ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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127.変わりゆく未来

イレブンが未来に帰ってから三ヶ月後、城にはカミュとマヤが来ていた

 

 

 

訓練場

 

 

 

カミュとマヤは二階からラースを見ていた

 

 

 

ギバ「ハア!」

 

 

 

 

ラース「そう、槍は普通は突きの攻撃をしがちだが、何もそれだけじゃない。そうやって横になぎ払う攻撃もできる」

 

 

 

 

ギバ「なるほど、突きと組み合わせていくといいんですね。ありがとうございます、ラース将軍」

 

 

 

 

ラース「気にするな、ギバこそ残って練習とは精が出るじゃないか。その努力がいつか報われるぞ」

 

 

 

 

カミュ「お、やってんなぁ、ラースのやつ」

 

 

 

 

マヤ「あ、あの人前に会った事あるよな?へー、ここで兵士達を鍛えてたんだな」

 

 

 

 

カミュ「ここで兵士達を鍛え始めたのは、俺達との旅を終えてからだぞ。まあ、俺からすりゃおかしな話だけどな。おーい!ラース!」

 

 

 

 

ラース「ん?おお!カミュ!それに隣にいるのは妹のマヤちゃんか!久しぶりだな!今そっちに行く」

 

 

 

ラースはカミュ達の元まで来た

 

 

 

マヤ「兄ちゃんここで兵士達鍛えてるんだ。兄貴より強そうだもんな。それに、結婚式の時も綺麗な姉ちゃんと結婚してたよな」

 

 

 

 

ラース「マヤちゃん、元気そうだな。でも旅の時は、俺より君の兄貴の方が頼りにされてたんだぜ?」

 

 

 

 

マヤ「え〜!?このクソ兄貴のどこが頼りになるんだよ!」

 

 

 

 

カミュ「おい、マヤ、騙されるなよ?旅の時に、俺はこいつに蘇生呪文が必要になるほどボッコボコにされたんだからな」

 

 

 

 

マヤ「うわ、兄貴ダッサ。でもやっぱり兄ちゃんの方が強いんだな」

 

 

 

 

ラース「まだ覚えてんのかよ。まあ、折角来てくれたんだ。マルティナの部屋で近況報告でもしようぜ。お菓子もだすぞ」

 

 

 

マルティナの部屋

 

 

 

コンコン

 

 

 

ラース「マルティナ?いるか?カミュ達兄妹が来てくれたぞ」

 

 

 

ガチャ

 

 

 

マルティナ「あら!カミュ!それにマヤちゃんじゃない。久しぶりね」

 

 

 

マルティナは部屋に三人を招き入れた

 

 

 

カミュ「よお、マルティナも元気そうだな」

 

 

 

 

マヤ「あ、結婚式の時の姉ちゃんだ」

 

 

 

 

マルティナ「ふふ、こうして話すのは初めましてね。私はマルティナって言うの。よろしくね、マヤちゃん」

 

 

 

 

マヤ「兄貴から聞いてるぜ。姉ちゃんはこのお城のお姫様なんだろ?いいなー、俺もお城に住んで大金持ちになりてえ」

 

 

 

 

カミュ「マヤ。あまりそういう事をここで言うな」

 

 

 

 

ラース「ハハ、いいじゃないか。それに、お金持ちは憧れるもんな」

 

 

 

 

マルティナ「私は全然気にしないわよ。それに、マヤちゃんとってもかわいいわ」

 

 

 

 

マヤ「どっかのクソ兄貴より二人とも優しい。それに、俺かわいいって。やった、クソ兄貴は言ってくれねえんだよ」

 

 

 

 

カミュ「お前が?かわいい?マルティナ、お世辞はよしてくれよ。正直に言っていいんだぜ?こんな教育もなってないようなやつ、可愛げなんかないぞ?」

 

 

 

 

マヤ「ハア!何言ってんだよ、クソ兄貴!そう言う事ばっかり言うから彼女の一人もできねえんだろ!この二人を少しは見習えよ!」

 

 

 

 

ラース「仲がよさそうで何よりだな。それに、カミュ?お前はこういう生活を望んでたんじゃないのか?」

 

 

 

 

カミュ「何言ってんだよ、ラース。俺はいっつも各地でマヤが起こす騒ぎで疲れてばっかりだぜ。まだ皆との旅の方が楽だった気もするぜ」

 

 

 

 

マルティナ「うふふ、でもカミュ、今とっても幸せそうな顔をしてるわよ。兄妹水入らずの旅なんて羨ましいわ。私もまた旅をしたいわ」

 

 

 

その後、近況報告をしていた

 

 

 

カミュ「え!?赤ちゃんが出来たのかよ!」

 

 

 

 

マヤ「え!!姉ちゃん、すげえ!」

 

 

 

 

マルティナ「そうなの。今朝お父様に報告したら大騒ぎだったのよ。グレイグは嬉し泣きをするし」

 

 

 

 

ラース「王なんかもう気を急かして、赤ちゃん用のベッドを買おうとしてよ。何ヶ月も先の話だってのに早すぎるんだよ、全く」

 

 

 

 

マヤ「なあなあ、俺、お腹触ってみたい!いい?姉ちゃん」

 

 

 

 

カミュ「おい、マヤ。まだ触ったって動いたりはしないんだから、何もわからないぞ?」

 

 

 

 

マルティナ「そうね、カミュの言う通りよ。ごめんなさいね、マヤちゃん。でも、今度来たらその頃には大きくなってると思うから、その時は触っても大丈夫よ」

 

 

 

 

マヤ「何だ、そっか。じゃあまた今度来る!約束!」

 

 

 

 

マルティナ「ええ、約束よ」

 

 

 

コンコン

 

 

 

