118.本当の平和
ここからはずっとオリジナル展開が続きます
ラースがこれからどう過ごしていくのかを書いたものです
邪神を倒し、平和を取り戻したイレブン達はそれぞれの故郷へと戻り、穏やかな日々を過ごす事となった
イレブン「残ったのは僕達だけになったね」
ラース「まあ、最後はデルカダールだからな。この面子だろ」
グレイグ「俺は中途半端な加入だったが、とてもいい旅だった。ありがとな、イレブン」
マルティナ「もう、グレイグ。皆に似た事を言ってるじゃない。つまらないわよ」
ラース「ハハハ!いいんじゃないか?グレイグらしくてよ。俺も、イレブンや皆と出会えて、旅をする事が出来て本当によかった。それに、何だか俺がこうしていられるのが不思議な感じがするんだ」
イレブン「僕も皆と出会えて、たくさん笑って、泣いて苦しんで、でも最後はこうやって皆と笑えてる。僕もこの出会いに感謝しなくちゃ。皆がいなくちゃ何もできない勇者だったけど、皆がいれば僕はいつだって勇者になれるよ」
グレイグ「いい事を言うではないか、イレブン。イレブンを未来に戻す方法はいつ頃から探し始める?」
ラース「とりあえず世界が落ち着いてからじゃないか?俺達もこれから大変だからな。悪いがそれまでは待っててくれ」
イレブン「うん、ありがとう。僕もイシの村の復興だったり、ユグノアの復興だったり頑張るんだ」
マルティナ「デルカダール城が見えてきたわ。イレブン、近いんだからいつだってデルカダール城に来てちょうだい。三人でいつでも待ってるわ」
ラース「そうだぜ、イレブン。会いに来てくれよ?もしかしたら俺はそっちに行けるかもしれないけどな」
グレイグ「声をかけてくれるだけでもいいぞ。イレブンが元気な姿が見たいんだ。いつでもきてくれ」
イレブン「うん、ありがとう。マルティナ、ラース、グレイグ。皆にも言ったけど、皆の事大好きだよ!」
その後、イレブンと別れ、三人でデルカダール城へ帰ってきた
玉座の間
マルティナ「お父様!邪神を倒し、無事に帰ってきました!」
デルカダール王「おお!マルティナよ!よかった!無事であったか!黒い太陽が無くなった事は知っている。よくがんばってくれた。グレイグ、ラースも本当にお手柄じゃった。お主達はこの世界の誇りだ!お礼を言わせてほしい。ありがとう」
デルカダール王は頭を下げている
マルティナ「いやだわ、お父様ったら恥ずかしいですよ」
ラース「王様、流石に王に頭を下げられると恐縮なんですが」
グレイグ「王よ、もったいなきお言葉。ありがとうございます」
デルカダール王「イレブン達はどうしたのじゃ?もしや故郷へと帰ってしまったか?」
グレイグ「はい。イレブンや他の皆は故郷へと帰って行きました」
デルカダール王「ふむ、そうであったか。宴を開こうと思っていたが、仕方あるまい。他の故郷でもきっと厚く労われてるだろう。わし達もお主達を労おうではないか。だがその前にマルティナよ、グレイグよ。ラースの強さは試したか?」
グレイグ「はっ、王よ!私が本気で挑んだ所、ラースは私に勝ちました」
マルティナ「ラースは頭がいいんですよ、お父様。戦いの時も作戦を立ててグレイグに勝ちました」
デルカダール王「ほう!グレイグに勝ったか。それは凄いのう。ラースよ、試すような真似をしてすまなかった」
ラース「いえ、平気ですよ、王様。それと、俺のこれからの事についてですが、俺は一般兵士として入り、そこから地位を積み上げて行こうと思っています」
デルカダール王「何をいう、ラースよ。何もそんな所から始めなくてもよい。それにお主は勇者の仲間として知られておる。兵士では役が務まらんだろう」
グレイグ「やはり王もそう思われますか。私はこれまでの戦い方や頭の回りのよさから、ラースには軍師の職がいいのではないかと姫様と話しておりました」
