ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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125.未来への手がかり

オリジナル展開です。主人公の救済があったっていいと思うんです。

 

 

 

結婚式から二週間後

 

 

 

イシの村 広場

 

 

 

イレブンは剣の練習の休憩をしていた。周りを見渡している

 

 

 

イレブン「(この村も大分人が増えたなー。新しい家や建物ができて、前とは別の村みたいだ)」

 

 

 

 

エマ「イレブン!あなたにお客さんよ!なんか羽をたくさんつけた人なんだけど、知ってる?」

 

 

 

 

イレブン「あ!シルビアだ!うん、ありがとう、エマ。今行くね」

 

 

 

イシの村入り口

 

 

 

シルビア「あら〜、イレブンちゃん!近くに寄ったから顔を出しにきたの!元気そうで何よりだわ〜!」

 

 

 

 

イレブン「うん、シルビアも元気そうだね。相変わらず世界を飛び回ってるみたいだね」

 

 

 

 

シルビア「そうよ!アタシの夢は世界中を笑顔にする事だもの!邪神ちゃんがいなくなった今、皆、素敵な笑顔で笑ってくれるの!最高だわ!それとね、イレブンちゃんに大事な報告があるの」

 

 

 

 

イレブン「何?いい事?」

 

 

 

 

シルビア「とってもいい事よ! )コソッ イレブンちゃんが未来に帰る方法を探し始めようと思ってるのよ」

 

 

 

 

イレブン「!?本当!いいの!?」

 

 

 

 

シルビア「もちろんよ〜!アタシ、イレブンちゃんのためなら何だってするわ!だから、皆にこうやって声をかけてるの。

 

 

 

ベロニカちゃんとセーニャちゃんとロウちゃんにはもう声をかけてあって、古代図書館で探してくれてるわ。

 

 

 

カミュちゃんはまだ見つけてないし、マルティナちゃん達にはこれから声をかけるけどここら辺は忙しいし、ずっと探し続けるのは難しいと思うの。だから、イレブンちゃんにも探すのを手伝ってもらおうと思って」

 

 

 

 

イレブン「わかった、ありがとう、シルビア。カミュなら多分、今はサマディーの近くにいるって手紙が一昨日来たから僕が行ってみるよ。見つけたら僕もデルカダール城に行って、皆をルーラで連れていくよ」

 

 

 

 

シルビア「わかったわ、ありがとう。それじゃあアタシはデルカダール城へ向かうわね。カミュちゃんが見つかったら来てちょうだいね」

 

 

 

その後、古代図書館

 

 

 

イレブン「そっか、ラースとマルティナは来れなかったのか」

 

 

 

 

グレイグ「ああ。姫様は勉強、ラースはデルカコスタ地方の神殿の調査だ。俺だけ休みを王からもらえたのはありがたいが、姫様が拗ねておられたな。ラースに宥めてもらうとしよう」

 

 

 

 

カミュ「まあ、仕方ねえさ。忙しいのはわかってるからよ」

 

 

 

 

シルビア「マヤちゃんは寒くないかしら?少し暖かい毛布貸しましょうか?」

 

 

 

 

マヤ「俺だってこの近くにずっと住んでたんだから寒いのは平気だぜ!サマディーってのは暑かったんだよ。溶けるかと思ったぜ」

 

 

 

 

グレイグ「それなら俺にその毛布をくれないか?寒くて敵わん」

 

 

 

 

シルビア「もう!仕方ないわね!ほら!」

 

 

 

 

マヤ「おっさん、体大きいのに寒いのが苦手なのかよ。なんかダッセーぞ」

 

 

 

 

グレイグ「仕方なかろう。お前達が暑いのが苦手なように、俺は寒いのが苦手なんだ」

 

 

 

 

イレブン「ベロニカ達はどこで探してるのかな?」

 

 

 

 

シルビア「多分最上階ね。行ってみましょう」

 

 

 

その後

 

 

 

ロウ「ほほ。皆来てくれたかの。おや?マヤちゃんじゃの。カミュに付いて来てくれたのか。元気にしてたかのう」

 

 

 

 

マヤ「あ、じいちゃんだ!久しぶり!俺は元気だぜ!」

 

 

 

 

セーニャ「ラース様とマルティナ様はいらっしゃらないのですか?」

 

 

 

 

グレイグ「すまない、二人とも忙しくてな。代わりには何だが、俺が来たというわけだ」

 

 

 

 

ベロニカ「仕方ないわ、忙しいのはこっちもわかってるもの。グレイグさんが来てくれただけでもありがたいわ。マヤちゃん、久しぶりね」

 

 

 

 

マヤ「へへ、ベロニカさんとセーニャ姉ちゃんだ。久しぶり!」

 

 

 

 

シルビア「それで何か見つかったかしら?」

 

 

 

 

ロウ「いや、目ぼしい物は見つかっておらん。古代文字で書かれている本も多くてな。時間がかかりそうじゃ」

 

 

 

 

イレブン「その事なんだけど、僕、最近夢を見るんだよね。暗い何も無い場所に立ってるんだけど、どこかからラースが呼ぶ声がするの。もしかしたら何か関係があるかもしれない」

 

 

 

 

カミュ「ラースが?そんな事言ってたか?あいつ」

 

 

 

 

イレブン「多分だけどあの声は、僕の未来の世界のラースだと思う。もう少し詳しい事は、夢を見続けないとわからないけど」

 

 

 

 

マヤ「え?未来?勇者様、どういう事?」

 

 

 

 

