ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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119.ラースの歩む道

次の日、訓練場

 

 

 

ラース「よし、全員揃ったな。それじゃあまずは、各自で筋トレをやってくれ。俺もいつも朝やっていた筋トレをやるからな。はじめ!」

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「よし、次は素振りをしていてくれ。俺はそれを見て回るからな。はじめ!」

 

 

 

 

ラース「(ふむ、流石はグレイグの教えていた兵士達なだけあるな。皆、しっかりしている)」

 

 

 

 

ラース「ありがとな。次は二人一組で模擬練習をしてくれ」

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「今、剣をこうやって当てようとしたが、それだと力が切る方向と違ってしまうんだ。だから、そこから攻撃するならば、剣をこっちから攻撃してみろ。そうすれば少ない力でもかなりダメージが入る」

 

 

 

 

ラース「相手の動きを見るのはいい事だが、避けることも考えておかないとな。避ける時も後ろにばかり避けるから、相手に読まれてしまうんだ。避けるのは何も後ろや横だけじゃない。前に踏み込めば、相手が攻撃できない位置に進みながら攻撃できる」

 

 

 

 

ラース「今のタイミングの切り返しはよかったぞ!ただ、多様はするなよ?反撃をされると、モロにくらってしまうからな」

 

 

 

数時間後

 

 

 

ラース「よし!こんなもんか。それじゃあ、最後の仕上げといこう。五人一組で俺と組手をしてもらおう。俺は全部避けるからな。全グループ避けきったら俺の勝ちだ。

 

 

 

全グループの中から誰か一人でも俺の剣を抜かせたり、魔法を使わせたらお前らの勝ちだ。お前らが勝ったら......そうだな。今日の夜、酒場で全員に何でも奢ってやるよ。これでどうだ?」

 

 

 

 

兵士達「いいんですか!?」

 

 

 

 

ラース「もちろんだ!だが、誰か一人でも俺に剣を抜かせたり、魔法を使わせたらだからな。よし、こい!」

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「俺の勝ちだな。奢りはまた今度にお預けだ」

 

 

 

 

兵士達「ハァ.....ハァ.....」

 

 

 

 

グレイグ「お、やっているな。ラース」

 

 

 

グレイグが訓練場に降りてきた

 

 

 

ラース「おお、グレイグ。何だ、様子を見にきてくれたのか?」

 

 

 

 

グレイグ「ああ、どうしているかと思ってな。しかし、お前ら情けないぞ!何を疲れている!」

 

 

 

 

ラース「今、全員対俺で賭け事をしていたんだ」

 

 

 

 

グレイグ「賭け事?教えていたんじゃなかったのか?」

 

 

 

 

ラース「グレイグが教えていただけあって、俺はあまり教えられるような事は少なそうだったからな。実践を踏まえた方が体にも覚えるだろうと思ってな。五人一組で俺から剣を抜かせるか、魔法を使わせたら勝ちとして組手をしていたんだ」

 

 

 

 

グレイグ「ふむ、なるほどな。だが、お前から剣を抜かせるなど難易度が高いのではないか?」

 

 

 

 

ラース「いや、そんな事ないだろ。太刀筋や踏み込みはいい線いってるぜ?」

 

 

 

 

ロベルト「あ、あのグレイグ将軍!」

 

 

 

 

グレイグ「む?どうした?ロベルト」

 

 

 

 

ロベルト「ラースさんの弱点って何ですか?」

 

 

 

 

ラース「おい!何聞いてんだよ!」

 

 

 

 

グレイグ「うむ、ラースの弱点か...」

 

 

 

 

ラース「いや、何グレイグも考えてんだよ!」

 

 

 

 

グレイグ「当たり前の事だが、大人数は苦手だよな。決して弱くはないが、どちらかといったら一対一で圧倒的な力を発揮するな」

 

 

 

 

