞ!」
マルティナ「うふふ、実は前にお父様に頼まれてたの。実力を測ってほしいって。始まりのグレイグの理由はこれを隠すためのものよ。言ってなくてごめんなさいね」
グレイグ「そういう事だ。王もきっと喜ばれるだろう」
ラース「たくっ!知らなかったぜ。まあ、それなら報告していいぞ」
イレブン「それじゃあ皆で休もうか」
シルビア「そうね、明日もあるしゆっくりしてましょう」