ドラゴンクエストⅪ 魔法戦士の男、恋をする   作:サムハル

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133.新婚旅行2

次の日

 

 

 

マルティナ「次はユグノアね。ロウ様は全然お城の方に来てくださらないから言ってやらないと」

 

 

 

 

ラース「じいさんは仕方ないだろ。ユグノアの復興で忙しいんだ。イレブンもそれなりの頻度で行ってるみたいだしな。それじゃあキメラの翼で向かおう」

 

 

 

ユグノア城跡地

 

 

 

二人が到着すると小さな家や広場や花壇などができていた

 

 

 

周りには何人か復興を目指して作業している人がいる

 

 

 

ラース「おいおい、もう小さな村みたいにはなってきたじゃねえか」

 

 

 

 

マルティナ「本当ね。ロウ様はお手紙でしか聞いてないから、こんなに復興が進んでいたとは思わなかったわ」

 

 

 

広場

 

 

 

ラース「あ、あそこにいるのは。おーい!じいさん!」

 

 

 

 

ロウ「む?おお!ラース!それに姫よ。久しぶりじゃな。元気じゃったか」

 

 

 

 

マルティナ「もうロウ様!こんなに復興が進んでるなら、手紙にもしっかり書いてください。私もすぐに会いに行ったというのに」

 

 

 

 

ロウ「いや、すまんのう、姫よ。お主の事だから、仕事を抜け出して来るんじゃないかと思って大きな事は書けなかったんじゃ。それにしても、二人だけでこんな所までどうしたんじゃ?」

 

 

 

 

ラース「俺達は今、新婚旅行中でな。各地の仲間達の所を回ってるんだ」

 

 

 

 

ロウ「ほほう!新婚旅行とな!いいのう!!だが、折角来てもらえたのに悪いんじゃが、ここにはまだ酒場のような場所はなくてのう。ここだとまだゆっくり休めるような場所は無いんじゃ」

 

 

 

 

マルティナ「気にしないでください、ロウ様。ロウ様は今、ここでどうやって住んでおられるのですか?」

 

 

 

 

ロウ「わしはここから少し進んだ先にある木造小屋の中で過ごしておる」

 

 

 

 

ラース「じゃあそこに一日世話になってもいいか?」

 

 

 

 

ロウ「ああ、構わんよ。わしも楽しみじゃのう」

 

 

 

 

マルティナ「それではロウ様。私達も復興を手伝います」

 

 

 

 

ロウ「いやいや、いいんじゃよ、姫。気持ちはありがたいのだが、新婚旅行中のお主らにそんな事させられんわい」

 

 

 

 

ラース「俺達は気にしないぜ?じいさん。それに、今こんな時じゃないとこっちに来れないからよ。手伝えるのも今だけなんだ。な?少しだけだ。いいだろ?」

 

 

 

 

マルティナ「そうですよ、ロウ様。私もアーウィン様とエレノア様の故郷を早く元の姿に戻したいんです」

 

 

 

 

ロウ「ありがとのう、優しい心は老体に染みるのう。どれ、それなら手伝ってもらおうかの」

 

 

 

 

ラース「おう。力仕事なら任せろよ、じいさん」

 

 

 

 

マルティナ「そうよ、ラース。少しでも多く動いて痩せてよね」

 

 

 

 

ラース「俺はまだ太ってねえだろ!」

 

 

 

 

ロウ「ふぉっふぉっ、相変わらず仲が良いのう」

 

 

 

その夜、小屋

 

 

 

ロウ「基本は一人じゃからな。大した食材は無いんじゃ。ここをよく使うのはわし以外にイレブンくらいじゃからな」

 

 

 

 

ラース「それならじいさんは座って待っててくれ。俺が作ろう」

 

 

 

 

マルティナ「あら、ラース。私も手伝うわよ?」

 

 

 

 

ラース「大丈夫だぜ、マルティナ。久しぶりにキッチンに立つけど、まだまだ作れるはずだ。待っててくれよな」

 

 

 

 

マルティナ「それじゃあ待ってるわね」

 

 

 

 

ロウ「何だか、初めてお主と出会った時の事を思い出すのう」

 

 

 

 

ラース「そういえばあの時も俺が飯を作ったな。マルティナが風邪を引いてたんだったな」

 

 

 

 

マルティナ「そうね。すごく懐かしいわ」

 

 

 

しばらくして

 

 

 

ラース「よし、できたぜ!」

 

 

 

 

ロウ「いい香りじゃな。おお!これはわしも知っておるぞ。鍋じゃな」

 

 

 

 

マルティナ「鍋。確か皆で集まって食べる物だったかしら?」

 

 

 

 

