ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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121.遠征

次の日、訓練場

 

 

 

ラース「さあ、今日も一撃入れられるといいな?今日はブーメランと魔法で行くぞ。だが、午後からは遠征だからな。少し早めに切り上げるぞ」

 

 

 

 

兵士達「ええ!」

 

 

 

 

ラース「前に言っただろうが。どんな武器でも立ち回りが重要だって。ほら、かかってこい」

 

 

 

端では昨日酔い潰れた五人が既にヘトヘトになっていた

 

 

 

ガザル「ぜぇ、ぜぇ、疲れすぎて死にそう」

 

 

 

 

ロベルト「完全におもちゃにされてたぞ、俺達」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

ラース「残念だったな。遠距離からの相手は慣れてないみたいだな。今度また立ち回りを教えるからな」

 

 

 

その時、訓練場の二階から声が聞こえた

 

 

 

イレブン「あ!ラース、見つけた!」

 

 

 

 

ラース「ん?おお!イレブン!久しぶりだな!」

 

 

 

イレブンが降りてきた

 

 

 

イレブン「本当に兵士達鍛えてるんだね。ラースならいい教え方できるし、適任だと思うよ」

 

 

 

 

ラース「そんな事ねえだろ。俺にこんな事似合わねえぜ。今日はどうしたんだ?顔を見せにきてくれたのか?」

 

 

 

 

イレブン「うん。それもあるんだけど、今から僕とベロニカとセーニャで勇者の剣を命の大樹に返しにいくんだ。そのついでによったの」

 

 

 

 

ラース「なるほどな。世界は平和になったから剣はあるべき場所に返すのか。まあそうだよな。あ!イレブン!なら、少し時間あるか?」

 

 

 

 

イレブン「?急ぎなんかじゃないから全然大丈夫だけどどうしたの?」

 

 

 

 

ラース「いや、俺が鍛えた兵士達が勇者相手にどこまで通用するか気になってよ。少し戦ってみてくれないか?」

 

 

 

 

イレブン「ええ!僕なんかで相手になるかな?」

 

 

 

 

ラース「大丈夫だ、イレブンはいつも通りやればいいんだからな。というわけでお前ら!今から三人でイレブンと戦ってもらう!負けると思うが、同じ片手剣使いのやつや、魔法を使うやつは俺やグレイグ以外から学べるいい機会だ。しっかり見てるんだぞ!」

 

 

 

 

兵士達「わかりました!」

 

 

 

その後

 

 

 

イレブン「前に戦った時よりも強くなってるよ。剣も強いし、魔法で隙を埋めようとしてくるから、結構強敵だね」

 

 

 

 

ラース「ありがとな、イレブン。ベロニカ達はマルティナの所か?」

 

 

 

 

イレブン「うん、今話してると思うよ」

 

 

 

 

ラース「それなら、俺も行こうかな。よし!今日の訓練は終わりだ!午後の遠征に備えておけよ!」

 

 

 

マルティナの部屋

 

 

 

コンコン

 

 

 

ラース「マルティナ達、いるか?」

 

 

 

 

マルティナ「あ、ラース!ベロニカ達が来てくれたのよ。ってイレブンとは会ってたのね。入って一緒に話しましょう」

 

 

 

 

ラース「よお、ベロニカ、セーニャ。久しぶりだな。元気そうで何よりだ」

 

 

 

 

ベロニカ「ええ、久しぶりね、ラース。兵士達を鍛えてるなんて凄いじゃない。まあ、流石と言った所ね」

 

 

 

 

セーニャ「お久しぶりです、ラース様。皆様、お変わりないようで安心しましたわ」

 

 

 

 

グレイグ「今日は午後から遠征だろう?準備しなくていいのか?」

 

 

 

 

ラース「ああ、昨日のうちに準備は終わらせたからな」

 

 

 

 

マルティナ「いいわね、外に出れて。私もダーハルーネにまた行きたいわ」

 

 

 

 

イレブン「遠征ってダーハルーネに行くの?」

 

 

 

 

ラース「おう、何やらあそこ周辺の魔物の様子がおかしいらしくてな。それの調査だ」

 

 

 

 

ベロニカ「それなら私達も行くわ。丁度ダーハルーネからの便に乗ってクレイモランに行く所だったのよ」

 

 

 

 

ラース「おお、そうか。だが、兵士達もいるぞ?大丈夫か?」

 

 

 

 

セーニャ「私達は構いません。また旅の時みたいで少し楽しみですわ」

 