ラース「まあ、そうだな。魔法やブーメランがあるとはいえ、火力にはあまりならないからな。イオグランデが最高火力だと思うぜ」

 

 

 

 

兵士達「(会話の次元がおかしいのでは!?)」

 

 

 

 

グレイグ「これも当たり前だが、予想してない攻撃は防げないな」

 

 

 

 

ラース「それは皆そうだろ」

 

 

 

 

ロベルト「という事は、何か致命的な弱点があったりする訳じゃないんですね?」

 

 

 

 

グレイグ「そうなるな。まあラースは強いからな。頑張れよ」

 

 

 

 

ラース「というか何聞いてんだよ!俺にだって出来ない事はあるからな!水には弱いからな、俺は!」

 

 

 

 

グレイグ「自分で言うことないだろう」

 

 

 

 

ラース「いいよ、別に。弱点くらい教えても」

 

 

 

 

バン「はい!グレイグ将軍!ラースさんと戦ってみてはくれませんか?」

 

 

 

 

グレイグ「俺が?構わないが」

 

 

 

 

ラース「本気勝負はもうごめんだぜ。よくやってたキャンプでの感じで組み手でもいいならいいけどよ」

 

 

 

 

バン「俺はそれでも大丈夫です!お願いします」

 

 

 

 

グレイグ「ならばやるか、ラース」

 

 

 

 

ラース「おう。いくぞ、グレイグ」

 

 

 

その後

 

 

 

グレイグ「やはり剣が上手くなったな、ラース」

 

 

 

 

ラース「グレイグやシルビアに教えられたからな。そりゃあできるようになるだろ」

 

 

 

 

バン「ありがとうございました!グレイグ将軍がすごいのはわかっていましたが、ラースさんもすごいです!」

 

 

 

 

ラース「おう、ありがとな。今の戦いで俺がやっていた避け方や攻撃の移り変わりはこれからお前達に教えようと思っているが、コツさえ掴めば簡単だからな。楽しみにしとけ」

 

 

 

 

兵士達「はい!」

 

 

 

 

グレイグ「それは俺も興味があるな。時間があればきてもいいか?」

 

 

 

 

ラース「別にいいが、グレイグなら必要ないぐらいもう強いだろ」

 

 

 

 

グレイグ「お前のその避け方やいなしかたは前から興味があったんだ。俺も出来るなら習得したいからな」

 

 

 

 

ラース「わかったよ、今度な。それじゃあ今日の練習はここまでだ!何か聞きたい事があったら俺の部屋にきてくれて構わないからな。それじゃあまた明日な!」

 

 

 

マルティナの部屋

 

 

 

コンコン

 

 

 

ラース「マルティナ、いるか?」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

マルティナ「あら、ラース。訓練は終わったの?」

 

 

 

 

ラース「ああ、今終わらせてきた。入ってもいいか?」

 

 

 

 

マルティナ「大丈夫よ、どうぞ。どうだったかしら?初訓練は?」

 

 

 

 

ラース「流石グレイグが教えてただけあるな。皆、基礎はしっかりしている。俺が教えなくてもいいくらいにはな。後は実践で覚えるだけだと思うぜ。だからこれからは戦い形式で進めて行こうかと思う。マルティナはどうだ?王女としての勉強は」

 

 

 

 

マルティナ「まだ慣れないことばかりね。わからない事もたくさん。それにどうしても体を動かしたくなっちゃうわ。でも、お父様のためにも頑張らないとね」

 

 

 

 

ラース「ハハ、あまり根詰まりすぎるなよ?もし動かしたくなったら訓練場に来いよ。キャンプ場の時みたいに俺と組手をしようぜ。今日グレイグも途中で来て、俺と組手をしたんだぜ」

 

 

 

 

マルティナ「いいのかしら?それじゃあお言葉に甘えようかしら。部屋の方はどう?何か足りない物とかあったら言ってね」

 

 

 

 