ラース「そうだ。具材は特に決まってないからな。じいさんが持ってたものをけっこう入れたんだ。それじゃあ早速皆で食べようぜ」

 

 

 

 

ロウ「おお、美味じゃのう。この味、確か味噌汁を作ってくれた時も似た味がしたのう」

 

 

 

 

マルティナ「本当だわ。あの時の味噌汁の味に似てるわね」

 

 

 

 

ラース「へへ、流石に気づいてくれたか。味噌を溶かしてその味に近づけてみたんだ。俺らの出会いの味だからな」

 

 

 

 

ロウ「いい事をしてくれるのう。お主もあの出会いを大切に思ってくれとるんじゃな」

 

 

 

 

ラース「当たり前だろ、じいさん。俺とマルティナの出会いだぜ?忘れたくても忘れられねえよ」

 

 

 

 

マルティナ「ちょっ、ちょっと。私それだと変な印象持たれてないかしら?」

 

 

 

 

ラース「何言ってんだよ、マルティナ。初めて会った時から俺は綺麗な人だと思ってたぜ」

 

 

 

 

マルティナ「そ、そうなの?ありがとう」

 

 

 

少し経ち

 

 

 

マルティナ「ちょっと、ラース!一人で食べ過ぎよ。少しは控えなさい!」

 

 

 

 

ラース「うっ....。いいだろ、別に。俺、今日力仕事したじゃないか」

 

 

 

 

ロウ「何じゃ?ラースはダイエットでもしようとしてるのかの?」

 

 

 

 

マルティナ「そうなんです、ロウ様。グレイグが最近ラースのお腹が出てきた気がするって言って、私も気になってるんです」

 

 

 

 

ラース「そ、そりゃあ城の飯は美味いからよ。つい、多めにおかわりしてたとは思うが、俺はちゃんと訓練でしっかり動いてるから、消費出来てるとは思ってるんだが....」

 

 

 

 

ロウ「ふぉっふぉっ、幸せ太りというやつに似ておるのう。わしもそうじゃったわい」

 

 

 

 

マルティナ「ほら!見なさい、ラース!ロウ様みたいになるわよ!」

 

 

 

 

ラース「マジか!!じいさんみたいにはなりたくねえ!!」

 

 

 

 

ロウ「いきなり扱いが酷すぎんかの!?」

 

 

 

カタカタカタ

 

 

 

台所で鍋の蓋が揺れ始めた

 

 

 

ラース「お?そろそろか」

 

 

 

 

マルティナ「あら?まだあるの?結構量はあったと思うんだけど」

 

 

 

 

ラース「いや、これは簡単な箸休めに作ったんだ。まあ、時間がかかるせいで少し遅くなったがな」

 

 

 

ラースは茶碗を二人に出した

 

 

 

中には黄色いものが入っている

 

 

 

ロウ「これは.....プリン?かの?」

 

 

 

 

ラース「いや、茶碗蒸しってやつだ。中は卵と醤油で味付けされてて、キノコとか山菜を茶碗に入れて蒸したんだ。だから茶碗蒸し。実は俺の自信作でな。中々作れないんだが、今回は時間があったからな。食ってみてくれ」

 

 

 

 

マルティナ「これは....美味しいわ。ほのかに醤油の味やスープのような味が優しく広がっていくわ」

 

 

 

 

ロウ「ほっほう!これは大変美味じゃのう。優しめの味わいがいいのう。お酒の後でもパクパク食べれそうじゃ」

 

 

 

 

ラース「美味いだろ?ただ、これ作るの大変なんだよな。まあ、またいつか作ってやるよ。さあ、残りの鍋も食べちまおうぜ」

 

 

 

その後、三人で片付けをしていた

 

 

 

ロウ「明日はもう行ってしまうのかのう」

 

 

 

 

ラース「どうする?マルティナ」

 

 

 

 

マルティナ「もう少しいましょう。今までお手伝い出来なかった分、たくさん復興の手伝いがしたいわ」

 

 

 

 

ラース「やっぱりそうだよな。じいさん、俺達もう少しここにいてもいいか?」

 

 

 

 

ロウ「ありがとのう。数日間よろしく頼んだわい」

 

 

 

 

そうして、三日間ユグノア復興を手伝った

 

 

 

 

 

 

 




これから先の話についてです。


大まかな流れとして、「新婚旅行編」が終わった後は、「バンの恋の様子とこれからについて」、「マヤちゃんと家族について」、「ミルさんについて」、「数年後の様子」という流れになります。



無いとは思うのですが、もし、こんな話を読んでみたいなどの希望がありましたら、コメントで教えてください。望み通りのものになるかはわかりませんが、すぐに書きます。何でも構いません。よろしくお願いします。




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