カミュ達が来てから一ヶ月後
マルティナ「う.....」ドサ
マルティナはお腹を押さえて倒れた
グレイグ「姫様!?どうされましたか!!」
メイド「もしかして!今、医師の方をお呼びします!グレイグ様は姫様を安静にさせといてください!」
その後、医療部屋
医師「これは、そろそろ産まれるね。皆に知らせなさい。でも、この部屋に多くの人は入ってはいけないよ。私とラース様だけにして、外で待っていてください」
グレイグ「わかりました。後は頼みます」
バンッ!
ラース「マルティナ!大丈夫か!!」
医師「ラース様、お静かにお願いします。今からマルティナ様の出産を始めます。ラース様はどうかマルティナ様を支えてやってください」
ラース「そ、そうか。ついに産まれるのか」
マルティナ「ラース、私頑張るわね。手を握っていてくれる?」
ラース「ああ、もちろんだ。頑張って耐えるんだぞ、マルティナ」
数時間後、部屋の外では全員集まっていた
デルカダール王「マルティナ、大丈夫であろうか」
デルカダール王は部屋の前でウロウロしていた
イレブン「王様、落ち着いてください。マルティナなら絶対大丈夫ですよ」
マヤ「そうだぜ、王様。あの姉ちゃんなら絶対に産んでくれるぜ」
マルティナ「ううううぅぅぅ!」
マルティナの声が聞こえた
グレイグ「ひ、姫様!!くっ....」
ベロニカ「これは....緊張するわね」
セーニャ「お願いします、どうか大樹の御加護を」
シルビア「マルティナちゃん、頑張って!」
カミュ「マルティナなら大丈夫に決まってる!」
ロウ「姫よ、ここが正念場じゃぞ。耐えるのじゃ」
全員が祈っている
ガチャ
全員「!?」
医師「皆様、ご心配おかけしました。無事に産まれました。元気な双子の兄妹です」
全員「やったーー!」
全員急いで部屋の中に入っていく
デルカダール王「マルティナ、ラース、よく頑張った。わしにも赤子を見せてくれ」
マルティナ「お父様、この子達が私達の子ども達です」
マルティナの腕の中には小さな赤ん坊が二人眠っていた
赤ん坊「おぎゃあ、おぎゃぁ」
ラース「へへ、よく頑張ったな、マルティナ。君のおかげだ。ありがとう」
デルカダール王「よくぞ....頑張ってくれた....」
グレイグ「王よ、ぐすっ、皆もいるのです。涙は....見せない方が」
シルビア「やーね、誰も気にしないわよ。実の娘が頑張って産んだんだもの。親なら泣きたくなるわ。グレイグも泣いていいのよ」
ロウ「新たな命が産まれる瞬間は、やはりいいものじゃのう」
マヤ「これが.....赤ちゃん。すごい小さい....」
ベロニカ「マヤちゃんもこれくらいだった時があるのよ。もちろん、私達全員ね」
カミュ「マルティナ達なら絶対大丈夫だって信じてたぜ」
セーニャ「新たな命の大樹の双葉に、祝福をお祈りします」
イレブン「マルティナ、僕持ってみてもいい?」
マルティナ「ええ、お父様もぜひ」
そう言い、ラースがイレブンに男の子を、デルカダール王には女の子を抱かせた
イレブン「かわいいな。こんなに小さいのに、僕の手握って離さないや」
デルカダール王「マルティナの産まれた時を思い出すのう。あの時もこんなに小さい女の子だった」
マヤ「勇者様、俺も触りたい!」
ラース「マヤちゃんも触れてやってくれよ」
カミュ「マヤ、そーっとだぞ」
マヤ「う、うん。.....はは。笑ってる。かわいい」
ベロニカ「この子はマルティナさんと同じ黒い髪ね」
シルビア「こっちの女の子はラースちゃんと同じ茶色よ」
グレイグ「二人の血が入っているんですな。賢く、強く、優しい子に育つでしょう」
その後、無事に出産できた事はデルカダール王国に知れ渡った。王国はお祭り騒ぎになり、至る所で双子の事を祝っていた
その夜、マルティナの部屋
マルティナ「これからはまたドタバタするわね。皆に頼る事も多くなるわ」
ラース「そうだな。俺もこれからはマルティナの部屋で過ごす事にするぜ。でも、俺らが頼る前に王様とかグレイグが何とかしそうだよな」
マルティナ「フフ、きっとそうだわ。また色々とたくさん買ってきそうね。私達が買った物なんて少ないんじゃないかしら?」
ラース「今日あれからイレブン達がおもちゃを早速買ってきたぞ。イレブン達も全員しばらくは近くにいるらしいぞ」
マルティナ「私、とっても幸せだわ。皆に支えられて、子どもも産めて、こうしてラースと隣にいられる」
ラース「マルティナ、俺、決めたよ」
マルティナ「どうしたの?」
ラース「俺はマルティナの騎士となろう」
マルティナ「え!?本当に!?決意してくれたのね」
ラース「ああ、俺が守るべき物は一つじゃなくなった。それを守るためなら俺は騎士になって君を守り続けよう」
マルティナ「よかったわ、私を守る人がラースで。正直言ってそれ以外だったら私が勝負を申し込んで、それに勝ったらって事にしようと思ってたわ」
ラース「ハハ、マルティナらしいな。でも、もしそうなったら俺が多分そいつをぶっ飛ばして、その座を奪い取る気がするから、結局は変わらなかったかもな」
マルティナ「ウフフ、それもラースらしいわね。結局は、私達隣にいるのが一番いいのね」
赤ん坊「おぎゃあ、おぎゃあ!」
ラース「あ、夜泣きが始まった。ほれほれ、大丈夫だぞ」
マルティナ「あらあら、これから大変だけど、頑張っていきましょう」
ラース「マルティナ、これからもずっと愛してるぜ」
マルティナ「私もよ。ラース、愛してるわ」