 

 

 

マルティナ「ええ!?皆して行っちゃうの!私もお父様に言って今日お休みもらってくるわ!」

 

 

 

マルティナは部屋から走って出ていった

 

 

 

ラース「あ、おい!マルティナ!......行っちゃったよ。遊びじゃないんだがな」

 

 

 

その後

 

 

 

ラース「あー、皆、すまないが遠征には勇者達とマルティナとグレイグも行く事になった。想定よりも大所帯だが、気にしないでくれ」

 

 

 

 

兵士達「は、はい!」

 

 

 

 

ラース「魔物と戦いながら行くからな。俺と皆が戦うから、イレブン達は後ろで見ていてくれ。何かあったら兵士達にビシビシ言ってやってくれ」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

グレイグ「ふむ、魔物相手でもしっかりと立ち回れているな。俺の時よりも成長しているようだな」

 

 

 

 

バン「ありがとうございます!やった!グレイグ将軍に褒められた」

 

 

 

 

ラース「お、よかったな、バン。お前は皆の中でも特に太刀筋や戦闘がうまいからな」

 

 

 

 

バン「俺もっとがんばります!」

 

 

 

 

マルティナ「兵士達とも仲良くやってるのね。年が近いし、ラースが優しいからかしら?」

 

 

 

 

ベロニカ「確かに教官というよりは、どっちかといったら先輩的な感じよね」

 

 

 

 

イレブン「僕も最近体動かしてないからな。うかうかしてると、兵士に負けちゃうかも」

 

 

 

 

セーニャ「皆様、傷をおったらすぐに私の元まで来てください。回復いたします」

 

 

 

 

兵士達「あ....はい」

 

 

 

 

ラース「おう、お前ら。どこに行く気だ?まだ怪我なんざ少ししかしてねえだろ。甘えてんじゃねえぞ」

 

 

 

 

兵士達「.....はい」

 

 

 

ダーハルーネの町

 

 

 

ラース「さて、ここから魔物の調査だな。外に出て調べてみよう。その後は兵士達と俺の村に行って墓参りだ」

 

 

 

 

イレブン「あ、ガラッシュの村にも行くんだ。じゃあ僕達も墓参りしていくよ」

 

 

 

 

ベロニカ「そうね。ここに来たら思い出しちゃうからね」

 

 

 

 

ラース「そうか?ありがとな」

 

 

 

霊水の洞窟

 

 

 

ギバ「ここら辺は俺、来たこと無いんですよ。綺麗な所ですね」

 

 

 

 

バン「俺はこの洞窟には入った事無かったな。それと何だか魔物が変じゃないか?」

 

 

 

 

イレブン「そうだね。この感じ邪神がいた頃の魔物に似てるね」

 

 

 

 

ラース「そうだな、まだ完全には抜けきっていないのか?取り敢えずお前ら!戦闘はイレブン達が代わる。お前らは後ろで待機していてくれ。何かあったらすぐに言えよ」

 

 

 

 

兵士達「はっ!」

 

 

 

 

マルティナ「やっと体が動かせるわ!それに、ラースとまたこうやって戦いたかったのよ」

 

 

 

 

ラース「それはよかったな、マルティナ。俺も君とまたこうやって戦えるのはいい気分だ」

 

 

 

マルティナとラースは息ピッタリで動いている

 

 

 

セーニャ「仲は変わらずとってもよさそうですわ。お二方に任せておけば、ある程度は安心ですね」

 

 

 

 

グレイグ「ですが姫様、あまり派手に動かれない方が」

 

 

 

 

ベロニカ「聞こえてないわね、グレイグさんの言葉」

 

 

 

ガラッシュの村

 

 

 

村は異様な雰囲気が漂っていた

 

 

 

イレブン達「!?」

 

 

 

 

ラース「お前ら!これ以上進んじゃ駄目だ!!」

 

 

 

ラースは兵士達にここで待機していろと指示した

 

 

 

兵士達「は、はい!」

 

 

 

 

イレブン「何?この雰囲気?」

 

 

 

 

マルティナ「前に来た時はこんな事なかったわよ」

 

 

 

 

グレイグ「とても嫌な気配で満ちているな」

 

 

 

 

セーニャ「奥から邪悪な気配を感じますわ」

 

 

 

 

ベロニカ「行ってみましょう!」

 

 

 

ガラッシュの村奥地

 

 

 

墓の前に男の人が立っている

 

 

 

グレイグ「あそこに人がいるぞ!」

 

