それから二週間が過ぎた
医療部屋
ラース「ん?ここ....は?」
ラースは目を覚まし、自分の状況を確認する
マルティナ「スゥ、スゥ」
マルティナがラースの近くで寝ていた
ラース「マルティナ、寝てるのか。迷惑かけたな」
ガチャ
セーニャ「あ!!ラース様!目を覚まされたのですね!」
ラース「お、セーニャ。おはよう。俺、生きてるんだな」
セーニャ「お体は大丈夫ですか?記憶はどこまでございますか?」
セーニャは少し焦ったようにしている
ラース「ど、どうした?体はまだあまり動かないが、変な所はないぞ。記憶は俺がマーガンに取り憑かれて、暴れまわるのを阻止するために俺が自分で腹を刺したとこまでかな」
セーニャ「これは....奇跡ですわ!マルティナ様!起きてください!ラース様が目を覚ましました!」
マルティナ「....ん?あれ?私寝ちゃってたのね。ってラース!目を覚ましたのね!」
ラース「ああ、心配かけたようだな。すまなかった、マルティナ」
マルティナ「体はどう?記憶は?」
セーニャ「どちらも問題無いそうです。これは奇跡ですわ、マルティナ様。私は皆様に伝えてきます」
マルティナ「本当によかった。私、ラースが死んじゃうのかと思って本当に心配したんだから」
ラース「すまなかったな、マルティナ。俺の体で君を殺そうとするあいつが許せなくてな」
マルティナ「そんなの平気よ!私はあなたにずっと隣にいてほしいんだから、もう二度とあんな事しないでちょうだい!」
バタン!
イレブン「ラース!大丈夫!?」
カミュ「目を覚ましたのか!」
シルビア「ラースちゃん、本当によかったわ〜!」
ロウ「体も記憶も問題ないとは....勇者の奇跡が起こったのかのう」
グレイグ「王も後ほど来るとおっしゃっていた。無事でよかった、ラース」
ベロニカ「ちょっと!ラース!!」パチン!
ベロニカはベットに飛び乗り、ラースの頬を叩いた
ラース「痛っ!何だよ、ベロニカ」
ベロニカ「何で体がおかしい事を言わないのよ!私達本当に心配したんだからね!」
ラース「俺だって気づかなかったんだよ。体調悪くなったのは急だったからな。まさか取り憑かれてるとは思っていなかったんだ。悪かったな」
マルティナ「いいのよ、ベロニカ。無事で帰ってきてくれたんだから、それでいいのよ」
ラース「あれからどれぐらい経ったんだ?」
ロウ「二週間じゃのう。お主はその間ずっと眠っておった」
ラース「げ!そんなに経ってるのかよ。皆、本当に迷惑かけたな、すまなかった」
シルビア「でもよかったわ〜。アタシ、ラースちゃんが死にかけてるって聞いて飛んできたんだから」
カミュ「俺も肝が冷えたぜ。まさか、お前が死にかけるとはな」
イレブン「皆してここ数日はお城にいたんだよ」
コンコン
デルカダール王「ラースよ、入るぞ。体はどうだ?記憶の方もしっかりしているのだな?」
ラース「王様!大変ご心配おかけしました。体も記憶も大きな問題はございません。仕事の方が溜まっておられるでしょうから、私はこの後からでもすぐに動こうと思っております」
デルカダール王「いや、今はゆっくり休めるのだ。なんせ死にかけたのだからな。わしもあの場で、お主の腹に穴が空いているのを見て血の気が引いた。
死んでしまったのではないか、とな。本当に無事で何よりだ。仕事はお主には回しておらん。兵士達もずっと心配しておったぞ。声をかけてやるといい」
ラース「ありがとうございます、王様」
デルカダール王「それと、お主はわしに大事な話をしていないのではないか?」
ラース「と、言いますと?」
デルカダール王「マルティナと結婚を約束したのだろう?いつ式を挙げるかなど、わしは聞いておらんぞ?」
マルティナ「お、お父様!そこまで詳しい事は決まってないんです」
