ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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131.バンの成長

それから、半年以上の月が流れたある日

 

 

 

玉座の間

 

 

 

バタン!

 

 

 

ガザル「王様!至急の連絡が入りました!デルカコスタ地方の西にある山から、魔物の群れが湧いているそうです。それがこちらに向かってきているとの事です」

 

 

 

 

デルカダール王「何じゃと!それはまずい。すぐに兵士を派遣する」

 

 

 

 

ラース「王よ、ここは俺にお任せください」

 

 

 

 

デルカダール王「うむ、それが適任であろう。だが、無理はするなよ。回復のできる衛生兵も連れて行くのじゃ」

 

 

 

 

ラース「はっ!」

 

 

 

 

マルティナ「ラース!無事で帰ってきてね」

 

 

 

 

ラース「ああ、俺の帰る場所はこの城だ。お前達、聞いていたな!すぐに支度をしろ!魔物どもを倒すぞ!」

 

 

 

 

兵士達「はっ!」

 

 

 

デルカコスタ地方 関所

 

 

 

ラースと他の兵士達は関所にたどり着いた

 

 

 

ラース「状況はどうなっている?」

 

 

 

 

ベグル「あ!ラース将軍!来てくださいましたか!怪我人や巻き込まれた者はまだいらっしゃりません。ですが、魔物達は何やら一つの場所に集まって、こちらに向かってきているようです。親玉のような存在がいると予想されます」

 

 

 

 

ラース「了解した。少し様子を見てこよう。行くぞ、皆!」

 

 

 

 

兵士達「はっ!」

 

 

 

デルカダール神殿近く

 

 

 

ラース「ふむ、かなりの量がいるな。皆、一人ではあまり戦うなよ。仲間とペアで倒していけ。普段から言っているが、油断はするな!これは命に関わる事だからな!」

 

 

 

 

兵士達「はっ!」

 

 

 

 

ラース「バン、お前は俺と来い。最前線で戦ってもらう。お前の腕なら平気だ」

 

 

 

 

バン「わかりました、師匠」

 

 

 

 

ラース「俺とバンが真ん中から攻め込む。お前達は両側から倒していけ」

 

 

 

 

兵士達「はっ!」

 

 

 

 

ラース「行くぞ!イオグランデ!」

 

 

 

 

兵士達「うおおおっ!」

 

 

 

ギャアー、ギィィィ!

 

 

 

魔物達はこっちに向かってくる

 

 

 

ラース「デュアルカッター!」

 

 

 

ギィィィ!

 

 

 

少しして

 

 

 

ラース「ちっ!数が多いな。バンともはぐれちまった。あいつが無事だといいが。しんくうげり!ん?」

 

 

 

 

バン「うおおお!なぎはらい!せいけんづき!しんくうげり!一閃突き!」

 

 

 

ギャアー、ギィィィ!

 

 

 

ラース「ハハ、あいつ囲まれてんのに物怖じすらしてねえな」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

ラース「俺の所はもういなくなったな、皆は無事だろうか」

 

 

 

 

ギバ「なぎはらい!」

 

 

 

 

バン「ギバ、伏せろ!一閃突き!マーズ、三本下がれ!しんくうげり!」

 

 

 

 

ラース「おいおい、バンのやつ、仲間達のサポートにまで回ってるな。これは俺の出番はねえな。だが、原因は何だ?親玉らしきやつはいなかったが」

 

 

 

その時、遠くで光る物があった

 

 

 

ラース「これは.....何やら怪しい力を感じるな。この宝石が原因なのか?」

 

 

 

魔物達は一掃された

 

 

 

ラース「よくやった、お前達。すぐに関所に戻るぞ。怪我人がいれば、そこで医療班に手当てしてもらえ。行くぞ!」

 

 

 

その後、玉座の間

 

 

 

ラース「王よ、ただいま戻りました......。何してるんですか?」

 

 

 

ラースが戻るとデルカダール王は四つん這いになり、背中にはマルスが乗っていた

 

 

 

デルカダール王「おお、ラースよ、無事帰ってきたか。よかった。すまぬが、報告の前にマルスをどけてはくれぬか?」

 

 

 

 

マルス「とー!とー!」

 

 

 

マルスはラースに向かって手を伸ばしている

 

 

 

ラース「ハハ、マルス、じいちゃんに何やってんだよ。ダメだろ?背中で跳ねたら」

 