 

 

 

ラース「な!?嘘だろ!どうして!!」

 

 

 

 

マルティナ「彼は!!」

 

 

 

 

ギルグード「よお、久しぶりだな」

 

 

 

そこにいたのは死んだはずのギルグードだった

 

 

 

ラース「ギルグード!何故生きている!お前は俺の腕の中で確実に死んだはずだ!」

 

 

 

 

イレブン「そうだよ。それに、君から感じるその気配は!まさか!」

 

 

 

 

ギルグード「何だよ、つまらねえな。すぐにわかっちまうのかよ。俺は邪神様によってパワーアップした呪術師マーガン。この場所には死者がたくさんいてな。特にこの男は力がいい。だから俺が中に入ってやったのさ」

 

 

 

 

グレイグ「貴様!死んだ人に対してなんたる事を!」

 

 

 

 

マルティナ「その体から出てきなさい!彼の体で好き勝手にするのは許せないわ!」

 

 

 

 

ギルグード「はん!嫌だね!どうしても出したきゃ、俺を倒してみな!」

 

 

 

 

ラース「お前はギルグードに見えるが違うやつだ!皆、こいつは俺がやる。俺の親友を馬鹿にするこいつは絶対に許さねえ」

 

 

 

 

ギルグード「何だ?お前、この男の知り合いか?ギャハハ!なら、思うように攻撃できなかろう?どうだ?お?その隙に思う存分痛めつけ、ベフッ!」

 

 

 

ギルグードは吹っ飛んだ

 

 

 

ギルグード「て、てめえ!親友だったんじゃねえのか!?親友を殴るとか正気か!!」

 

 

 

 

ラース「あ?何言ってやがる。てめえはギルグードなんかじゃねえ。それに、俺はギルグードとはライバルでな。お前とはずっと戦ってきたんだよ!せいけんづき!」

 

 

 

 

ギルグード「ぐう!もう許さねえ!これでも食らえ!全身全霊斬り!」

 

 

 

 

ラース「そんな切り方はあいつはしてこなかった!姿だけ真似たって無駄なんだよ!ばくれつきゃく!」

 

 

 

 

ギルグード「くそ!アイスブレード!」

 

 

 

 

ラース「メラゾーマ!」

 

 

 

 

ラース「マヒャド!」

 

 

 

 

ギルグード「くそ!こんなやつの体なんかにいられるか!出て行ってやる!」

 

 

 

すると、ギルグードの体から煙のような魔物がでてきた

 

 

 

ラース「てめえが本体か!イオグランデ!」

 

 

 

 

マーガン「ギャアアアア!」ジュワー

 

 

 

 

ラース「たくっ!ふざけやがって。....ゴホッ」

 

 

 

 

セーニャ「ラース様、大丈夫ですか?」

 

 

 

 

ラース「ああ、平気だ。怪我もしてないしな。これで邪悪な気配も無くなっただろ。兵士達も連れてくる」

 

 

 

その後全員で墓参りをした

 

 

 

ロベルト「ラース将軍はこの村を復興しようとは思わないんですか?」

 

 

 

ロベルトは周りを見渡している

 

 

 

グレイグ「そうだな、この村はどうするのだ?復興するなら俺達は手伝うぞ」

 

 

 

 

ラース「いや、この村は瓦礫を片付けたらもうこのままでいい。村は人がいなきゃ成り立たないからな。元々こんな辺境な場所にあったせいで、人はあまり来なかったんだ。俺は、俺の心の中でこの村の景色を思い出すとするよ」

 

 

 

 

ベロニカ「そう、それならいいんだけど」

 

 

 

 

マルティナ「それじゃあダーハルーネに戻りましょう」

 

 

 

 

イレブン「そうだね。それに、もしかしたら魔物達もさっきのやつが原因で凶暴になってたかもね。帰り道に様子をみてみよう」

 

 

 

ダーハルーネの町

 

 

 

ラース「どうやらイレブンの読み通りみたいだったな。これで安心だな。王にも報告しよう。それじゃあ、イレブン達はここでお別れだな」

 

 

 

 

ベロニカ「ありがとね、新しいラースの姿も見れて楽しかったわ」

 

 

 

 

セーニャ「またお城の方に行く時は連絡しますわ」

 

 

 

 

マルティナ「ええ、いつでも来てちょうだい」

 

 

 

 

グレイグ「また色々話そうではないか」

 

 

 

 

イレブン「それじゃあまたね!」

 

 

 

 

 

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