ラース「マルティナが言ったのか?この事」
マルティナ「ごめんなさい、あなたを看病してる時に言ってしまったの」
シルビア「やだ!ラースちゃんったらいつの間にそんな約束してたのよ!アタシ知らなかったわ」
ラース「ふむ、そうだな。マルティナ、いつにする?俺が元気になったら式を挙げるか?」
マルティナ「え!今決めるの!?.....でも、そうね。私も早く決めたいから、ラースが元気になったら式を挙げましょう」
イレブン「その時は僕達も呼んでね!絶対行くから!」
カミュ「何かお祝いの品取ってきてやるよ」
ラース「おお、勿論だ。皆でパーッとやろうぜ」
デルカダール王「ハッハッハ!それでは連絡を楽しみにしておるぞ」
ロウ「じゃが、まずは体の回復が何よりも最優先じゃ」
セーニャ「そうですわ、ラース様。早く元気になってくださいね」
その後、ラースは兵士達に会い無事である事を伝えた
兵士達は喜び、中には泣いている者もいた
それから数日後、ラースは完全に回復した
訓練場
ラース「よし!お前ら!今日から俺がまた教えるからな!よろしく頼むぜ!」
兵士達「はい!ラース将軍!」
ラース「まず、今日は遠距離の相手の立ち回りについて教えていくぞ」
訓練終了後
ラース「よし!今日の訓練はここまでだ。何か聞きたい事があるやつはいるか?」
バン「はい!ラース将軍とマルティナ様はいつから付き合っていたのですか?」
ラース「ちょっと待て!何で知っている!」
マーズ「え?もう有名ですよ?ラース将軍とマルティナ様がご結婚されるって城はその話題で持ちきりです」
ラース「マジかよ、いつの間に....。俺とマルティナは旅の途中で付き合う事になったんだ」
ダバン「どっちから告白したんですか?」
ラース「それは俺からしたな」
兵士達「ヒューヒュー!」
ラース「うるせえ!茶化すなお前ら!」
その後、マルティナの部屋
マルティナ「あ、ラース。結婚式場はどこにしようかしら?」
ラース「ウキウキだな。まあそりゃそうか。あそこなんかどうだ?導きの教会。いい雰囲気あるじゃないか」
マルティナ「一緒ね、私もそこにしようかと思ってたの。それならそこにしましょう。お父様がドレスとティアラを買ってくださったの。人は誰を呼ぼうかしら?」
ラース「城の人全員だろ?後はイレブン達、それに各国の王様達も呼ばないとだな。うわ、すごい面子になるぞ」
マルティナ「私、とっても楽しみだわ!」
ラース「俺は緊張すんなー。俺もスーツ買いに行かないとだな」
コンコン
グレイグ「姫様、グレイグです。入りますよ。おや、ラースもいたのか。丁度よかった。二人とも王がお呼びです」
玉座の間
デルカダール王「おお、マルティナ、ラース。お主達の着るものが届いた。これを着て結婚式を挙げてほしい」
デルカダール王はドレスとスーツを二人に渡した
マルティナ「お父様!ありがとうございます!」
ラース「え?王様、俺の分までいいのですか?しかもこんな立派なやつを」
デルカダール王「我が娘の夫が普通のスーツでは締まらんからな。気にするな。お主の事はわしも気に入っておるのだ。ぜひ受け取ってくれ」
ラース「ありがとうございます、王様。お言葉に甘えさせていただきます」
デルカダール王「場所は決まっておるのか?」
マルティナ「はい。導きの教会で挙げようかと考えています」
デルカダール王「わかった。手配しておこう。各国の王にも話をしておく。皆、祝ってくれるだろう」
ラース「王様、実は楽しみなんですか?」
デルカダール王「当然だ、ラースよ。我が愛する娘の人生一度の結婚式をこの目で見れるのじゃ。楽しみでもあり、嬉しくもある」
グレイグ「俺も楽しみにしているぞ、ラース」
ラース「どんどん緊張してくるぜ、全く」