ラース「俺からすると、あんな立派な部屋にいるとソワソワするんだよな。俺は貴族だったけど、見たと思うがあんな部屋だったし、村にいた時もそこまで広い部屋じゃなかったからな。どうも、あまり落ち着かないんだよな。時間の問題だろうか」

 

 

 

 

マルティナ「それじゃあ、私の部屋に来てもいいのよ?」

 

 

 

 

ラース「とても素晴らしいお誘いだし、ぜひと言いたいところだが、まだ駄目だ。そんな姿を兵士達やメイドの人に見られてみろ?城中大騒ぎだぞ」

 

 

 

 

マルティナ「それならお父様に相談して、もう結婚の約束もしているって発表しましょう」

 

 

 

 

ラース「おいおい、肝が座りすぎてないか?俺はただの村の出だぞ?よく思わないやつらがゴロゴロ出てくるぞ」

 

 

 

 

マルティナ「それもそうね。でも、お父様の事だからきっと時間の問題だと思うわよ?」

 

 

 

 

ラース「どういう事だ?」

 

 

 

 

マルティナ「お父様がバラしていくと思うわ。メイドさんとかコックとかに言う可能性が高いわよ」

 

 

 

 

ラース「何してんだよ!王様!!」

 

 

 

 

マルティナ「うふふ、だから深く考えてもきっと変わらないわ」

 

 

 

 

ラース「マジか....。だが、イレブンが未来に戻るまではこのままだな。それが終わってから、一緒の部屋になろう」

 

 

 

 

マルティナ「わかったわ。楽しみにしてるわね」

 

 

 

 

ラース「おう、俺も楽しみにしてる。それじゃあ、俺は部屋に戻るぜ。じゃあまた夜の食事の時にな」

 

 

 

 

マルティナ「ええ、お疲れ様」

 

 

 

夕食時

 

 

 

ラース「やっぱりこの席に俺がいるのはおかしくないか?」

 

 

 

 

マルティナ「え?どうして?」

 

 

 

 

ラース「俺、王様と一緒にご飯食べる日が来るとは思ってなかった」

 

 

 

 

デルカダール王「うむ?わしが気になるか。ならば、わしは別の場所に行こうかの」

 

 

 

 

ラース「あああ!待ってください、王様!俺が兵士達と同じ所に行けばいいんです!親子で食べる事は変じゃありません」

 

 

 

 

グレイグ「だが、それだと俺もここにいてはいけない事になるだろう」

 

 

 

 

ラース「グレイグは王様にとって息子同然だからいいんだよ!俺、関係ないよ!」

 

 

 

 

デルカダール王「何を言う、ラースよ。お主はマルティナの夫ではないか。妻と夫が同じ空間でご飯を食べなくてどうする」

 

 

 

 

ラース「.....それはそうですけど」

 

 

 

 

マルティナ「ラース。私は今までみたいにあなたと一緒にご飯食べたいわ?駄目かしら?」

 

 

 

 

ラース「よし、これからもここでご飯食べようか」

 

 

 

 

グレイグ「いいのか、そんなすぐに決めて」

 

 

 

 

ラース「マルティナの頼みだからな。仕方ないな」

 

 

 

 

デルカダール王「ハッハッハ!ラースよ、お主さえよければ、お主もわしの息子になってもいいのだぞ?」

 

 

 

 

ラース「この年でそんな誘いを受けるとは。魅力的なお誘いですね。いいのですか?」

 

 

 

 

デルカダール王「なに、息子は何人増えようと嬉しいものだからな。それにそうした方が、お主もわしと接しやすいのではないか?」

 

 

 

 

ラース「わかりました、ありがとうございます」

 

 

 

 

グレイグ「王は心の広いお方だ。ラース、感謝しなければならないぞ」

 

 

 

 

マルティナ「よかったわね、ラース。お父様とも仲良くしてね」

 

 

 

 

ラース「これからよろしくお願いします、王様」

 

 

 

 

 

 

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