 

 

ラースはマルスを抱き上げた

 

 

 

マルス「キャッ!キャッ!」

 

 

 

 

デルカダール王「すまんな、ラースよ。それでどうだった?」

 

 

 

 

ラース「は!魔物の群れは一掃し、全滅しました。原因と思しき物はこちらのルビーかと思われます。何やら邪悪な気配を感じます」

 

 

 

 

デルカダール王「ふむ、流石じゃな。だがそのルビーはわしもわからん。調査班に調べさせるのがよかろう」

 

 

 

 

ラース「そうですね。そちらの方に預けさせてもらいます」

 

 

 

 

デルカダール王「それでは兵士達もご苦労じゃったと伝えてくれ。ゆっくり休んでくれ」

 

 

 

大広間

 

 

 

ラース「おい、バン!お前カッコよかったぞ!俺の近くからいなくなった時は心配したが、勇ましかったなあ!」

 

 

 

 

バン「はい!俺、師匠のおかげで全力を出せました。ありがとうございます」

 

 

 

 

マーズ「ありがとう、バン。俺達のサポートに入ってくれて」

 

 

 

 

ダバン「ああ、助かったぜ!やっぱりお前はすごいやつだな!」

 

 

 

 

ラース「よし!今日はいつもの酒場でバンの成長を祝って乾杯だ!奢ってやるぞ!」

 

 

 

 

兵士達「イェーーイ」

 

 

 

酒場

 

 

 

ラース「よし!お前ら!今日の任務怪我人ゼロ、さらにバンの成長を祝い、かんぱいだ!」

 

 

 

 

兵士達「かんぱーい!」

 

 

 

しばらくして、酒場は騒がしくなった

 

 

 

ラース「いや、マスター。いつもすまねえな、騒がしくしてよ。こいつら騒ぐのが好きで仕方ねえんだ。また少し金は多めに置いていくぜ」

 

 

 

 

店主「いえ、ラース様達がよく使う酒場としてうちも鼻が高いですよ。それのおかげで、売り上げも上がってきているんです。本当にありがとうございます。

 

 

 

お金の方は気になさらないでください。それに、私も騒いでいるのを見ると楽しくなってくるんですよ」

 

 

 

 

ラース「そうだったのか。じゃあお言葉に甘えさせてもらうとするかな」

 

 

 

 

バン「ラース師匠!俺、今日、カッコよかったですか!」

 

 

 

顔が赤くなったバンがラースに声をかけてきた

 

 

 

ラース「おい、バン。お前、酔ってんな?全く、お前達はすぐ誰かを酔わせるんだからやめろよな。バン、お前は今日カッコよかったぞ。今日の主役だ」

 

 

 

 

バン「やったーー!師匠が褒めてくれたー!」

 

 

 

 

ラース「あーー!何してんだコラ!脱ぐんじゃねえ!!」

 

 

 

夜中

 

 

 

ラースはまた数人酔い潰れたり、そのまま寝てしまった人を抱えて城へと帰っていた

 

 

 

ラース「たくっ!何で俺がいつもこうやって、酔い潰れた奴らを連れて帰んなきゃならねえんだ。こういう時ばっかりうまく甘えてきやがって」

 

 

 

 

バン「うぐっ!師匠、すみません。もう少し優しくお願いします」

 

 

 

 

ラース「ああん?ってバカ!やめろ!ここはまずいだろ!トイレだ!耐えろよ!」

 

 

 

ラースは猛スピードで走り出した

 

 

 

しばらくして

 

 

 

バン「いやー師匠、吐いたらすっきりしました。ありがとうございます」

 

 

 

バンはスッキリしていた

 

 

 

ラース「ゼェ、ゼェ、おう....。そいつはよかったなぁ」

 

 

 

ラースは息苦しそうにしている

 

 

 

バン「.....師匠、もしかしなくても怒ってますか?」

 

 

 

 

ラース「いやぁ、明日がすっごく楽しみだなぁ?バン?覚えてろよ」

 

 

 

ラースの額には青筋が立っている

 

 

 

バン「ひいっ!!」

 

 

 

次の日、訓練後に何故か血まみれで医療室に運ばれるバンの姿があった

 

 

 

それを見ていた兵士達は皆、口を揃えて言った

 

 

 

「あれは死ぬ」と

 

 

 

 

 

 

 

 

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