デルカダール王「ふむ、軍師か......」
ラース「いえ、王様。私は軍師の職にはつきません。いえ、就くことは絶対にできません」
マルティナ「え?どうして?」
ラース「そこの席はもう既に埋まっているでしょう」
グ、マ「!?」
デルカダール王「ホメロスの事か。確かにあやつもそうだ。だが、今はもう.....おらんのだぞ」
ラース「グレイグとホメロスは共に育ち、王とも親しい関係だったとお聞きしております。王もグレイグの事を息子同然と仰っておりました。つまり、それはホメロスも同じという事。私は王にとって息子のような男が、必死に努力して就いた地位を奪うなど絶対にできません」
マルティナ「ラース...」
デルカダール王「.....そこまで考えてくれていたのだな。ありがとう。それならば、お主の気持ちを尊重しよう。お主には、デルカダールの兵士達を鍛える兵士長となってもらおう」
ラース「兵士長?それはグレイグの役目なのではないのですか?」
グレイグ「確かにそうだったのだが、俺はこれから王と姫の付き人として働かなければならなくてな。そっちの人手は足りていないのだ」
デルカダール王「そういう事だ。この職ならばお主は城にいる事ができるし、マルティナとも一緒にいる事ができるだろう。どうであろう?」
ラース「心遣い大変感謝いたします。わかりました。俺はこれから兵士長となり、このデルカダール王国を支えていきましょう」
デルカダール王「うむ、励んでくれたまえ。ああそれと、孫ができたらわしに一番に教えてくれ」
グレイグ「ぶっ!!」
マルティナ「お、お父様!!何を言って」
ラース「わかりました、王様。お任せください」
マルティナ「ラース!!!」
デルカダール王「ハッハッハ!楽しみにしておるぞ。それでは今日はお主達のために少しばかり宴を開こう。これまでの傷を癒してくれ」
その後、ささやかながらも宴が開かれた
そこで、王から娘マルティナが無事に帰ってきた事。英雄グレイグがこれからは王と姫の付き人として働く事。そしてその代わりとしてラースが兵士長になった事を発表した
宴では、身分関係なく騒ぎ、踊った
その中でラースは兵士達に自己紹介のため兵士達を集めていた
ラース「急に集めてもらってすまなかったな。さっき発表があったから分かると思うが、これからは俺、ラースがグレイグの代わりに兵士長として君達を鍛える事になった。よろしく頼む」
兵士達「よろしくお願いします!」
ラース「よかったら俺に自己紹介をお願いしてもいいか?」
その後兵士達の自己紹介が終わった
ラース「ありがとな。俺に何か聞きたい事はあるか?」
バン「はい!」
ラース「確か、バンだったか?何だ?」
バン「はい。勇者様の仲間ともあろう方がどうしてここの兵士長になってくださったんですか?」
ラース「敬語を使われるのか.....。慣れてないな。まあ、いいか。俺は旅をしている時にグレイグに認められてな。そこからは成り行きかな」
ロベルト「はい!使える武器とか魔法は何ですか?」
ラース「俺が使えるのは、片手剣とブーメランと盾と体術だな。特に体術はかなりの自信があるぞ?魔法はたくさん使えるな。回復魔法は無理だけどな。だからグレイグとは違う教え方になると思うが、そこはすまないが頑張ってくれ」
ベグル「はい!グレイグ将軍とは戦った事はあるんですか?」
ラース「おう、本気勝負を挑まれてな。俺なんかだと、真っ向から挑んでも敵わないから作戦を立ててな。そしたらグレイグに勝てたんだ」
ベグル「え!?あのグレイグ将軍に勝ったんですか?」
ラース「ああ、一応な。だが、まぐれだぞ。本人にも聞いてみろ?多分次やったら勝つのはグレイグだからな。質問はもう無いか?それならお近づきの印に皆で騒ごうぜ!俺、こういう宴は楽しんじゃうんだよな!」