カミュ「あー、マヤには俺が後で説明しておく。それと、ここに来た時はあの忘却の塔から来たんだろ?そっちにも行って、何かないか探してみようぜ」

 

 

 

 

セーニャ「そうですわ!そこにも何かヒントがあるかもしれません」

 

 

 

 

ベロニカ「それなら人数を分けましょう。私達三人とグレイグさんはここに残って本を探すわ。カミュとマヤちゃんとシルビアさんとイレブンは忘却の塔に行って、何かないか探して来てちょうだい」

 

 

 

 

全員「わかった」

 

 

 

 

 

 

マヤ「すっげー!俺、こんな景色見た事ねえ!勇者様ってやっぱりすげえ!」

 

 

 

 

カミュ「おい、マヤ。あまりはしゃぎすぎで落ちるなよ」

 

 

 

 

マヤ「そんくらいわかってるよ、クソ兄貴!いいじゃん、楽しんだってさ!」

 

 

 

 

イレブン「ふふ、こんな景色見られるのはマヤちゃんくらいなものだよ。この世界の特等席、楽しんでね」

 

 

 

 

シルビア「それにしても不思議な夢ね。その夢の中のラースちゃんの声は、イレブンちゃんの名前を呼ぶだけなの?」

 

 

 

 

イレブン「うん。イレブン、こっちだ!こっちに来いって呼んでるんだ」

 

 

 

忘却の塔 時の祭壇

 

 

 

マヤ「ここで勇者様は俺達の世界に来てくれたのか。全く、勇者って何なんだよ。こんな若い兄ちゃんにとんでもないことするじゃねえか」

 

 

 

 

カミュ「ん?イレブン、時のオーブの近くに変なのがないか?割れ目?なのか?」

 

 

 

 

イレブン「本当だ。何だろう、これ」

 

 

 

時の祭壇には小さな裂け目のようなものが空間にある

 

 

 

シルビア「近づいても何もないわね。.....あら?何だか声が聞こえるわ」

 

 

 

 

イレブン「どれどれ....。あ!本当だ!何か言ってる。でも、小さくてよくわからないや」

 

 

 

 

カミュ「勇者の力でどうにかなるものじゃないのか?」

 

 

 

 

イレブン「僕はもう勇者の力は渡しちゃったからね。多分そこまで大きな力は残ってないよ」

 

 

 

 

マヤ「この事、じいちゃん達に報告した方がいいんじゃないか?」

 

 

 

 

シルビア「そうね。これ以外特に目ぼしい物は無さそうだし、一旦戻りましょう」

 

 

 

古代図書館

 

 

 

ロウ「ふむ、空間に裂け目みたいな物ができて声が聞こえた....と」

 

 

 

 

セーニャ「不思議ですわね。前はそんな物ありませんでしたわ」

 

 

 

 

ベロニカ「待って!確かさっきの本に似た記述が....。グレイグさん、さっきの本棚から青い本とってくれないかしら?」

 

 

 

 

グレイグ「これの事でいいか?」

 

 

 

 

ベロニカ「ありがとう。待ってね.....。あったわ!これよ!この世界には時折割れ目ができ、そこには自分と同じ姿が映るらしい。それを見た者は未来を知る事ができる」

 

 

 

 

マヤ「未来を知る?自分と同じ姿?でも、声しか聞こえなかったぜ?」

 

 

 

 

シルビア「もしかして、どんどん大きくなっていくのかしら?」

 

 

 

 

カミュ「そうすると俺らの未来の姿が映るのか?だけど、そんな鏡みたいな事が起こったからって、どうやって未来を知るんだよ」

 

 

 

 

イレブン「.....もしかして、さ。そこに映るのは僕の世界の皆なのかな?未来の自分達の姿が見られる、もしくは、違う世界の僕達が見れるのかもしれない」

 

 

 

 

グレイグ「なるほど。だから未来を知る事ができるという事か。だが、そんな夢のような事があるのか?」

 

 

 

 

イレブン「僕が時を超えたんだから、不思議ではないかもよ」

 

 

 

 

ベロニカ「あら?この本、途中で開かないページがあるのよね。最後の方が固くて開かないのよ」

 

 

 

 

グレイグ「どれ、貸してみてくれ。む?これは.....ふん!本当だ、開かないな」

 

 

 

グレイグが持っても全く動かない

 

 

 

イレブン「僕が開けてみるよ。....あれ?開いたよ?」

 

 

 

イレブンは何もないかのように開けられた

 

 

 

ロウ「どういう事じゃ?まあよい、何て書いてあるのかのう」

 

 

 

 

イレブン「えっとね、私を救ってくれた勇者のために、あなたを元の時に戻す方法をお教えします。これって....!」

 

 

 

 

セーニャ「まさか、セニカ様の記述ですか!」

 

 

 

 

シルビア「ちょっと!イレブンちゃん、何て書いてあるのよ!」

 

 

 

 

イレブン「うん。あなただけ時の流れが周りと違いました。おそらく、私と同じ事をしたのでしょう。もしあなたが元の時に戻りたければ、世界のどこかに極めて稀にできる、時の裂け目を見つけるのです。その裂け目は未来と繋がっています。

 

 

 

そこで、互いの世界からこの呪文を唱えると裂け目は扉となり、一時的に未来の世界へ帰る事ができます。ですが、帰ればもちろん、過去には二度と戻れなくなります。どうするかはあなた次第です。呪文は下に書いておきます。

 

 

 

このページは勇者の力を持つものしか見れないようにしておきます。あなたが私を救ってくれた事、大変感謝いたします。どうか、あなたにも救いがありますように。 セニカ」

 

 

 

 

 

 

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