グレイグ「姫様、グレイグです。入りますよ。おや、カミュ達兄妹じゃないか。来ていたのか。久しぶりだな」

 

 

 

 

カミュ「おお、おっさん!相変わらず元気そうだな」

 

 

 

 

マヤ「あれ?この前のおっさんだ。久しぶりじゃん」

 

 

 

 

グレイグ「マヤちゃん、久しぶりだな。元気そうで何よりだ」

 

 

 

 

マヤ「そういえば、おっさんも勇者様と一緒に旅をしてたんだな。いつの間にか兄貴にはすげえ知り合いばっかりで、そこは兄貴のすげえ所だと思ってるぜ」

 

 

 

 

マルティナ「それでグレイグ、私に何か用事かしら?」

 

 

 

 

グレイグ「ああ、姫様、大した事ではないのですが、王が赤子用のオムツはどうするのかと話されておりまして」

 

 

 

 

カミュ「おいおい、王様本当に急ぎすぎだろ。まだお腹だって大きくなってねえのによ」

 

 

 

 

マルティナ「まったく本当よ、お父様ったら。グレイグ、私から後でちゃんと言っておくわ。ごめんなさいね」

 

 

 

 

ラース「あ、グレイグ。バンとマーズに、もう少ししたら城下町の方に見回りに行くと伝えておいてくれないか?」

 

 

 

 

グレイグ「うむ、了解した。それじゃあな、カミュ、マヤちゃん。ゆっくりしていってくれ」

 

 

 

 

カミュ「それなら俺達もその見回りに合わせて町に戻るぜ」

 

 

 

 

マヤ「え〜、もう戻るのかよ、兄貴。もっとゆっくりしていこうぜ」

 

 

 

 

マルティナ「そうよ、もっと話していきましょう」

 

 

 

 

カミュ「ハァ〜。俺はこの城にいい思い出がなくてな、あまり近付きたくないんだがな」

 

 

 

 

ラース「それは前の事じゃないか。今は気にするなよな」

 

 

 

 

マヤ「そうだぞ、クソ兄貴!過去の事をいつまでもウジウジ言ってるとだらしないぞ」

 

 

 

 

カミュ「へいへい。それじゃあもう少しいますよ」

 

 

 

 

マヤ「やった!あのな、姉ちゃん。俺、この前ダーハルーネって町に行った時にな」

 

 

 

 

ラース「それじゃ俺は見回りに行ってくる。ゆっくりしてろよ。まあ、終わったらまた戻ってくるさ」

 

 

 

城門前

 

 

 

マーズ「あ、ラース将軍!俺らは準備終わりましたよ」

 

 

 

 

ラース「ああ、それじゃあ行こうか」

 

 

 

二時間後

 

 

 

ラース「それじゃあ見回りは終わりだな。明日の当番はギバとロベルトだったな。伝えておいてくれ」

 

 

 

 

マーズ「はっ!」

 

 

 

 

バン「あの、ラース将軍、俺少し相談したい事があるので、今夜部屋を伺ってもいいですか?」

 

 

 

 

ラース「おう、わかった。それじゃあ夜は部屋で待ってるぞ」

 

 

 

夕食時

 

 

 

マルティナ「もう!お父様!気を早くしすぎです。まだまだ先の話なんですよ!」

 

 

 

 

デルカダール王「むう、すまない、マルティナ。少し浮かれてしまってな」

 

 

 

 

マヤ「でも嬉しいんだもんな、王様も。孫の顔が早く見たいんだろ?」

 

 

 

 

デルカダール王「おお、わかってくれるか、マヤ殿よ。そうなのだ、マルティナ。わしは楽しみでもあり、嬉しくもあるのだ」

 

 

 

 

マルティナ「それにしたって順序というものがあります。報告はしっかりするので待っていてください」

 

 

 

 

ラース「マヤちゃん、こっちに残っていいのか?カミュが心配するぞ?」

 

 

 

 

マヤ「兄貴にはしっかり言ったし、しぶしぶだったけど了承は得たからな。俺、お城の部屋に泊まれるなんて初めてでワクワクしてるんだ」

 

 

 

 

グレイグ「それなら存分に楽しんでいってくれ。何かあったら言ってくれて構わないからな」

 

 

 

 

マヤ「へへ、おっさん、ありがとな。ここのご飯もめちゃくちゃ美味いし、もう最高!」

 

 

 

 

グレイグ「そうだ、ラースよ。王と話していたのだが、この先姫様が王位を継いで王女となった時、ラースには姫様の専属の騎士として働いてもらおうと考えているのだ」

 

 

 

 

ラース「ぶっ!ハア!?俺が騎士だって!!?無理、無理!今だって似合わねえ事してるのに、その上騎士なんて!俺、何もわからねえぞ」

 

 

 

 

グレイグ「そこは俺が教えよう。だが、そうすればお前は今よりもずっと、姫様の側にいられるのだぞ」

 

 

 

 

デルカダール王「そうだ、ラースよ。わしにグレイグがついているように、王女となるマルティナにも常に守る者が必要なんじゃ。

 

 

 

そして、それは夫であるお主がふさわしい。強さも問題あるまい。言葉使いは公の場でさえ気をつけてくれれば、今のままで構わん。どうだ?」

 

 

 

 

マルティナ「私もその方がありがたいわ。騎士として、なんてのは無くていいけど、私も信頼できる人が隣にいた方が安心できるもの」

 

 

 

 

マヤ「俺も兄ちゃんなら姫様を守るのにピッタリだと思うぜ」

 

 

 

 

ラース「.......少し、考える時間をください」

 

 

 

 

デルカダール王「もちろんだ。返事はすぐでなくともよい。ゆっくり考えてくれ。だが、わし達はお主が騎士になる事を応援するという事は忘れないでほしい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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